人間だれしも、後悔というものはすると思う。あのときあんなことをしなければ。そう思うことは多々あるだろう。そう、まさにそうだ。あのとき、あの場所で、あんなことをしなければ・・・・。
香「ぐああああーっ!負けたーーーっ!」
大和「はははっ!これで俺の勝ちだ!」
雷「相変わらずゲーム系統は弱いんだな」
悟志「この前も負けて全額奢りだったよね」
香「なんでなんだろうね、ほんと。でも負けは負けだ。潔く受け入れようじゃないか」
大和「よぅし、それじゃあ罰ゲームだ。どうする?」
雷「毎回奢りっていうのも面白くないしな。こいつ金持ってるからダメージ少ないし」
悟志「んー、香が確実にダメージ喰らうもの・・・でも香ってメンタルかなり強いしなぁ」
香「お手柔らかにお願いします・・・」
大和「あ、思いついた」
雷「なんだ?」
大和「香。お前、今日から知り合いの女子5・・・・いや、少ないな。10人に『太った?』って聞く刑だ!」
悟志「うわ、えぐいことするなー」
香「オーケー、わかった。アリス」
アリス「はいはーい、呼んだ?」
香「太った?」
アリス「いや、アリスちゃん幽霊だから体形変わらないんで」
香「1人消化っと」
大和「うわ、ずりぃ!」
悟志「まあ、誰にって指定しなかったのはこっちだし」
雷「おい、アリス。風流がこの質問をしている姿を録画しておいてくれないか?」
アリス「ん?まあ面白そうだからいいよ」
悟志「さて、どうなるかな」
―自宅―
香「んじゃ、アリスには聞いたから、次は礼丹かな」
礼丹「はい!お呼びですか?」
香「太った?」
礼丹「」
アリス(アリスちゃん知っています。お兄ちゃんが友達と遊んでる時、礼丹はバイト疲れで眠っていたということを。だからこの女神様は事態を把握していないのです)
香「・・・・あれ?礼丹ー、聞こえてるー?」
礼丹「は、ははははい。だ、だだ大丈夫ですよ、ええ。大丈夫です」
香「あの、礼丹?」
礼丹「ああ、ええとですね、そもそもわたくしはやせ型なので多少お肉がついたところで問題ないというかむしろないよりはある方が喜ばしいのであって決して最近の生活が自堕落になってきているとかまかないをついつい食べ過ぎているとかそういうことは決してなくつまりとにかくつまるところそれはきっとおそらくたぶん気のせいかもしれないでしょうかのうせいがあるかもしれません」
アリス(やばい、メチャクチャ笑える。笑いこらえるのでお腹痛い)
香「あ、あの、冗談だよ?」
礼丹「で、ですよね!わかってましたよ!わかってましたとも!ええ!香は相変わらずお茶目ですね!・・・・・・ヨカッタ」
アリス(ヤバい、これすごい楽しい)
香「ええっと、次は、クロ」
クロ「・・・・・・」
香「えっと、太った?」
クロ「・・・・・・」
香「あの、クロさん?」
クロ「・・・・・・」
クロ「・・・・・・」
クロ「・・・・・・」
香「わ、悪かった。僕が悪かったから、睨むのはやめてくれ。その眼で睨まれると言いようもない不安に襲われるんだ。頼む、お願いだ」
香(睨むというよりはじっと見つめてくる感じだけど、いつもより圧があるんだよね。表情一切変わってないのに)
アリス(クロもこんなことで怒るんだ。ちょっと意外かも)
クロ「いくら私とはいえ例え冗談でも女の子にそういう質問をするのはどうかと思う。深く反省するべき」
香「!?」
アリス「!?」
香「礼丹がかなりショックを受けていて、クロがこれ以上にないぐらい怒っている。もしかして、これは引き受けちゃいけないやつだったんじゃないか?」
アリス「私としては面白いからそのまま続行でおっけーだと思うんだけど」
香「しかし、男に二言はない。ここは穏便に終わりそうな人たちをリストアップして、出来るだけ事を大きくしないように終わらせようじゃないか」
アリス「器が大きいのか小さいのかよくわからない」
香「万全を期して能力使って幸運度上げとこう。これで最悪の事態は避けれるだろう」
アリス「私、お兄ちゃんのそういうとこ大好きだよ」
香「ってことで小梅から幸運もらってついでにノルマも達成しておくか」
アリス「いろいろと人選ミスな気がする」
香「小梅ー、小梅ー」
虹香「あ、香さん。どうしました?」
香「虹香、小梅見てない?」
虹香「いえ、見てませんね。小梅さんは神出鬼没ですから」
香「座敷童って危機察知能力とか持ってたっけ?」
虹香「え、なにがあったんですか。何に巻き込もうとしてるんですか」
香「とはいえ、虹香のなけなしの幸運を吸っても雀の涙程度にしかならないし・・・・・・」
虹香「私さらっとひどいこと言われてません!?そんなに運気悪いんですか!?」
香「『道で小銭が落ちてると思ったら小銭じゃなくてゲームコインだった』レベルの運気だね」
虹香「地味!」
香「ところで虹香、太った?」
虹香「太ってないですよ!失礼な!」
虹香「・・・・・・え?わ、私、そんなに太って見えますか・・・・?たしかに最近ちょっと夜食が多いかなって思ってましたけど、でも見た目変わってないし、体重もそこまで増えてないし・・・・」
香「ごめん、冗談だよ」
虹香「ですよねー!よかったー!」
香「いや、冗談なのはさっきの運気の話なんだけど」
虹香「えっ!?じゃあやっぱり太ってるんですか!?」
香(面白いなこれ)
香「さて、当初の目的は達成できなかったけどノルマはクリアしたからよしとしよう」
アリス「結局運気はどうしたの?」
香「近くを通りがかったマリンとカノンからもらった。今頃二人はソシャゲのガチャで最低レアしかでない程度の運気になっているだろうね」
アリス「ふたりともソシャゲしてないから問題ないね!」
香「そういうことだ。さて、残り6人をリストアップしてみた。アリス、一回チェックして・・・・・・いや、クロ。チェックしてもらっていい?」
アリス「私は?ねえ、なんで私戦力外通告されたの?」
クロ「・・・・・・」
香「まず一人目、リーブラ。ありがたいことに僕のことを溺愛?してるみたいだし、いけるんじゃないかなって。あと笑って許してくれそう」
クロ「・・・・・・」
香「二人目、幽。もともとスリムだから、多少肉がついても大丈夫なんじゃないかって思う。てかすぐばれるだろうし」
クロ「・・・・・・」
香「三人目、草華。温厚だしまあ笑って許してくれるんじゃないかって思う」
クロ「・・・・・・」
香「四人目、ヌイ。ゾンビだし太らないだろうしそもそも意味が分かってなさそうだから大丈夫だろ」
クロ「・・・・・・」
香「五人目、射美奈。まあ向こうとしてはいろいろ弱みがあると思うから最悪土下座すればいいと思う」
クロ「・・・・・・」
香「六人目、ニケ。同じく弱み握ってるしいけるだろ」
アリス「最後の方ゲスいなー」
香「とまあ、どうだろうか?」
クロ「・・・・・・」
香「中指立てて潜っていった・・・・・ダメだったんだろうか?とはいえ、他に候補も・・・・」
アリス「まあ一回行ってみたらいいと思うよ。アリスちゃんに害はないし」
香「まあそうだね。どっちにしろやらないといけないんだ。やるっきゃない!」
香「ってことでリーブラー」
香「・・・・・・・・」
香「あれ?」
アリス「おかしいね。いつ何時でもお兄ちゃんをストーカーしてて呼ばれるとコンマ1秒で出てくるリーブラが出てこない?」
香「な、何かあったのか!?で、電話!電話を!」
プルル
リーブラ『も、もしもし香様!あなたのリーブラです!何かご用ですか!?』
香「リーブラ!無事!?」
リーブラ『え?ええ、無事ですが・・・・どうかなされましたか?』
香「よかったぁ・・・・いや、呼んでも来ないから心配したんだよ。何もないならいいんだ」
リーブラ『なんと、香様がお呼びになられたというのに駆けつけることができず、それどころか気付くことすらなかったとは。大変申し訳ございません』
香「いや、そっちにもそっちの都合があるだろうし、いいんだよ。そんなにかしこまらないでくれ」
リーブラ『ああ、なんとお優しいのでしょう。ありがとうございます、香様。では改めて、何かご用ですか?』
香「え?えーっと、なんていうか、リーブラ、最近・・・・・」
リーブラ『最近?』
香「太った?」
ガシャンツーツーツー
香「・・・・あれ?」
リーブラ「申し訳ございません、香様!」
香「あ、あれ、リーブラ!?」
リーブラ「あなたのためにこの身を全て捧げると言っておきながら、言われるまで体形の変化に気付かないこの体たらく!今すぐにでも腹を切りお詫びを申し上げたい気分です!」
香「い、いや、そこまで大げさにとらえなくていいからね?その、冗談、だし?」
リーブラ「冗談・・・・?いえ、もし私に余計な脂肪がついていないならば、そのような言葉は出てこないはずです。ですから、きっと心の奥底の無意識の部分では体形の変化を感じ取っているのではないでしょうか」
香「あの、これ、罰ゲームで・・・・」
リーブラ「確かに最近は海とともにラーメンを食べに行く回数も増えて、今回もそのことで香様の呼びかけにお答えできないという失態を犯しましたし・・・・」
リーブラ「自分を律しきれていないことに気付かされました。香様、ありがとうございます」
香「あー、えっと、リーブラ。大丈夫、君は太ってないよ。そもそもが罰ゲームでその反応を見ようって話なんだ。だから君は何も悪くない」
アリス「まあそこまで気になるなら実際に今測ってみれば?」
リーブラ「なるほど・・・・もうしわけありません、香様。私自身では正確な数値を測れない可能性がありますので、測定をお願いできますでしょうか?」
香「えっと、リーブラがいいならそれで・・・・」
リーブラ「ではおねがいします!」バサッ
小梅「香、私を探していたという話を聞きましたが、なにかありましたー?」ガチャッ
香「ウエスト51、バスト73・・・・よし、ウエストもバストも変化なしだ」
リーブラ「ウエストはともかくバストまで・・・・最後にヒップもお願いしま・・・・あ、待ってください、この布があると正確な値が測れないと思いますので」
アリス「パンツなんか脱いでも1ミリも変わらないでしょー」
リーブラ「でも、もしかしたら変わるかもしれないじゃない!私は正確な数値を測りたいの!この布のせいで大きくみられるのは嫌なの!」
アリス「だから変わんないってばー」
リーブラ「ではすぐに脱ぎますので少々お待ちを」
香「大丈夫大丈夫。ちゃんと待つって」
小梅「な、な、な、何をしてるんですかーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!」
小梅「いくら見知った仲とはいえ、年頃の女性が男性に肌を見せるのはどうかと思います!」
リーブラ「私は香様以外に見せる気はありませんし、香様になら見られることに一切抵抗はありませんよ」
香「慣れてるし」
アリス「大丈夫、動画にはモザイクいれるから」
小梅「そう言う問題じゃありません!測るのは私がやりますから、香は外に出て!」
リーブラ「むぅ、それでは香様に嘘偽りない値を見せることができないじゃないですか」
香「まあ今更だし、ちゃちゃっと測るから」
小梅「だからそういう問題ではなくて!」
香「ほいほいっと・・・・・ヒップ、94」
リーブラ「あああああっ!!!また大きくなってるぅぅぅ!?!?!?!?」
リーブラ「どうして胸も身長も伸びないのにお尻だけは大きくなるのよっ!!!!着物着るのもこれのせいで大変なのに!!!!!」
アリス「まあまあ、落ち着いてよ。アリスちゃんなんか胸も身長もおしりも大きくならないんだから」
小梅「そ、そうですよ!リーブラはおしりが大きい分女性的な魅力があるってことじゃないですか!」
リーブラ「私と身長が変わらなくてスリムな二人に言われても慰めになりませんよ!」
リーブラ「こうなったら、香様!お手を煩わせることになり申し訳ありませんが、私のお尻をもんでいただけませんか!?」
香「え、なんで?」
リーブラ「胸は揉まれることによってその部分だけが運動したような状態になり脂肪が燃焼されると聞きます!胸でそうなのですからお尻も同じでしょう!」
香「うーん、まあいいけど・・・・本当に効果あるのかな・・・・?」
アリス「薫おねえちゃんに聞けばわかるかもね。その辺も研究してそうだし」
リーブラ「では、おねがいします!」
日輪「兄さんー、ちょっと化学でわからないとこがあって―」
アリス「あっ」
小梅「あっ」
香「うん?あ、ちょっと待ってね。こっちを先に終わらせてから・・・・」
日輪「・・・・・・?・・・・・・・・・・・???」
アリス「ああ、日輪が目の前で起こっている現象に対して理解ができなくて考えることをやめちゃった」
小梅「・・・・・って、冷静になって考えればそんなことしていいわけないじゃないですか!ダメです!終わり!この話は終わり!」
リーブラ「そんな・・・・・香様、お尻でっかちなはしたない女で申し訳ありません・・・・・」
香「枕にしたら柔らかくて気持ちいいからそのままでいいと思うんだけどな」
リーブラ「ほ、本当ですか?香様がそうおっしゃられるのでしたら、私はこのままでも・・・・・」
小梅「ちょっと待って本当にあなたたち普段から何をやってるんですかおいこら話聞け逃げるなおい!」
香「いやー、なんでか小梅がすっごい怒っていたところで、草華宅到着だ」
アリス「リーブラはラーメン食べに戻ったし、今回も面白い画が撮れるといいなー」
香「ってことでさてさて突撃!草華ー!」
草華「あら、香君にアリス。いらっしゃいませ」
アリス「おじゃましまーす。あっ、この花かわいいー」
草華「そうでしょ?それ蕾が育てたのよ」
香「んー、オルレアンのへのお土産にガーデニングで映えそうな花でも買おうかな?っと、本題を忘れるところだった」
草華「本題?」
香「そうそう。草華、最近太った?」
草華「・・・・・・・・」
アリス(なんか百面相してる)
香「えっと、草華?」
草華「香君。お姉ちゃん、そういうのを女の子に言うのはいけないと思います」
香「え?」
草華「たとえそれが本当の事であっても、相手を傷つけてしまうことなの。女の子にとっては特にそう。香君は普段から体形のいいお姉さんやお母さん、スリムな娘たちに囲まれているからわからないかもしれないけど、そういうことを聞かれるのってすごく傷つくの」
香「えっと、はい、ごめんなさい・・・・」
アリス(ガチ説教が始まった。ま、これもこれで面白いし録画録画~♪)
草華「確かに香君は昔っから女の子に囲まれていてデリカシーっていうのを学ぶ機会があまりなかったかもしれない」
草華「幽ちゃんからは今でも抵抗なくヌイちゃんとかリーブラとか玖美ちゃんとか日輪ちゃんともお風呂入るって聞いてるわ」
草華「でもね、そういう行為は本来はダメなことなの。たしかに私も数年前までは香君と一緒にお風呂入ってたし、香君はその腕もあって介助があった方がお風呂に入りやすいってのもわかるの」
草華「香君の家には香君とお父さん以外男の人がいないから、介助するのにも一苦労だと思うんだ。だけど、やっぱり男女だからそういうのはいけないと思うの。ヌイちゃんみたいにお風呂入れてあげないといけない子もいるのはわかるんだけどね」
草華「そういうのもあって香君は女の子との接し方っていうのがある意味苦手なのかもしれないの。女の子の気持ちがわからないっていうかね?だから、この機会にきちんと知っていて欲しいなってお姉ちゃん思うの」
草華「まず女の子って言うのはすごくデリケートでめんどくさい生き物なの。ちょっとした体形の変化がストレスにつながって、体形が変わらなくてもストレスにつながるの。もっと理想の体型に近づきたいって思うものなの」
草華「あんまり性別的な役割を押し付けるのは好きじゃないんだけど、でもやっぱり男の子からその体形で大丈夫だよっていうお墨付きをもらうと安心できるんだよ。このままで大丈夫なんだって」
草華「つまりその逆のことを言われたときはものすごく不安に駆られちゃうの。それはたとえ私であれリーブラであれ愛ちゃんであれアクアであれ同じ。体形がそもそも変わらないアリスはともかく、親しき中にも礼儀ありって言っていくら仲良くても言っていいことと悪いことっていうのがあるんだ」
草華「もちろん私もさっきのことを言われてちょっと傷ついたの。もしかして昨日お芋食べすぎちゃったかなーとか、最近外を走れてないなーとか考えちゃうんだよ」
草華「長くなっちゃったけど、香君には女の子との付き合い方っていうのを勉強して欲しいな。幽ちゃんはすごく特殊だから難しいかもしれないけど、私でよければ練習に付き合うし、桜や瑠花ちゃんも手伝ってくれると思うから・・・・」
香「あーあーあー、わかった、わかったから。ごめん、あれ冗談なんだ」
草華「え・・・・?冗談・・・・・?」
香「罰ゲームで言うことになってさ・・・・だから、あまり本気にしないでもらえたらと」
草華「冗談ならなおさらだよ!言っていいことと悪いことがあるの!そもそも香君は―――」
―夜―
香「日中ずっとお説教されてしまった・・・・厳しいなぁ。いや、僕が悪いんだけれども」
アリス「すっごい年上感だしてるけどお兄ちゃんと1ヶ月しか誕生日違わないんだよね。リーブラの方が実はお姉さん」
香「リーブラはリーブラで僕としてはあんまり年上感がないのがなんとも。ちんまいし」
アリス「享年12歳のアリスちゃんよりちっさいからねー。そんなリーブラよりもバストが1センチ小さいのがお兄ちゃんの彼女さん」
香「幽はそれでいいんだよ。知らないと思うけど幽の身体最高なんだからな。抱きしめた時とかすごいんだからな」
アリス「あー、はいはい、惚気惚気」
香「いくらでも惚気れる自信があるぜ」
幽「ふふ、嬉しいわ。そんなに想ってくれていて」
アリス「まあお兄ちゃんぞっこんだもんねー。それに幽も・・・・あれ?いつのまに?」
幽「こんばんは、香君、アリスちゃん。コンビニまでお菓子を買いに行った帰りにたまたま見かけたから」
香「こんばんはー。噂をすれば影だね」
幽「そんなこと言ってたら影女さんが出てくるんじゃないの?」
アリス「クロは今機嫌悪いから出てこないと思うよ」
幽「あら、なにかあったの?」
香「なにかあったっていうか、その・・・・」
香(うん?幽は考えが読めるからそもそもこれをやっても意味ないんじゃないか?)
幽「え、なにかするつもりなの?わたしに出来ることならなんでもするわよ」
礼丹「チェストぉ!」
幽「きゃっ!・・・・あ、あれ?心が読めなくなった?」
香(今の声すっごいかわいかった。今度また何かで驚かせよう)
礼丹「ふふふふふ、あなたから一時的にゼロスを引っこ抜きました。これで心は読めないはずです」
アリス「その力もっと別の方向で有効活用すべきだと思うんだよね」
礼丹「さあ、香!今です!」
香「あー、先に謝っとくね、幽。ごめん」
幽「え?ええ」
香「その・・・・最近、太った?」
幽「・・・・・・まず、香君は、普段はそんなこと言う人じゃない。たしかにすこしサディズムな部分はあれど、純粋に人が嫌がるようなことを進んで言う人じゃないわ」
幽「次に、香君が先に謝るという行動を選択した。つまり、罪悪感をもってでもやらないといけないことだということ」
幽「さらに廻谷さんが私の力を封じたということは、廻谷さんはすでに今の質問を受けていると考えるわ。さっきのクロちゃんの機嫌が悪いという発言から、彼女にもしたんでしょうね。ということは、複数人にやらないといけないこと」
幽「香君は約束事は決して破らない人。香君がやらないといけないということはやることを約束したということ」
幽「そして、罪悪感をもってやるようなことで約束といえば、罰ゲームね。香君、あなたまたゲームで負けたの?」
香「このわずかな会話からそこまで全部推理してくるとはさすが僕の嫁。ぜんぶ正解だよ」
幽「よ、嫁だなんて・・・・・だめよ、まだ1年あるんだから」
アリス「来年結婚することは確定なのかー」
礼丹「たしかに男性が18になれば結婚は可能ですけれど、早すぎません?まだ学生ですよね?」
幽「・・・それもそうね。ごめんなさい、先走ってしまったわ」
香「いやいやいや、いいって」
幽「それで、香君」
香「ん?」
幽「肉付きがよくなった私は嫌いかしら?」
香「大好きです」
アリス「わぁ、正直」
幽「ふふ、じゃあもうちょっとがんばって体にお肉をつけてみるわね。遺伝的にどうしてもそういうのがつきにくい体質だから、要望に応えるのには時間がかかるかもしれないけれど・・・・」
礼丹「おのれっ、おのれっ!こんな道端で惚気るんじゃありませんよ!さっさと帰りなさい!」
香「と、うちの女神様がご立腹なので早く帰ろうか。送っていくよ」
幽「ありがとう。よろしくね」
アリス「いやー、私完全に蚊帳の外」
アリス「チクショウ!散々惚気やがって!もっと私ともイチャイチャしろ!」
香「はいはい」
アリス「はいって言ったね!?はいって言ったね!?んじゃ今日は一緒に寝るからね!」
香「それくらいなら言ってくれればいつでも・・・・」
アリス「MA☆JI☆DE!?ひゃっほー!」
ヌイ「ひゃっほー」
香「あ、ヌイ。こんばんは」
ヌイ「こんばんはー」
アリス「ヌイヌイ、おひさー。あれ?この時間はいつも橋の下で大人しくしてなかったっけ?」
ヌイ「おうちながされた。だんぼーるのおうち」
香「あー、この前の雨でか・・・・んー、ってことは今日は寝床が無いの?」
ヌイ「ない」
アリス「じゃあ今日はうちに泊まりだねー。さ、早く帰ろ」
ヌイ「おせわになります」
香「あ、ヌイ。ちょっと太った?」
ヌイ「ぞんびふとらない。ぬいはぞんび」
香「よし、わかった」
アリス(みんなこんな感じならお兄ちゃんも楽なんだろうけどなー)
香「ヌイはアリスの部屋で寝ることになって、アリスは僕と一緒に寝る。それはいいんだけど・・・・」
メアリー「お兄様ー」
真恵「お兄ちゃんー」
アリス「お兄ちゃんー」
香「真恵とメアリーはどこから入ってきたのかな?」
真恵「お兄ちゃんの部屋は2階だから、ワープできるよ?」
メアリー「窓から入りました!」
香「君たちはその力をもっと別のことに使いなさい」
アリス「まあいいじゃん。真恵もメアリーもたまにはお兄ちゃんと一緒に寝たいよねー?」
真恵「ねー」
メアリー「はい!」
香「そう言われるとどうしようもないな。落ちないようにだけ気をつけるんだよ。このベッド、1人用なんだから」
真恵「はーい」
メアリー「わかりました」
アリス「まあアリスちゃんその気になったら浮けるし」
香「それじゃ、おやすみ」
アリス「おやすみー」
真恵「おやすみー」
メアリー「おやすみなさい」
虹香「あの、クロちゃん?どうして私の部屋にいるんですか?」
クロ「・・・・・・」
虹香「その、じっと見つめられていると正直ちょっと怖いんですけど・・・・」
虹香「あ、もしかしてお菓子が欲しいんですか?残念ですけど今は買い置きがもうなくなっちゃったんですよね」
クロ「・・・・・・」
虹香「・・・・・・」
クロ「・・・・・・」
虹香「そ、その、夜食用のぶためんならありますけど、食べます?」
クロ「・・・・・・」
虹香「じゃあお湯沸かしてきますね。そこの箱にいっぱい入ってるから好きなの選んでください」
虹香(そういえば香さんが家にいるのにクロちゃんが単独行動してるの珍しいな・・・・どうしたんだろう?)
―翌日―
香「やってきました3日目!今日でノルマを終わらせたい所存!」
アリス「そういえば真恵とメアリーじゃだめだったの?」
香「メアリーはけっこうませてるところがあるから、そのあたりも気にするだろう。真恵はそのまま言いふらしそうなのが怖い」
アリス「なるほどー」
香「ってことでさあ射美奈のところへ!2回角を曲がってから、3つ目にある扉を5回たたいて7秒待つんだっけ?」
アリス「そうそう。それするために学校来たの?」
香「扉と角が多い場所なんてここぐらいしかしりません。ってことでいざ!」コンコンコンコンコン
アリス「・・・・・・」
香「今だ!」
―???―
香「おじゃましまーすっと。おお、相変わらず広い屋敷・・・・」
アリス「広すぎて迷いそうだよね。えっと、射美奈の部屋どこだっけ?」
紗菜「こんにちは、香、アリス。射美奈に何か用かしら?」
香「あ、紗菜さん。お邪魔してます」
アリス「おじゃましてまーす。ちょっとねー」
紗菜「射美奈なら今は庭の掃除をしているはずよ。向こうの廊下の2番目の扉ね」
香「ありがとうございます。じゃあ行こうか」
アリス「了解なりー」
紗菜「ふふ、じゃあ私はお茶でも用意して持っていこうかしら」
香「あ、いたいた。射美奈ー」
射美奈「あれ、香?それにアリスも?なんでここに?」
ワグラネリー「おいーっす~、正義くんと悪魔ちゃん~」
アリス「ネリーおいーっす」
香「おいーっす。ちょっと射美奈に用があってね」
ワグラネリー「ほうほう。若い男が女を訪ねに家に来たということはやることは一つしかありませんな~。でわでわお邪魔虫は退散させてもらいましょう~」
射美奈「待て。逃げるな。あんたは掃除を続けるのよ」
ワグラネリー「ちぇーっ。堕天使使いが荒い戦車ちゃんだね~」
射美奈「んで、用事ってなに?」
香「ん?まあ言いたいことがあってさ」
射美奈「えっ?わ、私、なにかやらかした・・・・?もしかして、生徒会の方でなんか不備があったとか・・・・?」
香「ここ1年で太った?」
射美奈「・・・・これでも節制はしているつもりなんだけど。ていうか、それ言うためだけに来たの?」
香「まあ、そうかな。いろいろと考えた結果射美奈に言おうってことになった」
射美奈「んじゃ、一発殴らせて?」
礼丹「ダメです」
アリス「それはだめー」
香「左手に打ってくれるならまあ」
射美奈「くっ、こいつらいつか絶対ボコしてやる・・・・」
ワグラネリー「ちなみに戦車ちゃんが正義くんに勝とうと思ったらあらゆる不運をはねのける絶対的な力が必要だよ~」
香「ネリーさんとか紗菜さんみたいな?」
ワグラネリー「あたしゃそんなこと出来るほど強くないよ~」
射美奈「ダウト」
アリス「嘘だっ!」
香「嘘だね」
ワグラネリー「ありゃ~?」
紗菜「四人とも、お茶が入ったわよ。お茶菓子も用意したから、休憩にしないかしら?」
射美奈「あ、はーい」
香「ありがとうございます」
アリス「悪いねー、いきなり来たのに」
ワグラネリー「お、今日のお菓子はブドウのパイか~」
紗菜「ふふ、知り合いからいいブドウをもらってね。折角だから使ってみたの」
アリス「わーい!で、その知り合いって?」
紗菜「今は運送屋をやってる子よ。ちょっとした縁があるの」
射美奈「ふーん。そういえば、あたし紗菜さんの昔話とか聞いたことないなぁ」
ワグラネリー「あー、聞かない方がいいよ~。古代までさかのぼるからね~」
香「え、紗菜さんって今いったい・・・・・」
紗菜「正確な年齢は覚えていないから、答えられないわね」
アリス「ちなみにアリスちゃんは永遠の12歳だよ」
ワグラネリー「あたしは65535歳ぐらいかな~?」
射美奈「あたしは17よ」
香「1人年齢がバグってるんだけど?」
―貸衣装店『Valk』―
香「さて、おいしいお菓子も補給したところで最後はニケだね。さっさと行って終わらせよう」
アリス「だねー。ってことでまたここかー」
香「まじで老舗とは思えない店名だけど、おじゃましまーす」
ニケ「いらっしゃいませ!」
ムム「いらっしゃいませー」
香「あ、よかった、いたいた。・・・・ん?あのうさ耳は・・・・?」
ステラ「んー、こっちだとちょっと派手すぎるし、かといってこっちはパンチが弱いし・・・・・ん?あ、あれっ!?風流先輩!?」
香「やあ、ステラ。いつも玖美がお世話になってるね」
ステラ「い、いいいえ!お気になさらず!私も先輩ですし!」
ニケ「あれ?知り合い?」
香「妹の部活の先輩。あ、夏休みは妹がご迷惑をおかけしました」
ムム「気にしなくていいよー。こうやって常連さん連れてきてくれたし」
ニケ「あんたは当日いなかったでしょうが」
アリス「あ、ステラ。こっちのやつおススメだよー」
ステラ「どれどれ?・・・・あ、これいい!これ借ります!」
ムム「はいはーい。じゃあ着付けするから奥に来てねー」
ステラ「はい。じゃあ先輩、私はちょっと・・・・」
香「うん、楽しんできてね・・・・でいいのかな?」
アリス「どうだろ?」
ニケ「で、何しに来たの?」
香「んー、ちょっとニケのことが気になってさ」
ニケ「へ、へっ?」
香「最近ちゃんと食べてる?また家賃滞納してたりしない?」
ニケ「だ、大丈夫よ。あのときはたまたま不運が重なっただけで、今は問題ないわ」
香「そう?だからかな、ちょっと太った?」
ニケ「それはないわ。衣装いろいろ着るために体形維持には努めてるから。毎日ウエスト測って体重計に乗ってしてるからね」
香「そっか。ってことは逆に食べれなくて痩せてるってこともないんだね。なら安心したよ」
ニケ「香さんには本当にお世話になったから、なにかそのうち返せたらいいんだけど・・・・まだ貯金もぜんぜんないから、めどすら立ってないの」
香「はは、気長に待ってるよ。叙々苑の焼肉」
ニケ「うっ、は、ハードルが・・・・・」
アリス(気を使ってるふりしてさらっとノルマ達成してるし)
香「まあそれは冗談としても、あまり無理しない範疇でやってくれればいいから。無理してお礼をされても僕も申し訳ない気持ちになるしね」
ニケ「うん、わかったわ。なにからなにまでありがとう」
アリス(この会話テクをなぜ他の人たちには使わなかったのか)
―自室―
香「よし、ノルマ達成!あとはこれで・・・・」
玖美「あ、お兄ちゃん!たいへんだよ!」
香「あ、玖美。どうしたの?」
玖美「クロがすっごい怒ってるんだって!とにかく来て!もうやっばいんだよ!あたしの出番これだけだし!」
香「え、ええ?」
香「いったいなにが・・・・」
虹香「香さん、ひどいです!ひどすぎます!女の子にあんなことを言って回るだなんて!」
草華「香君、あの話、私だけにしたんじゃなかったのね・・・・」
射美奈「ほんとひどいじゃないの。しかもこんなに被害者がいるだなんてね」
ヌイ「おー?」
リーブラ「香様、大丈夫です。香様をそそのかした犯人はすでに捕まえましたので」
幽「一応やりすぎないようには見てたわ」
クロ「・・・・・・・・」
香「あ、えっと・・・・・」
悟志「風流・・・・・ごめ・・・・・」ガクッ
雷「お前・・・どうして、この人選を・・・・・」ガクッ
大和「」
アリス「あーあーあー、死屍累々だね」
クロ「・・・・・・・・」
クロ「 つ ぎ は お ま え だ 」
愛「で、被害者一同からビンタをもらってついでに一か月ゲーム及び賭け事禁止を言い渡されたと」
香「そうなんだよね。ヌイのビンタで歯が欠けた」
幽「ヌイちゃんに関してはあまりよくわかってなかったみたいだけれど、もうこういうことはこれっきりにしてね」
香「肝に銘じます」
愛「ん?ってことはリーブラもビンタしたってこと?」
香「いや、幽とリーブラはクロのビンタで気絶した僕を介抱してくれたよ。まじで女神に見えたね」
礼丹「呼びました?」
愛「撫でていい?」
礼丹「気のせいですね失礼しました」
幽「相変わらず弱いわね・・・・」
香「まあそういうわけだ。ありがとう、幽」
愛「あれ?女の子ならだれでもよかったのよね?アラヤとかガイア、カノンみたいな無機物組じゃだめだったの?」
香「アリスにそれだと反応が面白くないからダメだって言われて断念した」
幽「私はよかったの?」
香「幽ならなんだかんだ許してくれるかなって。あとアラヤとガイアは愛と桜さんに告げ口されたら人生が詰むから」
愛「一回あんたのなかの私の像ってやつをはっきりさせないといけないみたいね」
幽「あとで共有しましょうか?」
愛「是非お願いします」
香「あー、とりあえずはゲームの腕を上げないとなぁ。どうやったら強くなれるんだろ・・・・」
幽「めっ」
愛(今の『めっ』がかわいかった)