高久書店
【お知らせ】
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詳しくはこちら➔ペイフォワード文庫 (aramahoshi.jp)
・御書印 好評受付中♪ note.com/goshoin
【初めに】
私は、幼いころ、祖母に伴われて通った伊豆の松崎町にあった小さな本屋に育てて貰いました。
成長とともに興味関心は移ろいましたが、知らない本や本棚を何気なく見つめることで、興味関心はどんどん発展していきました。
まるでそこは知の世界旅行ができる未知の空間でした。いつもワクワクが止まらない場所だったことを昨日のように覚えています。
放課後ともなれば小さな本屋は子どもたちであふれ、床いっぱいに座り読みをする光景が各所でみられました。
子どもたちだけで行くことの出来る場所が、昭和の町にはたくさんありました。
近年、地方の町から本屋は消えつつあります。 既に日本の3分の1近くの自治体には本屋が存在しません。
そんな状況に抗うように始めたのが「走る本屋さん」でした。
本屋のない町を訪問し、本との出会いの場をつくり、そして本の素晴らしさを知って欲しいと思いました。
そんな町を訪問すると、ブックトラックは興味津々な子どもたちに取り囲まれます。けれども、最初は誰も本に触ろうとしません。本屋のない地域の子どもにとって、本屋は日常ではなく、本は借りるもので、買うことが出来るという所有の認識がとても低くなっています。
「読んでもいいよ」「買わなくてもいいよ」そんな声を掛けなければ、本にすら触れない子どもたちが沢山います。これは局地的な事ではなく、地方の多くで同様のことが起こっております。
令和2年2月、静岡県掛川市に初の固定店として「走る本屋さん高久書店」をオープンしました。10坪に満たない小さな本屋です。掛川の商店街から消えた本屋を、先ずは地元に復活させたいと思いました。地域の皆さんに愛される本屋づくりを目指しながら、本屋の無くなった地方の町へ「本屋を植えるプロジェクト」活動も並行して進めてまいります。
子どもから大人まで末永くご愛顧いただける本屋を作り、町の本屋を増やしていきたいと思います。
<走る本屋さん高久書店 代表 髙木久直>
【お店の案内】
小さいけれど総合書店を謳っています。7000冊の在庫本は、すべて店主の選書にて並べました。9割はお客さまの需要を想像した本を、1割ほどは店主こだわりの本でまとめました。
雑誌、コミック、文芸書、文庫、新書、ビジネス書、PC関連書、人文書、実用書、児童書、小中学習参考書、高校学習参考書、語学書、辞書、芸術書、郷土書、リトルプレス、文房具、駄菓子など幅広いジャンルを扱っています。特に、子どもの本と学習参考書には力を入れました。成長とともに店内を巡回できる棚構成です。図書カード販売、英検受付もしております。 本・雑誌の注文もお気軽にお申しつけください。問屋(取次)在庫有りの本は、1日~2日でお取り寄せが可能です。
【店主プロフィール】
高木 久直 (たかぎ ひさなお)1970年静岡県賀茂郡松崎町生まれ。教職を経て、1998年に静岡・戸田書店のフランチャイズ企業に入社し、1年でリブレ菊川店の店長に就任。地元顧客や従業員との対話を重ねて作り上げた書店運営術が注目を集める。戸田書店に出向し、静岡本店勤務や店舗開発業務などを経て2009年よりエリア長を務める。また、2012年にスタートした静岡書店大賞の初代事務局長を務めるなど、書店チェーンの枠を超えた活動にも参加。2016年12月には自前でワゴン車を改装した移動新刊書店「走る本屋さん 高久書店」を立ち上げ、休日等を利用して書店のない地域や学校等を巡回し本を届ける毎日を送る。2019年9月同社退社。
2019年静岡放送SBSテレビ「本の伝道師」は全国ネットでも放送され大きな反響を呼ぶ。2020年2月初の固定店を掛川市に開店。