生成AIを使いこなそう
生成AIを使いこなそう
1.対象
高校生(生成AIが使える年齢なら誰でも)
2.授業時間
40分から1時間程度
3.授業の概要
最初にChatGPTを始めとする生成AIについて,簡単に説明します.実習する時間がある場合には,ChatGPTのインストールまたは設定を行います.
ChatGPTで画像が生成できることを説明して,ChatGPTに指示を出して,授業担当者の似顔絵を描いてもらいます.「〇〇歳程度の男性」,「メガネをかけている」,「丸顔」,「白髪交じり」といった指示で似顔絵を作っていきます.ただし,このやり方で似ている似顔絵を作るのは至難の業です.生成AIへの指示はプロンプトと言われますが,プロンプトで似ている似顔絵を作るのは至難の業です.こうして,このやり方で似ている似顔絵を作るのは難しいことを体験してもらいます.
左の写真を見せて,似顔絵をChatGPTに描かせてとお題を出します.
文章で指示して描いた似顔絵が左の画像です.あまり似ていないですよね.
一方,別の方法で作った似顔絵が右の画像で,こちらは特徴を捉えていると感じませんか.
画像生成を体験してもらったあと,あらかじめ作っておいた似顔絵を見せます(上の画像).この画像をどうやって作ったかというと,元の写真を読み込ませて,「この人の似顔絵を描いてください」と命令して描かせました.「そんなのずるーい」となるわけですが,ここから大事なことがわかります.いくら生成AIがすごいと言っても,丸投げしてよい結果が出てくるわけではありません.
ここで場面を転じて,就職活動で志望理由を考える状況を考えます.例えば,ソニーの就職試験を受けるとして,志望理由の書き方について考えます.ChatGPTに「ソニーの入社試験を受けるための志望理由を考えてください」と丸投げすると立派な志望理由ができあがります.
一見,立派な志望理由ができてよかったと感じるところですが,よく読むと誰にでも書ける内容で,たぶんこれではこの人を採用したいということにはならないと思います.そこで,今度は(わざと下手な文章を提示するのですが)自分の経験や考えをもとに自分なりに書いた志望理由をChatGPTに「会社に提出しても恥ずかしくないように修正してください」と頼みます.そうすると,自分にしか書けない志望理由を作ることができます.
文章も画像のときと同じで,現時点では生成AIは元があるものを修正する形で使うとよく,丸投げしてもよいものができないことがわかります(ただし,先生AIの進化は速く,今後はどうなるかわかりません).
最後はChatGPTによる画像生成の遊びとして,自分の画像をもとにジブリ風とかドラゴンボール風の画像を作る遊びをして終わります.実習する時間がない場合は,あらかじめ用意しておいた〇〇風の画像をなに風なのか当ててもらうクイズを実施して,楽しく学習を終わります.
4.授業のねらい
生成AI「ChatGPT」が登場し,全世界に衝撃を与えました.ただし,ハルシネーションの問題もあり,うまく,正しく使わないとその威力を十分に活用できない状況にあります.学生の生成AIの使い方をみると,生成AIに丸投げして結果を鵜呑みにしていたり,検索サービスのように使っていたりとうまく使えていないという印象です.特に生成AIが作る文章については,文章読解力や語彙力が落ちていることもあり,優劣の判断が生徒・学生には難しい状況にあります.そこで,生徒・学生にわかりやすい画像を題材として,丸投げではいいものが作れない事実を確認させ,文章においても同様であることを理解させます.
これからは生成AIをうまく活用していく人が活躍する時代だと思います.生徒・学生が少しでもうまく生成AIを活用できるようになれば幸いです.なお,本学習は2025年7月9日に実施した内容で,生成AIが進歩すれば成立しない学習となる可能性があります.
5.実施実績
伊勢学園高等学校の2年生に授業を実施しました.授業に参加した生徒の感想は
楽しかったです 生成AIをもっと使ってみたいと思いました
ChatGPTでちあき先生をイラスト化してすごく雰囲気掴んでるなと思いました!!ChatGPTをよく使うので自分のイラストも描いてもらおう思います!楽しかったです!ありがとうございました!!
授業の担当をしてくれたちあき先生と、楽しく生成AI(ChatGPT)について学べたので、とても良い経験になりました!
まさかchatGPTが出てくると思ってなくて凄く面白かったし、また見学に行きたいなと思いました。ちあき先生が教えてくださってすごく楽しかったし面白かった。また行きたいと思いました。
生成AIをうまく使うには質問の情報をできるだけ詳しく入力した方が自分の欲しい回答に近いものが出力できることがわかりました
ITの利便性や使いこなす技術の必要性を実感しました。又、AIの学習能力を利用した勉強方法やAIに並ぶ知識·理解力が欲しいと思っています。自分もChatGPTを自分なりに上手く利用することが今後の仕事に繋がっていくのかなと思いました。
チャットGPTの上手な使い方が分かったいと思いました
AIの発展の凄さがわかった
今の時代aiが凄い進んでるんだなって思いました。これからももっと進化していくんだろうなと思いました
といった感じでした.「生成AIのすごさがわかった」,「生成AIをもっとつかってみたい」という意見があり,興味を持ってもらうことができた感じます.また,「生成AIをうまく使うには質問の情報をできるだけ詳しく入力した方が自分の欲しい回答に近いものが出力できることがわかりました」という感想があり,授業のねらい通りに理解してくれた生徒がいました.なにより,「楽しかった」と言ってくれる生徒が多く.その点がとてもうれしかったです.
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