1.プロジェクト活動名
「スマホの画面の衛生について」(理数探究)
2.活動期間
2024年 7月24日〜2024年11月19日
3.プロジェクトの参加者
男子生徒1名(3年生)
4.活動の目的・背景
以前から「衛生」の分野に興味があり、中でも「スマホの画面」はトイレの便器よりも汚いことで知られていたため、その実態を研究によって解明したいと考えた。
研究の最終的な目標は以下の3つに絞った。
①スマホの画面はどれだけ汚れているのか(トイレの便器よりも汚いのか)
②スマホの画面の清掃用具として適切なものはなにか
③清掃の適切なスパンはどれくらいか
5.活動内容
スマホの画面の衛生について論述されている先行研究や論文を探し、それをもとに実験方法を検討した。フードスタンプによってスマホの画面に付着した細菌等を培養し、どれだけの汚染度なのかを調査した。使用した主な実験用具は以下の通り。
①フードスタンプ
(島津ダイアグノスティクス株式会社製)
食品および環境の衛生検査対象に培地面を押し付けて、指定された期間と温度を保って培養するだけのスタンプ培地。培養後は検査対象に付着していた細菌類が目に見える形で現れる。汚染指標菌検査から主な食中毒菌検査まで種類は豊富。実験の直前までは4〜10℃の環境(冷蔵庫)で保存する。
②インキュベーター
(アズワン株式会社製)
一定温度に加温、保温して細胞や菌、植物を培養・育成する装置。室温(約25℃)に対して40℃前後に加熱するものが一般的。
6.活動してみて考えたこと、思ったこと
研究を通して分かったことは以下の通りだ。
①「スマホの画面はトイレの便器よりも汚い」というのはとても稀なケースであり、多くのスマホの画面はトイレの便器よりも清潔に保たれていた。
②除菌用具は種類によらずその殆どで即効的除菌効果が期待できる。
③持続的な抗菌作用を求めるなら「イータック」という製品が最も効果的であり、そのキャッチコピーで
もある「1週間抗菌」というのも信憑性があった。
研究方法も実験用具も全て特殊で、全部自分で一から学ばなければならなかったので最初はどうなることかと不安の気持ちが多かったが、「とりあえずやってみよう」という心持ちで行動し続けることで、納得できる成果が得られた。