【第1話】
竜神「よくぞ集まってくれた、皆」
キル「うわ、今日は出席率高いね」
ファイス「予め聞かされていた議題が不穏なものでしたから。どうしても気になってしまいまして」
フレア「まあ、香の名前出されたら来ざるをえねーよ」
カレア「・・・・・・ここまで集まったのっていつ以来?」
キース「リルの結婚式の日取りを決める会議以来ね」
リーリア「あの時はみんなしてなんとか時間を作ろうと頑張ったもんねー」
スララ「おかしいな。私の結婚式にはルーとランしか来なかったんだが」
レーラ「あの日は魔癌患者の手術の日でしたので・・・・・・申し訳ありません」
ルルト「一方的に招待状送ってこられても、仕事が立て込んでるし」
ピピ「ウチも人手不足ですからねー。そうそう抜けられないんですよ」
フロウ「え、私聞いてないですよ!?」
フレイン「夏だったから工房にいたんじゃない?」
フロウ「ああ!なるほど!」
紗菜「ウチにも届いてなかったのよね、招待状」
フレイン「むしろどこ宛てに出せば届くの?」
竜神「コミケの日にやるのが悪い!」
スララ「そうか。そこに座れ。一発殴る」
キース「竜神様、甘んじて一発受けてください」
竜神「やだよ!痛いもん!」
リーリア「・・・・・・あれ?香くんの話をするっていうのに香くんいないね」
シェリア「・・・・・・帰って・・・いい・・・・・・?」
竜神「帰るな帰るな!ケーキ用意してあるから!」
スゥ「シェリアが出席してるのが本当に珍しいよね」
ラン「魔王の仕事も楽じゃないんです。ほとんど私がやってますけど」
アリアエル「やっぱ一界の長ともなると仕事が立て込んじゃうよね、うん」
ダークネイク「部下に任せられる分は任せるけれども、どうしても自分じゃないとできない部分が出てくるし」
クレイン「母が現役の私でさえこうして出てくるのが難しいのです。シェリア様たちは言わずもがなでしょう」
テトラ「バイトを増やせば何とかなりそうだが・・・・・・将来有望なバイトはあと2年待たないといけないのがな」
スワン「コスプレといいメイドといい、昨今の仕事は自分のプライドと折り合いをつけるのが難しいのばかりね」
フェア「あの痴女みたいな服をどうにかすれば割と何とかなると思うわよ。教育者の目線で見てあれはよろしくない」
テトラ「はっはっはっは!あれぐらいやらないと最近は借りに来るやつがおらんのだ!」
キル「服作るのも大変だよねー。最近のアニメとか漫画とか資料で見てるんだけど、『え、これ構造どうなってんの?』みたいなのばっかりだし」
ルーチェ「姪っ子たちがああいう服に目覚めないか心配・・・・・・日輪ちゃんが割と危険」
雅「彼女、規律正しいように見えてどこかずれていますしね。巫女服を改造したり。昔の日輪の巫女はあんな服ではありませんでした」
エア「へそ出しノースリーブ巫女服はちょっと正気を疑ったわ。本人はカッコいいと思ってるみたいだけど」
レイス「いいじゃないですかへそ出しもノースリーブも。大事な所さえ隠れていれば後はいかに着こなすかですよ」
ルーチェ「・・・・・・そういえばレイスさんも結構大胆な服を」
レイス「これは合コンで結構受けがいい服なんですよ。男性たちの視線を釘付けです。ルーちゃんもいかがです?」
テトラ「はっはっは!ルーチェサイズの似たような服なら店にあるぞ!」
ルーチェ「結構です!」
スワン「ウチの妹に何着せようとしてるのよ。たたっ切るわよ」
リーリア「そうだよ!お姉ちゃんはボディラインが出るぴっちりした服を肌が見えないように着るのが一番萌えるの!」
キル「首元は見せども谷間は見せない!スカートとニーソから生まれる5センチの絶対領域!ルーちゃんの服は私がこだわりを持って作ってるんだから!」
ルーチェ「レーラさん。いい服屋ってないですか」
レーラ「今度紹介するわ」
キル「なんでー!?」
クレイン「それで、香くんがいない理由についてですが」
竜神「ああ。今日の議題は香について、としか言っていなかったな。詳しいことはあえて伏せていたんだが」
シェリア「早くして・・・・・・帰る・・・よ・・・・・・?」
竜神「わかったわかった。こほん。本日の議題は『風流香の勢力拡大について』だ」
ルルト「・・・・・・香の勢力拡大?」
キル「香くん、なにかやってたっけ?」
ルーチェ「香くんは基本的に集団のトップには立たないから言われてもピンと来ないね」
ファイス「中等部時代の放送部の部長ぐらいでしょうか。あれも繰り上げですけれど」
竜神「ああ、その通り、アイツ自身が別に意識して勢力を広げているわけじゃないんだ」
キース「その周りが問題なのです」
フレア「周り?」
キース「香は知っての通り我々『竜』の序列第二位であり、私たちの仲間であることは確かなこと。だけれども、香を中心としたコミュニティがあまりにも発展しすぎていてね」
レーラ「香くんには人と人をつなぐ才能がありますからね。自然と彼を中心に和が広がっていくのは不思議ではありません」
カレア「行動も基本的に誠実ですし、かといって少し抜けた部分もあってかわいいですし」
リーリア「香君自身がすっごい魅力的だよね!食べちゃいたいぐらい!」
シェリア「香・・・・・・ごはん・・・・・・おいしい・・・・・・」
雅「中学生のころから自炊をしていただけあって料理レベルは高いですね。その上今の部活動がすごいみたいですし」
クレイン「男性として頼りになる行動力がありますよね。困っている人を前にした時の行動の早さと意志の強さと言ったらもう、私骨抜きにされてしまいます」
ラン「恋人想いなのはいいことよ。女性関係にだらしないということもなく、むしろ他の誘いはきっぱり断ってるし」
フロウ「とりあえず電話したらでてくれるよね。話も付き合ってくれる」
ダークネイク「相手が敵だろうが遺恨を残さないように後始末をきっちりつけるのは大変よろしいわね」
スワン「よっぽどのことをしても最終的には許して受け入れてくれるわよね」
フレイン「ここはいつから品評会になったの?」
竜神「まあそんなわけで香周りのコミュニティが発展しすぎててもしかしたら組織の立ち位置も危ぶまれるかもしれないという話だ」
ルルト「やろうと思えば下克上もできるぐらいになってるってことだね」
スララ「単純な戦闘力もおそらく我々の上をいっているだろう。私は花見草華に力負けをした」
スワン「えっ!?あなたが!?」
スララ「ああ。10%の力で負かされてしまったよ」
キース「愛もすごいわね。私のブレスを涼しい顔して防いで私の鱗を素足でたたき割る」
レーラ「アリスの魔法も厄介ですね。彼女ほどの知能があれば汎用魔法を組み合わせるだけで無限の戦い方ができるはずです」
キル「リーブラちゃんの動きの正確無比さもすごいよ。あのこ、10キロ先に置いた的を寸分たがわず10発同じところに弾丸を当ててたもん」
ラン「完全隠密行動ができて諜報もその気になれば暗殺もござれのアクエリアスが一番の脅威ね」
スワン「知覚すらできないというのが恐ろしいわよね。仮にそこにいても気付けない。・・・・・・いないわよね?」
紗菜「あっちを使っていたら話題にすら上げられないからいないのは確実ね」
竜神「え、これもしかしてかなりヤバイ?反乱起こされたら負ける?」
レーラ「ここにいる全員が日輪ちゃんのお祓いで動けなくなりますしね」
アリアエル「魔力、聖力、妖力、霊力。全部まとめて祓うのがスゴイですよね」
リーリア「すごいって言うか特攻っていうか・・・・・・」
クレイン「聖法が使えなければ私はただのか弱い一般人ですし、魔法が使えなければロウチェも同じです」
キース「そもそも魔物や天人はその身体構造上魔力や聖力がなければ日々の生活すらままならないわ」
ピピ「しかも向こうは絶対単独でかかってこない」
フレイン「魔法が封じられているだけでもあのフィジカルモンスターたちに勝てる気がしないわ」
竜神「恐るべき子どもたちだ・・・」
雅「戦闘力以外も長けていますしね、みなさん」
エア「人間レーダーの玖美、その気になれば半径500キロぐらいまでの情報を知覚したうえで処理できる」
フェア「スーパーハッカーの蓬莱。ネット上の情報は全て彼女に操作されるわね」
フレア「未来が視える上海。不意打ちは全部予見される」
カレア「そしてオルレアンちゃんが反射をすると」
竜神「相手にしたくないな!」
フェア「それに香の周りって魔物としても上位のやつらばっかりよ?」
竜神「え、何それたぶん私知らない」
レーラ「九尾の狐の炎火さん、人魚姫の雫さん。かの女神アテナである卯衣さんや、天使の位階第3位のノノさん」
ルーチェ「ウチの社員をいれていいならサンタクロースのクリスもそうだし、スワンお姉ちゃんと同じ聖人のミシェルも」
テトラ「ならウチのドッペルゲンガーのムムと死神のニケも入れておくか」
紗菜「あと相手にしたくないといえば魔神姉妹の美瑠久と胡桃かしら。魔神といえばフラリスもいるし」
スワン「フラリスといえばフレデリアね。そう、魔女の名門フレデリア一族も。手合わせしてもらったことがあるけど、アリスの親族だけあって中々に厄介だったわ」
フレア「冥神の風藍とか地球意思の真歩、悪意のある災厄の蔡果なんかもやばいやつらか」
シェリア「異魔王ジェミニ・・・・・・守護神フレデリカ・・・・・・大罪ナナシ・・・・・・」
ダークネイク「大罪で思い出したわ。七つの大罪の悪魔たちもあっち側じゃない」
ラン「邪神の出羽美に天女の夢明もいたわね。うん、相手にしたくないわ」
竜神「仮に香を敵に回したらそんなやつらを相手取ることになるのか・・・・・・」
キース「ちなみに、もし『竜』が竜神様派と香くん派に分かれるとしたら皆さんどっちにつきます?」
竜神「いや、流石にみんな私の味方してくれるよな!」
キース「私はもちろんですが・・・・・・」
紗菜「・・・・・・」
キル「あはは・・・・・・」
ファイス「えっと、その・・・・・・」
竜神「え、ちょっと待ってくれ。私の方についてくれるやつどれくらいいる?その、戦力差とか抜きで」
フレア「うーん・・・・・・」
カレア「・・・・・・」
ルルト「どうしようかな・・・・・・」
竜神「え、ほ、ほんとに?みんなほんとに香の方についちゃうの?」
ダークネイク「なんか可哀想になってきたからあっちにつく」
エア「このままだと泣きそうだしね」
スゥ「まあ向こうにつく理由もないしこっちでいいかしらね。竜神様泣きそうだし」
竜神「泣かないよ!さすがに!」
キース「半分以上がごっそり持っていかれましたね」
竜神「り、理由!理由を聞かせてくれ!」
キル「いや、だってかわいい孫だし」
スワン「大甥だし弟の忘れ形見の子供たちだし」
リーリア「かわいい大甥だし仕事先の同僚だし」
ルーチェ「大甥ですし後継者の予定ですし」
紗菜「曾孫、でいいのかしらね」
竜神「あーうん、そうだよな。おまえらはそうだわ。家族は仕方ない」
ラン「孫の恋人だし」
フレイン「ウチの巫女の従兄だし」
雅「子孫の想い人ですので」
クレイン「将来の婿です!」
フロウ「玄孫の想い人兼玄孫の同僚!」
竜神「あー、つまり実質身内と」
レーラ「香くんも玖美ちゃんもメアリーちゃんも私の患者ですから」
ファイス「孤児院の子たちの面倒を見てくれたり、フルートの弟子・・・・・・でいいんですかね。まあ弟子ですし」
カレア「大事なお客様ですので」
フレア「ウチの常連だし」
竜神「え、私常連未満?」
フレア「だって竜神ウチの店に金落とさねーじゃん」
カレア「折角クーポン渡したのにね」
フレア「おう。なのに秋葉のメイド喫茶じゃないとやだ!なんていいやがって。クソが」
竜神「すまん!以外と根に持ってたんだな!」
ルルト「クランの孫ってだけでまあ僕にとっては向こうにつく理由になるかな」
フェア「同じく。あとはウチの生徒だし」
テトラ「私の場合はアリスが確実に向こう側というのがな。悪いが二度とアリスに刃を向けるつもりはない」
レイス「ルーちゃんやミシェルちゃんと敵対したくないので」
竜神「そうか・・・・・・私の優先度そんなに低いか・・・・・・」
アリアエル「単純に人間性の問題ですね」
シェリア「私も・・・」
竜神「人間性!?」
アリアエル「香くんは主神としての私の主義主張を理解してくれていますからね。そしてその上で実践できるところは実践してくれている。若人ながら尊敬に値する人物ですし、もし敵対するとなると原因は竜神様側にあるのかなと」
シェリア「香・・・・・・怒る・・・・・・理不尽は・・・・・・しない・・・・・・。どうせ・・・・・・竜神の・・・・・・せい・・・」
エア「あー、なるほどー。もし派閥が分かれるとしたらそれは香が何かアクションをおこしたからじゃなくて竜神が下手打ったせいになるわけだ」
ダークネイク「そう考えると竜神につく理由がなくなるわね。むしろ向こうの方が正当性がありそう」
スワン「しかも香くんが動くとなると正義の女神様のお墨付きなわけよね」
キース「つまり大義は向こう側にありということですか。竜神様、諦めましょう」
竜神「仮定の、仮定の話なのに・・・・・・」
香「すいません、遅れました」
竜神「えっ!?こ、香!?」
キース「・・・誰か呼んだ?」
香「あ、いや、リーブラから会議が始まってるって聞いて急いで来たんですけど」
キース「会議の話は城の者と幹部以外に伝えてないはずだけれど・・・・・・」
リーブラ「あら、だってこちらのお城はウチのメイド派遣サービスを利用してくださっているじゃないですか」
竜神「リーブラ!え、マジで?キース、私それ聞いてない」
キース「いいましたよ。旦那様とイチャイチャしてて聞き流してたようですけど」
エア「どこも人手不足なのよね。ここのメイドもやりたいってやつが少ないし」
フレア「誰が好き好んでこんな辺鄙な所で年がら年中馬鹿夫婦のいちゃつきを見せられたがるんだよ」
キル「ここだと出会いもないしねぇ」
スワン「だからたまに来る香とか緋石が狙われると」
アリアエル「メイドの中にはルチアさんみたいな大物がいるから口も出しづらいと」
香「アドとかイヴとかが止めてくれてなかったら今頃どうなっているのやら・・・・・・後でお礼を言いに行こう」
スララ「ウチの息子には相手がいる。香にも相手がいる。それもわかっているからさらに飢える、と」
香「メイド派遣サービスって?」
リーブラ「本来は普通の会社相手のサービスなんです。業務を円滑に回すための掃除・お茶くみや昼食などその他の業務を一手に担うメイドを派遣するという」
ルーチェ「あ、そうそう。今ウチに3人来てもらってるでしょ?もうちょっと増やせる?ちょっと大きくなってきた事業所があってね」
リーブラ「難しいですね・・・研修中のメイドが5人ほどいますが、アザラシ製菓だけに回し過ぎると他の企業へ派遣できなくなりますので」
ルーチェ「そっかぁ・・・3人でも多い方だもんね。ごめんね、わがまま言っちゃって」
リーブラ「いえいえ。その分多めに払ってもらっていますから。これからもよろしくおねがいします」
フロウ「いいなー。私も仕事中それ以外のことやってくれるメイドさん雇いたいなー」
キース「結構お高いですよ?月々50万円」
フロウ「たっか!無理!」
アリス「アザラシ製菓は3人まとめて月180万払ってるしね」
フロウ「儲けてるねー、このっこのー」
ルーチェ「その分他の業務が円滑に回るから月180万円以上の利益が上乗せされてるってことだよ」
竜神「おまえらー、仕事の話を始めるなー」
香「で、どんな会議をしてたんですか?」
竜神「えっと、その、だな」
リーブラ「もしここ『竜』の派閥が香様派と竜神様派で分かれたらどうしようという会議です」
竜神「なんで内容まで知ってるんだよ!」
キル「盗聴器とかどこについてるの?」
リーブラ「企業秘密です」
キル「えぇー、いいじゃーん。弟子でしょー、教えてよー」
リーブラ「じゃあ一つだけ。キルさんの服のボタンです」
キル「え、マジ?・・・あった!これか!気付くかこんなもん!デザイン一緒だし!」
キース「ボタン型盗聴器・・・恐ろしいわね」
香「・・・もし分かれたら、って話になったんだと思いますけど、多分これから先分かれることはないと思いますし、もしそんな派閥争いが起こりそうなら止めますよ」
竜神「え、なんで?ワンチャンここのトップになれるのに?」
香「僕に支配欲とか権力欲とかは別に・・・。というか、竜神様に迎合はすれど反抗することはないですって」
キース「え、本当に?これに?」
竜神「これって言うな!」
香「まあまあ。確かに普段は旦那さんとの仲が良すぎて目に毒、というところはあるかもしれませんが、それはウチも一緒ですし」
キル「魔物はね、特定パートナーができたらそうなっちゃうのは仕方ないんだよ」
香「だけど、いざという時には大人として、そして組織のトップとして責任を果たす覚悟があり、行動もする姿を僕は見てきましたから」
香「僕が無責任なことを勝手にするからというのもあるかもしれないですけど、僕がやりすぎてもそれを認めたうえでその責任を被ろうとしてくれる人を尊敬こそすれど見下すことも敵対心を起こすことなんてありませんって」
竜神「・・・キース、どうしよう。私、この組織で派閥が分かれたら香につきそう」
キース「・・・・・・こういうところが女殺しの特質なのでしょうか」
キル「違うよー。香君は人を減点方式じゃなくて加点方式で見てるだけだよ。だからダメな所は個性として受け入れて良いところは尊敬点に加算されて褒め殺ししちゃうだけだよ」
エア「これが噂に聞くダメ女製造機なのね」
ルーチェ「ダメ女、っていうか欠点を欠点として見ないから皆のいいところがすごい伸びていくだけで」
竜神「もー!幽と付き合うとかしてなかったらウチのマリンでもアースでもチェロでも持っていけ!とかできたのに!」
香「せめて小学生を勧めるのはやめません?」
フレイン「ウチの夏海を持っていきなさい」
フロウ「スノーちゃんとリズちゃんもよろしくー」
スララ「ん?ウチのもいるか?」
クレイン「むしろ私をもらってください。ロウチェもメアもクロウも付けます」
雅「皆さん好き勝手言いますね。リーブラちゃんはアピールしなくていいんですか?」
リーブラ「そんな。私には恐れ多いです」
ラン「だめよ。香くんは幽と添い遂げて鈴火と灯鈴も引き取ってもらうんだから」
香「幽はともかくとして他二人もまとめるのは勘弁してください」
リーリア「やー、じゃあ今日の会議はこれで終わりだねー」
フレア「心配するだけ杞憂だってことだな。これだし」
カレア「ちょっとは心配してたんだね」
フレア「まあなー。竜神が勝手に勘違いで暴走しないかだけが心配で心配で」
竜神「そんなことせんわっ!」
ルルト「したからこんだけ集めてるんでしょ」
ピピ「まあまあ。これでしばらくは仕事に専念できますし」
フェア「そうね。次はもっと早くに知らせてちょうだいな」
テトラ「店を空けるのも楽じゃないからな!はっはっは!」
アリス「あ、そうか。今あの店いったらテトラいないんだ。お兄ちゃん、帰ろ」
リーブラ「そうですね。日本は現在夜。そろそろ帰らないと明日に差し支えますわ」
竜神「あ、そうか。時差か」
リーブラ「ついでに日本に戻る方がいらっしゃいましたら風流家前でよければお送りいたしますが」
ルーチェ「私ら飛行機で入ってきてるからちゃんと正規手段で出国しないと国に怒られるよ」
キル「面倒だよねー。こういう時飛べる子たちが羨ましくなっちゃう。るるちゃん乗せて?」
ルルト「嫌だよ」
フェア「飛べるとは言っても長距離飛行できるってだけで限られるのよ」
竜神「よし!これにて解散!あ、香には多めに振り込んどくから」
香「やめてください」
【第2話】
レーラ「よく来てくれましたね、みなさん」
香「どうも。わざわざ城に呼び出すなんてどうしたの?」
リーブラ「日本時間ではこんばんは。こちらではこんにちはですね。一瞬で来られるとは言え時差が大きくて時差ボケしそうです」
アクア「体内時計と実際の時計が合わないもんね。辛いわ」
オルレアン「ごきげんよう。私は寝てたからわかりませんが」
コスモス「どーもです!おなかすきました!」
ケイオス「どもー、どもどっもー!おねえさま、さっき食べましたよね?」
竜神「相変わらずマギ・フィールド姉妹は元気がいいわね。こんにちは」
キース「わざわざ呼び出して申し訳ない、がこちらから出向くわけにもいかないのよ。今回用があるのはあなたたちじゃなく、その中身の方だから」
リーブラ「と、いいますと・・・・・」
礼丹「わたくしの出番ですね!ほらみなさーん、引きずり出されたくなければ自分で出てきなさーい」
香「レーラさん、ちなみに今日のおやつは?」
レーラ「簡単ですが、イチゴのショートケーキを用意しました」
八重「ケーキ!」ピョイン
コスモス「わっ!いきなり出てこないでください!」
八重「だって、ケーキだもん!」
アクア「リヴも出てきなさいよ・・・・・え?あー、うん。アリス、化粧品貸して」
アリス「はいさー。化粧室はあっちだよ」
香「どうしたの?」
アクア「化粧してないから外出たくないって。1時間ぐらい待ってあげて」
ケイオス「え、満音もですか?なんかいっしょにおけしょうしたいそうです」
リーブラ「明日香はどうするの?・・・・・礼丹さん、引きずり出してあげてください」
礼丹「はいなっと」ズルッ
明日香「うっ、また引きずり出された・・・・・なーんで抵抗できないのかしらねー」
礼丹「わたくしが正義ですから」
明日香「説明になってないわよ」
オルレアン「では私の中のみなさんも・・・・・」
香「眠利ならもう出てきてるよ」
オルレアン「あら?」
眠利「・・・・・」チョコン
八重「あ、お兄ちゃんのおひざの上。いいなー。あとで変わってね?」
眠利「・・・・・気が向いたら」
里実「まったく。用もないのに異性に身体をくっつけるだなんて、破廉恥ですよ」
眠利「・・・・・ここが、落ち着くから」
高魅「羨ましいだけなのではありませんか?」
里実「は?」
高魅「下々の行動など捨ておいておけばいいものを、わざわざ反応するなんて嫉妬にしか思えませんわよ」
里実「誰があんな破廉恥なことに嫉妬するものですか!」
オルレアン「皆さんでてきていますね。いつの間に?」
アリス「自分のとこから出て行かれてもわからないものなんだね」
オルレアン「なにか衝撃があるわけでもありませんしね」
香「眠利、そろそろ交代してあげて」
眠利「・・・・・・もうちょっとでいいとこまでいくから待って」
八重「はーやーくー」
高魅「ふむ、今日もわたくしは最高に美しいですわね。常に最高のコンディションを維持する、流石はわたくし」
里実「はぁ、早く戻りたいです」
リヴ「お待たせ~。ごめんね、お化粧に時間かけちゃって。事前にわかってたらちゃんとしてたんだけど・・・・・・」
満音「そうですよ!こういうのはちゃんと早めに言っておいてください!髪型とかもいろいろあるんですからね!」
竜神「あんたたち言ったら来ないじゃん」
眠利「来るわけないでしょめんどくさい」
高魅「わたくしを出向かせるだなんて少し傲慢が過ぎるのではありませんか?」
里実「あなたが言いますか、あなたが」
明日香「わざわざ呼ばれるってことはめんどくさいこと確定じゃない。面白いこともないし、パスに決まってるでしょ」
リヴ「皆いろいろ言ってるけど、そもそも私たち普段から外に出ないから結局来ることになるんじゃないの?」
満音「逃げようと思っても逃げ先もないですしね。逃げたところでリーブラさんに捕まるのがオチです」
八重「ケーキおいしいね」
リーブラ「では要件も済みましたので私たち姉妹と香様は帰宅してよろしいでしょうか」
竜神「え、なんでよ。話聞いていってよ」
アクア「え、めんどくさ」
竜神「最近の若者は!すぐこういうこと言う!」
アリス「ダメだよ、アクア。ちゃんとお年寄りの言うことは聞いてあげないと、お年玉減らされるよ」
アクア「うげ、それは勘弁」
竜神「だーれが年寄よ!まだまだぴちぴちの600歳よ!」
アリス「600歳のどこがぴちぴちなんだか」
リヴ「あの、アリスちゃん?その話はこっちにも流れ弾がくるからやめない?」
レーラ「私ですら若造になる年齢の方々ばかりなのです。このあたりでおさめておきましょう」
明日香「こいつさりげなく若者側に逃げたわね」
八重「まあわたしたちみんなおばあちゃんなのは事実だし」
高魅「あなたが言ってしまったらわたくしたちも認めざるを得なくなるではありませんか!やめなさい!」
礼丹「いや、本当にやめてください。その話続けられたらわたくしこれからババアネタで弄られることになるのでやめてください」
コスモス「あ、いちばんとしうえなのはクrもがもが」
クロ「・・・・・・」
アリス(クロがそっこー塞ぎに行った。あれやったら誰のことか言わずともわかるのに。てかクロってそんなレベルで歳とってんの?)
眠利「それで、結局なんで呼んだの?」
竜神「・・・・・・実はというか、用があるのは私の方じゃないんだ」
八重「え?」
レーラ「ではみなさん、お注射の時間ですよ」ガシッ
高魅「なっ、どうしてわたくしを拘束するのですか!騙しましたわね!何とか言いなさい、オルレアン!」
オルレアン「私も知らなかったことですので」
里実「ああもう!扉に結界を貼ったのは誰ですか!」ガンガン
礼丹「わたくしとアリスです。大人しくしてなさい」
アリス「ほらー、だってこうでもしないとあんたら全員逃げるじゃん」
リヴ「いや、別に私は・・・・・・」
里実「医者を殺してでもこの場を乗り切って見せる!」
レーラ「ふふ、私を殺せるとお思いですか?」
八重「やーだー!注射やーだー!」
リーブラ「こら、八重ちゃん。ちゃんとお注射しないと後が怖いですよ?・・・・・・とはいえ、何の注射かは知りませんが」
レーラ「あなたたち憑りつき先及び周囲への精神汚染効果を減らすための薬です。何分揮発性が強く、注射でないと体内に入れることができなくて」
香「あ、注射が嫌だったら」
眠利「あるのならさっさと教えて!」
香「いや、揮発性云々が問題なのなら海さんに直接体の中に注入してもらうって言う手も」
明日香「そっちの方が精神的に怖いわ!その気になればあの子心臓潰せるじゃない!」
アクア「『あ、手が滑った』で血液じゃなくて骨の中に薬液を置き去りにするとかしたら面白いことになりそうね」
レーラ「この薬を骨に注入したら骨の中にある血液成分を作る作用が弱くなるので結果として体内がボロボロになりますね」
眠利「ぜ、前門の虎、後門の狼・・・・・・」
ケイオス「てやっ」
満音「あうっ、け、ケイオスさーん?う、動けないんですがー?」
ケイオス「かべとうでとあしをくっつけました!」
満音「あ、あの、引き抜くとかそんなレベルじゃなくて壁と一体化してて本当に身動き取れなくて、あの?」
レーラ「確かに、これなら抵抗される心配はありませんね」
コスモス「うでだけとりました!」
明日香「私の腕!返してぇ!」
眠利「こ、こうなったら・・・・・・怠惰の波動を」
レーラ「それ、私には効きませんよ」
眠利「うう・・・・・・」
香「ほら、2人ともがんばろう。ちょっとちくっとするだけだからさ」
八重「でも、怖いよ、お兄ちゃん」
眠利「あの針が私の肌を刺して肉を貫いて体の中に怪しい薬を入れられるんだ・・・・・・そして私は内側からどんどん腐っていって・・・・・・」
レーラ「そんな危ない薬じゃありません」
香「がんばったらあとでごほうびあげるから」
八重「ほんと?嘘ついたら針千本だよ?」
眠利「嘘だったら針千本下から飲ませる・・・・・・」
香「怖っ!いや、嘘じゃないけど。じゃあ僕はご褒美の準備しておくから、竜神様、ここのキッチン使っていいですか?」
竜神「うん、いいよ」
香「リーブラとアクアも手伝ってくれ。オルレアンは・・・・・・」
オルレアン「zzz」
世界「オルレアン様はお休みの時間です」
香「知ってた」
リーブラ「ではキッチンまで移動しますね」
アクア「結界解かなくてもいけるから楽よね、姉さんの」
満音「あのー、その二人の分だけですか?私の分もごほうびとかもらえたり・・・・・・」
香「大人は我慢しろ」
里実「同じような年齢ですよ!我々全員!」
香「ほう、じゃあ里実は精神的には注射を受けるのにも17歳の男子高校生からわざわざご褒美をもらわないとできないようなおこちゃまもおこちゃまなのか」
里実「なっ!それは飛躍しすぎでしょう!それとこれとは話が別です!」
八重「お兄ちゃん、あたしはもらわないとできない」
眠利「私も」
明日香「私も!」
リーブラ「有無を言わさず一番最初に一番太い針で入れてもいいのですよ、明日香?」
明日香「なんでそんなに扱いひどいのよ!嫌よ!」
レーラ「じゃあちょっとちくっとしますよー」
リヴ「はーい」
アリス「リヴは大人だねー」
リヴ「注射ごときで泣きわめくほど幼くいられないしね」
香「お待たせ、特製のベビーカステラを作ってきたよ」
八重「カステラー!」
高魅「そんな縁日じゃないのですからそんなものを渡されても高貴なるワタクシを納得させることなどできませんわ!」
リーブラ「このベビーカステラは玖美ちゃんに厳選してもらった素材をふんだんに使い、内側にメイプルシロップジュレを入れてある特別製でして」
アクア「カステラの中央に私の氷でつつんだジュレを入れてあるから溶け出ることなくそのままの状態をキープしているわ」
眠利「おいしい」
明日香「うんまっ!これうんまっ!まあどこぞの似非お嬢様は?高貴らしいから?いらないみたいだけど?」
里実「その分我々がいただくとしましょうか」
リヴ「うん、おいしい!アクアちゃんの能力は便利だねー」
アクア「こうやって料理に生かすのは他の誰にもできない芸当。私のアイデンティティよ」
アリス「魔法で再現しようか?」
アクア「私のアイデンティティを奪わないで」
満音「やーやーやー、確かに相当おいしい・・・・・・流石はリーブラさんですね」
リーブラ「三人の合作ですよ」
香「僕はアイデア出してルーさんに材料譲ってもらっただけだし」
アクア「私はジュレを包んだだけ」
リーブラ「私は材料を受け取って、生地を作って焼いただけです。三人の誰が欠けても完成しないものですよ」
明日香「おいしいわねー!これを食わず嫌いする奴とか馬鹿しかいないわねー!」
高魅「ぐぬぬ・・・・・・しかし、吐いた唾は吞めませんし・・・・・・」
コスモス「あーん!」
高魅「え?」
コスモス「あーん!です!あーん!」
高魅「あ、あーん」
コスモス「どうぞー!」
高魅「・・・・・・とても美味ですわ」
眠利「意地張ってないで最初から食べればよかったのに」
八重「おいしいのにね」
高魅「そこ!うるさい!」
竜神「・・・・・・なぁ。これ、私が呼びだす必要あったか?最初から菓子で釣っていればよかったんじゃないか?」
レーラ「それはそれで多分来ないので」
【第3話】
キース「皆、今日は集まってくれてありがとう」
フレア「そうホイホイと来れるわけじゃねーんだからな?アタシも仕事があるし」
ピピ「そうですよ。しかし全員招集を、キースさんがするとは何事ですか?」
ルルト「キースがするってことはよっぽどのことなんだよね?」
ダークネイク「竜神と違って職権乱用はしないでしょうし」
竜神「私もしとらんわ!」
フレイン「ここまで来るのも大変なんだから。呼び出しは一年に一回程度にしてほしいわね」
夏海「フレイン様ー、これもう食べていいんですかー?」
フレイン「もうちょっと待って」
スワン「・・・・・・どうして夏海ちゃんがここに?」
フレイン「この子の両親が新しい建築様式を学びに出張中だから、少しの間預かることになったの。その兼ね合いで」
香「相変わらず研鑽に余念がないな、あの村は。流石だ」
ルーチェ「今回は香くんもいるんだね」
香「僕が何かしたわけじゃないしね。前の時は案件が案件だから呼ばれなかっただけで」
雅「それと、なぜか愛ちゃんもいますね」
愛「イタリア観光ついでに来ました」
香「明日明後日は二人でローマ観光です」
キル「大丈夫?幽ちゃん怒んない?」
ラン「てか、怒れうちの孫娘」
愛「だってー、私イタリア語そんなに喋れないしー」
レイス「チェロさんやアースさんをイタリア語でお説教しておいてその言い草ですか」
アリアエル「彼女のそれなりに喋れるはビジネストークのようなものまで含めているのでしょう」
愛「日常会話ぐらい覚えれば誰でもできるじゃん」
紗菜「ふふ、とても流暢な発音ね。すばらしいわ」
スゥ「紗菜は何を笑っているの?」
紗菜「愛ちゃん、今イタリア語で喋ってるのよ」
スララ「小粋なことをするな、お前も」
愛「気付いてくれたのは紗菜さんだけだけどねー」
レーラ「仕方ありませんよ。我々魔物は何語で喋られていても自分の母国語で聞こえるのですから」
カレア「わざわざ耳に聖力を集中させる必要もありませんしね」
香「一応僕もイタリア語で喋ってます」
キル「香くんはもともと慣れてるでしょ」
香「うん」
愛「こいつはほんと・・・・・・」
ファイス「そろそろ本題に入ってもよろしいでしょうか?」
シェリア「・・・・・・忘れてた」
エア「今日の議題はなんなの?」
キース「ああ、ごめんなさい。今日は会議ではありません」
フロウ「ん?会議じゃない?」
フェア「え、じゃあなんで集められたの?」
クレイン「我々も暇ではないのですが・・・・・・」
テトラ「フレア嬢が言っていたように、店を空けるのも楽じゃないのでな。相応の理由がなければ怒るぞ?」
キース「ご心配なく。相応の理由です。愛、こっちに」
愛「はーい」
竜神「うん?」
キース「私、キース・フローズンは本日をもって、『竜』の序列三位の座を退席します」
キル「・・・・・・えっ?」
キース「そして、今日から私の立場を継いでもらうのがここにいる平山愛なのです」
愛「改めまして、皆さんにご挨拶を。本日を持ちまして『竜』序列三位を委任されました平山愛と申します。若輩者故失礼を働くこともあるかと思いますが、どうぞよろしくおねがいします」
竜神「ちょ、ちょっと待ってくれ!キース、私聞いてないよ!?」
キース「言ってませんから。サプライズにしようかと思いまして」
竜神「びびったわ!めちゃくちゃびびったわ!私上司ぞ!?話通せよ!」
キース「『竜』の権威を他者に譲渡する場合、当人間においての合意によって成立する。空席の場合は他序列内の者の推薦を必要とする。このルールに則ったまでです」
竜神「えー・・・・・・確かにそうだけどさぁ・・・・・・」
キル「愛ちゃんようこそー!『竜』へー!」
ファイス「あ、それでしたら私からも。先月私、ファイス・セイクリッドの序列十三位の立場を遠山響華に移譲しました。今日は学校の会議があるそうなので、遅れて挨拶をしにきます」
竜神「それも聞いてない!」
フレイン「あ、じゃあ夏海に私のあげるわね」
夏海「もらえるものはもらいます」
竜神「そんなおかずちょっとあげるみたいな感覚で大事な立場を委譲しないで!」
ルルト「・・・・・・そっかー。そうだよね。そろそろ世代交代とか考えないといけない時期だよね」
レーラ「いつまでも我々のような老人が居座っていては世の中の流れが滞ってしまいますしね。そう考えるとキースさん、英断ですね」
キース「正直そろそろこの立場が面倒になってきてる者もいたと思うの。だから上位の私が率先したらみんなも交代しやすいかなって」
フレア「なーるほどなー。あたしも適当に見繕ってさっさとおさらばするかぁ」
竜神「そんなに!?そんなにみんなここが嫌なの!?」
ダークネイク「少なくとも気軽には来れないし」
シェリア「魔王・・・・・・結構・・・・・・忙しい・・・・・・」
アリアエル「全員招集となると私もレイスも天界を空けるわけですから心配ですしね」
エア「私も精霊界を空けるのは抵抗あるしなー」
フェア「・・・・・・これを機にエリーに声をかけてみようかしら」
竜神「あれ?もうみんな完全に交代の意思を固めてる流れ?」
キース「竜神様もさっさとマリンに立場を譲ればいいじゃないですか」
キル「むむむ、リルは絶対嫌がるし、かといって薫ちゃんも玖美ちゃんも・・・・・・アリスー?」
アリス「ごめんね、おばあちゃん。私、もうスゥから話をもらってるんだ」
スゥ「悪いわね、キル」
キル「むーん!困ったよ、これは!」
フレイン「別に血縁とか親戚じゃなくてもありなのよ?」
愛「私がそもそも血縁無いし」
キル「あ、それもそっか。まあ考えとこ」
竜神「まじかー・・・・・・まじかー・・・・・・」
―後日―
マリン「では、『竜』の会議を・・・・・というよりメンバー交代後の顔合わせをという話だが」
香「うん、言わんとしてることはわかるよ」
マリン「ああ、わかってくれるか」
月美「これわざわざこのお城に来てする必要ある?」
マリン「あえて言わなかったんだが」
竜神「あなたたちー、ちゃんと初顔合わせなんだから自己紹介とかしなさいよー」
アリス「初顔もなにも見知った仲だし」
白雪「見事に見たことある顔ぶればかりだねぇ」
リーブラ「なんとなーくこんなことになるんじゃないかとは思っていましたが」
草華「まあ、うん。知り合いしかいないね」
桜「えっと、議事録とかは・・・・」
射美奈「え、桜さんここでも書記するの?」
幽「香くん、先輩としてここの会議について教えてくれないかしら」
香「言いたいこと言ってわちゃわちゃしゃべってお菓子食べてお茶飲んで帰る。以上」
クレイン「だいたいあってますね」
アクエリアス「それで会議・・・・?」
ミシェル「ウチの会議とだいたい一緒ですね」
月美「それでいいのかアザラシ製菓」
白雪「ウチの経営会議もそんな感じー」
ポラリス「居酒屋でやる話を会議とは呼ばない」
蒼石「おっかしぃな・・・・・・なんかもっとかっこいいの想像してきたんだけど・・・・・」
日輪「もっとこう、仰々しいのを想像してたんだけど」
香「竜神様とかおばあちゃんとかがいる会議が仰々しくなるわけないだろ」
リリーナ「ごもっともですね」
響華「竜神様もキース様も出会ったころはとても威厳にあふれていましたのに・・・・・・」
和香「竜神様厄介オタクだしキースさんは処女こじらせてるしで印象崩れたよね」
蓬莱「てか、これ日本でやったらだめなのか?」
上海「多分割とみんな思ってるけどそれは言っちゃだめだと思う」
夏海「えー、イタリア旅行したいじゃーん」
オルレアン「私、イタリア語はわからないのですよね。香様、エスコートをお願いできませんか?」
愛「イタリア語なんて簡単よ。ノリと勢いでいける」
草華「多分それは愛ちゃんだけだと思うな」
リーブラ「ノリと勢いでドイツ語を覚えたあなたが言うんじゃないわよ」
アクエリアス「なんでこいつらこうも簡単に外国語を覚えられるのか」
アリス「草華は知らないけど愛はこのアリスちゃんが直接教えたからね!」
エリー「アリスちゃーん、うちのバカ共にも授業してあげてー。物理とかー」
アリス「おっと、私を家庭教師にしたかったら相当額のお値段だよ?」
エリー「自腹切らせればいいかな」
オルレアン「キャッシュでよろしいですか?」
アリス「残念、アリスちゃんはお金で動くほど安い女じゃないのです」
上海「さっきの発言とそっこー矛盾してない?」
蓬莱「アリスだからな。気にしたら負けだ」
ニケ「店長はどうして私をここに入れたの・・・・・・」
香「一応天界・魔界・地上・冥界全ての取り締まり団体っていう名目だから冥界出身が欲しかったんだってさ」
ニケ「ダークネイク様がそのまま続ければよかったじゃないの!もしくは市長とか!うぅ、緊張するぅ・・・・・」
香「はい、お茶」
ニケ「ありがとう・・・・・・香さん一家とリーブラぐらいしか知り合いいないし辛い・・・・・」
月美「・・・・・え、もしかして私魔界出身判定?」
香「母親の実家が魔界だからいいだろ判定」
月美「まーじーかー」
ミシェル「となると、私が天界出身なのでしょうか」
クレイン「ミシェル様は天界で修行を成されたと聞いております。なので大丈夫らしいです」
ミシェル「基準ががばがばね」
香「まあ竜神様だし」
ワグラネリー「いや~、みんな大変だね~」
射美奈「ネリー、なんでここに?」
ワグラネリー「いや、私もね~?紗菜からなんか参考人ってのを引き継いだわけなんだよ~。何するのか知らないけど~」
香「会議がグダグダしてきたら喝を入れる役目だね」
クレイン「アドバイス・・・・・したところはあまり見ませんね」
射美奈「もうめんどくさいし解散しない?あんまり長引くと観光できないし」
愛「そうねー。あ、でも観光するにしてもあんたイタリア語喋れるの?」
射美奈「日本語オンリー」
愛「ヴェネ、通訳してあげるわ」
射美奈「シェイシェイー」
愛「日本語どこ行った」
クレイン「香くん、久しぶりに私たちも観光しませんか?」
香「この辺りは散々遊び回ったと思うけど」
マリン「いいじゃないか。なあ、スノー」
白雪「そだねー。お姉ちゃんも香君とかマリンちゃんとかクレインちゃんとまた大冒険したい!」
アリス「また?大冒険?」
リーブラ「その話詳しく」
クレイン「小さい頃私たち四人でいろいろと遊びまわっていたというだけですよ」
マリン「親同士の関係など気にせず遊び回ったものだ。今はどうだ、香。お前ももう少し童心に帰ったらどうだ」
香「そう言われてもなぁ。まあ4人で遊びたいって言うのなら反対はしないよ」
アクエリアス「私たちのことは置いていっちゃうんだ。ふーん」
草華「異国の地で言葉も喋れない私たちをほっぽり出して遊びに行っちゃうんだ。ふーん」
リーブラ「イタリア語なら私が喋れるわよ」
草華「リーブラ、ステイ」
アリス「ねえ、愛。お兄ちゃんの幼馴染は私たちだけじゃなかったんだってさ。どう思う?」
愛「え、知ってるけど?」
アリス「なぬ?」
愛「そこの三人がまとめて香の家に遊びに来たのも知ってるしねー。ねえ、意地悪お姫様?」
クレイン「あ、愛ちゃん!そのことは!」
マリン「時期的にはアクアやリーブラも引っ越して来ていたはずだったが、会わなかったな」
白雪「セラさんのとこにお呼ばれされてたんじゃないかな?あのくらいの時期に香くんがファイスさんとセラさんを会わせてたし」
リーブラ「むぅ、巡り合わせの問題とは言え香様と共に過ごす時間をふいにしてしまっていただなんて」
アクエリアス「ファースト幼馴染の幼馴染特有のなんでも知ってる感がずるい。愛はずるい」
幽「せっかくだし愛ちゃんについていって香くんのこと、いろいろ聞いちゃおうかしら。桜もどう?」
桜「あ、そうですね。私も観光したいです」
草華「むー、こっちもこっちで・・・・・・リーブラ!通訳よろしく!行くよ!」
リーブラ「え、いや、私は香様を後ろから眺めていようかと」
アクエリアス「私らこっちの言葉わかんないんだからね」
リーブラ「もう、勝手ねぇ。仕方ないからついていってあげるわ」
月美「やー、魔物って便利だねー。イタリア語わかんないけど聞き取れる」
響華「その分語学の勉強が大変と言うのはありますが、こういった異国の地ですと不便なく見て回れるのがいいですね」
日輪「でも、読めないんでしょう?」
月美「それはそう」
響華「私は少しだけなら勉強していますのでなんとか・・・・・・」
月美「響華第二言語イタリア語取ってたんだっけ?私ドイツ語取ったからなー」
日輪「アーリアって英語以外もやるんですね」
月美「ばりばりやってるよー。もう大変」
日輪「私もここに通いだしてもう6年経ちますけど・・・・・・未だにイタリア語を覚えられる気がしませんね」
和香「第二言語かー、やったなー。ずっと赤点だったけど」
ポラリス「ちょうど今大学でやってるなー。もちろんワタシはperfect!」
月美「ポーラ先輩みたいな頭が欲しかったー。ちょっと勉強したら全部入っちゃう頭が欲しかったー」
ポラリス「まあまあ、ワタシのgeniusな頭脳に憧れるのは仕方ないとして、イタリア語を喋れない日輪ちゃんのために観光ガイドをやっちゃいましょー!」
日輪「あ、この辺はアリスに連れてもらってだいたい知ってるから多分私がガイドする側です」
月美「6年通ってるもんね」
ポラリス「・・・・・・それもそうだね!」
響華「私たちもご同伴させていただきましょうか。ね、和香」
和香「そだねー。じゃないとほっぽりだされちゃいそう」
上海「ここのキッチンも中々に設備が整ってて・・・・・・でも歴史を感じる!見て、蓬莱!かまどだよ、かまど!ピザとか焼くやつ!」
蓬莱「見りゃわかる」
リリーナ「大興奮ですね」
オルレアン「ウチの屋敷にも用意した方が楽しいでしょうか?」
蓬莱「金持ち特有のとりあえず何でも作っとけって思考はやめろ」
ミシェル「ここのキッチンも随分と現代仕様になったんですね。なんだか寂しいです」
エリー「仕方ないよー。薪で火を起こす時代は終わっちゃったんだし。ガスとか電気とかで調理しないとね」
上海「でもでも、炭火焼とか釜炊きとかガスとか電気じゃ出せない味があるんだって。うおー!燃えてきたー!」
蓬莱「え、火起こしからやんの?まじで?」
エリー「・・・・・・お手伝いします?」
ミシェル「放っておいても大丈夫だとは思いますが、一応監視しておきましょうか」
ニケ「はぁ、わかってたけどぐだぐだねー」
蒼石「会議・・・・・もっとかっこいいの・・・・・・」
ワグラネリー「悪の総会みたいなのをイメージしてたんだね~」
ニケ「まあここは実質マフィアみたいなもんだって聞いてるし」
蒼石「知り合いしかいない会議なんて楽しくない!」
ワグラネリー「知り合いじゃないのもいるんじゃないの~?そこの死神さんとかさ~」
蒼石「死神?・・・・・・かっこいい!」
ニケ「えっ」
蒼石「魂を狩る者よ、その他の功績を教えてもらおうか!」
ニケ「あ、いや、私アリスの魂を持って帰れなくてずっと詰んでる状態の駄目死神なんだけど」
蒼石「えー」
竜神「・・・・・・なあ、世代交代してよかったのか、これ?」
レーラ「ちょっと急いでやりすぎましたかね」
夏海「うち結局何したらいいかわかんないし」
フレイン「別に何もしてないわよ、いつも」
キル「結局杞憂でしたで終わってるもんね」
スララ「ただの予防接種のために呼び出されるこっちの身にもなれ」
キース「予告したら来ないでしょうが」
紗菜「ふふ、いいじゃない。何もないってことはそれだけ平和ってことなんだから」
竜神「そうなんだけど、うーん・・・・・・?」