部室の思い出
中村 治(昭和53年卒)
一昨年(2022年当時)の夏にグラウンド脇の部室から同窓会館3階へ吹奏楽部の部室(練習場)が移動になりました。ここは私の現役時代に夏合宿で寝泊まりしていたところです。
私が中学生当時、長高吹奏楽部に姉を訪ねて行った際に、ちょうど現在の校舎の建設中で、旧部室をグラウンド脇に移設していたと記憶しています。なので、旧部室は五十年もの歳月を部員たちの思い出に共有されてきたことになります。
私は、中学生時も吹奏楽部でしたが、長高入学時は「もっと勉強しろ」という親からのプレッシャーに負けて生物部に入っていました。夏休み中、生物室でグラウンドの向こうから聞こえてくる名曲「吹奏楽のための練習曲(小林徹作曲、課題曲)」冒頭のトランペットのファンファーレに楽器を吹きたい気持ちが高まっていきました。ちなみにこの曲は大学四年生時の演奏会で吹くことができまして、六年越しの思いが叶っています。
その後吹奏楽部に入部し、毎日部室に通うようになりましたが、ご存じのように冷暖房不完備、周辺の木には毛虫がいっぱい、「音がうるさい」とご近所からのクレームなど、いろいろ問題ありの部室です。でも私にとってはとても心地よく、六限目授業をさぼって部室で音出し、練習休みの日にはレコード(CDではない)を持って行って聴き、正月も元日から入り浸っていました。
当時、吹奏楽の強豪校であった印旛高校との合同練習時に拝見した練習場を参考に、部室の天井、壁、床に毛布を張りめぐらして響きを抑えた練習場にして、古くても使い方は工夫していたように思います。
三年生最後の定期演奏会直前、遅くまで部室に残って準備をしていたところ、陸上部顧問の関谷先生が「こんなに遅くまで何やってるんだ」と怒鳴り込んで来ました。「まずい、これが問題になると定演できないかもしれない」と思いましたが、ひとしきり絞られた後、「お前たちの気持ちもわかる。早く帰れよ。」と不問に付してくださったと記憶しています。あの時はありがとうございました。当時顧問の村杉先生はじめ、歴代顧問の先生方にも恵まれた部活ですよね。感謝!
OB・OGの皆さんも旧部室には沢山の思い出が詰まっていると思います。長い人生、たまには高校時代の思い出に耽るのも一興かと存じます。現役の皆さんには新しい部室で、後々良い思い出になるような活動を是非していってほしいものです。
皆さん、また一緒に演奏しましょう!
令和4年4月発行 OB会報第29号に掲載