図書館を知るためには図書館の歴史を知る事が手っ取り早い、その機能を知ればあなたにとっても必要なものだったと気づけるかも知れない。
『図書及び図書館史』や『世界歴史大辞典』には、世界最古の図書館はアッシリア帝国のアッシュールバニパル王(在位紀元前668〜紀元前627)の王宮遺跡から発掘された図書館と書かれてあります。
また、古代最大の図書館と言われているアレクサンドリアの図書館には、紀元前3世紀にはすでに所蔵資料の目録が備えられていました。
しかし、こういった図書館はごく少数の人たちが研究のために利用するものでした。あらゆる人々が自由に資料と接するようになったのは、19世紀後半の公共図書館の成立以降のことです。
書籍館が開館された湯島聖堂
日本では、奈良時代(8世紀末)に石上宅嗣(いそのかみやかつぐ)が私邸内につくった「芸亭(うんてい)」と称する書斎が一般に公開された図書館の始まりと言われています。
近代的公共図書館は明治5(1872)年に政府が設立した「書籍館(しょじゃくかん)」(写真右)でした。
また、当時の図書館は、有料・閉架閲覧制がほとんどでした。今のような無料貸出は、戦後に広まりました。
デザインあ, : 学校・公共図書館用
NHK エンタープライズ