【お姉ちゃんですもの】
薫「はい、メンテナンス終わり。どう?ちゃんと動く?」
香「うん、大丈夫。ほら、こんなにぬるぬる動くよ」
薫「まっ、私が作ってるんだから当然よね」
香「うん。本当に自分の腕みたいに使えるのはすごいよ。流石だ」
薫「あら珍しいわね。いや、そうでもないか。香は褒めるときは褒めてくれるし」
香「でも、時々思うことがあるんだ」
薫「え、何々?悩み事?お姉ちゃんが聞いてあげるわよ。触覚が弱いのはもうちょっと待ってね」
香「いや、そうじゃなくてさ。姉さんは僕の義手を作るために勉強して、こうやって実際に作ってくれてるわけだろ。でもさ、もし」
薫「はい、それ以上禁止。あんたのためにやってるってことは否定しないし、そのために一から工学と神経学と生物学とその他諸々勉強したのはその通りよ。でも、香のためじゃなかったらこんなことはしてないの」
香「姉さんの能力ならもっと上を目指せただろ?それこそ、日本に留まってる理由もない」
薫「私はあんたの言ってる上ってのがどこのことなのかわからないわ。研究に優劣なんてものはないのよ。私のやっている研究はあそこが一番やりやすいからあそこにいるだけ」
香「むぅ、ああ言えばこう言う」
薫「超高性能な義手、一応研究段階ではあるけども実用化されれば世界中にいる腕が無い人たちが助かるわ。香にはそのモニターをやってもらってるってだけ。毎週メンテナンスをやってるのもデータとったりだとかバグがないかとかいろいろ調べるためなんだから」
香「でも、やっぱりさ。申し訳ないよ」
薫「それ以上は禁止って言ったでしょ。それに、あんたのその研究が無かったらカノンも虹香もこの世に生まれてないのよ?それも否定する気?」
香「いや、そんなつもりはないよ。ないけど、むぅ、なんていうか、その」
薫「申し訳ないって思うならその分データを取らせてくれればいいのよ。実用化のためには必要を取り入れて不必要を取り除かなきゃならないの。だからじゃんじゃんつかってバンバンデータを集めなさい」
香「・・・・・わかったよ。改めて、ありがとう姉さん」
薫「どういたしまして」
【安心】
香「なんだろう、母さんの料理って安心するんだよね」
リル「ふふ、食べ慣れてる味だからじゃないかしら」
香「それもあるかもしれないけど、なんか違うんだよね。上海とか幽とか愛とかの料理もいっぱい食べてるけどさ、何かあった時に食べたくなるのはやっぱり母さんの料理なんだ」
リル「その気持ちも分からなくはないけどね。私だってお母さんの料理が食べたくなる時があるもの」
香「なんなんだろうね、これ」
リル「いわゆるおふくろの味ってやつなんでしょうね。離乳食のころから作ってるから」
香「離乳食も手作りだったんだ」
リル「そうよ。玖美のも手作りだったの、覚えてない?」
香「そういやそうだったっけ・・・・・・覚えてないや。なんで市販じゃなかったの?」
リル「別にそっちでもよかったんだけど、やっぱり手作りを食べさせてあげたかったのよ。母心ってやつかしらね。まあルーさんとこから試供品をもらったりはしてたけど」
香「そっか。じゃあ物心つく前から食べてる味だから、安心するのも当然か」
リル「そうねー、私の子供時代も離乳食なんてものは売ってなかったから、手作りするしかなかったのよね。やっぱりお母さんって偉大だわ」
香「それで、母さん。頼みがあるんだけど」
リル「だーめ。今日の夕飯はもう決まってるのよ」
香「えー、ケチー」
リル「来週は作ってあげるから待ってなさい」
香「わかったよ、絶対だからね」
リル「ふふ、お母さんに任せなさい」
【筋肉】
香「43・・・・・・44・・・・・・45・・・・・・」
壮司「香、話が・・・・・・ああ、すまない。筋トレ中か」
香「46・・・・・・47・・・・・・48・・・・・・49・・・・・・50!ふぅ、大丈夫だよ。何か用事?」
壮司「ああ、以前プロテインを欲しがってただろ?俺が使っているやつを」
香「え、手に入ったの?」
壮司「ああ、確かに手に入った。手に入ったんだが・・・・・」
香「だが?」
壮司「薫に没収された」
香「なんでだ!」
壮司「プロテインを使っても美しい身体にはならないと言われてな。根こそぎ持っていかれた」
香「なんでなんだよ!僕だってもっとムキムキになりたいのに!」
壮司「引き締まってはいるんだがな。身長もあるしそのあたりの人間には負けないだろう」
香「そういうことじゃなくてさぁ!男なら父さんみたいな筋肉に憧れるもんじゃんか!わかるだろ?」
壮司「ああ、分かってる。わかってるからこそ手に入れたんだ。没収されたが」
香「姉さんが全部持ってるってことなんだよね?取り返してくる!」
アリス「アリスちゃんガード!」
礼丹「神力結界!」
クロ「夢幻の闇」
香「え、部屋から出られないんだけど!?なんで邪魔するんだ!」
アリス「お兄ちゃんは今のままのお兄ちゃんが一番だよ!」
礼丹「筋骨隆々な香なんて見たくありません!今の姿が最も美しいのです!」
クロ「ムキムキは好みじゃない」
壮司「しかし、本人の意見もだな」
アリス「お父さん!お兄ちゃんに変なこと吹き込まないで!ダメだよ!これはこの世界の女子みんなの総意なんだから!」
壮司「・・・・・諦めろ、香」
香「負けないでよ!」
【高性能おばあちゃん】
キル「んー、どう?見える?」
シュシュ『見える見える!直ってよかったー』
香「お疲れ、おばあちゃん。シュシュもカメラ直ったんだね」
キル「いや、調べたらカメラじゃなくて内部プログラムが悪さしてたみたいだったから、映像処理関係のとこを直したの」
香「えっ」
シュシュ『やっぱりこの前入れてもらったROMがかみ合わなかったのかなー』
キル「それっぽいね。ほら、薫ちゃんとこは別にこの中でゲームする想定なんてしてなかったでしょ?そこに蓬莱ちゃんが無理して入れちゃったから」
シュシュ『まあそれも直してもらったってことで今後は新しいのいれても大丈夫ってことだよね』
香「母さんはパソコンでワードエクセルパワポを使うのが限界だっていうのに、お婆ちゃんはどうしてこんなに適応してるんだ」
キル「昔っから手先だけは器用だからね。手でやる作業は大体全部できるよ。少なくとも個人経営の店で会計士を雇わなくていい程度には」
香「会計系とか技術系とか全部ひとりでやっちゃうよね。姉さんもびっくりしてたし」
キル「ま、お婆ちゃんが孫に負けてたらかっこつかないからね」
香「こんなお婆ちゃん世界中探しても1人しかいないよ」
キル「そうかな?世の中もっと高性能なおばあちゃんもいるとおもうけど」
香「同じぐらいにやれそうな人というと、紗菜さんぐらいかなぁ」
キル「あー、サーナさんかぁ。いや、負けてない。今度料理食べ比べさせてあげる」
香「いや、対抗心を煽るつもりはなかったんだけど」
キル「姉妹全員つれてウチの家に来て勝負だよ!来週のこの時間ね!」
香「まあ、いいけどさ。おいしいの用意してよ」
キル「大丈夫大丈夫!伊達に500年以上お母さんしてないって!」
【祖父の姉】
香「スワンさんって元は人間なんですよね?」
スワン「元はというが、今も人間のつもりだが」
香「それにしては寿命が長すぎやしませんか?」
スワン「魔力や聖力には若さを保つ効果があるんだ。代謝なんかで失われる生体エネルギーを補ってくれるわけだな」
香「じゃあもしお爺ちゃんが生きてたら」
スワン「あいつも今頃元気にやってただろうな。少なくとも叔母の数は今ほどじゃ済まない」
香「それはそれでいろいろと・・・・・・そうなると幽が生まれてなかったかもしれないと考えると複雑な気分だ」
スワン「今というのは複雑な因子が絡み合って出来上がったものだ。そこにもしという仮定は意味がないし、その仮定は歴史を否定するものだ。あまりいい気分じゃないな」
香「おっと、ごめんなさい。気を悪くさせるつもりはなかったんです」
スワン「気にしなくていい。これもクランの受け売りだ。今の言葉を胸に秘めてこれから生きていくといい。そうすると、きっとアイツも喜ぶだろう」
香「うん、お爺ちゃんからの言葉、確かに受け取ったよ」
スワン「ああ、お前はクランと似ていると思ったがアイツと違って素直なんだな。捻くれていないのは好感だぞ」
香「えーっと、褒められてるんですか?」
スワン「ああ。ルーもそうだが、素直はいいことだ。そこだけはどうしても直らなかったからな、クランは」
香「へぇ。他にはなにかありました?」
スワン「そうだな、あいつが剣の訓練をしないうちに使えなくなり、結果ナイフを持ち始めた話でもしようか」
香「なにがどうしてそうなったんだ。すごい気になる」
スワン「ああ、いくらでも話してやろう。クランの話なら尽きることはないな」
【おいしいお菓子】
香「叔母さーん、お菓子もらいに来たよー」
ルーチェ「はーい。これとこれとこれ、あとこれね。アンケート用紙はいつも通り箱の中に入ってるから」
香「いつもありがとう」
ルーチェ「いやいや、こちらこそだよ。やっぱりお客様の声を直に聴けるってのは助かってるから」
香「こっちもお菓子がいつも補充されてるからみんな喜んでるよ」
ルーチェ「あ、いつも言ってるけど他の人にあげたりはダメだからね。家で振る舞う分は構わないけど、一応何かあったら大変だから」
香「その辺も身内だとなあなあにできるのがいいとこだよね」
ルーチェ「仮に食中毒とか起こしても薫ちゃんとかレーラさんとかがなんとかしてくれるし」
香「食中毒を起こしたことないけどね」
ルーチェ「当たり前だよ。それでも、万が一億が一ってのはあるんだから」
香「流石食品会社の社長」
ルーチェ「あとは、これ」
香「イングリッシュマフィン?もしかして、手作り?」
ルーチェ「昔お兄ちゃん、まあ香のお爺ちゃんがよく作ってくれてたお菓子。形はよく似てるんだけど、これはクランペットって言うんだ」
香「あ、わかった。自分の名前と同じだからって理由で作ったんだ。紗菜さんが言葉遊び好きだから」
ルーチェ「そうそう。お兄ちゃんもそうだったんだ。で、教わったの」
香「なるほどなぁ。今食べていい?」
ルーチェ「もちろん。えっと、お茶は・・・・」
香「リーブラ」パチン
リーブラ「お待たせいたしました、香様、ルーチェさん。アッサムでよろしかったでしょうか」
ルーチェ「うん、大丈夫だよ。こっちがリーブラちゃんの分ね」
リーブラ「ありがとうございます。蒸らしが完了するまでもう少々お待ちください」
アリス「私が言うのもなんだけど、ルーさんもリーブラが来ることを織り込み済みで用意してるよね」
ルーチェ「まあ慣れてるし」
【お小遣い】
リーリア「はい、香くん。今月のお小遣い」
香「結構です。お給料はちゃんともらってるし、母さんからもお小遣いもらってるから」
リーリア「大丈夫だって、ちょっとぐらい増えたぐらい」
香「贈与税が適応されるぐらいの額はちょっとって言わないから!」
リーリア「うーん、じゃあちょっと金に変えてくるから、あとで換金してね」
香「そういう話じゃなくて。その場合他の税とかもかかりそうなんですが」
リーリア「バレなきゃいいんだって、バレなきゃ」
香「そういう話じゃなくてだね」
リーリア「もー、どうして香くんはいつもいつもそうやって私からのお小遣い受け取ってくれないの。お姉ちゃんたちのは受け取るのに」
香「おばあちゃんは名目上交通費として、ルーさんはアルバイト料として渡してくるから拒否できないんだよ。スワンさんは普通にお小遣いだけど、みんな現実的な額だから」
リーリア「じゃあ私だって何か名目つける!えっと、叔母さんの食事作ってくれるお手伝い料!」
香「名目つけろって話じゃなくて」
リーリア「ぶーぶー!えこひいきだー!」
香「ひいきされてるのは僕だけな気もするけど、とりあえず現金で1000万渡そうとしてくるのは本当にやめて欲しい。ただでさえ金銭感覚が狂いつつあるのに」
リーリア「リルちゃんに言っても渡してくれないし、壮司くんも拒否するし、薫ちゃんも研究費足りてるとか言って受け取ってくれないし、日輪ちゃんも玖美ちゃんも扱いきれないとか言うし」
香「額がおかしいんだって!1万分の一、せめて千分の一にしてよ!」
リーリア「そんなんじゃ一週間の食費にもならないじゃん!」
香「普通の人間は十分なるからね」
【ひいおばあちゃん?】
紗菜「ありがとうね、香くん」
香「あんな大荷物抱えてるのみたら放っておけないよ」
紗菜「近くにイイ感じに人気のないところの扉がなかったのよね。この街も人が多くなってきてちょっと不便になっちゃったわ」
香「扉の条件とかあったっけ?」
紗菜「そうね、日本式の横にスライドさせる扉じゃない事、四角いこと、扉の周りが枠で囲われていること、これくらいかしら」
香「難しいな、それで人がいないところとなると。いっそ一回うちまで来てそっから戻る?」
紗菜「そうさせてくれるのならすごく助かるわ」
香「じゃあ一回このまま帰ろう。あ、アリスとかリーブラを呼んでショートカットはできるけど、どうする?」
紗菜「急いでいるわけでもないし、私は平気かな。あ、でも荷物が重いんだったらそっちでもいいわ」
香「ううん、これくらいなら平気。こう見えても鍛えてるからね」
紗菜「ふふ、そうね。身体も心も大きく強くなって、おばあちゃんは感心してます」
香「おばあちゃん、っていうかひいおばあちゃん?でいいのかな?」
紗菜「香くんたちがそう思ってくれるのなら、私は嬉しいわ」
香「うーん、僕としてはそれでもいいんだけど、世間的にこの見た目でひいおばあちゃんっていうのは・・・・・・おばあちゃんがあれだから何とも言えないけど」
紗菜「当人間だけでも認識が成立していればそれでいいのよ」
香「うん、そっか。じゃあ、おばあちゃん」
紗菜「はーい」
香「呼んでみただけ」
紗菜「ふふ、ありがとうね、年寄の戯れに付き合ってくれて」
香「紗菜さんが僕のひいおばあちゃんだっていうなら、おばあちゃん孝行はしないとね」
紗菜「うふふ、本当にいい子。みんないい子ばっかりね」
【無職】
ワグラネリー「うーん」
射美奈「・・・・・・!?」
ワグラネリー「なにいきなり驚いてんのさ~」
射美奈「い、いや、ネリーが求人誌を読んでるのが珍しいというか、大丈夫?頭打ったの?」
ワグラネリー「ひどいな~。こうみえてもいちおー無職ニートなことは気にしてるんだよ~?」
射美奈「家事手伝いもぜんぜんだしね」
ワグラネリー「いや~、やっぱりあれだよね、大人として子供たちにお小遣いあげられないのはダメだよねって思ってさ」
射美奈「その分紗菜さんがやってくれるじゃない」
ワグラネリー「家主にいつまでも寄生するのもな~って。でもワタシ、一応こう見えて世界の均衡を保つための監視とかしてるわけですよ」
射美奈「え、マジ?」
ワグラネリー「マジマジ大マジ。ほら、射美奈を見つけた時も突然だったでしょ?」
射美奈「あれってルーさんフレアさんとバトったときの余波かなんかを嗅ぎつけて来たんだと思ったけど」
ワグラネリー「バトったっていうか一方的にやられてただけだけどね~。でも、余波を感知するのも常にアンテナ張ってないといけないんだよ~?」
射美奈「あ、それもそうか」
ワグラネリー「だからやっぱ在宅ワークがいいんじゃないかな~って。いわゆる内職ってやつ?」
射美奈「それするのはいいんだけど、どうやってこの家まで取りに来てもらうの?」
ワグラネリー「郵送タイプにすればオッケーオッケー」
射美奈「どうやってこの家に郵送してもらうの?」
ワグラネリー「・・・・・・」
射美奈「・・・・・・」
ワグラネリー「今日は廊下の掃除でもしてようかな~」
射美奈「住所不明の辛い所よね」
ワグラネリー「・・・・・・ん?でも射美奈も紗菜も荷物受け取ったりしてない?」
射美奈「私らは風流家の住所借りてるけど」
ワグラネリー「あ~、面倒だからいいや」
射美奈「でしょうね」
【似てる似てない】
ルルト「香、これ持ってみて」
香「え、なにこれ。ナイフ?」
ルルト「いいからいいから。こう、指に1本ずつ挟む感じで」
香「はぁ。えっと、こう?」
ルルト「そのままポーズ!」
香「ポーズ!」
ルルト「・・・・・・うーん、やっぱりなんか違うんだよねー。なんだろう、顔はクランと似てるのに」
香「雰囲気的な?」
ルルト「そうそう!今だから言えるけど、クランはヤバイやつオーラが出てたんだよね、いつでも。で、香には優しいオーラが出てる」
香「優しいっていうかなんというか」
アリス「実際に優しいと思うよ?というよりは付き合いがいいのかな」
ルルト「そうそう。じゃないといきなりこんなこと言われてはいそうですかやりましょうってならないって」
香「その辺は割と愛とか草華の影響があるから何とも」
ルルト「振り回したり振り回されたりを繰り返してたわけか」
香「そうそう。それでお互いにノリがよくないとやってけなかった」
ルルト「わかるなー。ボクもクランもそんな感じだったし」
香「でもお爺ちゃんはヤバい奴」
ルルト「初めて会った時から闇を抱えてたからね。そして、この子を探して三千里って感じ?」
アリス「いやー、アリスちゃん昔から愛され体質で困っちゃうなー。みんなからモテモテだなー」
ルルト「末っ子気質なんだよね。その辺りルーちゃんと似てるとこあるかも」
香「ここで重要なのが叔母さんはガチ妹でアリスは一応姉だってことかな」
アリス「そんな見たことも聞いたこともない会ったこともない弟の話されても困るよ」
ルルト「とはいえ、だからこそフレデリア姓が未だ現代に残ってるわけだし」
アリス「サリスとかポーラとかね。弟の子孫とかガチでびっくり」
香「弟さんは存命だっけ?」
アリス「知らなーい。私もうフレデリアじゃなくて風流だしー」
ルルト「うん、こういうあっさりと名前を鞍替えしたりするのもルーちゃんと似てる」
アリス「じゃ、ルルト的には私らといると懐かしい気分になる?」
ルルト「まあね。あの頃の事、思い出しちゃったよ」
香「戻りたいって思ったり、する?」
ルルト「んー、いや、それはないかな。今も楽しいしね。はぁー、後はエクレアが結婚報告とかしに来てくれれば最高なんだけどなー」
【朝から】
夏海「フレイン様ー、フレイン様ー」
フレイン「ん・・・・・・なによ、朝っぱらからうるさいわねぇ・・・・・・」
夏海「あー、だめですよー。この時期はやることないからってだらしない生活送るのは」
フレイン「私は6月から9月にかけて頑張るだけでいいんだから・・・・・・寝させて・・・・・・昨日オールしてたの」
夏海「なにしてたんですか?」
フレイン「ルルトとオンラインでゲームをね。今の時代はすごいわよ、地球の裏側に居たって会話ができて一緒に遊べるんだもの」
夏海「楽しくて気分が乗っちゃうのはいいんですけど、生活リズム崩したらダメですよー」
フレイン「いいのよ、魔物なんだから。今仕事ないし」
夏海「そんな考えだとニートになって引きこもりになっちゃうって昨日テレビで言ってました」
フレイン「ニートでも引きこもりでもいいから寝させて・・・・・・」
夏海「もー、せっかく遊ぼうと思っていろいろ持って来たのにー」
フレイン「寝て起きたら相手してあげるから・・・・・・おかしいわね。神様扱いなのに巫女扱いの娘の面倒見るなんて」
夏海「むー、じゃあウチも寝ますから!」
フレイン「はいはい、勝手にしてちょうだい」
夏海「お布団取ってきますねー」
フレイン「はいは・・・・・・布団ならそこのふすまに入ってるわ」
夏海「フレイン様、どうせ干してないでしょ?絶対かび臭いじゃないですか。やですよ」
フレイン「自分の分は干してるわよ、自分の分は」
夏海「とりあえず一回家に帰ってお布団取ってきますから、それまで寝ちゃだめですよ!」
フレイン「いや、寝させて・・・・・・」
【ゴールド免許】
礼丹「香、突然ですがドライブに行きましょう」
香「え、なんで?」
礼丹「免許を取っていつでも車を扱えるように練習もしていたのにいつまでたっても車に乗りたいとあなたが言わないからです」
香「遠出するならリーブラがいるしなぁ」
礼丹「それです!あの女のせいでわたくしの技能が一つ潰されているんですよ!これは由々しき事態です!ですから!たまには運転させてください!」
香「まあそこまで言うんだったらいいけど、車はどうするの?」
礼丹「壮司とリルには許可を取ってますので、いつでも使えますよ」
香「んー、じゃあ早速行こうか」
礼丹「はい!どこへ行きましょうか!?」
香「おばあちゃんちまで」
礼丹「えっ」
香「車だと、片道2時間ぐらいか。がんばってね」
礼丹「え、ええ!それくらい大丈夫ですとも!神の威厳を見せてあげましょう!」
アリス「車の運転と神の威厳って関係あるの?」
アイリス「ないね」
礼丹「お黙りなさい!」
【友達の姉】
上海「今日の夕飯は・・・・・お魚にしよっかな」パシッ
風月「っと、ごめんなさい」
上海「あ、いえ、こっちこそ・・・・・・あ、風月さん」
風月「あら、上海ちゃんだったのね。こんにちは」
上海「こんにちは。風月さんもお夕飯にお魚ですか?」
風月「どうするか迷っていたんだけど、この魚が安かったから」
上海「見た感じ安い上に新鮮ですね。焼いてもいいし、煮付けもいいし」
風月「煮付け、翠石ちゃんが苦手なのよね。先輩は今日帰ってこれないから、代わりに頼まれてるんだけど」
上海「苦手っていうのはどういう感じで?」
風月「あの子、生姜がダメなの。でも魚の煮付けって生姜を使うじゃない?それでね」
上海「あー、それは仕方ないなー」
風月「とはいえ、焼き魚ばかりだと蒼石ちゃんや緋石に申し訳ないし、どうしようかなと」
上海「だったつみれにしてつみれ汁とかどうです?これなら野菜もいっぱい入れれますし」
風月「いいわね、採用」
上海「それだと付け合わせはあっさりしたものがいいですよね。そうだなぁ、冷奴とか、玉巻とか、炊き込みご飯とか」
風月「なるほどね。メイン料理はどうしようかしら」
上海「メインはとんかつとか鳥の照り焼きなんかでいいと思います」
風月「ありがとう。さすが上海ちゃんね、料理に関しては右に出る者はいないって感じ」
上海「いやいや、それほどじゃないですって。あ、蓬莱は元気にしてますよ」
風月「ふふ、でしょうね。上海ちゃんやオルレアンちゃん、世界ちゃんにあとは香君が一緒だから。きっと生き生きしてるでしょう?」
上海「や、風月さんも生き生きしてますよ。なんていうか、新婚の奥さんって感じで」
風月「し、新婚だなんて、いやね、上海ちゃん。緋石はまだ結婚できる歳じゃないし、まだまだそういうのは先だわ」
上海「ってことはいずれするんですねー」
風月「もう!それ以上はダメよ!」
上海「はーい」
風月「まったく、誰もかれもそうやって人をからかってきて・・・・・・」
世界「それだけお二人にはくっついてほしいということですよ」
風月「わっ、世界ちゃん?」
世界「ご無沙汰しております。風月さんは我々にとっても姉のような存在、ぜひとも幸せになってほしいのです。そうですよね、上海様」
上海「多分そう言うことです!」
風月「まったく、みんなしてもう・・・・・・」
世界「あとは単純に周りに恋愛ネタでいじりがいのあるのが風月さんだけというのもあります」
上海「緋石はなー、香に躱し方教わってるから面白くないんだよねー」
風月「・・・・・・私も香君に教わろうかしら」
【医者と患者】
レーラ「まったく、無茶しちゃって」
玖美「えへへ、ごめんなさい」
レーラ「身体が強い方ではないんですから、こういうときは大人を頼りなさいといつも言ってるじゃないですか」
玖美「いや、だってさ、あんな風に危ない子供がいたら行かなきゃってなるじゃん」
レーラ「それで限界を超えて走って、玖美ちゃんが倒れちゃったら元も子もありません」
玖美「はーい。で、いつ退院できるかな?」
レーラ「怪我はないけれど、検査入院も込みだから3日ぐらいはいないと駄目ですよ」
玖美「うへー、3日もかー」
レーラ「まったく。ですが、その心意気は評価します。よく頑張りましたね、玖美ちゃん」
玖美「えへへ、ほら、やっぱ親姉兄の育て方がよかったって感じかな?みんな困ってる人がいたら体が動いちゃうタイプだし」
レーラ「そうなんですよね。そこにある玖美ちゃんとの違いは、それが無茶にならないようにみんなある程度鍛えてるってことですかね」
玖美「一応室内でできる運動はやってるんだよ?お姉ちゃん監修のやつ」
レーラ「それでも限界があるし、薫ちゃんは玖美ちゃんに筋肉を付けさせるんじゃなくて太らせないようにするためのメニューを組んでるから」
玖美「そして体力もつかない、と。まあ体力付けようとしたらこんな感じでぶっ倒れて入院して体力落ちるし」
レーラ「さて、このことはまだ薫ちゃんたちには伝えていません。あの子たちに伝えたら仕事やら何やらほっぽり出してきちゃいますから」
玖美「その判断正解」
レーラ「では静かなうちに、何か食べたい果物はありますか?パパっと行って買ってきますよ」
玖美「ザクロ食べたい!」
レーラ「これまた予想外なものを・・・・・・わかりました。すぐに用意しますから5分ぐらい待っててください」
玖美「5分で用意できるレーラさんも相当だよねー」
レーラ「私も鍛えてますからね」
【教師と元生徒】
草華「こんにちはフェア先生」
フェア「あら、草華じゃない。こんにちは。生徒会の仕事?」
草華「はい、ちょうど一段落ついたところです。そちらは?」
フェア「こっちも宿題が一通り完成したとこよ」
草華「あはは、相変わらずみたいですね」
フェア「それはどういう意味かしら?」
草華「だって先生の宿題多いんですもの」
フェア「でもみんな成績は良かったでしょー」
草華「そうなんですよねぇ。結局勉強は量だってことを教わりました」
フェア「楽して勉強なんてできっこないのよ。中学の内からサボってたら後々一念発起とか基本無理だし」
草華「でもやっぱり多いですって。蕾が悲鳴を上げてましたよ?」
フェア「宿題で一番悲鳴を上げてるのは玖美なんだけどね。ま、でもあの子は特殊か」
草華「なんだかんだ全部やってるのはえらいですよね。蕾もちゃんとやってますし」
フェア「やらなきゃ宿題がどんどん増える形式だからね。でも無茶な期間設定はしてないはずよ」
草華「そこには温情を感じてます。が、やっぱり多いです」
フェア「そこを推してくるわね」
草華「先生の手を離れたから好き放題言えるんです。この機会に言いたかったことを言っておこうかなって」
フェア「あんたは相変わらず強かね。リーブラと組んでるときも幽と組んでるときも」
草華「皆を引っ張っていくお姉ちゃんですから!」
フェア「お姉ちゃんってよりは番長って感じだったじゃない」
草華「あ、ダメです!その話は禁止です!レッドカード一発退場です!」
フェア「あら、タブーだったのね。これはまた面白いネタができたわ」
草華「もう!あれは若気のいたりだったんですって!」
フェア「まだ若いでしょ」
【ぬーいぬい】
ニケ「げっ」
ヌイ「おー?」
ニケ「ゾンビ、ゾンビかぁ・・・・・・アンデッド系はあまり会いたくないんだけど」
ヌイ「にけ、にけ」
ニケ「なにー?私は残念ながらお金は持ってないからなにもあげられないわよ」
ヌイ「さむくない?」
ニケ「・・・・・・寒い」
ヌイ「ぬいのおうち、あったかい。さむくない」
ニケ「あー、ダメダメ。今はダメ。こう見えて仕事中だから。コスプレ衣装の宣伝で歩き回ってるのよ」
ヌイ「???」
ニケ「もう、オーナーったら羞恥心を捨てれば街で通りすがる2,3人は客になってくれるだなんて言っちゃって。で、こんな服で外を歩いてるわけ」
ヌイ「おうち、あったかい。にけ、さむい。くる?」
ニケ「だから今は行けないんだってば」
ヌイ「にけ、にけ」
ニケ「はいはい、今度はなに」
ヌイ「おいも、あげる。おうち、おいも、やいてる」
ニケ「焼き芋かー、それは魅力て・・・・・・ちょっと待って、あんたの家段ボールハウスよね?」
ヌイ「だんぼーるのおうち」
ニケ「そんなとこで芋焼きながら放置してるってどういうことよ!早く戻るわよ!下手すりゃ全焼じゃすまないわ!」
ヌイ「おー、おうちくる?」
ニケ「行くから!てか、行かなきゃやばいから!」
【ムカつくけど】
テトラ「やあやあやあ!元気そうだな、香!そしてアリス!」
アリス「うげっ、めんどくさいやつがきた」
香「こんにちは、テトラさん」
テトラ「ああ、こんにちはだ。ちゃんとあいさつできてえらいな!それに比べてアリスはどうだ!あいさつぐらいしないか!」
アリス「私も相手によってはちゃんと挨拶するからね。あんたは挨拶リストに入ってないだけで」
テトラ「ううむ、そこまで嫌われるようなことをした覚えはないのだがな」
アリス「会うたび会うたび結界貼って閉じ込めようとしてくるのに覚えがないと?」
テトラ「ああ!ないな!」
香「テトラさんって昔からこんなテンションなの?」
アリス「うん。昔からうざかった」
テトラ「いやいや、こう見えても修道女時代は大人しくしていたのだよ?ファイスに聞けばわかるが、私は模範的修道女だった」
香「あー、ファイスさんと同じ教会にいたってルルトさんから聞いたことあるようなないような」
テトラ「諸事情があって二人とも離れたが、あのときは確かに修道女らしくしていた。が、とてつもなくつまらなかったな」
アリス「だろうね」
テトラ「やはり人間自分を偽るのはよろしくないぞ!さあ、アリスも昔みたいに甘えてくるんだ!」
アリス「クランに甘えた記憶はあるけどあんたとスワンに甘えた記憶はない」
テトラ「人の記憶は変わりやすいものだ!」
アリス「だってあんたヴァルキリーじゃん。聖力出してるやつに魔女の私が近づくわけないでしょ。クランは魔力出してたから寄ってったけど」
香「そんなのがあるんだ」
テトラ「ああ。人間は聖力も魔力も両方持つことができる稀な生き物だが、人間同士でも直感的に合わない人間同士がいるだろう?そういうのはだいたい魔力と聖力を帯びているもの同士だったりするものだ」
香「なるほど。でもテトラさんはお爺ちゃんやアリスと仲良くしていたと」
テトラ「当時の私に魔力を感知する能力なんぞなかったし、私はクランのこともアリスのことも魔力なんて色眼鏡をかけてみたことはない。単純に二人の人間性が好きなんだ」
香「って言ってるけど?」
アリス「別に私だって嫌いとは言ってないよ。私のことを探しに単身日本に来て、くまなく探し回ってしてくれたぐらいだし。でも普通に人間性がムカつく」
テトラ「そうか、嫌われていないのか。ならばいいんだ」
香「テトラさん、この後の予定は?なかったら一緒にご飯でもどうですか?」
テトラ「悪いが、店に戻って衣装の点検をしないといけないんだ。ありがとう、また誘ってくれ」
アリス「・・・・・・ま、気が向いたらね」
香「素直じゃないなー、アリスも」
アリス「うっさい!」
【お仕事】
月美「せんせーい」
ミシェル「ツキミちゃん、私はもう先生ではありませんと何度も言ってるじゃないですか」
月美「いやいや、私にとってはいつまでも先生ですって」
ミシェル「そう思ってくれるのは悪いとは思いませんが、今回はお仕事で来てるのですからその辺りは慎んでください」
月美「はーい。とはいっても、なんで私にこの仕事が回ってきたのかわかってないんですよね。私は歌手だけど声優とかじゃないし」
ミシェル「ああ、私が話を通したんですよ」
月美「えっ?」
ミシェル「今まで私が社内アナウンスを担当してきましたが、そろそろシステムを一新する時期でして。折角だから外部の方にお願いしようという話を出したんです」
月美「それで私?」
ミシェル「ええ。歌手・瑠璃川月美はこの街では結構有名ですからね。地元企業とのコラボっていうのも妥当な理由だと思ってます」
月美「あの、今回のギャラが破格だったのってミシェルさんが手を回してくれたり?」
ミシェル「そこは私じゃなくて経営陣が決めていますので、存じません」
月美「まあギャラもらうからにはちゃんとやりますけどね。原稿は一通り目を通してきたから、確認してもらっていいですか?」
ミシェル「はい、と言いたいところですが、私自身はさっきも言ったように経営陣ではないので勝手に判断できないんです。なので社長が来てくれますからもうちょっと待っててください」
月美「はーい」
ミシェル「ふふ、この社内アナウンス、施行後は一度テレビ局が取材をしに来る手はずになってるんです。そこで他の企業にもアピールできれば大きなチャンスですよ」
月美「うへぇ、本番前に緊張するようなこと言わないでください」
ミシェル「あら、じゃあ緊張をほぐすためにコウ君を呼びましょうか?」
月美「いや、それはなしで。私だってもう一人前のプロです。いつまでも香に頼ってちゃだめですから」
ミシェル「ええ、立派になりましたね、ツキミちゃん」
月美「いい友達と、いい先輩と、いい後輩と、いい先生に恵まれましたから」
【お向かいさん】
香「ケイオス、そろそろ満足したー?」
ケイオス「まだです!」
香「まだかー」
コスモス「こうたいっ!こうたいっ!」ピョンッピョンッ
リーブラ「じゃあコスモスは私が肩車を」
コスモス「おねえさまはちっちゃいからだめです!」
リーブラ「なっ!?」
愛「じゃあ私が代わりにやったげるわ。ほーら」
コスモス「きゃー!」
ケイオス「おねえさま!しょうぶです!」
コスモス「まけません!」
セレシア「コスモス、ケイオス、そろそろ・・・・・・リーブラ?」
リーブラ「ちっちゃいからだめ・・・・・ちっちゃいから・・・・・」
セレシア「ああ、なるほど。コスモス、ケイオス、あんまり迷惑かけてちゃだめよ」
コスモス「だいじょーぶです!」
ケイオス「おにいさま!とつげきです!」
愛「かかってきなさい!」
香「んー、アクアー」
アクア「呼んだ?」
香「ケイオスをよろしく」
ケイオス「のりかえっ!」
アクア「えっ、いいけど、なにするの?」
香「これで、よっと」
リーブラ「きゃあっ!?香様!?お、降ろしてくださいまし!私はそんな年ではありません!」
セレシア「ふふ、よかったじゃない、リーブラ。目線も高くなったでしょう?」
リーブラ「それとこれとは話が別です!お母様も止めてください!」
セレシア「あら、いいじゃない。なんなら私がしましょうか?」
リーブラ「腰をいわしますよ」
セレシア「まだそこまでの年じゃないわ!まだ30代だもの!」
香「30代・・・・・若いな」
愛「おじさんはアラフィフだし、ウチの両親も40代だし、そう考えるとおばさんって若いわよね」
アクア「伊達に現役キャビンアテンダントやってないわ」
コスモス「おかあさまー!かたぐるまー!」
セレシア「はいはい、おいで、コスモス」
ケイオス「アクアおねえさま!おかあさまにとつげき!」
アクア「第一艦隊、突撃します!」
香「第二艦隊、突撃!」
リーブラ「香様!?あ、あまり揺らさないでください!というか、私を降ろしてください!」
セレシア「ふふ、楽しそうで何よりだわ」
リーブラ「楽しいとかそういう問題ではありませんから!」
【娘のことが心配で】
ロック「さて、香くん。まあまずは座ってそれを食ってくれ」
香「え、なに?何が始まるの?」
ロック「まあまあまあ」
香「まあもらうけどさ。言っておくけどリーブラたちを嫁にしろとかそういうのは無しだよ」
ロック「それは重々承知だ。俺だって妻子持ち、浮気案件を勧めようとは思わない」
香「乗り換えもなしだからね」
ロック「わかってる。今日はそういう話じゃないんだ」
香「じゃあいったい?」
ロック「まずはこれ」
香「・・・・・服だね。おそらく僕の」
ロック「アクアの部屋に大量にあったんだ。見つけられる分を全部回収してクリーニングに出してきた。まずはこれを君に返す」
香「え、ちょっとまって、これ全部?流石に嘘だよね?」
ロック「次に、これがケイオスが持って帰ってきて返し忘れていたオモチャ類。こっちがコスモスが食べたであろうお菓子の残骸」
香「えっ、えっ」
ロック「・・・・・娘たちが本当に申し訳ないことをした」
香「いやいやいや!そんな神妙な顔で言われても!てゆーか僕の部屋のセキリュティどうなってるんだ!知ってたけど!」
ロック「本当に、こんな娘たちで悪いが、ものすごく申し訳ないんだが、これからも仲良くしてやってほしい」
香「いや、それはいいんだけど」
ロック「そうか!よかった!いや、この事実を受け止めたうえでなおも仲良くしてくれるというのなら俺は安心だ!仲良くついでに妾にでもして」
香「お断りします」
【娘をよろしく】
セラフィム「世界ちゃーん!」
世界「はい、なんですか?」
セラフィム「はい、今月のお給料。お小遣いマシマシで!」
世界「おお!この厚みは!ありがとうございます、ありがとうございます!」
セラフィム「うふふ、歌恋ちゃんには内緒ね」
世界「はい、もちろんです!」
セラフィム「それで、オルレアンちゃんの様子はどう?元気してる?」
世界「はい。どの人格においても家での役割を全うしていますよ」
セラフィム「そっかそっか。オルレアンちゃんもだんだん自立できるようになってきてくれてるのね」
世界「いえ、所かまわず眠るのは変わっていませんのでまだまだ無理かと」
セラフィム「うーん、一回病院連れて行った方がいいのかな・・・・・・普通に睡眠障害な気がする」
世界「薫様もレーラ様もそう診断してました」
セラフィム「だよね!」
世界「しかしながら、私や香様、上海様や蓬莱様などのように安全を確保できる人員がいるところでしか眠らなくなったのは進歩だと思います」
セラフィム「一応寝る場所選んでるんだね。あれ?でも私の前ではあんまり寝てくれないんだけど?」
世界「ノーコメントで」
【引き取れ】
ブロディ「やあ、香くん。元気かい?今日はちょっと話があるんだが」
香「オルレアンを引き取るのは無しで」
ブロディ「よし、まあ待て。まだ話は始まったばかりだ。すぐに終わらせるのもナンセンスだと思わないか?」
香「別に」
ブロディ「ううーむ、塩対応がすぎるな。取り付く島もない」
香「もう何回目だと思ってるんですか。たまに夫婦とか兄弟でタッグを組んでくるし」
ブロディ「それだけ後がないんだよ!わかってくれ!」
香「そもそも、オルレアンは美人で愛想もよく、運動も勉強もできる。あんな才色兼備な令嬢だったら引く手数多でしょうに」
ブロディ「オルレアン自身がそもそもの問題として他人に興味を全く持たないのがな」
香「大丈夫ですって。ちゃんと対応してる人もいますし」
ブロディ「いいか、あいつが同等に見てるのは世界ちゃん、上海ちゃん、蓬莱ちゃん、そして香くん君ぐらいなんだぞ」
香「これからそのリストも増えていきますって」
ブロディ「いーや、増えないね。俺もそう思ってそれなりの人数のやつらと交流させてきた。だが、交流したやつらは全員心が折れていた。わかるか?オルレアンと深く交流して心を折られていないのは君だけなんだ」
香「それも不思議なんですよね。たかが上着を掛けただけなのに」
ブロディ「まあ、リーブラちゃんの影響がないとは言えないが」
香「またリーブラか」
ブロディ「といっても、リーブラちゃんから君への評価を口伝に聞いてただけだぞ?まあそれでオルレアンは君をまるで白馬の王子様のように想っていたわけだ。それで初コンタクトがアレ」
香「解せない」
ブロディ「そういうわけだ。俺も娘の幸せのために動き続ける。今回はこの辺りで勘弁するが、このまま終わると思うなよ!」
香「終わらせてよ」
【立場】
リーブラ「ナナシさん!!お話があります!!」
ナナシ「なに?」
リーブラ「なんですかこの請求は!!いったい何にこんなにお金を使ったのですか!!」
ナナシ「ああ、ガチャを回しただけよ」
リーブラ「そんなものに500万ですか!?」
ナナシ「あと、イベント走るようのスタミナドリンク買ったり、サブ垢も強化したりしたわ」
リーブラ「つまり、たかがゲームに500万円使ったと!?」
ナナシ「たかがゲームじゃないわよ!これは私の人生よ!」
リーブラ「ゲーム如きに人生をかけられてたまりますか!作る側ならまだしも、あなたただのニートでしょうが!」
ナナシ「私は今幸せを取り戻している最中なの!邪魔しないで!」
リーブラ「その幸せは虚構ですよ!まったく、カード止めますからね」
ナナシ「!?」
リーブラ「いや、当たり前でしょう。誰のお金だと思ってるんですか」
ナナシ「そんな殺生な!いいじゃない!たかが500万ぐらい!あなたにとったらはした金でしょう!?」
リーブラ「そういうのは自分でお金を稼いでから言ってください。少なくともあなたに自由に使わせるためにあるわけではありません」
ナナシ「はぁ、仕方ないなぁ。お父さんにお願いするか」
リーブラ「お母様やお父様にもきつく言っておきますから、少なくとも私が許すまではあなたに生活最低限度以外の金額が渡ると思わないでください」
ナナシ「ちっ。ケイオスー!ゴミ拾い行くわよー!」
リーブラ「ケイオスを使って稼ごうとしないでください!そのツノ叩き折りますよ!」
ナナシ「じゃあどうすればいいのよ!」
リーブラ「真っ当に働いてお金を稼ぎ、自分のお金で遊んでください」
ナナシ「そんなの無理よ!働くってことは他人と会うってことでしょ?無理無理無理無理!」
リーブラ「草華のもとでも?」
ナナシ「へっ?あ、それならなんとかなるかも。草華ちゃん見ながらなら頑張れる。推しだし」
リーブラ「じゃあまずは自分で電話をかけて、バイトを募集していないか確認してください」
ナナシ「でん・・・・・・わ?」
リーブラ「あなたが手に持っているその板は何だと思っているのですか」
ナナシ「これは片手で持てるゲーム機兼パソコンだから」
リーブラ「没収します。固定電話からかけてください」
ナナシ「没収!?あなたにそんな権利あるの!?」
リーブラ「このスマホは私名義で契約しているものですよ?」
ナナシ「さーて、がんばって働こうかなー」クルッ
リーブラ「まったく、これが別次元の未来の自分だと思うと悲しくなりますね」
【初々しい】
風月「緋石、こっちのリストなんだけど」
緋石「うっす!どうしますか?」
風月「データに打って欲しいのよ。新しい取引先だから」
緋石「了解っす!じゃあ奥のパソコン借りますね」
風月「あ、そっちはちょっと調子が悪いから上のを使って」
緋石「上って、風月さんの部屋の?」
風月「そうよ。・・・・・・ちょっと待って、片付けてくる」
緋石「いや、別に散らかってても気にしな」
風月「いいから!しばらく待機!」
緋石「はいっ!」
風月(この前撮った写真、出しっぱなしだったはず!あれは仕舞って、プリクラとかプレゼントとか仕舞っとかないと!)
幽「って感じだから大丈夫よ」
風月「ちょっとぉ!?」
緋石「いや、あの、なんか、ありがとうございます」
幽「ツーショット写真なんだから気にしなくていいのにね」
風月「あ、ああ、あなた!何しに来たの!?冷やかしはお断りよ!」
幽「文化祭でエントランス周りに飾る花を見に来たんです。私、実行委員なので」
風月「あ、う、緋石!対応しておいて!」
緋石「りょ、了解っす!」
幽「宝部君も、もっと積極的に触れ合いにいっていいのよ?むしろ向こうはそれを望んでるわ」
緋石「え、あ、いや、その」
幽「彼氏持ち先輩からのアドバイスよ。あんまり草食すぎると愛想つかされちゃうわよ?私は香君をそうやって繋ぎとめてるから」
緋石「さすが風流先輩の彼女さん・・・・・・なんていうか、年季、じゃなくて、実経験が重い」
風月「灯火さん!ウチのバイトに色目使ってないでしょうね!」
幽「心配しなくても大丈夫ですよ。私は香くん一筋なので」
緋石「すげぇ、大人の女の余裕だ・・・・・・!」
風月「緋石も!じろじろ見ない!」
幽「『私がいるんだから私の方をみていればいいじゃない!』とのことよ」
風月「~~~~~~~~!!!!!!!」
緋石「あー、あんまりいじめないであげてください」
幽「ごめんなさい、つい楽しくって。買いたい花のリストはメモできたから、今度数を決めてから改めて買いに来るわ」
緋石「って、いつのまにやってたんすか!?」
風月「わ、私だって!私だってそれくらいできるから!がんばるから!」
幽「それじゃあ、また」
緋石「あっ、えーと、またのご来店をお待ちしております」
風月「う~~~~~~!今度会ったらただじゃおかないんだから!」
緋石「お客さんなんでまた会うんですが」
【姉の後輩で友達の姉】
金剛「えっと、今月はあとどれくらい使っていいんだっけ?」
「だーれだ!」
金剛「え?え?えっと、翠石、じゃないわね?でもこんなことしてきてこんなにちっちゃいのって翠石くらいだし・・・・・・」
「全部口に出てるよー」
金剛「いや、ていうかこの声聞いたことあるわ。そして背中に感じるわずかな膨らみ、真恵ちゃん?」
真恵「ぴんぽんぴんぽーん!だいせいかーい!いぇー!」
金剛「いや、あの、いぇーじゃなくてね?どうしたの、突然」
真恵「え、だって金剛さんがいたから」
金剛「なるほど、理由なんてないのね」
真恵「姿勢、ヨシ!周りの物、ヨシ!ボクの準備、ヨシ!じゃあもうやるしかないじゃん!」
金剛「一応気は使ってくれてたのね」
真恵「そういうのは時と場合とタイミングを考えなさいって日輪に言われたから」
金剛「次からは人も考えましょうね」
真恵「えー、だめだった?」
金剛「いや、ダメってことはないけど・・・・・・」
金剛(薫先輩の妹さんだし、邪険に扱うわけにもいかないし)
真恵「まあ今度翠石にもお姉ちゃんにやっていいよって言っておくから、それで五分五分だよ」
金剛「やめて」
【メイドたるもの】
メアリー「せんせーい!リーブラせんせーい!」
海「ごきげんよう、メアリーちゃん」
メアリー「あ、海さん。ごきげんよう」
海「申し訳ありませんが、本日リーブラ様は急用で外出しておられます。ですので、練習は見れないと仰られておりました。リーブラ様に代わりましてお詫び申し上げます」
メアリー「そうなんですか・・・・・・・えっと、どんなご用事が?」
海「マギ・フィールド学園文化祭での備品の作成を家庭科部が一挙に担っているのですが、本日急病で欠席者が出たためやむを得ずリーブラ様が出動なされました」
メアリー「そうでしたか。お兄様や日輪お姉さま、上海さん達も忙しそうにしてましたし、仕方ないです」
海「さて、せっかく来ていただいて何もせずに帰るというのは少し残念な気持ちがあるかと思います」
メアリー「とはいっても、私玄関から出てちょっと歩いただけですよ。お向かいさんですし」
海「それでもです。そこで、折角ですから私の方からご教授しましょうではありませんか」
メアリー「え、何をですか?」
海「疲れているであろう香様やリーブラ様たちに差し入れの甘いお菓子を作ってあげませんか?皆様、きっと喜ばれますよ」
メアリー「うなっ!やりたいです!」
海「それでは本場メイド仕込みのはちみつたっぷりクッキーの作り方、お教えいたしましょう。」
メアリー「はちみつ!」
海「では家の中に入って、綺麗に手を洗ってきてください。その間に材料の準備をしておきます」
メアリー「はい!はっちみっつ♪はっちみっつ♪」
海「・・・・・・素直ないい子ですね。私も可愛い妹が欲しくなります」
薫「あげないわよー」
海「・・・・・・仕事は?」
薫「今日は休みよ。メアリーのこと、よろしくね。私は真恵をつれて軽く山登りしてくるから」
海「相変わらず元気ね。ま、こっちは任せてちょうだい。メイドとしての本領を見せてあげるわ」
【居酒屋アルバイト】
澄江「はい、玉子焼き」
鈴火「ありがとうございます。・・・・・・今日はつららさんはいないんですか?」
澄江「文化祭が近いから準備に追われてるんだって。学生は大変よねぇ」
鈴火「そっか、私運動部だし中等部だしあんまり関わりないけど、文化祭ってみんな大変なんだ」
澄江「私もあの頃が懐かしいわ。薫と海と私の三人で屋台をやったのよ」
鈴火「え、何の屋台ですか?」
澄江「全員料理には自信があったから、お好み焼きをね。三人の部活で店をまわすなんて無茶だーなんて顧問の先生には言われたけど、見事にやりとげたわ」
鈴火「おおー!」
澄江「そして金剛が入って、こいつらマジかみたいな顔してたのとか風月が入ってこいつら頭沸いてるんじゃないかとかそんな目線で見られてたのも懐かしいわ」
鈴火「風月さんまで入っても5人ですもんね」
澄江「私たちが卒業したら流石にやらなくなっちゃったみたいだけどね」
鈴火「CQC部、最後はもしかして風月さんひとり?」
澄江「いや、金剛が卒業した時点で風月もやめたのよ。ひとりであの部を守るのは荷が重かったと思うしね」
鈴火「むしろ二人の時点ではまだやってたんだ・・・・・・」
澄江「そんなわけだから、つららはしばらくお休みね」
鈴火「あ、そう言えばそういう話でした。あー、でもやっぱりあれだなぁ、アルバイトって憧れるなぁ」
澄江「あら、そうなの?」
鈴火「はい。おにいさ・・・・・香さんとかあの年でバリバリ活躍してるじゃないですか。平山さんも忙しい店内を独りで切り盛りしてたりだとか、やっぱりああいうの見るとカッコいいなって思うんですよ」
澄江「そうねぇ、鈴火ちゃんが高校生になったらうちで働いてみる?」
鈴火「ぜひとも!って言いたいんですけど、私アルバイト禁止令出されてるんです」
澄江「へぇ、それはまたなんで?」
鈴火「・・・・・アルバイトどころかお手伝いも禁止されてるんですけど。ドジすぎて」
澄江「多少のドジなら大丈夫よ」
鈴火「それはお皿を運ぶたびにお皿の枚数が半分に減ってもですか?料理を運ぼうとすると7割が床に落ちても許されますか?」
澄江「今回はご縁が無かったてことで」
鈴火「だよねぇー・・・・・・私、この先生きていけるのかな」
澄江「がんばって介護してくれる旦那さんを捕まえるのよ」
鈴火「介護って!」
【汚部屋】
香「うわー、これまた・・・・・・」
フローラ「わかってる、わかってるの。わかってるからその反応止めて」
香「わざわざ掃除しに来てるんですから文句言わないでください。じゃあぱぱっと片付けますよ。アリス、クロ、準備はいい?」
アリス「まかせろー!」
クロ「・・・・・・」
香「アリスはいりそうなものといらなそうなものを分けてくれ。クロは拭き掃除を徹底的に。僕はとりあえずこの大量のごみを片付ける」
フローラ「じゃあ、あとは」
香「フローラさんはアリスが分けたものをさらにいるものいらないものにわけてください。きちっと!いらないものは!いらないと!してくださいね」
フローラ「・・・・・・はーい」
・・・・・・
アリス「はい、とりあえずわけたよー」
フローラ「はやっ!えっと、こっからさらにいらないものをね?えっと、この扇子は、夏にまた使うからいる、こっちのもデザインが気に入ってるから」
アリス「じゃあ残りは全部捨てるね」
フローラ「なんでっ!?まだまだ使えるじゃない!」
アリス「そうやって物を溜めてくから減らないんだってば!」
香「断捨離ですよ、断捨離」
フローラ「うっ、断捨離・・・・・・」
アリス「こっちのこれとか絶対使ってないでしょ」
フローラ「ま、また使うかもしれないし!」
アリス「はいゴミ袋行きー」
フローラ「ああっ!」
香「クロー、そっちはどうなってる?」
クロ「・・・・・・」
香「うわ、雑巾が真っ黒だ。新しいの使っていいよ」
クロ「・・・・・・」
フローラ「え、どこ掃除したらそんなになるの?」
香「換気扇とか諸々全部やってくれてるって」
フローラ「え、なんでわかったの?クロちゃん何か言った?」
香「いや、言ってないけど?」
フローラ「???」
香「?」
フローラ(深く考えたら負けな気がする)
【クリスマスプレゼント】
クリス「うへー、最近の子供は夢がないなー」
香「どうしてですか?」
クリス「ほら、見てよ。電子ギフト5000円分とかこんなのまでサンタにお願いしてるんだよ」
香「これは夢がない。夢がないって言うか大丈夫か、これ」
クリス「サンタ的にはこういうのは無しなんだよね。ちゃんと現物じゃないと」
香「現物って」
クリス「あと、細かい注文付けてくるのとかもいるんだよね!メアリーちゃんもそうだけど!」
香「メアリーが?そんな細かい注文を?」
クリス「はちみつを、産地指定で欲しがってるの」
香「こだわりがあるメアリーらしいと言えばらしいけど・・・・・・おおよそ小学2年生が付けるような注文じゃないですね」
クリス「その点真恵ちゃんはわかりやすくていいよね!グローブーとか、走るくつーとか」
香「真恵も真恵で曖昧な気がしますが」
クリス「子供はあいまいなぐらいがちょうどいいの!サンタパワーでそのへんはなんとかなるし!」
香「改めてサンタってすごい」
クリス「そういえば、昔香くんのプレゼントには困った記憶があるなぁ」
香「え、そんな困るようなプレゼント欲しがったかな?」
クリス「左腕って書いてたから」
香「あー、腕が無くなったその年かぁ。義手も今と違ってあんまり使えないのしかなかったから、やっぱり腕を戻したかったんだよね」
クリス「そういえば社長の能力で戻らなかったの?」
香「色んな人に見られる前ならどうとでもなったけど、さすがに時間がたちすぎてて認知もされ過ぎてるから無理だって言われた」
クリス「甥っ子に甘そうな社長がそんなことを」
香「まあ今は不便してないし、もうそろそろ元の腕よりも高性能になりそうだから結果としてはよかったけども」
クリス「ごめんね、あのときは簡単な義手しかあげられなくて」
香「むしろもらえただけで十分だよ。肩まで付けれる義手なんてなかなかないからさ。ありがとう」
クリス「・・・・・・うん、子供はやっぱり素直が一番だね!感謝の心を忘れない香くんにはお姉さんからプレゼントです!はいっ!」
香「!?」
クリス「・・・・・・どう?」
香「えっと、なんか腕の調子が良くなった気がするんですけど」
クリス「サンタパワーでいい感じにしておいたよ!どうなったかはわからないからちゃんと薫ちゃんに確認してもらってね」
香「サンタってすごいなぁ、ありがとうございます」
クリス「いえいえ、どういたしまして。こうやって子供が喜んでくれるのがなによりも嬉しいんだから!」
【新人社員】
澪(憧れの大企業アザラシ製菓に入社して、早数ヶ月。故郷のお母さん、元気ですか?私は今・・・・・・)
香「それで、ここのラインが調子悪いみたいで・・・・・澪さん?」
澪「は、はい!聞いてます!」
澪(社長の甥っ子さんの相手をしています)
・・・・・・
香「で、これの点検はこの企業さんだからここに連絡してくれれば大丈夫です」
澪「はい、わかりました」
澪(甥っ子さん、高校生なのにこんなにバリバリ働いててすごいなぁ・・・・・・)
香「んで、次に先月の小売店廃棄量のリストがこっちなんで後で確認お願いします。店舗、たくさんあるから全部目を通すのは大変だと思いますけど、ここにリストアップしてるのはデータ送信できない人たちの店舗なんで手打ちでまた入力しないといけないです」
澪「はい!」
フローラ「香くん、お疲れ様。何か飲む?」
香「ミルクティーでお願いします。・・・・・・なんで僕、社長代理なんて今日やってるんだろ」
フローラ「ここで働いてもないのにね」
澪「ええっ!?なんでそれでできるんですか!?」
香「小さい頃から何度も来てて、内容は教えてもらってるんです。なんか僕そういうのばっかりだなぁ」
フローラ「どこの場所も後継者不足、だから光源氏計画をしてるわけよ。小さいうちから英才教育をほどこしておけば大人になった時に即戦力」
澪「じゃあ、実質大先輩ですね」
フローラ「なんなら私より早いわね。私まだ勤続8年だし」
香「・・・・・・え、僕勤続12年扱い?」
澪「と、いうことは、5歳から?」
香「はじめてのおつかいが5歳だったので・・・・・・」
フローラ「新開発の離乳食とかは風流家の子はウチの試供品の離乳食で育ってるから、17年ね」
香「あれも入るんですか!?」
澪「あわわわわわ、部長クラスのお方がここに」
アリス「社長代理って部長クラスなの?」
澪「・・・・・・!?!?!?!?」
アリス「あ、この反応新鮮だわー。ども、社長の姪っ子兼お兄ちゃんの秘書です」
香「勝手に秘書になるな」
フローラ「アリスは7年の若手ね」
アリス「フローラより1年少ないだけなんですけどー?」
澪(前略、お母さんへ。私はこの先うまくやっていけるかどうか不安です)
【リフォーム】
香「寒い」
フロウ「寒いね」
香「・・・・・・なんで僕こんなところに来てるんだろ」
フロウ「こんなところとは心外な!こう見えても立派な家なんだよ!」
香「だって!ここ暖房もガスも電気もないじゃんか!ていかところどころ歪だし!」
フロウ「これは500年前から建ってる由緒正しき我が家だよ!こんな僻地にリフォームしに来てくれる業者がいないだけだよ!」
香「お爺ちゃんもてきとうに建てすぎだよ。むしろよく500年もったね」
フロウ「フレインさんの蔦とかその他いろいろと絡み合って奇跡的に残ってるんだよね。ブリザードの時期には崩れようとしても凍って崩れないし」
香「フロウさんにもしその気があるなら、僕の伝手でリフォームできるっちゃできるけど」
フロウ「んー、してもらいたい気持ちはあるけど・・・・・・ぶっちゃけ知っての通りここってただの作業所なんだよね。夏はここで暑いの避けるために寝泊まりしてるけど」
香「そこまでたいして気にする必要はない、と?」
フロウ「そうそう。それに、知っての通り私の仕事ってそんなに稼げるものでもないからさ。単純にお金がね」
香「それを言われたら何とも。リーブラに工面してもらうわけにもいかないし」
フロウ「そういうわけだから、気にしなくていいよ。ただの作業所として考えれば十分だし」
香「とはいえ、寒いものは寒い。暖炉がほしい」
フロウ「あっ、そうだ。アリスちゃんの鏡をうまくつかってヒーター代わりにできない?」
アリス「鏡が歪むから却下」
フロウ「残念。あ、じゃあ電源だけ鏡を通してだね」
アイリス「その間ずっと鏡開きっぱなしにしなきゃいけないから却下」
フロウ「ええー、いい案だと思ったんだけどなぁ」
【大魔王からは逃げられない】
シェリア「・・・・・・香・・・・・・ごはん・・・・・・食べる・・・・・・?」
香「え、いや、大丈夫だよ。食べて来たし」
シェリア「・・・・・・そう・・・・・・いわず・・・・・・に・・・・・・」
香「いやいやいや、そうはいってもお腹いっぱいなんだってば。お昼ご飯に愛とファミレス行ってきたとこだって」
シェリア「香・・・・・・育ち・・・・・・盛り・・・・・・まだ・・・・・・いける・・・・・・」
香「なんでそんなに食べさせたがるんだよ」
シェリア「クラン・・・・・・いっぱい・・・・・・食べさせて・・・・・・くれた・・・・・・私も・・・・・・食べさせる・・・・・・いっぱい・・・・・・」
香「そういうのは空腹のときにやってよ。あらかじめ言ってくれてたらお腹空かせておくから」
シェリア「・・・・・・じゃあ、明日」
香「明日?まあ、いいけど」
シェリア「約束・・・・・・絶対・・・・・・」
香「わかったって。明日のお昼でいいんだよね?」
シェリア「・・・・・・そう・・・・・・だから・・・・・・今日・・・・・・泊まる・・・・・・」
香「・・・・・・シェリアさんが?」
シェリア「香・・・・・・」
香「・・・・・・いや、帰るから!ちょ、がっちり魔力で捕捉しないで、おねがい、帰らせて」
シェリア「・・・・・・だめ・・・・・・大魔王からは・・・・・・逃げられない・・・・・・」
【祖母に挨拶】
香「えー、お孫さんとお付き合いさせてもらってる風流香です」
ラン「ご丁寧にどうも。幽の祖母のランよ」
幽「・・・・・・二人とももともと知り合いなのにそのあいさついるの?」
香「いや、こう、やっぱりこういうのはやっとかないといけないかなって」
ラン「文義くんもこうやってあいさつしに来てくれたのよ。光もきゃーきゃー騒いでたわ」
幽「お母さんが?」
ラン「そうよ。それに比べて幽は冷静ね」
幽「まさか付き合って3年目、少なくとも年1で顔合わせしてる相手に改めてあいさつするとかわけわかんないから困惑してるの」
ラン「やっぱりドラマみたいなことはしてみたいじゃない。あなたにうちの孫を幸せにする覚悟はあるのか!みたいな」
香「一生かけても幸せにします!みたいな」
幽「もう、今でも十分幸せなのに」
ラン「だめよ、その幸せで満足したら。もっと高望みしなさい」
香「まだ先だけど、結婚とか子供とかいろいろあるんだから今が最高だと思わないでほしいな」
幽「結婚、子供・・・・・・うん」
ラン「いやー、キザねぇ。そのあたりクランにそっくりだわ」
香「孫ですから」
ラン「遺伝ってするものねぇ。これは私の血筋からはじめてグラマラスボディの子が出てくる予兆かしら?」
幽「ソフライムの血がスタイル抜群にする効果がすごいものね。ルーナさんとかエクレアさんとか見てると特にそう感じるわ」
香「まあまあ、そういうのは20年後をお待ちください」
ラン「あと20年で子供を作って発育がわかるぐらいの年齢にはすると」
香「そのつもりでいいました」
幽「・・・・・・もう!この話終わり!恥ずかしいから終わり!」
ラン「ふふ、ウチの孫、かわいいでしょう?」
香「ええ、とっても」
幽「もう!もう!」
ラン「これからもよくしてあげてね」
香「もちろんです」
【セクシーファッション】
日輪「エアさんのその攻めたファッション、憧れるなぁ」
エア「あら、いきなりどうしたの?」
日輪「へそ出し・チューブトップ・ハーフパンツ、スタイルに自信がないとできない服装だもん」
エア「見ての通り私は胸がないから、それ以外で勝負するしかないのよ。だから自然とこんな服装にもなるものよ」
日輪「うーん、私もそれくらいやってみたいけど・・・・・・姉さんと兄さんに反対されるんだよね」
エア「いいじゃない、押し切ってやっちゃえば。それか、上にパーカー羽織って、パーカー脱いだらって感じにしてみるとか」
日輪「なるほど!だまし討ち!不意打ち!」
エア「いや、そんなつもりはないんだけど。てか、肌見せつけたいの?そんなに男に飢えてるの?」
日輪「え、いや純粋にかっこいいなって」
エア「かっこいい?・・・・・・そういう目線で考えたことなかったわ」
日輪「本当にモデルさんみたいでカッコいいと思ってる。家の中だけでも許してくれないかな」
エア「許してくれないの?」
日輪「真恵とかリリーナが真似したら困るからって」
エア「あー、子供の教育的なアレか。厳しいわね」
日輪「私もセクシーファッションしたいのに・・・・・・」
エア「まあまた方法を考えましょ?ね?」
日輪「うん」
【将来有望】
蕾「あ、ふれれさん。こんにちは」
フレア「ん?ああ、蕾ちゃん。こんにちは、お買い物?」
蕾「うん。鈴火と一緒に来てたんだけどはぐれちゃって。見てない?」
フレア「見てない見てない。見てないけど探せるよ」
蕾「え、どうやって?」
フレア「まあ昔ならったやりかたがあるんだよ。魔力探知ってね」
蕾「なるほど、鈴火ちゃん魔法使えるから」
フレア「そうそう。魔力探知にひっかかってくれるわけ。・・・・・・っていってもあたしのはそんなに範囲広くないからワンフロアずつしか探せないけど」
蕾「十分だよ!助かるなー。今度またお店行くね」
フレア「おう、ぜひともこい」
蕾「・・・・・・なんか、ふれれさんがふれれさんって感じじゃない」
フレア「今はメイドふれれじゃなくてただのフレアだから。公私を切り替えるのは大事なことだぞ」
蕾「公私を切り替え!なんだか大人な感じ!」
フレア「うーん、聞けば聞くほど蕾ちゃんは心配になってくるな。どっかしら天然は入ってるって言うか」
蕾「天然?このおっぱいは天然だよ?」
フレア「喧嘩売ってんのかテメェ」
蕾「天然って言われたときはこう返しておけばいいって薫ねぇに教えてもらったんだ♪私の勝ち!」
フレア「薫のやつ妙なこと教えやがって・・・・・・」
蕾「でも、天然じゃないおっぱいってあるのかな?私、見たことない」
フレア「あー、アリスにやらせればいいんじゃね?」
蕾「なるほど!」
フレア(ウチの店、天然ピュアキャラはいないからなー。将来雇いたいわー)
【マッサージの極意】
桜「カレアさん、休憩の時間ですよ」
カレア「はい、わかりました。桜ちゃんは疲れてませんか?」
桜「大丈夫、まだまだ平気です」
カレア「だったらいいんですけど・・・・・・あ、そうだ。ちょっとそこに横になってください。うつぶせで」
桜「なりましたー」
カレア「はい、じゃあ軽くマッサージしますね」
桜「いいんですか?休憩は?」
カレア「またあとでもらいますよ。それよりも、桜ちゃんを癒す方が先です」
桜「じゃあお願いします」
カレア「はーい。マッサージ師の腕を見せちゃいますよー」
・・・・・・
桜「ふぅ、腰が軽くなりました。あと腕と手」
カレア「最近文化祭が近いからずっとがんばってるでしょう?だからたまにはほぐしてあげないと」
桜「他のみんなは私がやってるんですけど、やっぱり自分はできませんからね。ということで、カレアさん」
カレア「はーい」
桜「今度はカレアさんがうつぶせになってくださーい」
カレア「わかりましたー。よろしくおねがいしますね」
桜「はい、がんばります。桃山桜、セラピスト2級の実力を発揮します!」
【美少女たるゆえん】
ダークネイク「うーん、どっちを買えばいいものか・・・・・もってくる額が少なすぎたな」
アリス「ダークネイクは左の柑橘系のやつがいいと思うよ」
ダークネイク「そうか、ならそれに・・・・・・アリス?」
アリス「やっほー。みんなの妹、アリスちゃんでーす」
ダークネイク「どうして貴様がここに?香はどうした?」
アリス「お兄ちゃんは家でゴロゴロしてる。私は化粧品とかを買いに来たの」
ダークネイク「造形が自由自在なのにか」
アリス「もともと整っている顔であるのと、お化粧をするのは別物だよ。美少女が美少女たるには美少女である努力を怠っちゃいけないからね。だからこういう香り系も嗜んでるんだよ」
ダークネイク「なるほど、一理あるな」
アリス「てかダークネイク、香水の匂いきついよ。つけすぎ」
ダークネイク「う、いや、体臭を隠そうとするとどうしてもだな」
アリス「香水ってのは香りを上書きするんじゃなくて混ぜて使うものなの。自分の香りと香水の香り、二つを組み合わせるの。ほら、今日の私の匂い、感じられる?」
ダークネイク「アリスはいつもいいにおいがする」
アリス「そっ。一応この体は代謝があるから、それ込みで香りを作ってるの。花は隠すものじゃなくて魅せるものだよ」
ダークネイク「ううむ、そうは言ってもどれくらいにすればいいのか自分ではわからん。かといって他人に嗅がせるのもな」
アリス「肘の内側とか、そういう体温が高いところにふってみて嗅ぐんだよ。あとはやっぱり知ってる人のアドバイスかな」
ダークネイク「なるほど。では改めて、私にはどういう香りが似合うと思う?」
アリス「んー、柑橘もいいんだけど、どっちかっていうとミントみたいなさわやかな奴が合うと思うんだよね。逆に甘い匂いは合わないと思う」
ダークネイク「ではそれで探してみよう。助かった、ありがとう」
アリス「いえいえ、どういたしましてー」
【シスター】
地理「ファイスさんファイスさん!たいへん!」
ファイス「はいはい、どうしたんですか?」
地理「体重が増えてるの!1キロも増えたの!」
ファイス「そうですね、文化祭の準備のときに差し入れをたくさん食べてるからではありませんか?」
地理「・・・・・・それだー!」
ファイス「では食べるのを控えめにするか、運動量を増やしましょうね」
地理「うう、どうしよう・・・・・・また畑作ってもいい?」
ファイス「いいですけど、どこに作るんですか?」
地理「庭の空いてるスペース!ちょっと潜ってくるね!」
ファイス「はい、いってらっしゃい」
木々「ファイスさーん」
ファイス「はい、木々ちゃん。どうしましたか?」
木々「クッキーつくったから味見してー」
ファイス「はーい。ではおひとつ・・・・・・はい、おいしいですね素材の味が生きています」
木々「そう?よかったー。当分控えめだから地理もたくさん食べれるよね」
ファイス「とはいえ、炭水化物であることは変わりませんから焼け石に水なような気もしますけれど」
木々「・・・・・・!?」
ファイス「きな粉でかさましするとか、いろいろ考えましょうか」
木々「わかった。ちょっと雫ん家いって相談してくる」
ファイス「はーい。晩御飯までには帰ってくるんですよー」
金「ママ・ファイス」
ファイス「はい、今度はなんですか?」
金「ふくかいちょ、風流先輩から荷物が届いてます」
ファイス「まあ、香くんから?いったいなんでしょうか?」
金「中身は見てませんのでなんとも」
ファイス「では確認しますね。えっと、中は・・・・・・あら、可愛い手袋」
金「先日のママ・ファイスの誕生日のプレゼントのようです。手紙もついてました」
ファイス「もう、香くんったら律儀なんだから。金ちゃん、ちょっと気分がいいから一緒におでかけしましょうか」
金「肉が食べたいです。がっつり」
ファイス「そうですね、たまにはそういうのもいいでしょう。晩御飯はステーキにしましょうか」
金「気分が高揚してきました。早く行きましょう」
ファイス「金ちゃん、しっぽ振り過ぎよ。しまいましょうね」
金「はっ!つ、つい・・・・・」
【門番】
マリン「ここの門番って暇にならないのか?」
スゥ「ん、暇ですよ」
マリン「500年前からずっとやっているとは聞いているが、よくもそんな暇な職を続けられるな。中に入っていろいろすることもできるだろうに」
スゥ「そうですね。そもそも私がここで門番をしていたのは中の住人を守るためではなく外から来た者がいたずらに死んでしまわぬように止める役目でした」
マリン「それは初耳だ」
スゥ「当時は戦闘狂のスララや殺人鬼のキルを抑えられるものがいませんでしたからね。ここに入って無事に出て行った人間はスワンただ一人です」
マリン「クラン殿はどうしたんだ」
スゥ「クランは一度キルに殺されかけていますよ。レーラのおかげで一命をとりとめましたがね」
マリン「無事、というわけではなかったのか」
スゥ「まあそれに彼は我々の一員に加わりましたから、出て行ったと言ってしまっては語弊がありますから」
マリン「なるほどな。では現代においてもなお門番を務めている理由は?」
スゥ「現代になってこのお城にも電気やガス、水道が通るようになりましたね」
マリン「ああ、そうだな」
スゥ「その改築に伴ってこの門にも詰所を作ってもらえました。ここはもともとなかったのですよ」
マリン「・・・・・・まさか、詰所の居心地がいいだけとか言わないだろうな」
スゥ「この詰所で座って映画を見てときおり来る来客の対応をしているだけで衣食住と給与が与えられるのですよ?素晴らしい職ではありませんか」
マリン「・・・・・・思っていたよりアレな理由だった。聞くんじゃなかった」
スゥ「お嬢様もアルバイトをしていらっしゃいますよね?ならわかるはずです。働かずしてお金がもらえるというすばらしさを」
マリン「私は労働は尊いものだと思っているから賛同できんな」
【メイドのお礼】
歌恋「香様、こちら以前のお礼の品でございます」
香「うん?なんかしたっけ?」
歌恋「メイドたちの間でインフルエンザが流行ってしまった時に看病していただけたではありませんか。屋敷のメイドを代表して、改めてお礼を申し上げます。ありがとうございました」
香「あー、あれかぁ。え、でもあれってかなり前だし、その時も確かお礼をもらったはずだけど」
歌恋「こちらの品ですが、我々メイドが仕事の合間を縫い、半年かけて作り上げた木彫りの時計でございます」
香「木彫りの!?」
歌恋「メイドたちが代わる代わる装飾を彫って作り上げたものです。ですから、こんなに遅くなってしまいました」
香「なるほどなぁ。わかった、ありがたく受け取るよ」
歌恋「・・・・・・あの時は本当に助かったのです。シスター・ファイスに調剤してもらおうにも菌を保持して孤児院の方に行ってしまうと子供たちに伝染ってしまう可能性もあり、届けてもらうわけにもいきませんでした。運良く私が発症しなかったのも奇跡だと思っています」
香「歌恋さんはそういう衛生関連の事をきっちりこなしてるから、なるべくしてなったんだと思うよ」
歌恋「お褒めにお預かりまして光栄でございます」
香「あと、今は玖美が時々お世話になってるみたいだし、十分返してもらったよ」
歌恋「玖美様らに関しては、お菓子のレシピ開発にご協力いただいているのでまた別ですよ。彼女の味覚は正確ですから、自信をもって来賓の方にお出しできるものをデータとして残すことができます。ですから、こちらも助かっているのです」
香「玖美がそんなところで・・・・・・どうしてその舌をもってしても料理が下手なんだろう」
歌恋「それは・・・・・・申し訳ありません。私では解明できません」
【新人メイド】
アクア「コロナー、お茶のおかわりちょうだーい」
コロナ「はい、ただいま!」
愛「こっちもねー」
コロナ「は、はい!えーっと、愛さんはどのお茶でしたっけ?」
愛「私はアッサムよ」
アクア「私はダージリンね」
コロナ「はい!すぐにご用意いたします!」
アクア「・・・・・・慌ただしいわね」
愛「初々しいわねー。流石新人」
アクア「海や歌恋ならこの時点ですでに蒸らしを始めているわ。まだまだね」
愛「それはあの人らがおかしいだけ」
リーブラ「そうでもないわよ?遠目ではあるけど、お茶の減り具合や飲む間隔からある程度予測はできるから。メイドスキルは理論と奉仕の精神の上で成り立っているの」
愛「新人なんだからそんな目配り気配りなんてできないできない。最初は仕事に慣れてくことからだって。私もバイト始めたころは効率とかすごく悪かったし」
リーブラ「愛ちゃんは愛ちゃんでウチのメイドに引けを取らない能力の持ち主なのよね。どう、ウチで働かない?」
アクア「勧誘やめい。とはいえ、メイドな愛も見てみたい気もするけど」
愛「ざんねーん、私のコスプレは安くはないわよー。せめて香がいないとねー」
コロナ「おまたせしました!アッサムティーとダージリンティーです!あと1分ほど蒸らしてからお淹れします!」
愛「ありがと。そういえば、コロナさんってなんでメイドに?」
コロナ「シルキーの種族特性を生かせる仕事に就きたいなぁって思って。そしたら、ハウスキーパーかメイドぐらいしかなくて」
リーブラ「種族問題はむずかしいですよね。ご先祖様もなるべく日に当たらないで済むように在宅の仕事を選んでますし」
アクア「私らみたいな混じりはあんまり気にしなくていいんだけど、たまーに先祖返りする人とか大変よね」
愛「そっか、純粋な人間ってこの中で私ぐらいか」
コロナ「身体能力に関しては人間の域を超えているかと思いますが」
愛「こら、私だって女の子なんだから。そう言うこと言わないの。5点減点!」
コロナ「ああ、もうしわけありません!」
リーブラ「減点方式だったんですね・・・・・・」
【ガードマン】
香「お疲れ様です」
心「あら、お疲れ様、香くん。今日はもう帰り?」
香「ちょっと疲れたので逃げてきました。匿ってください」
心「はいはーい。大変ねー、毎度毎度皆に囲まれて」
香「ってことを友達に言ったら殴らせろって言われました」
心「まあ女の子に囲まれてるって素直に言ったらそうなっちゃうよ」
香「アーリア女学園の娘たち、最初はもっと大人しかったのに・・・・・・」
心「借りてきた猫みたいだったよね。まああれは見慣れない男性ってのとオーナーのお気に入りってとこに緊張してただけ」
香「打ち解けてくれたのはいいのやら悪いのやら」
心「私としてはお給料に関係ないからオールオッケー。あと毎回パフォーマンス見るのは楽しみです」
香「ちょっと無茶ぶりにも応え過ぎたかなぁと思ってます。でも7割方幽のせいです」
心「彼女さんもノリがいい子よね。というより、彼女さん自身もあなたに色んな格好させることを楽しんでるみたいだけど」
香「幽が喜んでくれるならいいんですけどね。コスプレ代金も宣伝費用ってことでただにしてくれるし、デメリットはない」
心「いやー、恵まれてるねー。いいねー。まあ女の子にちやほやされる料金だと思ってあげなよ」
香「そう思っときます。じゃあ、僕はそろそろ」
心「はいよー。また疲れたらおいでー」
【ママ】
鼓々菜「ママー、ママー」
卯衣「あら、鼓々菜。どうしたの?」
鼓々菜「今日のココは甘えん坊ココなのですー。こここここー」
卯衣「あらあら、そうなのね。おいで~」
鼓々菜「ココあたーっく」
寧音「ネネアターック!」
卯衣「あら、寧音もあまえたさんかしら?」
寧音「今日はあたしも甘えん坊!」
卯衣「そうなのね。よしよし、2人ともいい子ねー」
響華「では、私も甘えん坊と言うことで」
卯衣「響華ちゃんも?あらあら、大変。前と後ろでいっぱいだわ」
ノノ「では私も乗るとしましょう。このビッグウェーブに」
卯衣「ビッグウェーブではないと思うけど」
ノノ「冷静に返されました。これはもう抱き着くしかありませんね」
響華「ノノは右腕、私は左腕です」
鼓々菜「ココは勝ち組です。ママのおっぱいを堪能できるです」
寧音「おしりー、やわらかー」
卯衣(なんだか甘えられてると言うより痴漢されてるような気分になってきたわ)
和香「・・・・・・なにやってるの、みんな」
卯衣「和香もおいで?」
和香「そうしたいのはやまやまだけど、私これから学校行かないと」
鼓々菜「今日は学校おやすみです。和香お姉ちゃん、また宿題忘れたです?」
和香「文化祭の予算の審議するってさっき電話かかってきて、行かないといけないの」
ノノ「しっかりしなさい、生徒会長。ちなみに、会議の時間はいつから?」
和香「えっと、いつだっけ?まあ今から行けば間に合うよ」
卯衣「和香の間に合うは間に合ったためしがないから心配ね・・・・・・とはいえ、この家は車もないし運転もできないし」
和香「大丈夫だってー。だって私居なくても会議はちゃんと進むし」
ノノ「置物ですからね」
響華「会長があまりにもダメすぎるから自分たちがやらないといけないという気分になると三井副会長は言っておられましたよ」
和香「ダメすぎるって・・・・・・そう言われると会長としての威厳をそろそろだね」
卯衣「あら、電話が・・・・・・はい、弥上ですけれども。あら、香くん?え、和香?まだ家にいますよ?今準備中です。・・・・・・あー」
和香「えっ、何?何があったの?」
卯衣「はい、わかりました。伝えておきます。・・・・・・さて、和香」
和香「え、何?何?私またやらかした?」
卯衣「さっき連絡があったと言っていたけど、日時を確認したかしら?」
和香「へ?いや、ちゃんと見てない」
卯衣「予算の審議は明後日の放課後に行うとのことよ。和香が勘違いしてるだろうからって香くんがわざわざ電話してくれたの」
和香「香さんすごい!じゃあ私予定なくなった!ママー!」
ノノ「変わり身が早い」
【お姉ちゃん連合】
白雪「むっ」
草華「むむっ」
白雪「今、あなたから高いお姉ちゃん力を感じた・・・・・・あなたはずばり妹の面倒をみつつ年下みんなのお姉ちゃんになってる系お姉ちゃんだね!」
草華「あなたこそ、私生活はだらしないけれども仕事に関しては職人の腕前を持ち年下に尊敬されるお姉ちゃん系お姉ちゃんですね!」
白雪「年下は?」
草華「かわいがる」
白雪「年上も?」
草華「かわいがる」
白雪「同級生は?」
草華「かわいがる」
白雪「やっぱり。あなたは私が見込んだ通りのお姉ちゃんだね」
草華「今の問答でわかりました。あなたも相当なお姉ちゃんです」
リーブラ「何をやっているのですか、お二人は」
白雪「こ、このお姉ちゃん力・・・・・・10万、11万、15万、ま、まだ上がる!?」
リーブラ「スノーホワイトさん、なんですかその茶番は」
白雪「白雪って呼んで!本名は厳ついから嫌なの!」
草華「白雪さん、というのですね。はじめまして、私は花見草華と申します」
白雪「あ、ごあいさつだね。はじめまして。私はスノーホワイト・クリスタルローズ。日本名は水晶薔薇白雪だから白雪って呼んでね。苗字も本名も厳ついからだめだよ」
草華「・・・・・・」
白雪「・・・・・・」
リーブラ「え、私もですか?二人とも私の事は知っているでしょうに」
草華「さあ、高らかに宣言して!リーブラのお姉ちゃん力を!」
白雪「私たちに見せて!リーブラちゃんのお姉ちゃんの波動を!」
リーブラ「名前言ってますし」
【妹会議】
リーリア「えー、それでは第5回妹会議を始めたいと思います」
ポラリス「Yeah!」
冠光「よろしくねー」
リーリア「で、次回の飲み会どこでやる?」
冠光「忘年会ねー、予算に糸目は付けないから好きに決めて良いわよ、ポーラ」
ポラリス「あー、えっとだね、そう言われましても私あんまりそういう節目の宴会の経験が無くてね」
リーリア「え、どうして?」
冠光「意外ね。毎年騒いでるかと思ってたわ」
ポラリス「いやー、私が入る部活って全部零細部ばっかりで、私が卒業するころに盛り上がるんだよね。クラス飲み会とかもやってないし」
冠光「去年一昨年とかは?あなた香と同じ部でしょ?」
ポラリス「一昨年は部員が私含めて4人だけ、その内2人が家の手伝いが忙しいとかで全部流れてるんだよね」
冠光「去年は?」
ポラリス「私含めて9人になったけど、通り魔事件があったでしょ?あれのおかげでしばらく夜間の外出禁止が学校から言い渡されたの」
リーリア「かわいそうに・・・・・・わかりました。今年はいっぱい盛り上げるからね!」
冠光「好きなだけ飲んで騒いでできる店がいいわね。あとリーリアがいるから食べ放題」
リーリア「ポーラちゃんはアレが食べたいーとかこれが食べたいーとかある?」
ポラリス「私おいしければ文句言わないよ。あ、でもせっかく冬だしお鍋食べたいなー」
冠光「オッケー。全員の予定を照らし合わせて行けるのが18日の19時からね。鍋料理であとは調べておくわ」
ポラリス「検索いらずの能力うらやましー」
リーリア「Hey.Riz、香くんの好感度を示して」
冠光「・・・・・・ピコン。香のあなたへの好感度は57です。前回酔って絡んで顔中を舐めまわしたことが響いています」
ポラリス「そしてノリもいいと」
リーリア「ちなみに、ポーラちゃんは香くんガチ恋勢?」
冠光「ピコン。ガチ恋諦め勢です」
ポラリス「やーめーてー!」
【フレデリアの性】
サリス「さてさて、香くん。今日は我が家に来てくれてありがとう」
香「あの、僕はどうして縛られてるんですか?」
サリス「一つ聞きたいことがあるの。質問に答えてもらっていいかしら?」
香「はあ。僕に答えられることなら」
サリス「あなた、ポーラに手を出した?」
香「いいえ」
サリス「なんでよ!」
香「なんでだよ!?」
サリス「あんたあの子がどんな思いでいつも過ごしてるのか知ってるの!?」
香「知りませんよ」
サリス「部員一人、廃部の危機にあった部活にさっそうと現れて部の評判を挙げてくれた王子様!あの子のあなたへの第一印象よ!」
香「はぁ」
サリス「高等部進学後はあなたの左腕を気遣って過ごしやすい部活を作るために自分から零細部に入って2年かけて環境を整えた!」
香「え、それマジですか」
サリス「部活引退前には会う機会が減るなと考えていた矢先にバイト先が被る奇跡!」
香「それ偶然って言うんですよ」
サリス「そして今も大学内であなたが過ごしやすい環境を整え中!」
香「マジですか」
サリス「さあ、これだけ一途に香君のことを想っているポーラを前にあなたがすることは?もう一つしかないわよね?」
香「はい。今度会った時お礼を言っておきます」
サリス「ちっがーう!!!!デートからのホテルインからのベッドインでゴールインコースへゴーインすることでしょうが!」
香「さりげなく韻を踏むのやめてもらえませんか」
サリス「・・・・・・いっそこのままポーラの部屋に放置しておくか?アリよりのアリ、てかアリね」
香「ちょ、解いてくれ!礼丹ー!クロー!アリスー!」
サリス「礼丹はバイト、クロは生放送乱入スタンバイ、アリスは買い物中、呼んでも来ないわよ!」
サリス「さあ、ポーラのたわわに実った青い果実を好きなだけむしゃぶりつくして子孫繁栄を―――」
ポラリス「ロイヤル右ストレート!!!!!」バキッ!!!
サリス「ぎゃん!?」
ポラリス「帰ってきたらなにやって何言ってくれてんのさ!ごめんね、香。すぐに解くから」
香「あ、ありがとうございます」
ポラリス「お姉ちゃんの言ってたことはでたらめだからね!忘れてね!」
香「あ、はい。でも、ありがとうございます」
アリス「ほらー、そういうとこがダメなんだよー、お兄ちゃん。そんなんだから女の子が泣いちゃうんだよー」タダイマ
香「いや、そんなこと言われても」オカエリ
ポラリス「まあ知ってるけどね、香がそんなってのぐらい。てか、お姉ちゃんがこんなになってるの珍しいな・・・・・・」
アリス「ウチのお母さんも私とクランをくっつける画策してたし先祖代々変わってないよ」
ポラリス「そういうものかー・・・・・・そういや私も月美と香くんくっつけようとしてたわー」
アリス「私も割と周りの恋路を応援してる。フレデリアってみんなそんな感じで自分の事二の次なんだよね」
香「めんどくさい一族だね」
アリス「自覚してるよ」
【変幻自在】
愛「やっほー、香」
香「ん、愛?」
愛「やっほー」
愛「元気ー?」
愛「あ、びっくりした?」
香「・・・・・・なんで4人もいるの?」
愛1「さて、ここで問題です!」
愛2「誰が誰だかわかるでしょうか?」
愛3「正解者には熱い抱擁をプレゼント!」
愛4「ヴェーゼでも可!」
香「いらないよ。で、左から順番にメアリー、ケイオス、ムムさん、愛」
メアリー「看破されたどころか中身まで当てられました!?」
ケイオス「おにいさま、すごいです!」
ムム「おっかしいなー、ボクの変身は完璧のはずなんだけどなぁ」
愛「はい、じゃあ正解したからヴェーゼね」
香「いらないって言ってるだろ。あと、見た目と声としぐさを同じにしても運気だけは弄れないから、そこで判別可能なんだよ」
愛「なにそれ!ずっこ!」
ムム「不公平だー!」
メアリー「勝負になってません!」
ケイオス「ずるっこー!」
香「そんなこと言われても」
ムム「うーん、もっと面白くなりそうな相手を探そう。リーブラちゃんとか?香君の姿で行ったら面白そうだよね」
ケイオス「お、おねえさまはだめです。しにます」
メアリー「ゴメンナサイゴメンナサイワタシガワルカッタデスカラ」
愛「この子らねー、一回それやってんのよねー。声かけた瞬間に『香じゃない』ってことだけ看破されてブチギレられたの」
ムム「あー、竜の逆鱗に触れちゃったわけかー」
香「今まさにムムさんも触れようとしに行ってたんですけどね」
【わんわんわん】
幸野「ステラちゃーん!聞いてー!聞いてー!」
ステラ「あ、はい、なんですか?」
幸野「昨日酷いんだよ!ニケが外でヌイちゃんと遊んでたから一緒に遊ぼうと思って突撃したら無視されたの!私無視されたの!」
ステラ「はぁ」
幸野「ひどいよね?外道だよね?これは怒ってもいいよね?」
ステラ「相手方に何かしらの理由があった可能性は?」
幸野「考慮してない!」
ステラ「もしくは怒らせてたってことは?」
幸野「多分ない!」
ステラ「じゃあ知りません」
幸野「なんでー!?」
ステラ「そういうのは私じゃなくて本人に直接文句言ってください」
幸野「わーん!ステラちゃんひどいー!ドライー!」
ステラ「だってこういうときってたいてい光村さんに原因がありますし」
幸野「絶対何もしてないもん!してないもん!わんわん!」
ステラ「じゃあ聞けばいいんじゃないですか?」
幸野「・・・・・・なんでそんなこと言うの!?」
ニケ「おはようございま・・・・・・幸野ー、お客様にウザ絡みしないの」
幸野「がるるるるるるる・・・・・・」
ステラ「昨日ニケさんにスルーされたってお怒りです」
ニケ「昨日?会ったっけ?」
幸野「昨日!お昼!河川敷!」
ニケ「ああ、あれヌイの家とその周りが火事になりそうだったから急いで対処してただけよ」
幸野「ほらー!やっぱり怒らせてないー!」
ステラ「ああはいはい、わかりましたよ」
ニケ「ごめんね、ステラ。幸野が変なこと言って」
ステラ「いつものことですし」
【コラボ】
胡桃「胡桃と」
美瑠久「美瑠久の」
袈裟丸姉妹「マジックショー!」
虹香「わー」パチパチパチ
胡桃「って言ったけど、ボクはマジックできないのサ。せいぜい玉乗りとジャグリングぐらいで」
虹香「胡桃さんはアシスタントって聞きましたけど」
美瑠久「それで間違いはないよ。さあ、オーディエンスを湧かすショーを始めようか!」
虹香「えーっと、まだはじまったばっかりであんまり人が集まってないですね。軽いのからおねがいします」
美瑠久「軽いのって・・・・・・じゃあとりあえずトランプマジックとか?こうやってすり抜けるやつ」
虹香「・・・・・・!?え、どうやってるんですか!?え、穴は開いて、ない!?」
美瑠久「いやー、この反応は新鮮でいいわー」
胡桃「じゃあコイン三段ジャグリングでもして場をつないどくのサ」
虹香「えっ!?なんでそんなことできるんですか!?すごい!ぎりぎり天上に届いてない!」
胡桃「本当はこれをバランスボールにのって弾みながらやるのサ」
美瑠久「今日は控えめだね、ボク」
胡桃「軽いのからって言われてるからね。ちゃんとしたのが見たかったらウチの店に来てちょーよ」
虹香「袈裟丸さん姉妹はマジックバーで働いてるんですよね」
美瑠久「アルバイトだけどね」
胡桃「腕を磨いても給料は上がらないのが辛いとこなのサ」
虹香「何か私にもできる簡単なマジックとかないですか?」
胡桃「指が取れるマジックとか?」
虹香「カノンちゃんなら物理的に取れそうですけど」
胡桃「・・・・・・あれ?そこにあったお菓子は?」
美瑠久「休憩時間用に用意したものだね。どこにいったのかな」
虹香「えっ、クロちゃん!?どこですか!?」
クロ「お菓子消失マジック。さようなら」
虹香「それマジックじゃないですよねーっ!?クロちゃん!?かむばーーっく!」
胡桃「お、再生数が一気に増えたのサ」
美瑠久「じゃあ大がかりなのやっちゃいましょうか」
虹香「あうう、私のお菓子・・・・・・」
【母の愚痴】
美鈴「なのにね!上海ちゃんなに言っても取り付く島もなくてね!帰ってくる気配が全くないの!」
紫苑「風月も最近は彼氏の家に行ってばかりね。蓬莱も来てくれないし。母親としては寂しいわよね」
セラフィム「ちょくちょく帰って来るオルレアンちゃんが異常に見えるような発言をやめて」
美鈴「それもこれも!諸悪の根源!風流リル!」
紫苑「あと、みんなの心をがっちりつかんで離さない男子陣」
セラフィム「その二人ともうちの生徒なんであんまり悪く言うのは・・・・・いや、褒めてるの?」
美鈴「毎回毎回口喧嘩負けるし!みんな敵だし!」
紫苑「風流さんはたしか祖母が言語学者だとか。勝てる要素がないわね」
セラフィム「弱点とかあるのかしら。ね、香くん?」
香「なんで僕は呼ばれたんですか?」
美鈴「香くんからも言ってあげてよ!上海ちゃんに帰ってくるようにって!」
紫苑「早く蓬莱に手を出して!既成事実を!てか蓬莱が手を出せ!」
セラフィム「ごめんね、私一人で二人の愚痴を聞くのはもう勘弁なの。今度家庭科部の予算増やすから、ね?」
香「職権乱用ダメ絶対」
美鈴「コネ乱用もだめだからー!」
香「はいはい、まずは落ち着いてもう1杯飲みましょう。注ぎますよ」
美鈴「香くんいい子!香くんはこんなにいい子!見て、すごいいい子!」
紫苑「香くん、私にもいれてー」
香「はいはい」
セラフィム「露骨に酔い潰させる気ね」
香「送りは任せました」
セラフィム「強かねー。こういうとこはお母さん譲りなのね」
香「使えるものは使えと尊敬している先輩に教わったので」
【天の祝福】
射美奈「アリアエルさまー、鎧に祝福くださーい」
アリアエル「えっ?あー、ごめんね。私そういうの出来ないの」
レイス「アリアエル様は根っからの武闘派で、聖法も肉体強化以外は使えないんです」
射美奈「主神なのに?」
アリアエル「強化聖法なら教えられるんだけどねー」
レイス「アリアエル様の聖法は普通の人間が耐えられるものじゃないじゃないですか」
射美奈「不死の私でも無理ですか?」
アリアエル「要は強化聖法の重ね掛けを数百回同時に行う聖法なの。聖力が一瞬でごっそり持っていかれるから肉体強度に関係なく聖力がものを言うかな」
射美奈「あー、私そんなに聖力は多くないんですよね。一応ネリーに鍛えてもらったけど」
レイス「アリアエル様は聖力は無駄に多いですからね」
アリアエル「無駄じゃないわよ!ていうか、祝福ならワグラネリーの方が得意でしょ?彼女の専門はそっちだし」
射美奈「ネリー、鎧に加護をかけてくれないんです。私は生きとし生ける物にしか加護をあげないよーって」
レイス「大天使様の考えることはわかりませんね」
アリアエル「今は堕天使だけど・・・・・・その気持ちもわからなくはないかな。だってものに加護をかけると、それが神器とか宝具になっちゃってそれを巡って争いが起こったりするもの」
レイス「なるほど。人を愛し、争いを嫌うワグラネリー様らしい理由ですね」
射美奈「そんな高尚な考えが・・・・・・普段ニートしてるけど、やっぱりあの人すごいんだ」
アリアエル「と、いうわけで私たちから与えられるものはありません。それとも、私と一緒にトレーニングしますか?ある意味祝福みたいなものですよ?」
レイス「あのメニュー、軽く死ねますよ」
射美奈「遠慮しておきます」
【ドラゴン】
ロウチェ「竜神ー、キースー、お遣いに来たぜー」
竜神「あ、来た来たロウチェちゃん。キース、例のモノを」
キース「はい、こちらに」
ロウチェ「これが魔水晶?」
キース「私が作ったものに竜神さまが力を込めたものだ。差し詰めドラゴンオーブといったところかな」
竜神「このオーブがあればまあまあ魔界天界からの外敵とかもぶっ潰せるかな。魔力籠めれば使えるから」
ロウチェ「試し撃ちしていい?」
キース「ああ、この部屋は頑丈に作られている。問題ない」
ロウチェ「んじゃっ、えーと、ドラゴストーム(仮)!」
ロウチェ「・・・・・・ありゃ?」
竜神「あれ?おかしいな」
キース「たしかに魔力は籠ってますが」
ロウチェ「えー、これってアタシの出力が弱いせい?」
竜神「ってなわけでもないと思う」
キース「・・・・・・もしかして、あの日の前日ちょっと脂っこいものを食べたからそれで淀んでるとか?」
ロウチェ「えっ」
竜神「・・・・・・ロウチェ、悪いがそれは回収させてもらう。暴発するやもれしれん」
ロウチェ「あぶねー!試しててよかったー!」
キース「本当に申し訳ない。代わりに私の鱗でも持っていってくれ。水晶だし売れるだろう」
ロウチェ「加工技術も販売ルートもねーよ」
【いい仕事】
ピピ「どうも、いつもニコニコスピード配達、ハーピー便です!」
間宮「荷物が届いたようですお嬢様」
オルレアン「ありがとうございます。流石の早さですね」
ピピ「いえいえ、それがウリですから」
間宮「さあ荷物を確認して中身が無事ならさっさと料金を支払って去っていきな。小切手もいいぞ」
オルレアン「んー、はい、大丈夫です。ではクレジットカードで」
間宮「当店は電子マネーに対応しておりません」
ピピ「あ、私の方はQR決済可能ですよ」
間宮「マジかよ」
オルレアン「荷運びのお仕事もついにハイテク化ですね!」
ピピ「現金持ち歩くよりも楽なんですよねー。はい、これです」
オルレアン「読み込みー、支払いー、この金額で間違いないですか?」
ピピ「はい、大丈夫です」
間宮「うーむ、我が店も時代に順応していくべきか。しかしそもそもレジスターすら置いていない店舗にそんなもの必要なのか。私は訝しんだ」
オルレアン「間宮さんのお仕事は正確かつ素早い、そして漏れがない。私としてはもっと有名になっていいと思っていますが」
ピピ「一応帽子屋なんですよね、ここ」
間宮「出来ないこと以外なら何でもできるから請け負っているだけで実質上も名目上も帽子屋である」
オルレアン「でも、私このお店で帽子を買っている人見たことないんですけど・・・・・・」
間宮「奇遇だな、私も見たことがない」
ピピ「ダメじゃないですか」
【平和な時代】
スララ「平和になったものだ。まさか時代がこんなに変遷しようとはな」
雅「時は巡り、人も巡り、されど私たちは変わらず。残酷なものですね」
愛「漫画家してる吸血鬼と母親になったスライムが何を言いますか。はい、紅茶とコーヒー」
スララ「そうだな、よく考えれば私ももう母親なのだ。こんな時代じゃなければ考えもしなかった」
雅「日本を出て、ヨーロッパの芸術に衝撃を受けて修行して、日本に戻ってきてまた衝撃を受けて修行して。革新とはいうけれども実際に見てみるとすごいものだわ」
愛「長いこと生きてるとカルチャーショックがすごそうよね。10代の若者には・・・・・・って思ったけど私らも大分いろいろと変わってるなぁ」
スララ「私が生まれた時代では遠方と話そうものなら油をがぶ飲みせねばならないぐらいに魔力を消費したものだ。それが今ではどうだ、ほんのちょちょいと指を動かすだけでいい」
雅「手紙でやりとりしてた時代を考えるとメールはあまりにも画期的です。そしてSNSも、顔も知らない相手と交流するなんて思いもしなかった」
愛「ま、その平和を享受できてるからこうやってゆっくり飲み物が飲めるんでしょ」
スララ「その通りだ」
雅「物に困らない時代はいいものです。リーブラちゃんに頼めばなんでもその日中に持って来てくれるし」
スララ「それはあいつが便利なだけだ」
愛「機械も便利だけど、魔法も便利そうよね。キルさんの収納魔法とか教えて欲しいぐらい」
スララ「教わってみたらどうだ?人間なら魔法も聖法もどちらも使えるだろう」
雅「魔法学聖法学も進化しましたよね。個別魔法を式化して汎用化できるようになるだなんて思いもしませんでした」
愛「そのあたりよく知らないけど、私も魔力は持ってたりするの?」
スララ「一般には魔力を元々持っている相手からもらうのが普通だな。受け入れる側と与える側の同意があって、そして粘膜の接触でできるはずだ」
愛「好都合ね。今夜あたり香の部屋に乗り込みますか」
雅「大人としてここは止めておくべきだと思うので止めますね。やめなさい」
スララ「余計なことを言ってしまった。粘膜接触は言わない方がよかったか」
【ボディペイント】
明「はーい日輪ちゃん、今月のお給料」
日輪「ありがとうございます」
暗「こっちは雪美ちゃんね」
雪美「やったー!これで新しいスプレーが買えるー!」
日輪「え、スプレー?」
雪美「そう、スプレー」
暗「コスプレーでもするの?」
日輪「2点」
暗「辛辣」
雪美「いや、実は最近ボディペイントにはまってまして」
日輪「それって体に直接塗るあれ?」
雪美「そそ」
明「それって体に悪かったりしない?」
雪美「サイボーグの身体ですのでカバーの付け替え自由なとこが多いんですー」
日輪「ってことはプラモデルみたいに着色するわけだ」
雪美「そういうこと。パーツごとに区切っていろいろね。頭首腰以外なら全部アレンジ可能な素敵状態!」
明「むしろ生身はそこだけってこと?」
雪美「心臓と肝臓と子宮と一部の血管は存命ですよ」
暗「存命って」
日輪「でもいちいち付け替えるの面倒じゃない?自分で着色できるようなシリコンカバーを作ってもらう?」
雪美「やー、流石にそんなお金はないよー。このボディの維持費すごいんだよ。月の維持費はここのお給料の3年分!」
日輪「えっと、雪美が3万ぐらい稼いでるから・・・・・・100万弱?」
明「月100万かー。やばいわね」
暗「1年あたり1200万かかると考えると、生活費や諸々を含めて年にそれ以上の額を稼がないといけない」
雪美「私絶対自立できない。年収1200万とか無理だし」
日輪「雪美の家がお金持ちで助かったわね」
雪美「私のこれが原因で今まで住んでたおっきい家も土地も売っぱらって、別荘とかも全部売って2LDKのマンションに住んでるんだよね。私お母さんお父さんに頭が上がらないよ」
明「それだけ娘が大切だってことね。親ってのはすごいわよね」
暗「今までの生活をすべて捨ててでも、娘の命を。尊敬するわ」
雪美「ってなわけで、提案はありがたいんだけど付け替えパーツのペイントだけて済ませておくよ」
日輪「りょうかーい。あ、ペイント終わったら今度見せてね」
雪美「はいはーい」
【女心】
香「こんにちは、幽いますか?」
文義「おや、いらっしゃい。すまないね、幽は回収にいってくれてるんだ」
香「ってことはかなりかかりそうだなぁ。じゃあ、またあとで出直します」
文義「まあまあ、別に出直さなくてもここで待っていればいいさ」
光「そうよ、ほら、上がって」
香「じゃあお言葉に甘えて」
・・・・・・
文義「実際幽の力はすごく役に立ってるよ。基本的に貸し出した本は自分で返しに来てもらうんだが、何分貴重なものも多くてね。すっとぼけられることがあるんだ」
光「そういうときは幽が直接出向いて回収してきてくれるのよ。延長料金と一緒に」
香「使いこなしてますね」
文義「実際問題として、以前から困っていたんだよ。どうしてもそういう輩は現れるからね」
光「香くんのおかげで幽が危ない目に遭うこともないだろうし、安心して任せられるの」
香「確かに運気は良くも悪くもなりませんけれどもね。まあ幽なら僕より強いし大丈夫か」
光「うちの家系、みんな武闘派だから」
香「奇遇ですね、うちもです」
文義「香くんの服を着てると華奢に見えるが、実は鍛えているんだったかな」
香「ええ、まあ。やっぱり筋肉って憧れるじゃないですか」
文義「わかる。壮司さんのあのマッチョな身体とかブロディさんの太い腕とかああいう感じになりたいよな」
香「そうなんです!でも女子陣は全然わかってくれなくて!」
光「ダメです」
幽「ダメよ」
香「ほらー!やっぱりー!あ、おかえり、幽」
幽「ただいま。香くんの身体は今が仕上がってるんだから、それでいいのよ」
光「よしくんのもよ?あんまり鍛えすぎるようならプロテイン買わせませんからね」
文義「なぜだ!なぜわかってくれないんだ!筋肉のすばらしさを!」
香「かっこいいじゃないか!大きな身体ってさあ!」
光「むさ苦しくなるからだめー」
幽「ごついのはあんまり好きじゃないわ」
鈴火「えー、ムキムキなお兄さんもカッコいいと思うけどなー」
光「はぁ、鈴火はまだまだ子供ね」
鈴火「なんで?」
幽「さて、シミュレーションしましょうか。あなたの前にまず香くんがいます」
鈴火「います」
幽「かっこいいわね」
鈴火「興奮してきた」
香「目の前にいるのに想像で興奮されても」
幽「そして突如ムキムキになりました」
鈴火「笑顔が素敵!」
香「どんなポーズをとったんだ」
幽「そして、その隣にあなたが立ちました」
鈴火「はい、立った」
幽「・・・・・・客観的に見て、バランスはどうかしら?」
鈴火「・・・・・・いや、確かにあんまりだけど」
幽「そして次にその自分を草華に置き換えてみて」
鈴火「・・・・・・お似合いだーーーー!!!!」
幽「ね、だめでしょ?」
鈴火「お兄さん!ムキムキになったらお姉ちゃんとお似合いカップルに見えなくなるからダメ!」
光「そういうことよ。わかった?女っていうのは自分もパートナーもお互いに似合ってるって思って欲しいものなの」
文義「そういうものか、うーん」
香「女ごころって難しい」
【色欲】
リーブラ「香様、お背中流させていただきますね」
香「よろしく。あ、その前に、礼丹」
礼丹「はいな」
明日香「うっ、まあた引きずり出された・・・・・・はぁい、香くん」
香「じゃあいつも通りここで大人しくしておいてくれ」
リーブラ「破ったら、わかっていますよね?」
明日香「なによー、リーブラったらそんなに自分を律しきれる自信がないの?」
リーブラ「私自身の理性を働かせようとしてもあなたが煽って来るのではありませんか」
明日香「その煽りに負けるのがいけないのでしょう?」
礼丹「色欲の魔王が何を言いますか。あなたの煽りに日頃耐えている時点で異常なのです。若い男女が全裸でいる場において耐えられるわけがないでしょうに」
アリス「色欲の魔王のくせして処女なのに煽るよねー」
明日香「うっさい!憑りついた相手の色欲を増やすだけなんだからしょうがないでしょ!」
リーブラ「何か粗相をしでかそうものならその首と体が繋がっていることはないと思いなさい」
明日香「ちぇーっ、厳しいんだから。あ、じゃあ私が一緒に入って介助するってのはあり?」
リーブラ「よほど引きちぎられたいようですね」
明日香「えーっ!それは不公平でしょ!私だって若い男の子と一緒にお風呂入りたい!あわよくば泡泡したい!」
アリス「建前はそれくらいにして本音は?」
明日香「割とお気に入りだから処女捨てたい!・・・・・・あっ」
礼丹「5重結界!」
アリス「ミラー・バリアー・トリプル」
明日香「やだー!助けてー!香くんー!私もお風呂にいれてー!」
リーブラ「香様、参りましょうか」
香「うん、よろしくね」
【パシリ女神】
天照「ううむ、おこのみソースとやらが売ってないんだが・・・・・・いったいどこにあるんだ」
赤美「あれ、天照じゃん」
天照「おお、与那嶺!ちょうどよかった。おこのみソースとやらがどこにあるかわかるか?」
赤美「え、普通にここのやつじゃん」
天照「これがそうなのか?」
赤美「写真にお好み焼きうつってるしそうなんじゃないかな」
天照「ああ、そういうことか!お好みソースはお好み焼き用のソースということだったんだな!」
赤美「あー、お好みソースって言う商品があると思ってた系かー」
天照「人々の食生活がここ数十年で変わりすぎてるのが悪い!そういえば、お主はなにをやっている?」
赤美「僕も買い出し。台所用洗剤とお風呂洗剤、あと洗濯洗剤をまとめて買ってこいって。ついでにこのリストのものも買って来いって」
天照「相変わらずパシリに使われているのだな。妾も人の事は言えんが」
赤美「射美奈は文化祭とやらの準備で忙しいからって僕が駆り出されたんだ。嫌になっちゃうよ」
蕾「パシリーズー、そこ空けてー。取れないー」
天照「おっとすまな・・・・・・ちょっと待て、今何と呼んだ?」
赤美「その呼ばれ方はあまりにも屈辱的だ。撤回を要求する」
蕾「日輪さんが怒ってたよー。ソース買いに行くだけでどれだけ時間かけてるんだって」
天照「なっ、それは本当か!?」
蕾「だってこのスーパー来るときに家の前通ったし」
天照「これはまずい!すぐに戻らねば!またな!」
蕾「赤美さんには射美奈さんから追加の物が」
赤美「うぇぇぇ!?こんなに!?」
蕾「がんばれ、パシリーズー」
赤美「その呼び方には納得いかないけど、とりあえずまた今度にするから!ああもう!神使いが荒いんだよ!皆!」
蕾「・・・・・・これを伝えに来ただけの私もパシリーズ。お菓子買って帰ろーっと」
【もつ鍋】
温架「今日は何食べたい?」
翠石「んっと、んっと、えーっと、んっと」
温架「焦らなくてもゆっくり考えればいいからねー」
小梅「ここはもつ鍋とかどうでしょうか」
温架「・・・・・・作るのめんどくさいんだけど?もつの処理とか」
翠石「もつ鍋!」
温架「あー、ほらー、心魅かれちゃってるじゃんかー」
小梅「いいじゃないですか、もつ鍋。おいしいじゃないですか」
翠石「あ、小梅ちゃんだ!こんにちはー!」
小梅「はいこんにちは。ってことで我が家であまってるもつを処理してください」
温架「余ってるの?ならもらうけど、なんで余ってるの?」
小梅「日輪が珍しく調子に乗ってもつ料理を作るために買い込み過ぎたんです。もつみたいな脂っこいものは一日でみんな飽きちゃいますから、処理に困っていたんです」
温架「なるほどなるほどー。ってことは処理済み?」
小梅「もちろん」
温架「やったね、翠石。今日はおいしいもつ鍋が食べられるよ」
翠石「やったー!」
小梅「ちなみにもつ鍋のスープストックもあります」
温架「至れり尽くせり。今日は一体どうしたの?」
小梅「座敷童としてたまには人に幸運を分け与えてもいいかなと。我が家は運気が変動しませんので」
温架「香君ねー、大変だよねー。私らみたいなのにとっては」
小梅「むしろ働かずにご飯が食べられるので最高ですが?」
温架「あんた貧乏神に向いてるよ?」
小梅「一応子供たちの面倒を見たりとかしてますからね」
【猫と鼠】
未美「そうなのね。じゃあ真恵は大丈夫そうね」
千佳「はいですす。特に暴走したりする様子もなく、安定してますねね。あの家のメンバーなら暴走しても大丈夫ですけどど」
未美「フィジカル的にも、メンタルケア的にもね」
真恵「ししょーっ!」
未美「げっ」
真恵「ししょー!メアリー連れて来た!」
メアリー「お初にお目にかかります、風流家の6女、風流メアリーでございます」
未美「ああ、えっと、はじめまして。私は猫島未美。見ての通り化け猫よ」
真恵「あれ、そっちのは?」
千佳「あ、私八重島と申しますですす。未美ちゃんとは古い友人なんですす」
メアリー「古い友人、ということはあなたも妖怪ですか?」
千佳「はい、私は経立という妖怪でしてて、簡単に言うと妖怪化した動物ですす。ちなみに私は鼠の経立ですす」
真恵「そっかー。ボクは風流真恵!よろしくね!」
千佳「はいですす」
メアリー「しかし、猫と鼠が古い友人というのも奇妙な話ですね」
千佳「昔は食べられかけたりしてましたた」
未美「懐かしい話ね。鼠がとつぜん「待って!話し合いましょう!」って言いだしたときにはびっくりしたわ」
真恵「へー。鼠って結構賢いんだね」
千佳「はいですす。真恵ちゃんはたしかチンチラネズミを飼ってると聞いてますす。大事にしてあげてますかか?」
真恵「もっちろん!今日もちゃんとごはんとおみずと用意して、留守番おねがいーって言ってから来たよ!」
メアリー「千佳も不思議な鼠ですよね。ケージから出しても大人しいままですし」
千佳「そりゃあ廊下を走り回って踏まれたりとか蹴とばされたりとか怖いですしし」
未美「鼠って小さいものね」
千佳「チンチラネズミはそうでもないですす。うさぎぐらいのサイズはありますす」
真恵「そろそろお部屋掃除してあげないといけないなぁ。同じネズミとしてなんか欲しいものとかある?」
千佳「割と今の環境に満足してるのでなんとも。強いて言えば滑車の周りが悪くなってきてて」
メアリー「ん?」
真恵「そっかー。お兄ちゃん直せるかなー」
メアリー「あの、つかぬことをお聞きしますが、八重島さん」
千佳「はいい?」
メアリー「あなた、下の名前は千佳ですか?」
千佳「・・・・・・なななななにをををここ根拠ににに」
未美「そ、そそそうよ!べべ、別に真恵の家にいる千佳ちゃんとは何の関係もないわ!」
真恵「メアリー、どうしたの?千佳なら家にいるでしょ?」
メアリー「いえ、ですから八重島さんがその本人というか本ネズミというか」
千佳「あーあーあーあー、私そろそろ帰らなくちゃいけないんでしたー。それじゃあまたたー」
未美「あー、私もちょっとこれから用事があってねー、悪いけどその話はまた今度ねー」
真恵「えー、来たばっかなのにー」
メアリー(・・・・・・え、これ気付いてる私がおかしいんですか?真恵は本気で気付いてないんですか?)
【車の免許】
エクレア「香は免許を取れたりはするの?」
香「適性検査しだいかな。まあ生活に支障がない程度の義手だから多分取れる」
エクレア「じゃあそのうちツーリングできるわけだ。いやぁ、楽しみだ」
香「あー、むき身で走るバイクは怖いんで取るつもりはないんだ」
エクレア「・・・・・・!?」
香「防水ではあるけれども、雨とか怖いしあと何かしらの拍子にどこかにぶつけたらいろいろとマズいことになる」
エクレア「そうか・・・・・・残念だ・・・・・・・はぁ・・・・・・」
香「そんなに残念がらなくても」
エクレア「だってさぁ!家族とツーリングとか夢じゃん!甥っ子とツーリングとか浪漫じゃん!甥っ子連れてバイクで遠出とかやってみたいランキング一位じゃん!」
香「もっと他にやりたいこと探してよ」
エクレア「しかたないけどさぁ。薫とはもうしたし、玖美は絶対無理だし、日輪に免許取ってもらうかぁ」
香「そんなにツーリングにこだわらなくても」
エクレア「香。いいかい?長年一人で走ってるとね、寂しくなってくるんだよ。リルとかエリーとか今は全然付き合ってくれないし、僕のスピードについてこれないし」
香「ルーナさんは?」
エクレア「あいつは免許持ってない。田舎で引きこもって薬師してたし」
香「ルーナさんにとらせればいいじゃんか」
エクレア「香、あいつも一応ダンピールだってことを忘れずに。あんまり日光に強くないんだ」
香「あ、そっか」
エクレア「しかたない。薫か香が子供作ってその子供が大きくなるのを待つかぁ」
香「むしろ自分で結婚して自分の子供と行けばいいじゃんか」
エクレア「・・・・・・・そんな残酷なこと言う?」
香「ええ、モデルなんだし入れ食いじゃないの?」
エクレア「そんなわけあるか!てか、芸能界の男とかファンの男とかあんなのと結婚できるわけないよ!あんなクソ共と!」
香「なにがあったのかは詳しく聞かないけど、まあがんばって」
エクレア「はあ、母さんにせっつかれるのもつらくなってきたし、婚活しなきゃなぁ」
【電子少女に現実の身体を】
志保美「シュシュちゃーん、いるー?」
シュシュ『はいはい、なにー?』
志保美「今から投げるデータ整理してもらえる?いい感じに」
シュシュ『また無茶なことを』
志保美「おや、そんなこと言っていいのかな?」
シュシュ『へっ?』
志保美「いま取り扱ってるのはシュシュちゃんがこっちの世界に出てこれるようにするための素体データなの。まだ設計段階だけどね」
シュシュ『な、なにそれ!?私たち、リアル世界に行けるの!?』
志保美「それはまだ先かな。実際に開発するのも時間がかかるし、動作確認とかも細かくしないと。カノンちゃんとはまた違った形だからね」
シュシュ『うわー、楽しみだなー。それって、私以外も行けたり?』
志保美「多分できる。ただシュシュちゃんたちのプログラムがあまりにも特殊過ぎるから、身体を動かすプログラムをあなたたち側に現状組み込めないわけね」
シュシュ『実質私たちの脳を改造するみたいなものだもんね』
志保美「だから今悩んでるの。どうやろうかなって」
シュシュ『生身の身体で義手を動かしてる香とは違った感じなるの?』
志保美「香くんの腕は一応香君から出た電気信号をキャッチして動くっていう仕組みだから、また別なの」
シュシュ『そっか・・・・・・アリスみたいに側だけ作っても私は動かせないしね。魂がないし』
志保美「そういうこと。ってことで、一回整理したいからデータまとめといて。私はそろそろ限界なので寝ます」
シュシュ『はい、おやすみ。ゆっくり寝てね。ティアにも整理手伝ってもらおっと』
【大人たちは今日も】
香「父さんも母さんも今日は休み?」
リル「そうよ。だから久々にゆっくりするつもり」
壮司「それか、どこかに出かけるか?」
リル「あなたも疲れてるんだから、たまには家でゆっくりしましょ」
香「そうだよ。どこかに行きたかったらまた言うからさ」
壮司「ならいいんだが・・・・・・しかし、なにもしていないと落ち着かなくてな」
リル「確かにそうね。家事は全部やってくれてて文句なしだし、お買い物も済ませてくれてるし」
真恵「じゃああそぼーっ!お父さん!ボク、キャッチボールしたい!」
メアリー「お母様、私ドーナツの作り方が知りたいです」
リル「あら、じゃあ・・・・・・こうしましょう。先にみんなでキャッチボールして、帰ってきたらみんなでドーナツを作っておやつに食べる」
壮司「・・・・・・俺も作るのか?」
リル「もちろんよ!あ・な・た♪」
壮司「甘いものは苦手なんだが・・・・・・しかたないな」
リリーナ「外に遊びに行くと聞いて!」
リル「もちろんリリーナも一緒にやるわよ。他は誰かいる?」
玖美「あたしパスー。今日みたいな快晴の日は家でゴロゴロするに限るよー」
薫「私は行くわ。お姉ちゃんの剛速球みせてあげる!」
マリン「ふむ、じゃあ私も参加させてもらおうか。久々に思い切り身体を動かしたい」
虹香「あ、じゃあ私も・・・・・・最近ちょっと食べ過ぎてて」
壮司「・・・・・・増えたな」
リーブラ「でしたら、いっそのこと野球をするのはどうですか?我々の家族も皆今日が休みなのです」
香「えっと、こっちチームが僕と母さんと父さんと真恵とメアリーと、あとリリーナと姉さんとマリンと虹香。ちょうど9人だ。そっちは?」
リーブラ「私、アクア、コスモス、ケイオス、お母様、お父様、しろちゃん、ナナシさん、あと明日香もいれて9人です」
明日香「こういう時だけ駆り出さないでくれる!?」
リーブラ「嫌ならオルレアンを呼ぶだけですが」
明日香「え、戦力外通告されるのもそれはそれで悲しいんだけど」
壮司「じゃあ準備をしないとな。皆、動ける格好に着替えてくるんだ」
真恵「はーい!」
メアリー「うなっ!」
香「じゃあ場所はどうする?」
リーブラ「そうですね、球場を借りてもいいですが・・・・・・」
マリン「子供も参加するのに広すぎると大変だろう。今日は大学のグラウンドが空いていたはずだ、そこを使おう」
リル「ふふ、じゃあ車出してみんなで行きましょうか。30分後にじゃあ大学グラウンドでいいかしら?」
リーブラ「わかりました、伝えておきますね。ではまた後ほど」
リル「さて、やるからには勝たないとね!」
壮司「父親らしいところを見せてやらんとな」
香「頼りにしてるよ、父さん、母さん。僕も着替えてくる」
リル「はーい。・・・・・・ふふ、子供っていいわね、やっぱり」
壮司「ああ。生活に潤いをもたらせてくれる」
リル「本当にね。あの子たちのおかげで、また頑張れそうね」
壮司「ああ、そうだ。また頑張ろうじゃないか」