メアリー「うなっ、今日の宿題は名前調べですね」
真恵「だねー」
リリーナ「自分の名前と、家族の人たちの名前の由来ですか」
灯鈴「なんでこんな書きにくい名前にしたんだろうな」
翠石「私はエメラルドスライムだからー」
灯鈴「知ってるー」
リリーナ「仮にも純粋な人間の前でそれはいいんですか?いや知ってますけど」
コスモス「ちつじょー」
ケイオス「こんとんー」
真恵「それもよくわからない名前だよね」
コスモス「わたしたちがひとりだったらジェミニになってましたよ」
ケイオス「ふたごだったからきゅうきょついになるなまえをかんがえたっていってました」
灯鈴「秩序ちゃんと混沌ちゃん・・・・・・日本語にしたらかなりいかついな」
翠石「二人のおねえちゃんたちも天秤座さんと水瓶座さんだもんね」
真恵「ってことで、今日はみんなで聞いて回ろー!」
メアリー「え、距離と時間的に難しくないですか?」
真恵「アリスにお願いする!」
リリーナ「やっぱりどこでもドア扱いのアリスさんってなんだか不憫なんだなって」
真恵「ただいまー!アリスー!」
アリス「ん?なにー?この天才美少女幽霊アリスちゃんになにが聞きたいのー?」
真恵「なんでアリスってアリスって名前なの?」
アリス「これねー、イギリスでの花子ちゃんみたいな感じだよ」
真恵「えっ」
メアリー「私もアメリカでの花子さんみたいなものですよね」
真恵「えっ」
アリス「だって私が生まれたころの文化にそんな名前に特別な意味をつける文化なんてなかったし」
真恵「ぶー、じゃあイギリスでの花子さんってそのまま書いとこ」
メアリー「私も自分の事それでいいですかね」
アリス「メアリーは違うよー」
メアリー「え?」
アリス「メアリーはもともと玖美の人形だからね。素材からしても経緯からしても一応日本生まれ日本育ちの純日本人になるんだよ」
メアリー「マジですか。え、私の腕の綿とか国産なんですか?」
アリス「うん」
真恵「やめてよ、腕の綿とかそういう話。いや、ボクもメアリーのこと言えないけど」
メアリー「真恵は国産人形ですか?」
真恵「いや、メイドインチャイナの量産型人形」
メアリー「名前と見た目からして日本人っぽい真恵がそうじゃなくて、外国人っぽい私が日本人だなんて・・・・・・」
真恵「世知辛いね」
アリス「んで、メアリーの名前は草華が付けたんだよ」
メアリー「えっ」
真恵「えっ」
メアリー「いや、私がお母様に作っていただいたことは知っていますが、えっ、草華さんが、えっ?」
アリス「詳しい話聞きに行く?」
メアリー「ぜ、ぜひとも!」
真恵「それはボクも気になるなー」
アリス「んじゃ、他の皆も連れて行ってみようか。宿題なんでしょ?」
メアリー「・・・・・・あっ!そ、そうでした!」
真恵「アリスはなんで知ってるのさ」
アリス「いきなり名前の由来を聞いてくるなんて宿題ぐらいしかないじゃん」
リリーナ「至極まっとうな結論ですね」
真恵「リリーナ、準備できたの?」
リリーナ「準備、というより私の分は終わらせてきました。電話で」
真恵「ああー、そっか。そりゃそうだね、うん」
アリス「じゃ、行くよー。鏡の世界へ、ダイブ!!!」
アリス「やってきました、家庭科部部室~」
真恵「なに?さっきの掛け声」
アリス「かっこいいかなって」
メアリー「あんまり・・・・・・」
アリス「ガーン!ま、いいけど。んで、草華ー」
草華「あの、いきなりどうしたの?みんな引き連れて」
灯鈴「宿題しにきた。姉ちゃんもいるし」
幽「ああ、なるほどね。自分と家族の名前の由来を聞いて来いって宿題みたいよ」
桜「あー、やりましたねー、そんなの。懐かしいです」
香「それでどうして草華を?」
メアリー「私の名前は草華さんがつけてくれたと聞きまして」
草華「ん?そうだったっけ?」
香「やばい、覚えてない」
アクア「メアリーの名前って、何年前よ。おばさんが作ったのが、えっと、いつ?」
香「それは8年前だよ。玖美が5歳のときだったから」
愛「そういや年齢カウントそこからしてたわね。8歳なのってそういうことだったわね」
リーブラ「メアリーちゃんの名前は玖美ちゃんの「外国人の子とお友だちになりたい」発言が原因ですよ」
愛「そうだったっけ?そんなこと言ってたっけ?全然覚えてないわ」
アリス「アリスちゃんがまだお兄ちゃんと会ってない頃の話だねー」
真恵「なのになんでアリスは知ってるのさ」
アリス「玖美から聞いた」
リリーナ「至極まっとうな答えですね」
リーブラ「続けますね。それで、リルさんが作ったお人形につける名前の案を私たちみんなで持ち寄って、腕相撲の末草華の案に決まったんです」
流星「腕相撲の末っていうのがアクアたちらしいね☆」
アクア「ほんと、なんで腕相撲なのかしらね」
草華「あー、なんだか思い出してきたわ。メアリーって案を出した理由は、それっぽかったからって理由だった気がする」
真恵「・・・・・・ん?ってことは結局、外国人の花子さん的な名前ってことじゃない?」
愛「そうなるわね」
メアリー「・・・・・・アリスと一緒じゃないですか!」
コスモス「おねえさまたちはせいざそのままですよね」
ケイオス「てんびんざとみずがめざですよね」
リーブラ「ええ、そうよ。コスモスとケイオスはお互いがお互いを大事にしてくれるようにってことで極端で正反対な名前、だけど人に必要な要素を名前にしたのよ」
コスモス「そうだったんですか!?」
ケイオス「ついになってるからってきいたんですけど!?」
アクア「ええ、そうよ。双子だから、対な存在になるように。それでもお互いがお互いを必要とするように。どちらが上や下というのがないように」
真恵「すごくしっかりした理由だ・・・・・・」
アクア「だとしたら私らの名前はてきとうすぎじゃない?」
リーブラ「正しい意味で適当ね。十二星座の名を冠するってことはそれを意識した大人になってほしいということ。アクエリアスは水瓶座、収まりきらずに溢れ出る水のようにあふれんばかりの力をもって欲しいという意味が込められているわ」
アクエリアス「そうだったんだ」
リーブラ「そして私、リーブラは天秤座。長女ということもあって、家族みんなの、たくさんの人々のバランスを取れるような沢山の人と釣り合えるような大人になってほしいという想いが込められています」
地理「ステキですね~」
リーブラ「そして天秤座の天秤は乙女座の神、つまりアストライアーの持ち物です」
礼丹「呼びましたか?」
リーブラ「そしてアストライアーを宿すのは香様。私はリーブラを宿している。つまり私が香様にお仕えし、香様の者となるのは最初から決まっていた運命なのです」
幽「なるほど、一理あるわね」
木々「灯火先輩がそれを言っちゃうんですか~?」
幽「私は香くんのモノじゃなくて、えっと、その、よ、じゃなくて、か、彼女だから」
香「幽は僕の嫁だから」
幽「もう、香くん、だから嫁はまだ早いって・・・・・・」
愛「真昼間からいちゃつくな」
リリーナ「コーヒーくださーい」
月夜「とびっきり苦いの淹れますねー」
真恵「ってわけでお兄ちゃんと幽さんがイチャイチャしだしたから逃げて来た」
玖美「なるほどねー」
蕾「あの人ら隙をみていちゃつくよねー」
鈴火「目に毒だよねー」
蒼石「我が兄の初々しさを見習うべき」
地海「だ、そうです」
メアリー「それで、玖美お姉さま」
玖美「って言ってもあたし知らないんだけど」
蕾「玖美の名前はねー、本当は香り系にしたかったけど思いつかなくて、香にぃが生まれた玖美にプレゼントするってもってきたのが黒くてきれいな石だったから玖美って名前にしたらしいよ」
玖美「あの、なんで蕾があたしが知らない話を知ってるの?」
蕾「リーブラさんに聞いた」
灯鈴「じゃあ姉ちゃんは?」
鈴火「って言っても私も知らないし」
蕾「鈴火も灯鈴ちゃんも火に鈴だよね。明るく温かい火と、綺麗で心地よい鈴を名前に入れたからなんだってさ」
鈴火「お姉ちゃんは?」
蕾「幽さん、生まれてきたときに息が止まってて死にかけてたらしくて、そこからなんとか息を吹き返したから幽かな命が残っていたってことで幽って名前にしたらしいよ」
アリス「なんで知ってるのさ」
蕾「リーブラさんに聞いた」
蒼石「我ら兄妹は主食の宝石から取られている。金剛石、紅玉、蒼玉、翡翠。が、兄だけは緋色の方が響きがカッコいいから緋石になったとのことだ」
翠石「聞いた通りだねー。お母さんやお父さんは?」
蒼石「しらん」
鈴火「スララさんはスライムだから」
翠石「そのまんまだね」
玖美「あ、真恵は未美さんが招き猫からとって「マネ」ってつけたんだよ。漢字は当て字」
真恵「えっ、マジで!?この漢字もししょーじゃないの!?」
玖美「だって未美さん字書けないじゃん」
真恵「そうだった、ししょー文明からかけ離れた生活してるんだった・・・・・・」
地海「えっと、私は自分のもお姉ちゃんのもわからないんだけど・・・・・・」
蕾「地海ちゃんはそもそもとして両親の新婚旅行が上海だったからお姉さんが上海さんに、そしてお母さん側の故郷が地中海だったから地海になったんだってさ」
玖美「これも全部?」
蕾「リーブラさんに聞いた」
玖美「リーブラはなんでそこまで調べてるの?」
蕾「それは秘密」
鈴火「ってことは知ってるんだ」
蕾「さーてねー」
アリス「リーブラっていったい・・・・・」
メアリー「じゃあ、お兄様や薫お姉さまはどうなんでしょうか?」
蕾「あー、香にぃのは聞いてないなー」
アリス「多分知ってるんだろうけどね、リーブラが」
リル「薫の名前は風薫る5月の生まれだからで、香はそれを引っ張っちゃった形ね」
真恵「あ、お母さん!おかえり!」
リル「ただいま、真恵、メアリー。そしてはい、これは皆にお土産よ」
玖美「やったー!ワッフルー!」
蕾「おばさんありがとー!」
鈴火「神!」
蒼石「メープル!私メープルだから!」
地海「蒼石ちゃん、口調口調」
リル「灯鈴ちゃんたちも、食べる前に手を洗ってきてね」
灯鈴「はーい!」
翠石「やったー!ワッフルー!」
コスモス「いそいであらってきます!」
ケイオス「きれいにしてきます!」
メアリー「ハニーポイズン、私の手の除菌を」
リル「メアリー?ちゃんと手を洗わないと食べさせてあげないわよー?」
メアリー「うっ、わ、わかりました・・・・・・でも、はちみつのやつは私のですからね!おいといてくださいね!」
アリス「んじゃ、お母さん帰ってきたし、私は家庭科部の方行ってくるねー」
リル「遅くなるようなら連絡頂戴ね」
アリス「りょうかーい」
アリス「やっほー、戻ってきたよー」
香「戻ってきたというまた来たというか」
アリス「で、今どうなってんの?」
草華「あれからみんなの名前の由来はどうなんだろって気になっちゃって」
アリス「あー、あるよね。子どもがやってることに触発される奴」
愛「でも不思議なことに大体リーブラが知ってるのよね」
アクア「姉さんの情報源は本当に謎」
木々「私や地理はともかく実家が太平洋の底にある雫の名前の由来まで知っていたのはどうしてなのか」
リーブラ「さて、どうしてでしょうね」
地理「香せんぱーい、リーブラ先輩に聞いてみてくださーい」
香「僕は知ってるし」
日輪「えっ」
幽「リーブラが自分の事を香くんに教えていないわけないでしょう」
地理「そう言われてみればそうかも!!」
アラヤ「私の名の由来は知っていますか?」
ガイア「作られた経緯からだから知っているわけがない」
リーブラ「あなたがたは力仕事用に作られたゴーレムじゃないですか。名前はその日読んだ本に載っていた名前をつけたのでしょう?」
ガイア「何故知っている」
アラヤ「愛、この人頭おかしいです」
愛「おかしいのは頭じゃなくて能力よ」
リーブラ「香様に関わる者の素性は全て調べ上げています。私に虚偽の申告は通用しないと思ってください」
幽「これ、本当にやってるし本気で言ってるから私の能力顔負けなのよね」
桜「え、えっと、それって私の体重とかも・・・・・・」
リーブラ「公表はしませんが知ってはいますよ」
桜「あ、あの、違うんです!最近ちょっとご飯がおいしくなってくる時期だからちょっと一杯食べちゃってるだけで、普段から今の体重じゃないんです!」
リーブラ「知ってますから落ち着いてください。そのままだと自爆しますよ」
虹香「あの、リーブラさんってもしかして知られたら行けない秘密とか全部知ってたり」
リーブラ「それに関しては黙秘しておきます」
愛「絶対知ってるわね」
アリス「愛のあれとか」
愛「アリスのあれとか」
アクア「草華のあれとか」
草華「私そんな知られたくないようなことなんてないよ?」
リーブラ「アクアと違って草華は世間に恥じない生き方をしてるからね」
アクア「まるで私が恥ずかしい存在みたいじゃない」
リーブラ「そう言ってるんだけど」
流星「自覚なかったんだ★」
月夜「うわぁ」
日輪「ないわー」
アクア「やめて、その反応はさすがに傷つく」
上海「とりあえず変態行為をやめよ?ね?」
蓬莱「まっとうに生きろ」
オルレアン「ストーカー防止法及び窃盗罪及び住居不法侵入罪など多数の犯罪を犯しておいて何をいまさら」
アクア「姉さんに対する評価高いのに私の評価低すぎ・・・・・・」
リーブラ「そう思うのなら普段の行動を改めなさい」
アクア「やだ」
真恵「ねえねえ、お母さんはなんでリルって名前なのー?」
リル「私のお母さん、つまりキルおばあちゃんがいるでしょ?」
メアリー「いますね」
リル「リトル・キルだからリルよ」
真恵「なるほどー」
メアリー「お父様は?」
壮司「壮というのは男らしい、強いという意味がある。司は役目として執り行うという意味を持つ。男らしく強い生き方を全うせよ、ということだな」
メアリー「なるほど、それでがっしりした身体に・・・・・・」
真恵「じゃあさじゃあさ、お母さんたちがボクらに名前を付けるとしたらどうしてた?」
リル「んー、そうねー・・・・・・キリカとか?」
壮司「ケイキとかケイコもいいな」
メアリー「・・・・・・カ行で統一するのは変わらないんですね」