高校物理で習う力について統一的に学ぶ学習
高校物理で習う力について統一的に学ぶ学習
1.対象
高校2年生以上(物理履修者が好ましい)
2.授業時間
50分×2回程度
3.授業の概要
単に公式を暗記するのではなく,デジタル機器やプログラミングを活用して法則を「自ら発見」するプロセスを重視しています.
実験と測定:教育用マイコンボード「マイクロビット」や外部センサ(enviro:bit)を用いて,光源からの距離と明るさ(照度)の関係を実際に測定します.
データ分析:測定したデータをGoogleスプレッドシートやExcelで分析し,関数フィッティングを行うことで,明るさが距離の2乗に反比例する(1/r)という「逆2乗の法則」を導き出します.
物理的考察:明るさの実験結果を万有引力やクーロン力の式と比較し,これらが「発生源から全方位に偏りなく広がっている」という共通の性質を持つことを学びます.
発展的な話題:逆2乗の法則が成り立つのは「空間が3次元である証拠」であると考え,生成AIなどを活用して4次元や7次元といった多次元空間での法則についても探究します.
4.授業のねらい
この学習には、従来の物理教育の課題を解決するための複数の狙いがあります.
知識の統合:独立して学びがちな個々の法則を「逆2乗」というキーワードでつなげ,物理現象を統一的に捉える視点を養います.
体験に基づく理解:数式中心の暗記学習ではなく,情報端末やプログラミングを「強力な武器」として使い,実際のデータから推論する体験を通じて,現実感のある理解を促します.
探究心の向上:3つの事柄(重力・電気の力・光)の共通点に気づく「発見の喜び」を体験させ,さらに音の大きさや高次元空間といった次の探究テーマへつなげます.
情報活用能力の育成:教科の学びの中でプログラミングやデータ分析を活用することで,単なるコーディングの学習を超えた,より深い問題解決能力を身に付けます.
5.実施実績
2025年11月20日由利高校,2025年12月20日に高田高校で授業を実施しました.
資料
講義資料