副会長の高橋大地です。2025年5月17日(土)と18日(日)の2日にわたり、高松市のかがわ国際会議場にて第16回日本生物物理学会中国四国支部大会が開催されました[1]。その際、若手の会の紹介の機会をいただきましたので、その報告をさせていただきます。
生物物理若手の会では、全国各地に支部が設置されており、支部セミナーや支部交流会など、各支部がそれぞれの特色を活かして活動を行っています。しかし、昨年2024年時点において、生物物理若手の会の支部の内訳は北海道・東北、関東、中部、関西、九州の5つであり、中国四国地方には支部が設置されていない状況が続いていました。その一方で、様々な方面で活動させていただく中で、中国四国地方にも生物物理学を専攻し、若手間の交流に興味を持つ方が一定数いらっしゃることを実感してきました。そこで、昨年10月、2024年開催の第64回夏の学校と第15回日本生物物理学会中国四国支部大会で集まったメンバーを中心に、中国四国支部を発足しました。そして今年開催の第16回中国四国支部大会において、若手の会での中国四国支部発足をご報告させていただきました。
大会初日に、若手の会中国四国支部実行委員の熊代宗弘(徳島大学・PD)と武川和人(徳島大学・D2)が座長を務める若手の会セッションが組まれました。セッションでは私を含めた3名それぞれの研究発表に加え、中国四国支部発足と、これからの中国四国支部および若手の会全体での活動予定についてご案内させていただきました(図1)。大会に参加していた中国四国地方の若手の皆様に支部の発足をご案内できた他、先生方からもこれからの活動を後押しいただくお言葉を数多くいただきました。また、大会閉会後には、昼食を交えた若手の会中国四国支部交流会を企画し、3名の新規メンバーを迎えることができました。本大会での取り組みは、若手の会活動としては小さな一歩かもしれませんが、中国四国支部の今後の大きな礎となれば幸いです。
図1: 中国四国支部紹介プレゼンの様子
2024年10月当時、中国四国支部は2名のポスドクと3名の博士課程学生(D2)という、新規の支部ながら比較的年齢層の高いメンバーで活動を開始しました。しかし、今では学部生や修士学生を含め様々な年代の方にご参加いただき、本稿執筆時点では、実行委員は9名、支部内の連絡交流用Discordサーバーの参加者数は23名に達しました。参加者の所属も、発足当時は岡山大学と徳島大学のみだったものの、現在では山口大学、山口東京理科大学、愛媛大学、高知大学、川崎医療福祉大学などにも広がっております。中国四国支部ではこれからも精力的に様々な活動を進めてまいりますので、今後ともご注目いただけますと幸いです。
最後に、第16回中国四国支部大会で若手の会を紹介する機会をいただきました大会長の冨永貴志先生(徳島文理大学・教授)、若手の会の周知にご協力をいただきました日本生物物理学会中国四国支部長の松浦宏治先生(岡山理科大学・教授)にこの場をお借りして御礼を申し上げます。
[1] 2025年度 日本生物物理学会 中国四国支部大会 (第16回) 大会HP, https://sites.google.com/kph.bunri-u.ac.jp/bsjcs2025/home?authuser=0 (2025/10/22閲覧)