灯鈴「さっちー、消しゴム借りるぜー」
幸「え?あ、うん」
灯鈴「さて、ここにありますこの消しゴム。これを握って、むむむっ・・・・・てやーっ!」
真恵「おおっ?」
灯鈴「消しゴムが消えちゃいましたー!」
真恵「おおー!」パチパチパチ
メアリー「えっ!?えっ!?ど、どうしてですか!?」
幸「あ・・・・・えっと、消しゴム・・・・・」
灯鈴「あー、ごめんさっちー。消しゴムはどっかいっちゃった」
幸「ええっ!?」
灯鈴「お詫びにこの新しい消しゴム上げるからさ。ってことで、むむんっ!」
翠石「?」
灯鈴「さて、見ての通りあたしの手の中には消しゴムはもうありません」
リリーナ「なんとっ!?」
幸「えっ?えっ?」
灯鈴「さっちー、筆箱見てみな」
幸「え?えっと・・・・・あ、あれ!?」
灯鈴「消しゴムのテレポートせいこー!」
幸「す、すごい!」
ケイオス「おみごとです!」
コスモス「すごいです!」
翠石「灯鈴ちゃん、マジック得意だよね」
メアリー「魔法を使ってるわけじゃなくて?」
灯鈴「ノンノンノン、そんなもん使ってない。てかうちの家、そんな魔法使えない」
メアリー「灯鈴、すごかったですね。あんな特技があったなんて」
灯鈴「へへっ、まーな!うちには本がいっぱいあるから、とーちゃんに教えてもらいながらやった!」
真恵「皆はそんな感じのなんかとくぎってないの?」
メアリー「私は特に何も」
ケイオス「さがしものはとくいです。あとねんどできんしょうもらいました」
コスモス「フラッシュあんざんができます。あとそろばんできます」
メアリー「えっ?」
灯鈴「そういや、なんか表彰されてたな、ケイオス」
翠石「私、実はトランプタワーが作れるよ」
リリーナ「ブレイクダンスおどれますよー」
メアリー「えっ」
真恵「ボクはバク宙ぐらいかなー。こうっ!」ピョンッ
灯鈴「おおー」
メアリー(も、もしかして、特技が無いの私だけなんでしょうか?)
メアリー「お姉さまー!お姉さま―!」
玖美「はいはい、どしたのメアリー?あなたの頼れるおねーちゃんだよ?」
メアリー「お姉さまって特技はありますか!?」
玖美「え、特技?」
メアリー「はい」
玖美「んー、って言ってもあたし特に思い当たるものは・・・・」
メアリー「!」パァァッ
玖美「声真似、は別に違うし、スケッチとか模写も別に・・・・」
メアリー「おや?」
玖美「あっ、そうだ。あたし、こう見えて居合切りができるよ。段は年齢的にとってないけど、来年には取るつもり」
メアリー「そ、そんな・・・・・」
玖美「あ、なんなら実演してみようか?ちょっとお母さんの部屋から刀を借りてこないといけないけど・・・・」
メアリー「お、お、お姉さまの・・・・」
玖美「ん?」
メアリー「お姉さまのうらぎりもの~~~!!!!ニートに特技なんてないと思ってたのにーーーー!!!」ダダダダダ
玖美「えええっ!?!?!?あっ、行っちゃった・・・・・ええ~、ひどくない?玖美ちゃんこう見えてすごく器用なんだけどな」
玖美「料理は出来ないけど」
メアリー「お姉さま、お姉さま!」
日輪「はいはい、どうしたの?メアリー。そんなに慌てて」
メアリー「お姉さまに特技はありますか!?」
日輪「舞」
メアリー「・・・・そうでした!」
メアリー「ええっと、別のお姉さまを・・・・アリスー!アリスー!」
日輪「え、行っちゃった。んー、舞って特技扱いしていいのかな?」
メアリー「アリスー!アリスー!」
アリス「んみゅむ・・・・・?あと2時間・・・・・」
メアリー「もうお昼ですよ!それよりも!」
アリス「なにー?なんなのー・・・・?」
メアリー「アリスには特技ってありますか!?」
アリス「とくぎー?とくに、ないかな・・・・・」
メアリー「!」パァァッ
アリス「だってアリスちゃん、天才だからなんでもできるし・・・・・」
メアリー「!?」
アリス「特技ってようはあれでしょ?とがってる技術でしょ?全部飛び出てて平たくなってるからこれっていう特技はないかな」
メアリー「つ、つまりないんですね!?」
アリス「あ、でもメイクはこの家の誰よりも得意だっていう自信あるよ。日輪とか玖美とかの余所行きの時は私がやってあげてるしねー」
メアリー「そういえば私もやってもらったことあるような・・・・・って、そうじゃないんです!もー!次です、次!」
アリス「んー?」
メアリー「お姉さまー!薫お姉さまー!」
薫「ん、メアリー・・・・・待って、ごめんね、遊んであげたいのはやまやまだけど、お姉ちゃん二日酔いですごく頭が痛いの」
メアリー「お姉さまって特技はありますか!?」
薫「え、特技?・・・・・・・・神経工学に関して私の右に出るものはいないわ。香の左腕を作ってるのは私なんだもの」
メアリー「そういえばそうでした!ってことはお母様も特技が・・・・」
薫「母さんは体操専攻だから、ムーンサルトとかできるわよ」
メアリー「やっぱり!お兄様ー!お兄様ー!」
薫「特技、ねぇ・・・・あー、頭痛い・・・・・」
メアリー「お兄様!お兄様は特技ってありますか?」
香「どうしたんだい、藪から棒に。特技、か。んー、あ、フルートが吹けるよ」
メアリー「え、ほんとうですか?それ?」
香「本当本当。折角だしなんか演奏してみようか?」
メアリー「はい、おねがいします!」
香「そんじゃ、早速。たしかこのへんに・・・・あったあった。じゃあ一曲目―」
香「ま、こんなもんかな」
真恵「おおー」パチパチパチ
日輪「さっすがー」パチパチパチ
玖美「アンコール!アンコール!」
香「アンコールされるもんじゃないからね、これ」
薫「いやー、久しぶりに聴いたわ、あんたのフルート。中学以来?」
香「実は文化祭では毎年演奏してるんだよね。他の幼馴染と一緒に」
アリス「草華がピッコロでアクアがバイオリンの、リーブラがピアノで、アリスちゃんはハーモニカ!去年は愛がグロッケンで入ってくれたかな」
メアリー「・・・・・・」ポー
香「どうだった?メアリー」
メアリー「あ、え、えっと、よかったです、すごく・・・・・でも、でも違うんです!」
香「へ?」
メアリー「残る希望は、お父様だけです!お父様ー!」
香「いったい何があったんだ?特技?」
アリス「さあ?」
メアリー「お父様、お父様!」
壮司「・・・・・どうした、メアリー」
メアリー「お父様には、特技はありますか?」
壮司「・・・・・そうだな。メアリー、割り箸を持って来てくれるか?できればたくさん」
メアリー「え?は、はい」
・・・・・・
メアリー「取ってきました!」
壮司「ざっと15本程度か。それじゃあ、輪ゴムでこれを束ねて・・・・」
メアリー「?」
壮司「これを口にくわえて」
メアリー「?」
壮司「噛み砕くっ!!!!」バキィッ!!
メアリー「!?!?!?!?!?」
壮司「・・・・・・まあ、これぐらいしかできんさ」
メアリー「あ、あわわわわわ・・・・・」
壮司「どうしても、こういう力技だけになってしまうが・・・・メアリー?」
メアリー「わ、私には、むりです・・・・・特技は、まだ早いです・・・・・」スタスタ
リル「あなた?おびえさせちゃってどうするの?」
壮司「うっ」
リル「あと、散らばった木片はご自分で片づけてくださいね」
壮司「・・・・すまん」
真恵「いやー、今日ね、灯鈴がマジックをみせてくれてさー。その流れで、みんなの特技って何?って話になったの」
香「あー、そういう・・・・僕も別に小学生の頃は特技とかなかったんだけどなぁ」
日輪「私は小さい頃からやってたけどね。いつからだったかは覚えてないけど。でも、特技というより神社の長女としての務めだったし」
玖美「2,3年前からおばあちゃんに教わってるー」
真恵「ボクのはただの運動神経だよね」
香「まあ特技なんて一朝一夕でなるもんじゃないし、てか身につけようと思って身に着けるもんじゃないし」
アリス「お兄ちゃんはなんでフルート吹けるようになったんだっけ?」
香「これファイスさんに習ったんだよ。親戚で集まった時にたまたま聴かせてもらって、そこで教えてもらった。これもファイスさんのお古だし」
真恵「ってことは、間接ちゅー?」
日輪「んー、あの人あんまりその辺り考えてなさそうなのが・・・・・シスターだしそういうのとは無縁なんじゃないかしら」
―翌日―
灯鈴「ひゃっはー!体育だぜー!ドッジボールだぜー!覚悟しろよ、真恵ー!」
真恵「覚悟しろよ、翠石ー!」
翠石「えっ?じゃあ、覚悟してね、コスモスちゃん!」
コスモス「リリーナさん、かくごですー!」
リリーナ「ケイオス、覚悟!」
ケイオス「メアリーさん、おかくごを!」
メアリー「では、灯鈴さん覚悟を」
灯鈴「ん?」
真恵「あっ、ちょっとメアリー、こっちに」
メアリー「はい?」
真恵「だめだめ、メアリーはみんなをさん付けして呼んでないって」
メアリー「なるほど、そうでしたか。気をつけますね、真恵」
真恵「そうそう!今日はメアリーがメンテ中なんだから、気をつけてよ、ハニポ」
ハニーポイズン「お任せください。このハニーポイズン、メアリー様の代わりをしっかり勤めて見せます!」
真恵「おまたせー。それじゃあ、勝負だー!」
山田先生「真恵ちゃん、準備体操からよー」
真恵「はーい」
メアリー「真恵はせっかちですね」
灯鈴「・・・・あれ?メアリーってそんなに身体柔らかかったっけ?」
真恵(あーっ!メアリーはまだなじんでないから関節固いんだよー!)
メアリー「毎晩ストレッチしてます」
灯鈴「なるほど!」
真恵(それでいいの!?)
翠石「灯鈴ちゃんを、狙い撃つ!フライクーゲル!」
灯鈴「うわっ!あれ、こっちにこない?」
翠石「あっ、メアリーちゃん、危ない!」
メアリー「ご心配なく」パシッ
幸「す、翠石ちゃんの球を、片手で・・・・・」
真恵(わあああっ!メアリーはそんなことできないってー!)
メアリー「お返しです!てやーっ!」
コスモス「にゃわっ!?」
リリーナ「おおー、剛速球だ!」
真恵(メアリーはボール両手でしか投げられないのに!)
灯鈴「メアリー、お前・・・・・」
真恵(バレた!?)
灯鈴「実は家で特訓してたんだな!?負けないぞ!」
メアリー「こちらこそ、風流の名にかけて負けるわけには行きません!」
真恵「ウチの家そんなスポーツ万能ってわけでも・・・・あ、いや、みんなすっごいできるや」
その後も
メアリー「『小学校』はこう書くんですよね?」
翠石「メアリーちゃんが漢字問題で正解した!?」
ハニーポイズンの活躍は続き
メアリー「クッキー、完成です!」
コスモス「ほわぁぁぁ!おいしいです!」
そして
翠石「今日のメアリーちゃん、なんだかすごかったね!」
ケイオス「ですね!」
真恵「あ、あはは・・・・」
灯鈴「んー、メアリーじゃないよな?」
翠石「へ?」
コスモス「にせものですよね?」
ケイオス「んっ?」
リリーナ「あっ、バレたの?」
メアリー「なんと」
真恵「ええっ!?気付いてたの!?いや、いろいろやらかしてたけど!」
灯鈴「いや、だって魂の形がメアリーとは違うし」
コスモス「わたしにうそはつうじません!」
真恵「あっ、このふたりそういうやつだった」
翠石「えええっ!?にせものだったの!?」
メアリー「偽物、というか代理ですね。本日メアリー様が諸事情により欠席するため、代わりに私ハニーポイズンが出席しました」
翠石「あ、ハニポちゃんだったんだ・・・・・なんだかお話したの久しぶりだね」
メアリー「普段はメアリー様の体内に潜んでいますからね」
真恵「あ、帰るまで擬態といたらだめだよ。誰かに見られたら大変だからね」
メアリー「イエス、真恵様」
レーラ「おかえりなさい、真恵ちゃん、リリーナちゃん、ハニーポイズンちゃん。メアリーちゃんの定期健診は終わりましたよ」
メアリー「おかえりなさい。その、どうでした?」
真恵「え?あー、あー・・・・うん」
リリーナ「ノーコメントで」
ハニーポイズン「私は立派にやり遂げましたよ!」フンス
メアリー「ああー!不安です!ものすごく不安です!お兄様ー!幽さーん!早く帰ってきてくださーい!」
レーラ「それじゃあ、真恵ちゃんとリリーナちゃんも済ませちゃうから部屋で待っていてください」
真恵「はーい」
リリーナ「わかりましたー」
香「ただいま」
日輪「ただいまー」
幽「お邪魔します」
玖美「おかえりんこー」
幽「・・・・・これは、乗ってあげた方がいいの?」
香「無視でいいよ」
玖美「ひどい!」
アリス「礼丹にやったら気付かれず、クロにやったら中指を立てられ、お兄ちゃんにはスルーされる・・・・哀れだね」
玖美「うぐぅ、負けないもん!」
日輪「何によ」
香「さて、それじゃあ頼むよ、幽」
幽「ええ、任せて。メアリーちゃん、準備はいいかしら?」
メアリー「はい!・・・・準備って、何をすればいいんですか?」
幽「心の準備?」
ハニーポイズン「できました!」
メアリー「さっきまでできてなかったんですか?」
ハニーポイズン「できてましたよ?」
メアリー「幽さん、私この子のことがぜんぜんわかりません」
幽「元気がいいだけよ。それじゃあ、やりますか」
―神身一体・ゼロス―
幽「ふたりとも、頭をこちらに」
メアリー「ひざまくらー」
ハニーポイズン「やわらかー」
幽「・・・・・よし」スッ
幽「マインド・リンク」
幽(記憶を、共有させる!)
メアリー「・・・・・・・」
ハニーポイズン「・・・・・・・」
幽「どうかしら。うまくいった?」
メアリー「・・・・・ああああああああああ!ハニーポイズン、なにやってるんですかーーーー!!!!」
ハニーポイズン「うなっ!?」
メアリー「明日からの授業私はどうすれば、うなぁぁ・・・・・」
ハニーポイズン「一生懸命やりました!」
メアリー「やりすぎですよぉ!」
香「おつかれ、お茶を・・・・・どうかしたの?」
幽「メアリーちゃんの想像以上にハニーポイズンちゃんが張り切っちゃったみたいで」
香「ああ、なるほど。メアリー、がんばれ」
メアリー「あああ、もう学校行きたくないです・・・・・玖美お姉さまと一緒にお部屋に引きこもりたいです・・・・」
玖美「残念、明日は曇りだからあたし学校行くよ」
メアリー「うなぁぁぁぁぁ!!!!!」
真恵「メアリーの声が聞こえるね」
リリーナ「面白いですね」
レーラ「・・・・・はい、健診終わり。真恵ちゃんはまたおっきくなってますね」
レーラ(身長も胸も。7歳ですでに膨らんできているのはまずくないかしら?)
真恵「ほんと?やったー!」
リリーナ「真恵はおっぱいがおっきくなってますね。すごいですね」
真恵「この前アリスからスポブラ?ってのもらったよー」
レーラ(さりげなくアリスちゃんがいいお姉さんしてますね)
リリーナ「私もおっぱいおっきくなりたいで・・・・・あっ、失礼しました」
レーラ「どこを見て失礼だと思ったのか、詳しく聞かせてもらってもいいですか?」
―さらに翌日―
メアリー「結局、私に特技はできませんでした・・・・」
灯鈴「ハニポの方がすごかったもんなー」
メアリー「もう私学校来なくていいじゃないですか・・・・幽さんがいればハニーポイズンに全部やらせれば済みますし・・・・」
真恵「まあまあ、レーラさんも言ってたけど特技なんてそのうち身につくものだって言ってたじゃんか」
リリーナ「真面目さも特技だと言ってましたね。メアリーの数少ない特技まで捨てちゃうんですか?」
メアリー「うー、玖美お姉さまみたいになりたくはないですし、がんばりますか・・・・」
翠石「そのいきだよ!」
幸(特技かぁ・・・・・私もなにかできた方がいいのかな?)
コスモス(ハニーポイズンをつかえるのはとくぎにはいらないんでしょうか?)
ケイオス(おなかすきました)
メアリー「そういえば、次の授業は何でしたっけ?」
真恵「国語ー」
メアリー「・・・・・はにーぽいず」
真恵「ズルはダメだよー、ズルは」
メアリー「うう、せちがらいです・・・・」