【運気を与えたり奪ったりする能力】
玖美「ねぇお兄ちゃーん、これ見て、これ」
香「ん?1組様限定ハワイ旅行があたる・・・・って、よくあるやつか」
玖美「そうそう。それで、あたしハワイは行ったことないし、行ってみたいな~」
香「うんうん。それで?」
玖美「ちょっと運気ちょうだい?」
香「却下」
玖美「えー!なんでー!?」
香「ハワイなんて日差しが強い所に玖美を連れて行けるわけないだろ」
玖美「まだ吸血鬼用日焼け止めクリーム残ってるし・・・・」
香「そもそもこれ、一枚で二名様までご招待ってなってるだろ。誰と行くんだよ」
玖美「え?え、えーっと、蕾、とか?」
香「中学生だけで行かせられるわけないだろ。却下」
玖美「じゃあお兄ちゃん!お兄ちゃんでいいから!」
香「高校生と中学生ってやっぱり両方子供じゃないか。却下」
玖美「じゃあ薫おねえちゃんだ!それならいいでしょ!」
香「そうだな、姉さんならいいかも」
玖美「やったっ!じゃあ早速」
香「姉さんにも早く彼氏さんとくっついてほしいし、プレゼントするかー。玖美も協力してくれるんだよね?」
玖美「え、あ、あたしはちょっと用事を思い出したから・・・」
香「まあすでに運気はもらったんだけどね」
玖美「やめてー!あたしソシャゲで最低レアしかでなくなったら生きていけないからー!」
香「ついでにいろいろ回って集めてくるか。礼丹、行くよ」
礼丹「はい、お供しますね」
玖美「返してー!あたしの運気ー!」
【空気の圧力を変化させる能力】
雫「う、もうちょい・・・・!」
愛「あれ、なにやってるの?」
雫「あ、平山先輩。この棚の上に宿題のプリントが乗っかっちゃって」
愛「いったいなにやってたのよ」
雫「いろいろあったんです、いろいろ」
愛「いろいろ、ねぇ(この子大人しそうに見えてけっこうやんちゃなことするしなー)」
雫「それでこう、机を踏み台にして取ろうと思ったんですけど、ここの棚高くて届かなくて」
愛「雫って140センチしかないしね」
雫「自分という存在の矮小さをこんなところで気づかされるなんて・・・」
愛「プリントねー、よっと」ビュオッ
雫「わっ!?部屋の中なのに風が!?あ、プリント・・・・」
愛「・・・・・ねえ雫、これ昨日提出のやつなんだけど」
雫「地理ちゃん完全に忘れちゃってたみたいで」
愛「あんたのじゃなかったんだ」
雫「わたしはちゃんとやりましたよぅ!」
愛「ていうか、じゃあ地理はなにやってるのよ」
雫「先生に怒られてます」
愛「なるほどー」
【光をエネルギーに変換する能力】
草華「はい、充電完了ですよ」
桜「ありがとうございます、草華ちゃん」
草華「まさか全員充電器を忘れるなんてね」
幽「・・・・ふと思ったのだけど、草華って電波は飛ばせないのかしら」
草華「え?どうかしら。さすがにやったことはないですけど・・・・」
桜「でも、それができたとしても受信は出来ないんですよね?一方的に送り付ける感じになりそうな気がします」
幽「それもそうね」
草華「つまりこれは、ラジオを始めろという布石かしら?」
幽「そろそろカノンが泣くわよ」
草華「私はむしろ対抗してるまでありますよ!」
桜「こう、電気で磁力を作って、レールガン!とかは?」
草華「それだったら直接磁力を放った方がはやいですね」
幽「そういうのもいけるんだ。草華って電車に乗れるの?」
草華「私今日どうやってここに来たと思われてるの?」
桜「草華ちゃん、走ったり空を飛んだりできるから行けそうですよね」
草華「空を飛ぶのは位置エネルギーと運動エネルギーに変換してるから。このふたつは結構エネルギー食うからあまり使いたくないんですよ」
幽「熱とか電気よりも?」
草華「そうですよー。まあ無意識に使ってる部分はあるみたいですけど」
桜「・・・・カノンちゃんは空を飛べるんでしょうか?」
草華「飛べないと聞いてるから私の勝ちですね」
幽「そこ張り合うところなの?」
【水の状態変化を操る能力】
アクエリアス「今日も今日とてかき氷をつくってばかり・・・・私の能力って本当に日常生活で使えないわよね」
リーブラ「・・・・ねぇ、前から思ってたことがあるんだけれど」
アクエリアス「なに?姉さん」
リーブラ「アクアって、同い年の友達いないの?」
アクエリアス「えっ?なにそれ?えっ?いきなり?えっ?どうして?えっ?」
リーブラ「動揺しすぎよ」
アクエリアス「そ、それを言うなら姉さんだって」
リーブラ「私、こう見えて違う学校の人たちとたまに遊びに行ったりしてるのよ。響華ちゃんとか和香ちゃんとかね」
アクエリアス「誰それ、私知らないんだけど」
リーブラ「私たちの学校から東に100mぐらいいったところにお嬢様学校があるでしょう?あそこの子」
アクエリアス「姉さんはなんでそんなところと交流を・・・・」
リーブラ「まあいろいろあったのよ。あそこの土地とか諸々を買っちゃった以上、様子をみないわけにはいかないし」
アクエリアス「本当に何をやったのよ」
リーブラ「まあちょっと香様に不遜な態度を取った娘を懲らしめただけよ。その後の関係は良好、もう十分いる妹が増えそうだわ」
アクエリアス「なにか衝撃的なことをすれば交流が増える・・・・?はっ!私も人工ダイアモンドダストをすれば人気者に」
リーブラ「アクアの影が薄いのってそういうところもあるわよねぇ」ハッソウガザンネンダワ
【次元を移動する能力】
リーブラ「ご先祖様、頼まれていたもの持ってきましたよ」
雅「リーブラちゃん、ありがと~!このあたりスクリーントーン売ってるとこないし、今お昼だしでどうしようもなかったの~!」
リーブラ「これ、領収書です」
雅「はーい」
リーブラ「大丈夫だとは思いますが、一応種類があってるかどうか確認してくださいな」
雅「んー、大丈夫だよ。お釣りはお駄賃ね~」
リーブラ「ありがとうございます」
雅「あと、そこの戸棚に新作のカップ麺買ってあるから好きなだけ持って帰っていいよ~」
リーブラ「ありがとうございます!」
雅「リーブラちゃんほんとら~めんに目が無いね」
リーブラ「おいしいですからね。ラーメンを食べることは人生で20番目ぐらいに幸せなことです」
雅「高いのか低いのか・・・・あれ?ラーメンは?」
リーブラ「全部持ちました」
雅「はえ~、相変わらず便利な能力だよね~。今のは二次元に移動させたの?」
リーブラ「はい。帰る時は11次元に移動してからこの4次元空間に戻ってきます」
雅「そのあたりの難しい話はおばあちゃん、わからないけど・・・まあ便利なんだよね」
リーブラ「はい。日常生活で有効利用できる能力ナンバーワンです」
雅「アクアちゃんとは大違いだよね」
リーブラ「アクアもその辺り気にしていたので言わないで上げてください」
【本の内容をダウンロード及びアウトプットする能力】
アリス「んー、最近面白い本ないなー」
玖美「何見てるのー?」
アリス「話題の推理小説一覧。どれも1/3ぐらい読んだら犯人もトリックもわかっちゃうから面白くないんだよね」
玖美「天才ゆえの悩みってやつだね」
アリス「お、これわかんないなーって思ったらトリックは異次元の彼方に飛んで行ってるとんでも理論だったりするし」
玖美「最近はその異次元トリックもわかるようになってきた感じ?」
アリス「まあねー。もう小動物見て癒されるぐらいしかできないよ」
玖美「あたし、フェレットが見たいなー」
アリス「玖美って動物アレルギーは無かったっけ?」
玖美「ないよないよ。じゃないと真恵がチンチラ飼ってたりできないよ」
アリス「じゃあちょっとだけ・・・・・ていやっ」
フェレット「(*'ω'*)」
玖美「おおー。本から本物がでてくるって、改めてすごい能力だよね」
アリス「ダウンロードした本じゃないと使えないんだけどね。おかげで私、白紙の本を大量に注文する頭おかしい娘に見えるんだよね」
玖美「まあ、仕方ないんじゃない?あ、もしかしてやろうと思えば宿題念写できたり?」
アリス「おばけには学校も試験もなんにもないんだよ」
玖美「あたしの宿題さっさと片付いたりは?」
アリス「しないしない。さ、十分癒されたでしょ。宿題広げて、教えるから」
玖美「はぁ~、結局そうなるよね~。教えてもらえるだけありがたいと思おう」
【鏡を支配する能力】
日輪「アリス、この荷物家に送っといて」
アリス「はいはーい」
日輪「ホント便利よねー、その能力。鏡があればどこでも荷物を置けるんだもの」
アリス「帰る時も一瞬だしね。まあ一度触った鏡じゃないと使えないっていうのはあるけど」
日輪「そういや、アリスって銀紙持ち歩いてるんだっけ」
アリス「そうだよ。これ一枚捨てればいつでも帰れるようにしてる」
日輪「ぜひともチビたちにも持たせたいわね」
アリス「アリスちゃんがいないと使えないからね?」
日輪「わかってるわよ。何が問題って、いや問題はないんだけど、アリスはなんだかんだ夕飯までには絶対帰ってくるしなぁって」
アリス「真恵だよね、問題なのは」
日輪「ちょっと目を離したらすぐどこかにいくんだから!」
アリス「ってことで、真恵を捕まえたよ。向こうの鏡の中に引きずり込んでおいたから」
日輪「おっけ、ありがと」
【未来を決定する能力】
上海「次は裏」
地海「えいっ!・・・・わっ、ほんとだ!」
上海「次も裏。その次は表、そっから表、表、裏、表、表、表の順番」
地海「えいっ!やっ!・・・・・ほ、ほんとだ!お姉ちゃん、本当に超能力者になってたんだ!」
上海「今更だけどね」
蕾「未来が視えるって羨ましいなぁ。宝くじとか当て放題だよね」
上海「それがそうでもないのよね。私、5分から先の未来はぼやけてはっきり見えないのよ」
地海「遠くの景色が詳しく見えないみたいなもの?」
上海「そうそう、そんな感じ」
蕾「じゃあ宝くじ当てて一生働かずに生きるってのもできないのかぁ」
上海「できるわよ」
蕾「うぇっ!?」
上海「いわゆるスピードくじってやつ、あれなら「当たる」未来を決定することができる」
地海「み、未来の決定?」
上海「そうね、じゃあジャンケンしましょうか。蕾ちゃんは、グーを、地海はパーを出すわ」
蕾「えっ?そんなの言われたら・・・・さ、最初はグー!じゃんけんホイ!」チョキ
地海「はいっ!」グー
上海「さて、あなたたち。自分の手をよーくみておきなさい」パー
蕾「え、見ておけって・・・・・あ、あれ!?」グー
地海「わ、私さっきまでグーを出してたのに、いつのまにかパーになってる!?」パー
上海「そ、こんな感じで一度決定した未来は覆せない。5分先までならこれが使えるから、いわゆる瞬間移動ってやつもできるのよ」
蕾「な、なるほど・・・・・奥が深い」
地海「お、お姉ちゃんがなんだか遠い人に・・・・」
上海「ま、あんまり使い道はないんだけどね」
【数値を0にする能力】
蓬莱「アタシも瞬間移動じみたものはできるんだぜ?」
蕾「えっ、本当?0にする能力が?」
蓬莱「そうそう。例えば、アタシとベッドまでの距離を【0】にする」
蓬莱「と、このようにベッドまで移動できる」
地海「!?!?!?!?」
上海「私の確定した未来も0にできるからねー、蓬莱。マンガとかだと天敵になるんじゃないのかしら」
蓬莱「代わりにと言っちゃ何だが、アタシの能力はオルレアンに弱いし、オルレアンは上海に弱い。三すくみってやつだな」
蕾「ポケモンかな?」
蓬莱「あとは前使ったみたいに睡眠物質をゼロにしたり、体力消費のエネルギーをゼロカロリーにしたり、必要な酸素の量をゼロにしたり用途は様々なのさ」
地海「えっと、それって親同士の確執をゼロにできたりは・・・・」
上海「確執は数えられないので無理です」
蓬莱「お前が帰れば解決するんだがな」
【概念を反転させる能力】
オルレアン「といやっ!」
香「うわっ!?」
オルレアン「日頃から香様と共に入浴する方法を考えていました・・・・そして、思ったのです。女同士であれば問題ないと!」
オルレアン「今の香様は女性!私と入浴することになんら問題はありません!さあ、行きましょう!」
歌恋「大ありですよ。なにをやっているんですか」
香「あっ、歌恋さん。どうも、いつも妹がお世話になっています」
歌恋「いえ、こちらこそオルレアン様や世界がお世話になっております」
歌恋「それで、オルレアン様?わざわざ屋敷に彼を連れてきてやることがそれですか?」
オルレアン「はい。香様の入浴を介助するにあたって、こうするのが一番適切ですから」
香「僕の意思は?」
オルレアン「いいじゃないですか!日輪ちゃんやリーブラお姉さまばかりずるいです!」
歌恋「あなたはどちらかというとされる側ですからね」
オルレアン「さあさあ香様、参りましょう!私の家のお風呂は広いですよ!」
香「別にいいんだけどさ、他のメイドさんとかには怒られない?」
オルレアン「香様なら大丈夫です!」
歌恋「大丈夫じゃありません。今すぐ戻してください」
【物理を反転させる能力】
オルレアン「表が迷惑をかけたみたいですまん」
香「たまに謎の押しの強さがあるからね、オルレアンは」
オルレアン「まあ、こんなんでもあのリーブラ姉様とアクアの従姉妹なもんで」
香「あー、その名前を出されたら納得せざるを得ないな」
コロナ「風流様、お嬢様、お茶とお茶菓子をおもちいたし」
オルレアン「あっ、そこはさっき表が暴れたときにいろいろ転がってるから気をつけ」
コロナ「おあああっ!?」ドンガラガッシャーン
香「オルレアン!コロナさん!」
オルレアン「・・・・っぶねー!気をつけろ!アタシじゃなかったら火傷してたぞ!」
コロナ「ひいいっ!申し訳ございません!すぐにお片付けします!」
オルレアン「全く・・・・香サンは平気か?」
香「僕はなんともないけど・・・・あらためて、物理反射って強いな」
オルレアン「基本敵なしだからな。そもそも敵とかいねーけど」
香「にしても、世界は遅いな・・・・」
オルレアン「コロナサンが動員されてるってことは、またあいつプラモ屋の前でたむろってるな。帰ってきたら仕置きしねぇと」
香(口調は荒くなっても敬称を忘れないとことかは流石と言わざるを得ない)
【差をなくす能力】
オルレアン「香」
香「はいはい、今度はなんですか」
オルレアン「帰ろ」
香「え、今日泊まるって言ってきたんだけど」
オルレアン「表はぐっすり眠ったあなたになんやかんやする予定だった。裏は消極的な肯定をしていた」
香「なんやかんやとはいったい・・・・いや、言わなくていい」
オルレアン「私は面倒だからしたくない。さっさと帰ろう」
香「わかったよ。じゃあ挨拶だけして」
オルレアン「あとで世界に言わせておく。帰る」
オルレアン「よ」
香「・・・・・オルレアン」
オルレアン「家、ついたよ?」
香「ウチの家、土足厳禁なんだけど・・・・」
オルレアン「・・・・蓬莱の能力と違って、そのあたりを調整できないのが私の能力の欠点」
香「とりあえず靴だけ戻して・・・」
オルレアン「しかし、今この床のきれいさを日輪の部屋と同じものにすることで」
オルレアン「・・・・ものすごくきれいになった」
香「日輪はまめだからね。ついでに今度は玄関まで運んでくれ」クツモドシテクル
【秩序を操る能力】
コスモス(あ、けしごむをわすれてしまいました)
コスモス(たしかきのう、ケイオスにしゅくだいのときにかして、そのまま・・・・)
コスモス(・・・・じゃあ、ケイオスももってきてないのでは?ま、いいですか)
コスモス(かきまちがえたところは、もじとかみをバラバラにすればきえますし)
コスモス(・・・・あっ、やりすぎちゃいました。かみにあなが・・・・)
コスモス(けしごむをもってないのに、これはちょっとふしぜんですね。どうしましょう)
翠石「コスモスちゃん、これ」ヒソヒソ
コスモス「えっ?」
翠石「ケイオスちゃんが、借りたの返し忘れてたからって」
コスモス「ケイオス・・・・あれ?じゃあケイオスのぶんは?」
翠石「自分でなんとかするって」
メアリー(この双子、壮大な能力を持ってる割にはやってることはみみっちいことなんですよね)
【混沌を操る能力】
ケイオス(あ、けしごむ・・・・きのうコスモスにかりたままでした)
ケイオス(んー、このままだとコスモスがこまっちゃいますよね)
ケイオス(えっと、このけしごむとノートのきれはしをくっつけて、きれはしにメモをかいて・・・・)
ケイオス(せんせいがみてないすきに、すいせきのけしごむとくっつけます!)
ケイオス(・・・・・いま!)
翠石(あれ?私の消しゴムがなんか変?)
ケイオス(そして、のうりょくかいじょです!)
翠石(けしごむが分裂した!?あ、メモ・・・・)
ケイオス(これでコスモスはだいじょうぶのはず・・・あとはわたしですが・・・・)
真恵「ケイオス、ケイオス」ヒソヒソ
ケイオス「ん、どうしました?」
真恵「ボク、消しゴム一個あまってるから貸したげるよ」
ケイオス「え、いいんですか?」
真恵「いいのいいの」
ケイオス「ありがとうございます!」
メアリー(こんなすごい能力持っていてやったことが消しゴムを渡しただけって・・・)
【世界を創る能力】
世界「フレア・ザ・ワールド!」
真恵「おおー!」
メアリー「あの、これはいったい?」
世界「この蒸し器の上の一部の空間に『熱に満ちた世界』を創りました。これでおいしいパンが焼けます」
メアリー「はあ・・・・」
真恵「できあがったらメアリーにも食べさせてあげるからね!ボク、いっぱいこねこねしたから!」
メアリー「それはありがとうございます」
世界「真恵ちゃんま筋がいいですよ。将来は料理上手になりますね」
真恵「えへへー、そう?」
メアリー「・・・・コスモスケイオスといい、世界さんといい、能力の使い道がなんだかみみっちくないですか?」
世界「みみっちいだなんてとんでもない。この平和な世の中、日常生活を便利にするぐらいの使い道があっていいのでしょうか」
メアリー「え?えーと・・・・」
世界「確かに、私の能力はその気になれば世界を滅ぼすこともできます。だからといって、本当に世界を滅ぼす必要はないのです」
世界「で、規模を小さくしていくと、オーブン代わりにつかえることがわかりましたのでおいしい料理を作ることにした。ただそれだけです」
真恵「能力の悪用は禁止!日輪が怒るよ!」
メアリー「いえ、私は悪用する気どころか悪用できる力ですらありませんが・・・・」
世界「それに、一介のメイドには手に余る力なのです。使い道がみみっちくてもいいじゃないですか」
メアリー「・・・・世界さん、たまに年上らしいところを見せてくれますよね」
世界「偶に、というところがひっかかりますがいいでしょう。さあ、そろそろ焼きあがりますよ。おいしいパンのできあがりです」
【他人の脳を支配する能力】
桜「むむむ~ん!」
幽「・・・・・・・」
草華「何をやっているんですか?」
桜「今、幽ちゃんに念を送ってるんです。来週の体力テストのとき、ちょっと体を動かしやすくしてくださいって」
幽「わかってるし口に出してるし」
草華「ていうか、幽ちゃんの力ってそんな身体能力向上とかできましたっけ?」
幽「無理よ。私はあくまでもイニシアティブを奪うだけで、その身体を普段以上に動かせるかどうかってのはまた別」
桜「無理ですかぁ・・・・」
幽「それに」
草華「それに?」
幽「次のテストは私も香くんにいいとこ見せたいから自分のことに専念したいの」
草華「そうですよね。桜ちゃん、諦めて自力で頑張りましょう」
桜「草華ちゃんも幽ちゃんも運動得意でいいですよね・・・・私はどうしても苦手で」
リーブラ「運動が苦手でも訓練次第ではなんとかなるものですよ?」
草華「そういえば、リーブラも小さい頃は苦手だったものね。なにかコツとかあるの?」
リーブラ「なんてことないです。薫式身体能力向上訓練を行えば誰でも運動神経抜群になりますよ」
桜「そ、それって一週間でもですか!?」
リーブラ「はい♪」
草華「あー、でも薫さんって忙しいんじゃ・・・・」
リーブラ「メソッドは詳しく教えてもらっています。一週間程度鍛えるのなら問題ありません」
幽「・・・・・・桜、やめておいたほうがいいわ。あなた、途中で死ぬわよ」
桜「ええ!?なんでそんな物騒なんですか!?」
リーブラ「まあ、根性は必要ですね」
幽「改めてリーブラのメンタルの強さを思い知ったわ・・・・まさかそんなことをしてただなんて」
桜「すごい気になる、凄い気になります・・・・!」
草華「桜ちゃん、知らぬが仏ですよ」
【物体を腐食させる能力】
緋石(今日はバイトで街の落ち葉掃除ボランティアだぜ!)
緋石「って、意外ッスね。風月さんがこういうことやるなんて」
風月「そうかしら?無料で肥料が集められてしかも感謝されるのよ?やらない理由がないじゃない」
緋石「肥料?」
風月「ええ。落ち葉を腐らせれば肥料になるのだから。腐葉土の材料ね」
緋石「へ~」
風月「さあ、わかったら手を動かす。あなたにはこの時間分もお金出すんだから、キリキリ働きなさい」
緋石「うッス、了解!」
緋石(ん?でも腐らせるってどうやるんだ?もしかして、どっかに溜め込んで放置してるとか?)
風月(味噌を作ったりもできるし、この能力を持ててよかったわ。おかげで念願だったお花屋さんにもなれたし)
【触れたものを凍らせる能力】
白雪「リーリアちゃんリーリアちゃん、冷凍ミカン食べる?」
リーリア「はい!」
白雪「はい、どうぞー」
リーリア「わーい・・・・・あの」
白雪「どうしたの?」
リーリア「これ、このミカン触ったら私も凍るよね?」
白雪「だ、大丈夫だよ!お姉ちゃん、そのあたりの調節ぐらいできるし!」
リーリア「んー・・・・まあ最終破壊すればいいか・・・・」
白雪「破壊ってなに!?何を破壊するの!?」
リーリア「何って、このミカンに刺さってる氷の茨をだね」
白雪「やめてー!これお姉ちゃんと神経繋がってるの!ちぎれたりしたら痛いの!」
リーリア「じゃあ改めてミカンいただきまーす」
白雪「や、やめてね?破壊しないでね?」
リーリア「手元が狂わなかったらだいじょーぶ。おいし♪」
白雪「手元が狂わなかったらってなに!?」
リーリア「もいっこちょうだーい」
白雪「はーい、すぐ凍らせるねー」
【触れたものの情報を解析する能力】
冠光「・・・・・・・商品用に加工するものはこっからここまで、宝部家に渡す分はこれね」
サリス「わかりました。・・・・相変わらず便利ですね、その力」
冠光「触っただけで純度とかわかるからね。なにか調べて欲しいものがあればついでにやっちゃうわよ?入れなくなったアカウントのパスワードとか」
サリス「そうですね・・・ポーラ!」
ポラリス「はぁい、My sister!何か用?」
サリス「ポラリスが未成年飲酒をしている頻度を調べてください」
冠光「了解」
ポラリス「ちょ、ちょっと!それはPrivacyの侵害だよ!」
冠光「週二ね」
ポラリス「もう終わってた!ああ~、ポーラちゃんのマル秘情報が赤裸々になっちゃう~!」
サリス「まったく、ほどほどにね」
冠光「そんな胸を持っておきながら彼氏できないのが悩みとかいい度胸してるわね」
ポラリス「予想してないところから怒りが飛んできた!?胸の大きさと彼氏の有無は関係ないってば!」
冠光「このっ!憎たらしい脂肪の塊めがっ!」
サリス(被害を受けたくないからこれ以上は黙っておこう)
【物体をすり抜ける能力】
海「はい、取れましたよ」
月夜「ありがとうございます!」
日輪「海さんが近くを通りがかってくれて助かりました」
海「これくらいならいいんですが・・・・」
月夜「これでこの1週間は乗り切れますよ!」
海「なんだか彼女が不憫になってきました。500円玉を排水溝に落として人生の終わりみたいな顔をするなんて・・・・」
日輪「月夜、色々と節制しないといけないらしいので。奢ってもらったりも極力避けないといけないそうなんです」
月夜「同級生から奢ってもらうことに気が引けるっていうのもありますけどね」
海「ふむ、では今日は私がご馳走しましょうか」
月夜「ええっ!?わ、私催促しちゃいましたか!?」
海「いえ、そうではなくて。この歳になると一人で食事を摂るのも寂しく感じてしまうものですから、お相手してくれませんか?」
月夜「そこまで言わせてしまったら、断るのも失礼ですよね。わかりました」
日輪「ありがとうございます。家に連絡しておかないと」
海「薫でよければ私から言っておきますが・・・・」
日輪「いやいや、そこまで手をかけてもらえませんって。メッセージ送るだけですし大丈夫ですよ」
日輪(姉さんが来るとかなったら絶対酔ってめんどくさいことになるし)
海(・・・・もしかして、こんな風に能力を使うことがメアリーちゃんに使い方がみみっちいと言われるゆえんなのかも。しかしこの力をもっと生かす方法も・・・)ウムム
【再生能力が上がる能力】
ワグラネリー「はいはーい、今日の訓練終わりー」
射美奈「ありがとうございました!」
紗菜「射美奈ったら、以前と比べると見違えるほどになったわね」
射美奈「まあね。ネリーさんにも紗菜さんにも本気で鍛えてもらってるし」
ワグラネリー「力の悪用をしないっていうならあたしも本気出せるしね~」
射美奈「あっ、やっぱりあのときの特訓は効果なかったんだ」
ワグラネリー「そんな一朝一夕で身につけられるようなもんじゃないしね。いろいろやり方は間違えたけど」
紗菜「大丈夫?怪我はない?」
射美奈「ないない。あっても全部消えてるって。私の力知ってるでしょ?」
ワグラネリー「ほら~、最近軍神ちゃんもどこぞの正義の女神さまに連れられて資本主義のもと労働してるし~、神様が離れてて大丈夫なのかな~と」
射美奈「あれが離れてても能力自体は使えるのよ。てか、自動発動だし」
紗菜「そういえば、月のモノとかはちゃんと来るの?」
射美奈「全く気にならないけど、来るっちゃくる。あれは怪我でもなんでもないし」
ワグラネリー「要は健康体を維持する能力ってことだよね~?羨ましいな~」
射美奈「身体を壊す心配のない堕天使が何を言うか」
紗菜「あら、こう見えてネリーは結構健康に気を遣ってるのよ?食事の栄養バランスとか、日々の運動とか」
ワグラネリー「あたしも体壊したくないしね~。もう歳だし」
紗菜「私もね。そうなると、射美奈の若さがうらやましいわ」
射美奈「やめてよ、見た目10代20代のくせしてなに言ってるのよ。ほら、ご飯の準備しましょ」
ワグラネリー「んー、いい子になったね~」
紗菜「そうね、うふふ」
【対象の時間を支配する能力】
ルーチェ「んー、この本はあんまりかっこよくないかも・・・・社長室に経営学の本を置くのはよくないかな?」
ルーチェ「一応それっぽい本ばっか飾ってるけど、全然呼んでないよね・・・・詰み本だよね。詰んでないけど」
コンコン
ルーチェ「はーい、開いてますよー」
ガチャ
真恵「えぐっひぐっ・・・・おばさぁん・・・・・」
ルーチェ「わっ、真恵ちゃん!?どうしたの!?それにメアリーちゃんも!」
メアリー「ほら、真恵。泣き止んでください。ごめんなさい、突然来ちゃって。ちょっとお願いがありまして・・・・」
・・・・・・・・・
ルーチェ「ふんふん、それでこのマグカップを直してほしいと」
真恵「うん・・・・日輪、すっごい大切にしてたから、だから・・・・」ヒッグ
メアリー「おねがいします、ルーさん」
ルーチェ「まあまあ、それ自体はいいんだけど・・・・ちゃんと、落として割っちゃったこと言える?」
真恵「うん・・・・ちゃんと謝る。だから、おねがいします!」
ルーチェ「よしよし、じゃあいいでしょう。それじゃあ、元に戻しまーす」キュルキュルキュルキュル
メアリー(物体の時間を巻き戻す、凄い能力です。死んでさえいなければどんな怪我や病気でも治せるということも)
メアリー(こんな便利な能力なのに、なぜ普段は使わないんでしょうか。謎は深まるばかりです)
ルーチェ「はい、元通り。それじゃあ、送ってあげるから駐車場までついてきて」
メアリー(皆さん欲がないんでしょうか。なんでもできるはずなのに・・・・)
【覆水が盆に返り、後悔が先に立つ能力】
メアリー「・・・・・こんな感じの事ばかり考えているんですが、どうなんでしょうか。私は、悪い子なんでしょうか」
リル「あら、とんでもないわ。むしろ普通の考えよ」
メアリー「でも、誰もみんなそんな能力を悪いこととか、もっと大きなことに使おうだなんて思ってなくて、私だけなんです」
リル「んー、そうね。メアリーは、真恵のこと好き?」
メアリー「え?は、はい。大好きです」
リル「それじゃあ、メアリーが大きな力を持っていて、それを使うと真恵と離れ離れになる。そうなったら、どうする?」
メアリー「それは・・・・・・」
リル「真恵だけじゃない。香も、玖美も、薫も、日輪も、アリスも、みんなと離れ離れになる。灯鈴ちゃんや翠石ちゃんみたいな友達とも」
メアリー「い、嫌です!絶対に!」
リル「そうでしょ?みんながこうやっていられるのは『日常』っていうのが守られているからなの」
リル「和を以て貴しとなす、って言うんだけどね。大好きな人と一緒にいたいなら、こんな力は使わない方がいいの」
メアリー「お母様・・・・・」
リル「まあ、香みたいにそれを使ったから大事な人ができたっていうのもいるんだけどね」
メアリー「もしかして、一番悪用してるのはお兄様なんじゃ・・・・」
リル「ふふ、かもね」
リル(でも、日常を守るために力を使うことはあるのよ?)
リル(それじゃあ、今日もそろそろ『セーブ』しておきますか)
リル(明日も一日、みんなが無事に過ごせますように)