アリス「地の底よりいでし冥府の魔よ、その力を以て我が敵を打ち払え!アリスちゃんストーム!」
礼丹「詠唱と名前のギャップがすごいですね。しかもこれ風じゃなくて炎じゃないですか」パスッ
アリス「うわー、余裕の表情で受け止められたら萎えるわー」
礼丹「そもそもわたくしに魔法が効かないことは知っているでしょう?今更じゃないですか」
アリス「じゃあこれは?槍雨」
礼丹「きゃっ!物理じゃないですか!痛い痛い痛い!」
アリス「あ、これは効果あるんだ。でも痛いで済むことにちょっと傷つく」
礼丹「そりゃ結界張ってますからね!わたくしとしてはこの結界の上から刺さって痛みを感じるコレの方が恐ろしいですよ」
アリス「うっしゃ!これでめんどくさい神を殺せる!」
礼丹「中身ぶっこ抜きますよ?」
アリス「ごめんなさい。これ抜かれたら魔法でしか戦えないから殺せなくなります」
礼丹「まったく、今度はこちらから行きますよ!」
アリス「防御結界、んー3重ぐらいでいいかな」
礼丹「ていっ」パキン
アリス「おおー、ただのチョップで2枚割られるとは。3枚でよかったー」
礼丹「全て叩き割りつつ成仏できない霊を消し去ろうと思ったのですが、当てが外れましたね」
アリス「アリスちゃんの残機は9999あるから一発もらったくらいじゃ消えないよー」
礼丹「そっちの方はあなたの能力じゃないから手出しできないのがムカッときますね」
アリス「減ってもすぐ回復できるけどねー」
バンバン
アリス「あれ、クロ、どしたの?」
クロ「・・・・・・・・・・・・」
アリス「あ、ミカン切れたんだ。まだあったかな」
礼丹「もう残ってなかったと思いますが」
アリス「あ、マジだ。ごめん、残ってないや」
クロ「・・・・・・・・・・・・」
アリス「んー、虹香の部屋にまだ箱積みしてあったような・・・」
クロ「・・・・・・・・・・・・」
礼丹「あ、行っちゃいましたね」
アリス「虹香、ごめんねー」
虹香「ふぅ、一曲目終わりです。休憩がてら軽くコメ返しの時間にしますね」
クロ「・・・・・・・・・・・・」
虹香「白雪姫さん、『最近お腹周りがちょっと気になっています。虹香さんのようなきれいなくびれになりたいです』」
クロ「・・・・・・・・・・・・」
虹香「ふふ、ありがとうございます。私はこうやってダンスをしてるのもありますけど、普段から運動は欠かしていないんですよー」
虹香「えっと、次の・・・・・・『志村、後ろ後ろー!』?」
虹香「えっ?」クルッ
虹香「・・・・・・誰もいないじゃないですか!つい振りむいちゃいましたよ!」
クロ「・・・・・・・・・・・・」
虹香「もう、そんなに後ろを見させようとしてももう誘導されませんよー」
虹香「え、ミカン箱が?・・・・・・あー!私のミカンが!減ってる!箱ごと全部なくなってる!」
虹香「終わったら食べようと思ってたのに・・・・・・くすん」
虹香「コナンの犯人っぽいのが持っていったって・・・・・・クロちゃん!?」
虹香「ああー、もうどこに持っていかれたかわかんないよぅ!後でみんなの部屋をしらみつぶしに探すしか・・・・・・」
虹香「ああと、あの子はですね、その・・・・・・我が家に住み着いている妖精さんみたいなものでしょうか?」
虹香「玖美ちゃんといい、私の部屋のプライベートってどうなってるんだろう・・・・・・」
アリス「私、クロのこと未だに何なのか一切わかってないんだけど」
礼丹「わたくしも、彼女については何者なのか、どこからきたのか、なにがしたいのか一切理解していませんよ」
アリス「なんか、気が付いたらお兄ちゃんの影の中に入り込んでたんだよね」
礼丹「常に香と共にいたわたくしでも気付きませんでしたから、彼女は相当な手練れかと思われます」
アリス「手練れって・・・・・・いや、私やリーブラよりストーカーうまいのはわかるけどさ」
礼丹「影に入り込む、ということしかわかっていませんもの。もっとも、入り込むだけでなく引きずり込むこともできるようですが」
アリス「こわっ!」
礼丹「似たようなことができるあなたがそれを言いますか」
アリス「鏡と影じゃ条件が段違いだよ!影を作らないなんてまず無理だし!」
礼丹「便宜上、影女と呼んでいますけれど・・・・・・」
アリス「違うよね、あれ。全身真っ黒で確かに影っぽいけど、髪は普通に色あるし立体だし」
礼丹「平面にもなれるみたいですよ?」
アリス「あれ、どっかでそんなやつ見たことあるんだけど」
礼丹「奇遇ですね。でも、関係ないと思います」
リーブラ「へくちゅっ!」
海「リーブラお嬢様、こちらを」
リーブラ「ああいえ、寒いわけじゃないんだけど・・・・・・これは、誰かが私のことを噂しているわね」
海「畏まりました。では、こちらをお持ちください」
リーブラ「ああ、カイロね。ありがとう」
海「いえ、お気遣いなく」
リーブラ「しかしまあ、やっぱり寒いわね。もうすぐ温かいものが食べられるとはいえ、さすがに2時間も外に立ちっぱなしは辛いわ」
海「ご命令とあらば即座に貸し切りにいたしますが」
リーブラ「だめよ。こういうのは風情が大事なんだから。2時間待ちのラーメンの味、絶対おいしいわよ」
海「そうですね。私も興奮が抑えきれません」
クロ「・・・・・・・・・・・・」
アリス「おかえりー。おお、いっぱい持ってきたね」
礼丹「ああ、おいたわしや・・・・・・虹香は毎回被害に遭っているような気がします」
アリス「被害担当だよね。・・・・・・運気弄ってない?」
礼丹「私は香以外の運気をいじるつもりはありませんよ?お望みとあらばあなたに最大級の不幸を浴びせることも可能ですが」
アリス「やーめーてー、道歩いただけでいろんなものを踏んづけちゃうー」
クロ「・・・・・・・・・・・・」
礼丹「そういえば今更ですが、私たちが一堂に会するというこの状態は珍しいですね」
アリス「いや、普段ずっと会してるようなもんじゃん。なんてったって私達3人ともお兄ちゃんに取り憑いてるわけだし」
アリス「そう!私達は香に取り憑き隊!」
礼丹「クロは取り憑いているかどうかは怪しいですけど」
クロ「・・・・・・・・・・・・」
礼丹「あ、取り憑いてるんですね。これは失礼しました」
アリス「礼丹ってなんかクロに甘くない?もっと私にもやさしくしてよ!」
礼丹「基本的に香に近づく女は森羅万象天地万物有象無象含む全てを排除したいわたくしですが、クロだけはなぜかそのような気持ちにならないんですよね」
アリス「あれでしょ。クロは女枠じゃなくてペット枠」
礼丹「・・・・・・そう言われてみれば、そうと納得してしまう自分がいます」
アリス「しゃべんないし本能に従って生きてるし私らと違って香に対してなにかするわけでもないし」
礼丹「それが一番大きいですね。ただ香の影に入り込んでいるだけ、他は特に何もしないという状態を許せているのだと思います」
アリス「で、礼丹はなんでここにいるの?一応神様なんだから私のトートとかアリスみたいに憑いとかなきゃいけないんじゃないの?」
礼丹「そうなんですけどねぇ、香から『たまにはゆっくりして』と言われまして」
礼丹「まあ体よく追い払いたいだけなのは察しますけれど、たまにはあの恋人気取りの女狐と仲良くさせてあげてもいいでしょうと思いまして」
アリス「ガチ恋人なんだけど。気取りでもないし女狐は炎火の方だし」
礼丹「あら、どちらさまでしたっけ?」
アリス「えっ、この前も話してたのに?」
礼丹「冗談です。あの狐は今のところ香に対して特別な心を抱いていないから気に留めてはいませんよ」
アリス「あっそうなんだ」
クロ「・・・・・・・・・・・・」
礼丹「いや、手が黄色くなったと言われましても、真っ黒じゃないですか」
アリス「相変わらずの黒さだよね。まっくろくろすけ・・・・・・え、まっくろくろすけなの?」
クロ「・・・・・・・・・・・・」
アリス「あ、もっと高尚な存在なんだ。てか高尚なんだ」
礼丹「ますます訳が分からなくなってきました」
アリス「幽はクロのことなんて言ってるの?ほら、他人の頭の中覗けるじゃん」
礼丹「何も考えていないそうですよ」
アリス「うわ、天敵じゃん。幽はさとりみたいなもんだし、分が悪いんじゃないの?」
礼丹「そもそも他人に危害を加えるような子じゃない・・・・・・と思いますけど」
アリス「断言できないんだよねぇ。マジでよくわからんないから」
クロ「・・・・・・・・・・・・」
アリス「え、それの続き?玖美の部屋にあるよ」
礼丹「こんどの被害者は玖美ですか」
アリス「私は被害にあいたくないからねー」
玖美「うー、宿題多いよー、年上みんな家にいないよー」
玖美「こうなったら最終手段でアリスに全投げして・・・・・・」トントン
玖美「うん?あれ、クロ?」
クロ「・・・・・・・・・・・・」
玖美「ああ、それね。そっちの引き出しの中」
クロ「・・・・・・・・・・・・」
玖美「あ、みかんくれるんだ。ありがと」
玖美「んー、あまーい!最近食べ過ぎて怒られたから食べてなかったけど、やっぱおいしー!」
玖美「なっちゃん様様だわ。毎年送ってくれるのマジで助かる。後で電話しよっと」
アリス「おかえりー。ってあれ、何も持ってないじゃん。どうしたの?」
クロ「・・・・・・・・・・・・」
アリス「ああ、玖美が宿題を・・・・・・いやいやいや、アリスちゃん手伝わないよ?めんどいし」
礼丹「わたくしも、申し訳ないですが現代の知識には疎いものでして」
クロ「・・・・・・・・・・・・」
アリス「え、夏海に電話?なんで?」
礼丹「この大量のみかんは日向家から送ってきたものですよ」
アリス「あー、そっかそっか。でも私電話番号知らない」
礼丹「壮司やリルなら知っていると思いますけれども、今はお仕事中ですからね。また後日にしましょうね」
クロ「・・・・・・・・・・・・」
アリス「あ、ゲーム?はいはい、相手するよ」
礼丹「・・・・・・香は今何をしているんでしょうか」
幽「よいしょっと」ゴロゴロ
カコーン
香「よし!ストライクだ!」
幽「これでスコアは五分五分ね」
ポラリス「ぐぬぬ~!負けないんだから!リーリア!もう一本決めちゃって!」
リーリア「はい!いきます!やぁっ!」
カコーン
リーリア「あっ」
香「左右2本残し・・・・・・これは辛いぞ」
ポラリス「ふっふっふ、この天才のポーラちゃんを舐めてはいけませんよ。奥義・ジャイロボール!」
ヌイ「こう、つぎ」グイグイ
香「あ、僕の番か」
ヌイ「がんばれ」
幽「香君、かっこいいとこ見せてね」
香「そういわれたら、ストライクを取る気しかしないな!いくよ!」
ガコン
ポラリス「ざんねーん、ガーターでしたー」
香「やっべ、力み過ぎた」
幽「もう一球あるから、スペアにすれば大丈夫よ」
香「よし!・・・・・・ヌイ、任せた!」
ヌイ「まかせろー」
アリス「アストラさんアストラさん」
礼丹「なんでしょうか、フレデリさん」
アリス「そもそもなんであんたはそんなにお兄ちゃんに・・・・・・いや、アリスちゃんをその名前で呼ぶな」
礼丹「そうは言いましても、6年ほど前に自分で名乗っていたじゃないですか」
アリス「え、礼丹そのとき・・・・・・あーあーあー、そういえばそうか。あんたいたわ」
礼丹「その後も何度か名乗っていますし。フレデリア家の事情は私も知っているのですよ?その場にいたから当然ですが」
アリス「それはそれとしてあの乞食ババアの家系にありたくないんだよ!」
礼丹「あの名家のお嬢様が死後霊として人間に取り憑くだなんて、当時の誰が想像したんでしょうね」
アリス「あれが名家なんてたとえ世間が許してもアリスちゃんは許さないよ」
礼丹「もっとも、香とあなたのお兄さんとは見た目は似ていても性格はあまり似ていないようですが」
アリス「なんでクランの見た目まで知ってるのよ!」
礼丹「わたくし、いつかのゲーム世界でもいたと言えばいたんですよ?表に出られなかっただけで」
アリス「・・・・・・そういやそうだね。本当に忘れてた。だってあんたスキル扱いで出てこないんだもん」
礼丹「あの機械に神を降臨させる機能が付いていないからです。日輪も神卸ができずに困っていたじゃないですか」
アリス「その代わり箒にのって飛び回って楽しそうだったけどね」
礼丹「ところでそろそろ成仏する気はありませんか?今なら出血大サービスでクランの元へ送って差し上げますよ?」
アリス「え、できるの?しないけど」
礼丹「あなたの中身のアイリスを破壊すれば何とか」
アイリス「やめて!この神殺し!」
アリス「アイリス、うるさい。叫ぶな。・・・・・・あ、負けた」
クロ「・・・・・・・・・・・・」
礼丹「こういう対戦ゲームで動きが全く読めないというのは致命的ですね。お見事です、クロ」
クロ「・・・・・・・・・・・・」
礼丹「あら、もう飽きてしまったんですか?」
アリス「あ、私のベッド占領された・・・・・・まあいいけど」
礼丹「よく食べ、よく遊び、よく寝る。・・・・・・本当に子供かペットにしか見えなくなってきました」
アリス「ペットでももうちょっと感情表現がわかりやすいよ。感情表現できてないし」
礼丹「そんなこんなをしているうちに、香が戻ってきましたよ」
アリス「うん、まじー?・・・・・・マジだ」
クロ「!」シュバッ
アリス「クロはやっ!」
アリス「あれ、礼丹もいない!?私もー!」
香「ただいまー」
幽「お邪魔します」
礼丹「女狐死すべし!」
ヌイ「おじゃましまー」
香「ヌイ」
ヌイ「ぱわーぼむー」ズドン
礼丹「痛いです!」
香「はいはい、礼丹は僕の中に戻ろうね」
礼丹「今度こそ、こんどこそぉ・・・・・・」スーッ
アリス「お兄ちゃん、今そっちに駄女神が・・・・・・あっ、ぬーちゃん来てるんだ」
ヌイ「たいじかんりょー」
幽「仮に私に向かってこられても、いつもみたいに締め落とすだけだって言うのに」
アリス「そうなんだよねぇ。私と違って割とみんな物理強いんだよねぇ」
香「アリス、これお土産。ポーラさんからもらった謎ポーション。徹夜用だって」
アリス「んー・・・・・・それ飲んだら多分一週間ぐらい眠れなくなるよ。止めといた方がいい」
香「あとでルーナさんに送っとくか」
幽「それじゃあキッチン借りるわね。腕によりをかけるわ」
香「任せたよーっと。僕はヌイの服を洗濯しておくから、アリスはクロとヌイをお風呂に入れてあげてほしいな」
アリス「あいあいさー。クロー、ヌイー、いくよー」
クロ「・・・・・・・・・・・・」
ヌイ「おふろー」
アリス「そういや幽がうちでご飯作るのって珍しいよね」モグモグ
幽「今日は中三組がスキー合宿でしょう?折角だし、斉藤さんたちがいない間に香君に食べてもらおうと思って」
香「こっちからお邪魔してばっかりも申し訳ないしね」
玖美「へー。筑前煮おいしい」
幽「ここは調理道具が多くて料理するのが楽しいわ。通いたいぐらい」
香「上海がいろいろ揃えてるからね。うん、おいしいよ。毎日食べたいぐらいだ」
幽「あなたが望むのなら、いくらでも」
礼丹「うらめしや、うらめしや~・・・・・・」
アリス「はいはい、表も飯屋。料理も家事もなにひとつできない駄女神さんは大人しく引っ込んでなさい」
礼丹「絶対に見返してさしあげますからね!」
アリス(香が帰ってきた瞬間神の威厳とか全部投げ捨ててるのほんと面白い)
虹香「はい、ぬーちゃん。あーん」
ヌイ「あーん」
真恵「あーん」
メアリー「お兄様、あーんです」
香「え?あーん」
幽「・・・・・・香君、今度はこっちも。あーん」
カノン「なんでしょう、この二人の間に火花が飛び散っているような・・・・・・」
クロ「・・・・・・・・・・・・」
カノン「あ、はい。おかわりですね、お持ちいたします」
リリーナ(なぜ皆さんクロさんの言いたいことがわかるんでしょうか)
香「そんじゃ、僕は幽を送ってくるよ」
玖美「いってらっしゃーい」
幽「またね、玖美ちゃん。いつでも遊びに来てね」
玖美「まったねー。鈴火にもよろしくー」
香「さ、行こうか」
幽「ええ」
礼丹「夜道には気をつけてくださいね・・・・・・ふふ」
幽「私、夜目は利く方ですから大丈夫ですよ」
アリス「まあ私も守ってるしねー」
香「んじゃ、行ってきます」
幽「アリスに、礼丹さんに、クロちゃん。3人とも面白い人よね」
香「そうだね。あの3人はみんな個性が強いし、見てて面白いよ」
アリス「呼んだー?」
香「呼んでないよ」
アリス「はーい」スッ
幽「香君も十分個性は強いわよ?」
香「えっ、僕割と没個性だと思ってるんだけど」
幽「そんなことないわ。抜け目がないようでどこか抜けている、優しいようでサディズムな部分があって、甘いようで厳しい一面を持っている」
香「今僕貶されてるの?」
幽「ううん、褒めてるの。私が魅かれたのは、そんなあなたの全てにだから」
香「・・・なんか、照れるな」
幽「だから、あなたとずっと一緒にいられる3人がうらやましいわ。あなたの一番近くに私はいられない」
香「まあ、0距離だしね」
幽「でも、こうやってあなたのすぐ隣を一緒に歩ける場所。ここだけは譲らないわ」
香「そっか。僕も、幽がここにいてくれると安心できる」
幽「ふふ、それじゃあ、もう着いちゃったから・・・・・・また、明日、香君」
香「うん。また明日ね、幽」
香「さて、帰るかなっと」
礼丹「・・・・・・」スッ
香「礼丹、どうしたの?」
礼丹「・・・・・・正直、うらやましいです。あなたの隣を、無い胸を張って歩く彼女が」
香「一言余計だよ」
アリス「そもそも礼丹もないでしょ」
礼丹「わたくしは、香が生まれる前から、ずっとあなたのことを想っているというのに。隣にいるのはわたくしではない」
礼丹「今こうしてあなたの前に姿を見せているのも、本当はいけないこと。あなたのその腕を奪ったのはわたくしなのだから」
礼丹「・・・・・・きっと、すごく傲慢なんでしょうね、わたくし。そんなことをしでかしてなお、あなたと共にいたいと思ってしまう」
アリス「そーんな気にすることないって。今の腕も割と便利なんでしょ?」
香「そうそう。この腕伸びるし、サイコガン撃てるし」
アリス「コブラじゃねーか」
香「なにより、礼丹がくれたこの能力のおかげで幽もリーブラもアクアも救えたんだし」
礼丹「それが一番の気がかりなんですよ!あなたに平穏無事な人生を送ってほしいがゆえに与えた力が裏目に出るだなんて!」
香「まあそんなわけで、礼丹には感謝こそすれど恨むなんて筋違いだよ」
礼丹「わたくしは、これからもあなたと共にいていいんでしょうか」
香「うん、もちろん」
アリス「まあ取り憑き仲間の後輩として揉んであげるから、これからも精進するのよ、アストライアーさん」
礼丹「では、まず手始めにこのうるさい悪霊を成仏させてもよろしいでしょうか?」
アリス「ふっ、こっちには秘策があるんだよーん。クロ、やっちゃえ!」
クロ「・・・・・・・・・・・・」
礼丹「そうくると思って既に買収済みです。先ほど棚にあった洋菓子を彼女に与えました」
アリス「そんなっ!私も冷蔵庫にあったプリンあげたのに!」
礼丹「うふふ、お覚悟を!」
アリス「返り討ちよ!」
香「・・・・・・そのお菓子とプリンって誰の?」
虹香「あーっ!私のフロランタンが!お風呂上りに食べようと思ってたプリンも!」
玖美「さっきクロが食べてたよ」
虹香「高かったのに・・・・・・くすん」