わかりやすい

般若心経

もっとも

短い日本文

まず、理解して 唱えてみましょう。 心に ひびく・・!

・日本で一番人気の”般若心経“ でも、漢文なので、意味を知らない人が多い。

それでは、何年 何十年 唱えても 何の効果もない。写経もしかり。

・このお経は 短いけれど 内容は、深く 広い。「空」を説き、{宇宙の存在は、流転し 変化し 留まる事がなく、我(が) もない} 仏教の根幹の一つです。

・日本文で読めば、内容の理解が早いかも・・? 毎日、 唱えていると、気付きがあり、自然と理解も深まり、心も磨け る。 10年単位で、 唱えるべし。

・「西遊記」のモデル=玄奘三蔵法師が 、インドへ お経を求めて 旅する間に、 色々 魔が出てきた。その時 、観音を念じて も 消えなかった。

むかし法師が蜀にいたとき、一人の病人がいた。あわれんで施与させたことがあった。その病人から頂いた 般若心経、(誰が訳したものかは不明)読経して声を発すると、みな消てしまった。と記している。(玄奘三蔵 西インド紀行

慧立/彦悰(えりゅう/げんそう)長澤和俊 訳)講談社学術文庫 1998.6.10発行、 頁36参照

帰国後 自ら漢訳した。名訳なので 中国 ・韓国 ・日本で普及し 、他の幾つかの 訳文は 顧みられず、消滅した。

お経に、払う力、守る力 あり。そして 不思議 ! 元気も、もらえる。

100年 耐えられる 般若心経の日本文をと思い立ち 「わかりやすい般若心経」というホームページを開きました。

その完成の為に 皆様から、 [この様に 唱えてみては…? , ここは この様な表現が適切とか 、この箇所は,変よ!] etc.

何でも、感じた事を、お知らせ下さい。

ご意見 賜わりますように、掲示板も開設しました。

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日本文の 般若心経 (はんにゃしんぎょう)

さとりの知慧を完成させる心経

(サンスクリト原典の和訳・漢訳 般若心経に対応)

(げんてんのわやく・かんやくはんにゃしんぎょうにたいおう)


求道者(ぐどうしゃ)にして聖(せい)なる観音(かんのん)は、

深遠(しんおん)なパンニャーパーラミターを実践(じっせん)していた時(とき)に、

五つの構成要素(こうせいようそ)があると見(み)きわめた。

しかも、その本性(ほんせい)は、実体(じったい)のないものと見た。

シャーリプトラよ、

この世(よ)では、物質現象(ぶっしつげんしょう)には実体がなく、実体がないからこそ、

物質現象である。

実体がないといっても、物質現象と異(こと)ならず、物質現象は、

実体が無(な)いものと異ならない。

物質現象すべて 実体ないこと、実体ない事 それが物質現象。

同(おな)じく、感(かん)じる、思(おも)う、想(おも)いめぐらす、

理解(りかい)するも、すべて、実体がない。

シャーリプトラよ、

この世では、すべての存在(そんざい)には実体がないという

特徴(とくちょう)がある。

生(しょう)じず滅(めっ)せず、汚(よご)れず浄(きよ)からず、

減(へ)らず増(ふ)えない。

それゆえにシャーリプトラよ、

実体がな事(こと)は、物質現象、感じる、思う、想いめぐらす、

理解するなど、すべてない。眼(め)も、耳(みみ)も、鼻(はな)も、

舌(した)も、身体(からだ)も、心(こころ)もなく、形(かたち)も、

声(こえ)も、香(かお)りも、味(あじ)も、触(ふ)れられる

対象(たいしょう)も、心の対象もない。

眼の領域(りょういき)から意識(いしき)の

領域にいたるまで悉(ことごと)くない。

さとりも 迷(まよ)いもなく、さとりが無(な)くなる事も

迷いがなくなる事もない。

こうして、ついに、老(ろう)・死(し)がなく、老死がなくなる事もない

というに至(いた)る。苦(くる)しみも、苦しみの原因(げんいん)も、

苦しみを制(せい)することも、苦しもを制する道(みち)もない。

知(し)ることも 得(え)るところもない。それ故(ゆえ)に、得るという事がないから、

求道者達(ぐどうしゃたち)のパンニャーパーラミターに安(やす)んじて、

心を妨(さまた)げられる事なく住(じゅう)している。心を妨げるものがないから、

恐(おそ)れがなく、妄想(もうそう)を離(はなれ)れて、

永遠(えいえん)の平安(へいあん){涅槃(ねはん)}に入(はい)っている

三世(さんぜ)に安住(あんじゅう)している 目ざめた方々は、

すべて、パンニャーパーラミターに安んじて、この上(うえ)ない完全(かんぜん)な

さとりに到達(とうたつ)した。

それゆえに知(し)られるべし。パンニャーパーラミターの

大(おお)いなる真言(しんごん)、大いなる さとりの真言、

無上(むじょう)の真言、無比(むひ)の真言が、

すべての苦しみを鎮(しず)めるものであり、偽(いつわ)りがないから

真実(しんじつ)であると。この パンニャーパーラミターの真言は、

次(つぎ)のように説(と)かれた。

ガテー、ガテー、パーラガテー、

パーラサンガテー、ボーディ、スヴァーハ。

(往(ゆ)けるものよ、往けるものよ、彼岸(ひがん)に

往けるものよ、さとりよ、幸(さち)あれ。)

以上で、パンニャーパーラミターの心が完結(かんけつ)される。

平成二十八年六月一日

パンニャーパーラミター(サンスクリット原語の音写 故中村元 東大名誉教授は,智慧の完成 と訳す)とは、それによって、さとりに到達し得る完全な行(ぎょう)の事です。大乗仏教のボサツ(修行者)の実践網目として、

1布施パーラミター

2持戒パーラミター

3忍辱パ―ラミター

4精進パーラミター

5禅定パーラミター

6智慧パーラミター

の六パーラミターを説く。

各パーラミターの一つひとつの徳目にわたって、それらがいずれも自己を鍛えると同時に他者の利益を完成させることを目標とする修行である。つまるところ、絶えざる利他の修行に鍛えられた実践認識にねざした智慧の完成パンニャーパーラミターの世界に流れ込んでいくのです。

(勝鬘経をよむ 上(1998/4),下(1998/10) 柏木弘雄 著 NHK出版引用)

このようにパンニャーパーラミターは、大乗仏教の核心部分であり、その全容は、広がりと深さにおいて計り知れず、日本語に訳すことは不可能、学びと、修行を重ね体得する以外にない。サンスクリット原語の音写とした。

日本文で、唱えながら、漢文、サンスクリット原典訳文を参照し、考えつつ、進みましょう!


おすすめの唱え方

おすすめ・・?

唱える時 ・・シャリプトラ名は 貴方の愛称か 名前に代えてみる。このお経は 観音様が お釈迦様の10大弟子の1人

=智慧第一と言われた= シャリプトラに対話する形です。従って 名前を代えて 唱えると 貴方に話しかける事になる。

静かな処で やってみてね・・。続けると、 功徳が顕われる。10年単位で~ 出来れば命終まで・・・。

(注)1 唱えてみる方は、「唱えやすい般若心経テキスト」をご利用ください。

2 名前を代える件、30年位前か? 著書も著者も忘れたが、般若心経の解説書で読みました。以降続けている。

改めて、お礼申し上げます。


雑記・・サンスクリット原典和訳と漢訳文の相違点への対応

冒頭の題名は 漢文・般若心経の普及を考慮、親まれている漢文に近い表現にした。末尾は、漢文の様に ポンポンとリズミカルに進まない 日本文の特性から、サンスクリット訳文の方が、収まりが良いと判断。

本文中、玄奘 三蔵法師が挿入した【度一切苦厄】の文言は削除。有名な「色即是空 空即是色~」の箇所 、 サンスクリット原典は 、三段の文章説明 それに従った。【玄奘訳は 一段(一行)割愛している】 。 他の相違点は省略。


雑感・・すべて、 皆様のお心次第!

般若心経の日本文は、江戸時代に存在したとあるが、消えてしまった。

本格的な日本文は、『般若心経・金剛般若経』中村 元・紀野一義訳注 1960年(S.35)7月25日 第一刷発行 岩波文庫を、待たねばならなかった。

・戦後 般若心経 ブームを引き起こしたのは、「般若心経入門」 松原泰道 著 S.47年5月10日 初版発行からである。

私の手元には、S.50年9月15日 114版発行本がある。8~9頁に 中村・紀野先生 訳の日本文が 掲載されている。

この様に、松原本は売れたにも拘らず、日本文は普及しなった。

何故か・・? 漢文は 短く、美しく、リズム感豊で、暗記しよく、唱えやすい。寺院も漢文のみ。

日本文普及は絶望的状況にある。でも、理解できない漢文を読誦するのも問題である。パンニャーパーラミターに誘う、 簡潔な日本文が、是非とも必要と思った。

100年耐えられる「 般若心経」の日本文をと決意した。

中村・紀野先生の訳文を基本にて、漢文、サンスクリット原典和訳を参照 、逸脱しない様 配慮しながら、短く、唱えやすい、日本文をと 鋭意 改作に努め、ホームページに発表しました。最終、どの様な文章で完結するのか・? 普及は可能か・? 自己満足に終わるか・? すべて 皆様方のお心次第!

般若心経 学び・修するには・・・

仏教という言葉は、明治近代化の時、 西欧の Buddhism (ブッディズム) を翻訳した。教えに比重が掛る。それ以前は、教えを仏法、実践修行は仏道とした。「教え」と「修行」は、鳥の両羽~車の両輪、どちらが欠けても進まない。心したい。

般若心経 学ぶ際

(1) 本文終わりの「呪文」は、パンニャーパーラ ミターに 達した時のみ使えるのではないか・?

(2)「 物質現象」=「漢訳の空」も言葉で説明しきれない、修行体得部分が有る様に感じる。

(3) 漢訳「色即是空」の色・・日本人は, color (カラー)、男女の 欲情などを想起(イメージ)する。心経の云わんとする「物 質現象~形あるもの」とは到底 思わない。中国の受け止め方か・・?「空」は、空腹などと 少しは心経の意味する「実体がない」に近い感覚がある。

「物質現象」⇒「実体がない」「実体がない」⇒「物質現象 」= 漢訳「色即是空、空即 是色」・・この理解に時間がかか る。難所です。格闘して 下さい。

(4)以下の般若心経文 中、赤字は サンスクリット原典の音写部分。漢文のみならず、サンスクリット語の知識も必要。

この様に、心経理解を 極めて困難にする要素がある。

急がず、ゆっくりと 、先学の難しい解説書も 、時々 紐(ひも)どきながら、唱え続けましょう。

続ければ、観えてくる!


仏教の流れ→釈迦如来→根本分裂(※1)

※1:釈迦教団は拡大 ⇒ 100 年後 大きくは2つに分かれた

①大衆部→大乗仏教→中国→朝鮮→日本へ、改革派(北伝)

②上座部→スリランカ→東南アジアへ、伝統を堅持する保守派(南伝)

薮内佐斗司流 ほとけの履歴書 NHK出版 2014, 4/1 発行 ページ 24~25参照

お釈迦様が 開かれた仏教と, その後の展開

お釈迦様は、今から約2500年前、北インドの釈迦族の王子として生まれ、姓名は「ゴータマ・シッダッタ=Gotama・Siddhattha」という。結婚し、子供もあり、外見は快適に暮らしていた。しかし、衆生の苦しみを見、人生の問題に悩んだ。

(生、老、病,死)の【苦】である。中でも、生きる= 毎日食べねばならない。29歳の時、 全て投げ捨て出家、6年間難行苦行、でも 問題解決できず、山から里へ下りて、沙羅双樹(さらそうじゅ)の下で瞑想し、心の魔を克服、お悟りを開かれた。「降魔成道」と言う。35歳、以降80歳入滅まで説法を続けた。仏教の開祖で、釈迦族の出身の聖者=「釈迦牟尼」を略して「お釈迦様」と敬称で呼ぶ。仏の最高の尊称=如来をつけ、「釈迦如来」も使う。悟りを開かれた人=ブッタ~仏陀とも表現。他 、幾つもある。

その後の展開、釈迦入滅後100年、根本分裂。 ①大衆部⇒大乗仏教として多彩な展開の中、北伝、日本へは、六世紀(538)飛鳥時代に伝わった。②上座部⇒南伝、東南アジアへ 広まる。ミャンマー、タイなど。下記地図参照

画像『大信寺公式サイトより』

red.pdf

以下に掲載の玄奘訳 般若心経は 冒頭の (摩訶) が 有りません。他は 同一。(摩訶)(仏説摩訶)付は、共に流布心経です。

また、文章の区切りは、理解しやすく 唱える工夫をしました。お試し下さい。

日本人は、長い間 漢訳 般若心経 を 、読誦 や 写経等 親しんできた。 訓読文の存在は 余り知られていない。

参考の為 取敢えず 掲載してみた。

下記の書籍より引用した。

国訳一切経 釈経論部 五下 大東出版社 (昭和11年)

摩訶般若波羅蜜多心経解題

摩訶般若波羅蜜多心経(和文) 玄奘訳

●参考文献

般若心経金剛般若経(中村 元 紀野一義訳注)「岩波文庫」

サンスクリッ入門 般若心経を原典で読んでみる(涌井 和 著)「明日香出版社」

勝鬘経をよむ 上・下(柏木弘雄著)「NHK出版」

般若心経の新しい読み方(立川武蔵 著)「春秋社」

空の智慧・科学のこころ(茂木健一郎著・ダライ ラマ著) 「集英社新書」

ブッタが説いたこと(ワールポラ・ラーフラ著・今枝由朗訳) 「岩波文庫」




その他、沢山の心経解説書を参照

如心庵

庵主 渡部 正覚

愛媛県松山市枝松6丁目7-7

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