皆様こんにちは!
生物物理若手の会にて副会長を務めさせていただいております、武井梓穂です。
2025年8月10日(日)に開催された「女子中高生夏の学校2025~科学・技術・人との出会い~」へ、日本生物物理学会理事の柳澤実穂先生および生物物理若手の会のスタッフ3名(北大D3・武井梓穂/東大D1・上杉佑人/北大D2・柴垣光希)で参加して参りました。
会場は国立オリンピック記念青少年総合センター(東京都渋谷区代々木)で、全国から多くの女子中高生が参加し、活気に満ちた一日となりました。
図1:当日の参加メンバーでパシャリ!
私たちは、「タンパク質の機能と構造の関係」および「ソフトマターに関連した現象」について、実演とポスター展示を行いました。蛋白質に関しては、豆乳や牛乳に酢や熱を加えることでタンパク質の性質が変化する様子を通して、構造と機能の関係を紹介しました。また、ソフトマターの展示では、「力を加えると光る粒子」や「生き物の群れの物理学」など、身近な現象から物質の不思議な性質を伝えました。未知への探究心に満ちた参加者の皆さんと直接話しながら、世代を超えて「知りたい」という気持ちが共鳴し、想像以上に会話が弾みました。純粋な好奇心と真剣な眼差しに触れ、私自身も多くの刺激を受けました。
図2:生物物理学会ブースの様子。大盛況でした!
キャリア相談会にも参加し、「苦手科目との向き合い方」について中高生の皆さんとお話ししました。「理系に興味はあるけれど、数学や化学が苦手で不安...」というお悩みが多く寄せられ、当時の自分を思い出して懐かしい気持ちになりました。私自身も中高生の頃は理系科目が得意というわけではなく、苦労の連続でした。しかし研究の道を歩み始めた今では、「蛋白質が持つ美しく不思議な性質を理解したい!」という好奇心が自然と学びの原動力になっているため、苦手意識も少しずつ変化していったことをお話ししました。
受験という大きな山を越えた先には、想像以上に雄大な景色が広がっています。そして、その先にもまた新たな山々が連なっており、挑戦が尽きないことこそ研究の魅力だと感じています。
今回のイベントを通して、そんな「知ること」「挑むこと」の楽しさの一端を伝えられていたなら、これ以上の喜びはありません。
過去2年間に同イベントに参加した際の開催報告は以下のリンクから読むことができます。
【2024年】
生物物理若手の会 - 女子中高生夏の学校2024参加レポート
【2023年】
若手の会だより ~女子中高生夏の学校参加レポート~