蕾「最近さー」
鈴火「ん?」
蕾「小学生組が色気づいてるよね」
玖美「色気づいてるって・・・・」
蕾「いやいやいや、冗談じゃないんだって。ヤバいよー?ほら、この前のケイオスちゃんの件知ってる?」
鈴火「ケイオスの?いやいや、知らない」
玖美「簡単に言うと、ケイオスが家出してお兄ちゃんが見つけたって話。んで、左腕一本捨てて説得したって話よ」
鈴火「お兄さん、相変わらず無茶なことしてるなぁ」
蕾「前々から私はケイオスちゃんにも素質を見出してたけど、ついに開花したかって感じでね!もうヤバいの!超かわいいの!」
鈴火「灯鈴も最近なにかとおしゃれに気を使ってるし、言われてみればあの年代みんな変わってきてる感じするね」
玖美「メアリー・・・・・はいつも通りだけど、真恵は女らしさを意識してるね。リリーナはもともと上品なとこあるから除外」
蒼石「なんか翠石だけ出遅れてる感あるなー」
地海「出遅れてるって・・・・」
玖美「あれ、蒼石と地海。用事は終わったの?」
蒼石「うん。まあ物運ぶだけだったし」
地海「それで、何の話してたの?」
蒼石「妹組が女らしくなってるって話でしょ?」
蕾「惜しいね。色気づいてるっていう話」
蒼石「なるほどー。翠石はそう考えても色気はないなー」
玖美「そもそもとして翠石は女の子らしいじゃない。色気付いてるっていうのは別にしてさ」
鈴火「この中だと玖美が一番色気づいたね」
蕾「同意」
蒼石「だよね」
玖美「えっ!?」
地海「く、玖美ちゃんはもともと色っぽかったよ!」
玖美「地海、ちょっと離れてもらっていい?」
地海「なんで!?」
玖美「んー、話し方とか仕草のことを言ってるのなら、女らしさよりも姉らしさを意識してるつもりなのよね」
蕾「確かに、そう言われると日輪さんとか薫ねぇと似た感じ・・・・・?」
玖美「まあ安直な考えだけどさ。中身を変えるにはまずは真似から入らないとって。そして、それを続けてるうちにこんな風になったわけよ」
鈴火「なるほど・・・・・」
玖美「いつまでも末っ子気分じゃいられないしね。それに、変わったって言えば鈴火も蒼石も落ち着いたじゃない」
鈴火「あー、うん。あのときのあれは若気の至りっていうかね」
蒼石「まあ思春期はもう終わったし」
地海「なにか変わるきっかけとかあったの?」
蕾「鈴火は幽さんに一回本気で怒られたこと、蒼石はマリンさんに徹底的に言動の矛盾点を突かれて泣いてやめたんだよね」
鈴火「なんで知ってるのー!?」
蒼石「どうして蕾が知ってるの!?なんで!?どうして!?」
蕾「この蕾ちゃんの情報収集力を甘く見ちゃいけないよ。みんなの面白い所から恥ずかしいところまで大体全部抑えてるからね」
玖美「蕾はほんといい性格になったわよね。悪い意味で」
蕾「悪い意味でってどういうことさ!」
地海「あはは、みんな変わらないなぁって思ってたけど・・・・・・うん、変わってるなぁ」
蕾「んー、あそこにいるのは・・・・・おーい!ココちゃーん!」
鼓々菜「あら、蕾さん。こんにちは」
蕾「こんにちはー。今帰り?」
鼓々菜「そうですね、アルバイトが終わりましたの帰るつもりです」
蕾「・・・・・・っと、ココちゃん。お腹、空いてない?」
鼓々菜「えっ?うーん、確かにちょっと・・・・・・」
蕾「こっちこっち、そろそろだよ」
鼓々菜「えっ?えっ?あの、蕾さん?」
蕾「そろそろこの辺を・・・・・」キョロキョロ
鼓々菜「蕾さん?あの、何を探しているのですか?」
蕾「あ、いた!香にぃー!」
鼓々菜「えっ、お兄ちゃん!?」
香「あれ、蕾と鼓々菜?こんにちは。どうしたの?」
蕾「さっきそこでココちゃんと会ってさー。んで、ちょっとお腹空いたねって話をね」
香「なるほどね」
鼓々菜「あの、なんとなく展開が読めてきましたが私はその」
香「二人ともこの後用事は?」
蕾「ないよ!」
鼓々菜「・・・・・あ、ありません」
香「よしよし、じゃあ軽く何か食べるか。喫茶店かファストフードか、どっちがいい?」
蕾「私は喫茶店かなー。ココちゃんは?」
鼓々菜「えっとですね、ファストフードはあまりいかないのでそっちに行ってみたいです」
香「じゃあ決まりだ。蕾、今日は諦めるんだ」
蕾「まあいいよー。また今度連れてってねー」
鼓々菜「蕾さんはいつもこうやってお兄ちゃんと?」
蕾「うん。香にぃがあそこを通る時間とかは把握してるから」
香「なんで把握されてるのかは聞かないとして、毎週捕まってるよ」
鼓々菜「いったい総額でいくらぐらい・・・・・」
香「計算してない」
蕾「高一のころからやってるから、まあ通算で・・・・・・あ、これだめだ。計算したら私が申し訳なくなるやつだ」
鼓々菜「蕾さん、これを狙ってやってるんですよね?」
蕾「だってさー、私のお小遣いじゃ毎月服とか買ったら終わりなんだもん。でもお腹は空くしおいしいものは食べたいよね?」
鼓々菜「服・・・・・毎月・・・・・・」
香「あ、そうだ。鼓々菜、バイトはどう?一応紹介した身としては気になってるんだけど」
鼓々菜「問題ないですよ。店長さんも優しくしてくれますし、お客さんも優しい人ばかりですし」
蕾「香にぃのコネってほんとすごいよね。香にぃに頼めば大体解決するもん」
香「使えるものは使わないとね」
鼓々菜「使わないといけない状況ならば、ですよね?」
香「あれ、鼓々菜にそれ言ったっけ?」
鼓々菜「お姉ちゃんから聞かされましたから」
蕾「・・・・・・あ、そうだ。香にぃ、最近ケイオスちゃんとどうなの?」
香「どうって言われても・・・・・・別に何か変わったことはないよ。前みたいに甘えてくれるようにはなったけど」
蕾「香にぃはついに小学生まで手を出し始めたってねー、前から知ってたけどついにかって感じがねー」
鼓々菜「手を出し始めたって・・・・・お兄ちゃん・・・・・」
香「誤解だ!」
蕾「灯鈴ちゃんがおしゃれしはじめたりとかさー、真恵ちゃんが一人称を変えたりとかさー、もう小学生を女に目覚めさせすぎだと思うんだよね」
香「毎度毎度言ってるけど僕にそのつもりは一切ない」
蕾「昔はそんなことなかったのにねー。せいぜい中学生までだった。守備範囲広がった?」
鼓々菜「だ、だめですお兄ちゃん!小学生に手を出すぐらいならココが頑張りますですから!」
香「鼓々菜、落ち着いて。昔の口調が出てるよ」
蕾「後半には触れないんだね」
鼓々菜「・・・・・はっ!ち、違うんです!これはそのえっとあのですね」
香「よしよし、落ち着いて。鼓々菜が好いてくれることは嬉しいし、僕自身もそう言った気持ちを受け入れるようにしてはいる」
香「だけど、鼓々菜はまだ高校一年生、年上に対するあこがれみたいなのも交じってると思うんだ。だから、そうだな・・・・・お酒がのめるぐらいの歳にまだ今の気持ちが残ってるのなら、伝えてくれ。その時に改めて向き合うから」
鼓々菜「あうう、お兄ちゃん・・・・・・」
蕾「香にぃがJKを口説いてるって幽さんに報告しとこーっと」
香「口説いてるわけじゃないから!」
蕾「やー、香にぃは相変わらず無意識に女の子を口説くよね」
玖美「それは仕方ないわよ。月美さんに言われて意識はしたけれども、結局直らず・・・・・というか、直そうと思ったら不誠実になるしかないんだから。お兄ちゃんはそんなこと許さないもの」
鈴火「お姉ちゃんとお兄さんが続いてるのってちゃんとそれをお姉ちゃんがわかってるからってのがあるんだよね」
蒼石「えっ、どういうこと?」
鈴火「お姉ちゃんってほら、お兄さんのところに来る女の子を拒まないでしょ?」
地海「昔っからそんな感じだよね。少なくとも私が知ってる限りでは」
鈴火「うん、これは付き合い始めた時からずっとなの。しばらくはそのことを口には出さなかったけど、なまじ心が読める分色んな人の想いを知っちゃうわけだからさ」
蕾「気付いちゃうんだね。香にぃが誰に好かれてるかって」
鈴火「そうそう」
玖美「転機になったのはお兄ちゃんの中等部卒業のとき。月美さんがお兄ちゃんに『女殺し』の特性を意識させたことだったよね」
鈴火「それはまでは恋人って言う立場を『奪える者なら奪ってみろ』って感じだったの。だけどお兄さんが自分の特性を知って、悩み始めたから考え方を変えたの」
蕾「有名なお兄さんハーレム推進派筆頭のことだね」
蒼石「そういえば幽さんはいろんな女の人に香さんを勧めてたような・・・・・・」
玖美「正確には後押ししてた、かな。お兄ちゃんが他の人を『受け入れる』『受け入れない』どちらの選択肢も取れるように。要はお兄ちゃんの意思を尊重して、支えることを決めたの」
地海「あっ、そっか。受け入れるなら受け入れるで幽さんが障害・・・って言い方したら悪いけど障害にならないし、受け入れないならそれはそれで済む話だし」
鈴火「結果的にお兄さんは受け入れる方を選んだ。4年前の文化祭終わりを皮切りにだっけ?」
蕾「幽さんが愛ねぇと月美さんと結託して香にぃを二人と旅行に行かせた話だね。あそこでしっぽりやって受け入れる方針を固めたって聞いたよ」
玖美「そっからはどんどん・・・・ってわけでもなかったね。リーブラさん草華さん、あとアクアさんはさらっと受け入れて、日輪と響華もその次の年までに決めてたはず」
鈴火「桜さんは大学入ってからだったっけ?」
蕾「だね。上海さん達もかな。他にもいろいろと・・・・・・やー、香にぃモテモテだねー」
玖美「そりゃそうだよ。お兄ちゃんだもん」
地海「でもあれかな。鈴火ちゃんが落ち着いたのってそれも関係してるのかな?」
鈴火「えっ?」
地海「だってさ、香さんが将来的に受け入れてくれるってわかってるなら心に余裕ができるでしょ?だから変態行為をしなくてよくなったんじゃなのかなって」
鈴火「あー、どうだろ。そう言われてみればまあ・・・・・」
蕾「これって今現在受け入れられててなお変態行為をやめないアクアさんが若干ディスされてる?」
玖美「あれは昔っからの癖で性癖だから」
ステラ「あんたらこの真昼間から何の話してんのよ」
玖美「ステラさん。いや、ウチのお兄ちゃんはかっこいいなって話を」
蒼石「したっけ?」
地海「してないね」
梨々愛「先輩はかっこいいのよりかわいいのが魅力じゃないの?」
ステラ「あんたはあんたで何言ってるの?」
梨々愛「いやーねー?先輩がいくらやっても勝てないゲームで何回も何回も挑んでくる姿とかほんとかわいくてさー」
磊「梨々愛ちゃんも割かし性癖歪んでるよね」
ガラッ
メル「遅くなりましたー」
鼓々菜「ごめんなさい、遅れてしまいました」
ステラ「やー大丈夫大丈夫。何も始まってないから。いつも通り駄弁ってるだけ」
メル「それでいいのか家庭科部ー!」
玖美「やーやー鼓々菜ちゃん。昨日のお兄ちゃんとのおしゃべりはどうだった?」
鼓々菜「えっ?えーと、花見先輩?どこまで喋ったんですか?」
蕾「徹頭徹尾」
鼓々菜「じゃあ察していただけると思いますが、とても有意義な時間になりましたよ。お兄ちゃんはやっぱりいつものお兄ちゃんでしたし」
梨々愛「先輩がガラッと変わることなんか想像できないしー。あーでも中身を変えるためにまず見た目から入る先輩もそれはそれでかわいいかもー」
ステラ「見た目から前提なの?」
梨々愛「だって先輩だよ?落ち着いてるように見えて残念な部分が垣間見える先輩だよ?絶対ずれたことするって!」
蕾「実際にやってたしね。女性関係への誠実さを求めて風紀委員に入るとか」
梨々愛「ほらー!やっぱりー!」
玖美「お兄ちゃんはかわいいよ派はこれで3人目か。幽さん草華さんはともかくとしてまさか成宮先輩がそこに加わるとは」
蕾「最大勢力はかっこいい派だよねー。時点で頼れる派」
磊「やっぱり風流先輩の女性周りにも派閥ってあるんですね」
鈴火「お兄さんの魅力を語る上で意見が食い違うのは仕方ないこと・・・・・・それだけお兄さんは魅力的ですから」
ステラ「愛先輩と月美先輩は?」
玖美「そんなものに目を向けない派」
蕾「香にぃの存在そのものが魅力とか言っちゃうヤバイ派閥。所属も愛ねぇリーブラさんアクアさんアリス月美さんとガチ勢ばかり」
ステラ「ガチ勢って」
玖美「そういや、今更ながらみんなアリスのことなんて呼んでる?」
蕾「アリス」
鈴火「アリス」
蒼石「アリス」
地海「アリス」
ステラ「アリス」
梨々愛「アリス」
磊「アリス」
鼓々菜「アリス」
メル「アリス」
玖美「だよねー。年下にはちゃん付けだったり誰に対しても敬語の人だったり色んな人がいるけど、その人たちもみんなアリスのことは呼び捨てなんだよね」
蕾「そういえばそうだね。アリスちゃん・・・・・・うわ、なんかぞわっとした」
鈴火「アリスは自分のことをアリスちゃんって呼んでるときあるよね」
玖美「本当にそれぐらいよね。なんでなんだろう」
蒼石「上品でお嬢様感のある鼓々菜もアリスのことはアリス呼びだよね」
鼓々菜「アリスはなんといいますか、アリスって感じですから」
ステラ「あれじゃない?あのわけわかんなさが敬称付けるのをためらわせるんじゃない?」
地海「私未だにアリスがどういうものなのかよくわかってないんだけど、玖美ちゃんどうなの?」
玖美「なにって言われても、正直関係が割と複雑だから説明しづらい」
蕾「えっと、玖美のおじいちゃんの幼馴染で香にぃに憑りついた幼馴染組最後の一人の魔女幽霊で風流家の・・・・・・今何女?」
玖美「まだ四女。来年から六女」
蕾「ってことだね」
地海「うん、やっぱりわからない」
梨々愛「所属種族関係戸籍何から何まで全部複数か変わってるかだからアリスを一言で説明するのが無理な気がする」
アリス「いやー、アリスちゃんは普通にお兄ちゃんの妹兼守護霊だって思ってもらえればそれでいいよ」
磊「この時点ですでに二つ出てるし・・・・・・ってアリス!?」
アリス「やっほーい。今日はパシリなアリスちゃんだよー」
玖美「パシリ?何しに来たの?」
アリス「蕾が昨日忘れていってたイヤリングを届けにね。ダメだよー、こういう小物系は外したらちゃんと覚えとかなきゃ」
蕾「わっ、気付かなかった。ごめんね、香にぃにありがとうって言っといて」
アリス「それを見つけたのは残念ながらクロなのです」
蕾「うへぇ、ってことはお菓子要求されるな、これ・・・・・・」
玖美「最近はクロも高級志向になってきてるからそこそこいいのじゃないと機嫌損ねるわよ」
蕾「うへー、イヤリング忘れが高くつきそうー。部長ー、今日はこのままお菓子作りましょうよー」
ステラ「いいけど、それ持ってくの?」
蕾「クロちゃん手作りが一番好感触なんで」
玖美「クロもクロで義理堅いのが好きなのよね。手間暇かけて作ったものは味の良しあしに関わらず喜んで食べる。だから私の下手糞な腕前の料理もちゃんと食べてくれる」
鈴火「下手糞とは言いつつも一応一般人レベルにはなってるじゃんか。中等部時代から比べるとすごい進歩だって」
玖美「鼓々菜メル後輩たち含む他のみんなが軒並みヤバいレベルになってる中で一人一般人レベルで褒められるあたし・・・・・なんだろう、小さい子が算数できて偉いね的なあれを感じる」
蕾「ここまで登ってこい!この遥かなる高みまで!」
玖美「蕾はどういう立ち位置?」
鈴火「くくく、所詮蕾は我らの中でも最弱。四天王の恥さらしよ」
蕾「私噛ませ犬だった!」
草華「香くん、ちょっといい?」
香「ん、どうしたの?」
草華「ここしばらく、蕾が香くんのお世話になってるって聞いたんだけど・・・・・」
香「蕾をお世話してるのはいつものことな気もするけど、誰から?」
幽「言ったのは私よ。毎週何かしら奢ってるみたいじゃない」
愛「香、年下に弱いもんね」
草華「今までで合計いくら使ったの?」
香「覚えてないよ、そんなの」
リーブラ「アリスなら記録しているんじゃないでしょうか」
アリス「割かし高いのとかも奢らされてるから蕾分だけで計18万6千720円だよ。これ帳簿ね」
草華「じゅ、じゅうはちまんっ!?」
菫「アリスってそんなこともできるんだ」
アリス「こう見えてアリスちゃん簿記一級とか公認会計士とか統計検定1級とか秘書で使えそうな資格は網羅してるんだよ?そんじょそこらの幽霊と一緒にしてもらっちゃ困るね」
菫「そんじょそこらの幽霊を見たことないから何とも」
アリス「ここしばらくとはいいつつも、去年からずっとやってるからねー」
草華「それでも単純計算毎回2千円以上だよ!?蕾そんなに食べてるの!?」
リーブラ「月平均1万円弱、と考えると結構なお値段ですよね。香様?」
香「いやー、新作とか期間限定とか見るとつい食べたくなっちゃって。僕は知っての通りお金には困ってないし、これくらいはまあいいかなって」
草華「よくないのっ!これは香くんの問題じゃなくて蕾の方の問題!とりあえず明日お金は返すから!」
香「だからお金には困ってないってば」
幽「草華、お金じゃなくて身体で返しましょう」
リーブラ「なるほど。ホテルの準備をしておきますね」
桜「道具は何がいりますか?」
日輪「4回生共、後輩たちが聞いてる前で何言ってるのよ」
夢華「目の前であんまり爛れた関係を見せられるのは・・・・・・」
菫「混ざればいいじゃない。私は混ざるけど」
夢華「ええっ!?」
文「あんなに奥手だった菫ちゃんがいつのまにこんなことに・・・・・・」
月美「幽さん、もしかしてこの流れに持っていきたかっただけなんじゃ・・・・・・」
幽「あら、バレちゃった?」
香「かわいく言ってもダメだよ」
アクア「またナチュラルにいちゃついてる・・・・・」
上海「正直慣れた」
蓬莱「てか慣れなきゃここにいられん」
オルレアン「むしろ私もいちゃつきたいのですが」
世界「オルレアン様、あれは正妻にのみ許された特権です。我々妾は大人しく指を咥えているしかないのです」
響華「咥えるのは指だけでいいんですか?」
月美「こらそこの天使、黙れ」
アース「え、ここっていっつもこういうノリなんです?」
日輪「まあ身内しかいないから割と、うん」
幽「そもそもとして香くんは昔からお金の使い方が荒いのよ」
香「そうは言われてもなぁ、正直本当にお金に困ったことないし」
日輪「これに関しては環境が悪いというか9割9分私ら兄弟姉妹に激アマな親戚一同のせい」
アリス「会うたび会うたびお小遣いお小遣いだもんね。おかげでアリスちゃん働いてないのに扶養外れそうだよ」
愛「香が実質次期社長だから目にかけてるルーさんはともかくとして、リーリアさんはマジでお小遣いで札束渡してくるからたちが悪い」
香「まだ決まってないから次期社長とか言わないでくれ」
幽「でもアザラシ製菓に入ることはもう決まってるし決めてるんでしょう?それを見越して経営学部に入ったわけだし」
香「ルーさんがいくら僕を気に入っていようとも経営しているのはルーさんだけじゃないんだ。まだ僕がトップに立たない未来もあるはずだ」
上海「ない」
香「なんで断言するんだ!見たのはあくまでも複数ある未来の内のひとつだよね!?そうだよね!?」
上海「んー、どの未来に言ってもどこかしらの社長というか経営者になってる。その中で一番太いのが現状アザラシ製菓かな」
響華「香様、私ぜひともアザラシ製菓で働きたいと思っていまして」
香「身内びいきで採用はしないから本気でそう思ってるなら普通に新卒で受けてくれ」
月美「お金に関しては緩いのに人に関してはかっちりしてるよね」
リーブラ「香様のお財布のひもが緩いのはもともとのことですし、言ってどうにかなる問題ではないので今は別の事を考えるべきかと。ね、草華」
草華「蕾だよねー。ほんとどうしよう。言って聞くのかな・・・・・・最近微妙に反抗期入ってる気がするんだよね・・・・・」
雫「遅れて来た反抗期ですか?」
草華「そうそう。なんていうか、ちょっと前までのケイオスちゃん味がある」
リーブラ「あのケイオスの状態・・・・・・面倒ね。関わりたくないわ」
アクア「むしろバッチ来いなんだけど。あたふたしてる姉さんとかもっと見たいんだけど」
リーブラ「あんなことが何度も起きてたまりますか!二度と起こさせませんからね!また香様に一人で突撃されても困りますから!ええ、困りましたとも!ものすごく!」
香「わ、悪かったって。やりすぎたとは思ってるけどさ、あれしか思い浮かばなかったんだよあの時は」
リーブラ「私が使っていた機械やシステム全てを復帰させるのにどれだけ苦労をしたことやら・・・・・・そういうわけだから草華、蕾ちゃんを刺激して家出したとかそういう話にはしないように!」
草華「蕾はケイオスちゃんと違って壁を破壊する力もなければ私から逃げられる脚力もないしどうとでもなるって」
リーブラ「そう言う問題じゃないわよ!まったく、相変わらず根本は脳筋ね」
草華「リーブラが合理で動きすぎてるだけよ。テーゼにこだわりすぎてアンチテーゼを受け入れられないからジンテーゼに昇華させられないんでしょ」
上海「・・・・・・何語?」
オルレアン「合理性にこだわりすぎて感情的な否定意見を受け入れられないから折衷ができないと言っているのですよ」
上海「なるほど!」
愛「まーまー、2人ともストップ。あんたら二人とも両極端なんだからこのまま喋ってても解決しないって」
リーブラ「そうは言っても」
愛「んで、香は改革を望まないしアリスはその辺に興味ないしアクアはバカだし、あんたらに任せてても終わらないでしょ」
アクア「今私の事なんて言った?」
愛「ここは私に任せときなさい。蕾がやってることがどういうことなのか、そんくらい簡単に想像つくわ」
香「えっ?あれに何か意味があったの?」
愛「あるわよー。まあどうせ香のことだから本当に金づるにされてるだけだと思ってそうだけど」
アリス「あのー、あれって甘えてるだけじゃないの?」
愛「行為としてはそう。じゃあなんで甘えてるのか、その動機の部分よ。こればっかりはあんたら全員特殊すぎてわかるわけがないわ」
幽「・・・・・・理解はしたけど、たしかに納得はできないわね。愛ちゃんはそういうのわかるの?」
愛「そりゃあね」
草華「あの、愛ちゃん、どういうこと?蕾はどうして香くんに甘えてるの?」
リーブラ「参考までに、私たちにも教えてもらっていい?」
愛「それは事が終わってからね。教えて変に動かれるとめんどくさいし」
蓬莱「変に動くっていう予想はついてるんだな」
愛「だってすごくぶっちゃけるとここにいるの全員恋愛拗らせてるじゃん。はい、これがヒント。あとは答え合わせまで考えといてねー」
月美「恋愛拗らせてるってヒドイ言い草じゃない!?」
愛「月美も月美で変に意地張ってたじゃない。十分よ。ま、私が言えたことじゃないんだけどね」
月美「そう言われると言い返せないし愛に自覚があるからブーメランじゃんとも言えないし」
愛「ただ、もちろん協力はしてもらうわよ。主に香、あと幽さん。ついでにアクア」
アクア「私ついでなの?」
愛「念のためよ、念のため」
蕾「おーい!香に・・・・・・あれ?」
愛「はいはーい、ごめんねー、香じゃなくって」
蕾「愛ねぇ・・・・・・なんでそんなかっこしてんの?」
愛「今日は香と服交換してるのよ」
蕾「なんで!?」
愛「私の服は幽さんが着てて、幽さんの服は香が着てる」
蕾「なにその三角形!?」
愛「しっかしあれね、トランクスってスース―するわね。全然なれない」
蕾「下着もなの!?え、もしかして愛ねぇノーブラ?」
愛「それは流石にだめだからさらしで抑えてる」
蕾「だから平たいのか・・・・・・それじゃ、このへんで」
愛「ちょっと待ちなさいよー、あんた香にはおねだりして私にはおねだりしないつもりー?」
蕾「えっ、いや、香にぃと違って愛ねぇそんなに稼いでなさそうだし」
愛「私月収50万よ」
蕾「嘘!?」
愛「ほんとよー。草華ももらってるでしょ?」
蕾「えっ?えーと、そうなの?」
愛「あれ、聞いてないの?私ら竜の序列引き継いで割かし面倒なことしてるからさー。その分のお金が出てるわけよ」
蕾「そ、そうだったんだ」
愛「まあ非課税だけどね。んで、どうする?その辺のファミレスがいいか、私がバイトしてるカフェがいいか、それともどっかおいしいもの食べに行くか」
蕾「え?えーっと、でも私晩御飯家にあるし・・・・・」
愛「もしもしおばちゃん?元気ー?愛だよー。今蕾といっしょにいるんだけど、このままご飯連れてくね。うん。うん。いや、べつにいいってー。それじゃあね」
蕾「えーと、愛ねぇ?もしかして今の電話って・・・・・」
愛「林檎さんよ。じゃ、いきましょ。おいしいごはんを食べにね」
蕾「ねぇ、今日香にぃはどこいったの?」
愛「アーリアよ。相も変わらず無茶ぶりこなしてるわ」
蕾「ああー、そのパターンか・・・・・・」
愛「寧音ちゃんから呼ばれたみたいでねー」
蕾「寧音さん、あー、アーリアの生徒会長。んで、ココちゃんのお姉さん」
愛「そうそう。中等部のときはバレー部どうして交流してたって聞いたけど」
蕾「そうだっけ?あんまり覚えてない」
愛「そう?」
蕾「うん。玖美とか鈴火とかと遊んだ記憶ばっかだなー。バレーよりそっちの方が楽しかったし」
愛「なるほどねー」
愛「・・・・・・思ってたより深刻ね」ボソッ
蕾「ん、なんか言った?」
愛「いや、なんとも。で、どう?ここのごはん。おいしいでしょ」
蕾「うん。愛ねぇよくこんなとこ知ってたね」
愛「ここは、歌恋さんのお店だからね。当然知ってるわよ」
蕾「歌恋、さん?・・・・・・ああ!マギ・フィールド家の元メイド長さん!」
愛「そ。まあ歌恋さんのっていうか歌恋さんが指導してるお店だけど」
蕾「え、指導?」
愛「そうそう。二年ぐらい前にここのシェフがマギ・フィールド家のパーティーで食べた料理に感動して、そのまま弟子入り志願。そっから歌恋さんがちょくちょく指導してるのよ」
蕾「へぇー、よく知ってるね」
愛「そりゃ私目の前で見てたもん」
蕾「え?」
愛「歌恋さんに向かって土下座して頼み込んでるシェフをね」
蕾「なるほどねー」
愛「ね、蕾」
蕾「ん?」
愛「今、好きな人とかいる?」
蕾「別にー?」
愛「そう?玖美からあんたは告白全部断ってるって聞いたけど」
蕾「あー、それさー、だってさー。あいつらどこ見て告白してくると思う?胸だよ、この胸。あいつらこのおっぱいにしか興味ないんだよ。ムカつくでしょ?」
愛「それはムカつくわ」
蕾「やっぱ彼氏にするなら香にぃみたいな紳士さんじゃないとねー」
愛「香が、紳士・・・・・・?蕾、もしかしてあんた私たちと別の次元から来たとかない?」
蕾「なんで!?」
愛「だって香ってけっこうむっつりだし、割と平気で私らに「太った?」とか言うし」
蕾「愛ねぇたちには遠慮がないだけじゃないの?」
愛「二人きりだと割とどこでもお構いなしに髪触ってくるからセットがすぐ崩されるし」
蕾「え、なにそれ?香にぃそんなことするの?」
愛「するわよー。めちゃくちゃするわよー」
蕾「・・・・・・ふーん、意外。髪フェチなのは知ってたけど、幽さん触ってもらえないって嘆いてたし」
愛「香がそれをやるのはおばさんと私だけだから。草華もアリスもリーブラもアクアも触らせようとしてるのよ?やらないけど」
蕾「・・・・・・なんか、愛ねぇって香にぃにとって特別なんだね」
愛「当り前じゃない。私と香は赤ん坊のころからずっと一緒の幼馴染。香のことで知らないことなんかほとんどないわよ」
蕾「・・・・・・」
愛「ま、でもやっぱり・・・・・ちゃんと想いを伝えたってのが一番大きいわよ」
蕾「えっと、幽さんの目の前でやったんだっけ?」
愛「ええ。だって、そうじゃないと浮気になるかもしれないじゃない」
蕾「香にぃが拒否ったら浮気にならないよね?」
愛「いいや、香は私を拒否できない」
蕾「えっ?な、なんで?」
愛「だって私は香の命の恩人だから」
蕾「えっ?えーっと、それって熊に襲われてってやつだよね?」
愛「そうよ。私は香の命の恩人。私がいたから香は出血多量で死なずに済んだ」
蕾「で、でもそれって愛ねぇも」
愛「そうね、香も私の命の恩人。でもね、あいつはそんなこと思っちゃいない。自分がどれだけ他人の人生を救っているかなんて考えないの」
蕾「えっと?」
愛「あいつにとってはそれが当たり前だから。誰かが困っていたら手を差し伸べる、そこに対価を要求しない。『正義』に見返りは必要ないんですもの」
蕾「えっと、それってお姉ちゃんとか玖美とかの『運命』ってやつだよね?」
愛「運命?いいや、違うわ。運命なんてもので人生は決められやしない。運命ってのは意志と行動に付随してるだけの結果論」
蕾「え、えっと?えっと?」
愛「覚えておきなさい。香は『人を助ける運命にあった』んじゃなくて『目の前の人を助けたいから』助けたのよ。それが積み重なって、傍から見たらそういう運命に縛られているように見えるだけ。因果が逆なのよ」
蕾「愛ねぇ、話しが難しいよ・・・・・・」
愛「そうかしら?ごめんなさいね。でも、一つだけ覚えておきなさい」
蕾「え?」
愛「意志と行動を自覚と責任をもって起こさないと本当に望んでるものなんて手に入らないのよ」
蕾「う、うん・・・・・・」
玖美「蕾ー、昨日愛とごはん一旦でしょ?どうだった?」
蕾「あ、おいしかったよ。すっごい」
玖美「あそこのごはんがおいしいのは知ってるって。どんな話したのって聞きたいのよ」
蕾「どんな話って言ってもなぁ。なんだか難しい話だった」
鈴火「例えば?」
蕾「運命がなんか結果論だって」
鈴火「運命が結果論?」
玖美「え、そりゃ当たり前でしょ。そうなる運命だったとかなんて結果を見てからじゃないと言えないじゃないの」
蕾「でもでも、玖美も『運命』持ちでしょ?ほら、『節制』の運命」
玖美「あたしが昔っからお小遣いすぐ使い切ったりお菓子食べ過ぎたりで怒られてるの知ってるでしょ」
蕾「あれ?」
鈴火「『節制』の逆位置は浪費とか生活の乱れだけど」
玖美「そんなこと言いだしたらどっちもとれるじゃない。適度に我慢してるならその名の通り正位置の意味で、そうじゃないなら逆位置の意味でとれる。でもそれはあたしがそういう日々を送ったってのを知った上での結論でしょ?」
鈴火「あ、そっか」
玖美「つまり、あたしが『節制』の逆位置の運命を持つとか言うのはあたし自身の行動を見ての結果論じゃない。愛が言ってたのはどうせそんなことでしょ?」
蕾「よくわかったね。聞いてた?」
玖美「聞いてたらわざわざ蕾に話振らないわよ」
鈴火「・・・・・・玖美って実は頭いいよね」
玖美「こう見えてあたし大学教授の娘で科学者の妹なんですけどー?」
鈴火「そうなんだよね。玖美理系なんだよね」
玖美「4人とも文系であたし一人理系で寂しいよ。鈴火も一緒に物理やらない?」
鈴火「やめてよ、私地学基礎と生物基礎でいっぱいいっぱいなのに・・・・・・」
「すいません、花見さんはいますか!?」
玖美「ん、ここにいるよー」
蕾「あれ、誰?」
鈴火「委員会かなんかの件じゃないの?それとも生徒会?」
蕾「私どっちもやってないけど」
「えっと、花見さん!僕と、つ、付き合ってください!」
玖美「おー・・・・・・勇気あるー」
鈴火「ほら、蕾、返事」
蕾「え、いやだけど?」
「ど、どうしてですか!?」
蕾「だって私あんたのこと知らないし」
「そんな!去年同じクラスだったのに!」
蕾「え、そうだったの?まああと、なんだろ。やっぱり紳士さが足りないかなー。部活中の部室にいきなり来て大声で告白とか香にぃなら絶対しないもん」
「え、えっと」
蕾「名前もわからないしさー。香にぃならちゃんと自分の名前言ってから話すよ?それにさっきから私が喋ってるのに目線がふとももとか胸とかに言ってる。やっぱそういうとこ香にぃ見たいに真剣な話は相手の目をみてやるべきだと思うんだよね」
「そ、それは、め、目を見ると緊張して・・・・・・」
蕾「はい言い訳だめー。香にぃならちゃんと一言謝ってから向き直してくれるんだけどなー。ま、なんにせよもっと香にぃみたいな紳士になってからおいで」
「うっ・・・・・・は、花見さんはその、『こうにぃ』さんと付き合ってたり・・・・・・」
蕾「えー、全然?香にぃ彼女さんいるし。浮気になっちゃうじゃん」
玖美「・・・・・・」
玖美「ねえ、蕾。さっきのだけどさ」
蕾「ん、なに?」
玖美「なんでいちいちお兄ちゃんの名前を出すの?」
蕾「そりゃ当たり前だよ。成績優秀運動神経抜群、文武両道で見た目もよしな私と付き合いたいって言ってるんだよ?だったら香にぃぐらいの男の人じゃないと釣り合わないじゃん」
鈴火「うわ、自己評価高いなー。あってるけど」
蕾「それに顔も名前も知らないようなのから告られたってさー」
玖美「蕾」
蕾「え、なに?なんか怒ってる?」
玖美「うん。だってお兄ちゃんをだしにしてるのがムカつくから」
蕾「だ、だしにしてるって・・・・・いや、だしにしてるか。ごめん」
玖美「別にダメだしするのはいいと思うのよ。蕾に付き合う気はないわけだし。でもわざわざお兄ちゃんを引き合いに出す必要はないでしょ」
蕾「だからそれは悪かったって」
玖美「他にもある。先週もそうだったけど、毎週お兄ちゃんになにかしら奢ってもらってるじゃん」
蕾「いや、それはさ」
玖美「たまに、ならただの偶然だよ。でもそれだけ何度も起こってるってことはそれは偶然じゃなくて必然、故意に起こされてることでしょ」
蕾「いや、たまたま帰りの時間と場所が合うだけで」
玖美「蕾。あたしに嘘が通用しないのは知ってるでしょ。あんたはあえてその時間に合わせてるんだ」
蕾「う・・・・・・」
鈴火「玖美、これ以上は・・・・・」
玖美「・・・・・とにかく。あんまりお兄ちゃんを好き勝手使わないで。冷たい言い方だけど、蕾とお兄ちゃんはどこまでいっても幼馴染の妹と幼馴染の兄、ただの他人なんだから」
蕾「っ!!」
鈴火「はいはい、この話終わり!今日はもう解散!ほら、蕾、帰ろ。玖美も」
蕾「・・・・・うん」
蕾(どこまでいってもただの他人・・・・・)
蕾(違う!そんなわけない!香にぃは私を大事にしてくれてるもん!)
蕾(ケイオスちゃんにだってそうだったから!私にだって・・・・・・)
蕾(っと、いつもの時間だ。そろそろ香にぃが・・・・・・)
蕾「香に・・・・・・っ!」
香「んで、そろそろ旅行の話を詰めたいんだけど」
幽「そうね。近くによさげなお店はある?」
香「こっからちょっと先にいったところにいい感じのカフェがあるかな」
幽「じゃあそこで。何泊ぐらいを考えてるの?」
香「1ヶ月!具体的に言うと28泊!」
幽「そんなに長いのね」
香「学生の内だけだから、長期休みで長く旅行に行くなんて。まあまあお金はあるから1ヶ月で星5ホテルツアーをしようじゃないか」
幽「あまりお金をかけ過ぎたらまた日輪ちゃんに文句言われるわよ」
香「日輪は日輪で月夜やながれと旅行行くからその辺りは大丈夫。それに、幽の卒業旅行も兼ねてあるし」
幽「そうなると桜や草華、リーブラにカノンは・・・・・」
香「その辺の話も落ち着いてからしよう」
蕾(・・・・・そっか。香にぃ、幽さんと旅行行くんだ)
蕾(そりゃそうだよね。恋人同士だもん)
蕾(・・・・・私、なんで隠れたんだろ。てか、幽さん私に気付かなかったのかな)
蕾(いや、気付かないか。香にぃに夢中だもん)
蕾(・・・・・帰ろ)
アクア「あ、香。幽。今帰り?」
香「うん。アクアも?」
アクア「ちょうどバイト上がったとこ」
幽「アクアは今度の長期休み、どうするの?」
アクア「え、姉さんが旅行の準備しとけって言うから旅行用品買い集めてるんだけど」
香「その話も込みでする予定なんだけど・・・・・ついでにアクアも来る?」
アクア「え、なになに?お誘い?ぜひとも」
幽「これは思ったより大所帯になりそう?」
香「二桁にはならないよとだけ」
アクア「少なくとも私や姉さん、あと草華と愛は行くの確定でしょ?」
蕾(・・・・・お姉ちゃん、香にぃと旅行行くんだ)
蕾(・・・・・お姉ちゃんも、一応香にぃにとっての特別だもんね)
蕾(・・・・・私も、言ったら連れてってくれるかな)
蕾「ねえ、玖美。香にぃたちが旅行に行く話知ってる?」
玖美「うん。カレンダーにでかでかと書いてあるし」
蕾「それってさ、玖美は・・・・・」
玖美「行くわけないじゃない。あたし一か月もお兄ちゃんの生活音聞いてられないわよ」
蕾「え、でも毎日一緒に過ごしてるよね?」
鈴火「翻訳、あいつらどうせ毎日ヤるから一か月も毎日聞かされてたまるか」
蕾「えっ、あっ、そっか。そうだよね」
玖美「お兄ちゃんと約束もしてるから、向こうも過ごしづらいだろうし」
鈴火「約束って?」
玖美「私が知覚できる範囲でそういう行為をしないこと」
蕾「そういう行為って・・・・・そういう行為か」
玖美「あたしの健全な育成のために協力してって言ってるから。チビたちも勘がいいからワンチャン気付かれるし」
蕾「なるほど・・・・・・香にぃも大変だ」
鈴火「実際ハーレム大変そうだよね。お姉ちゃんが本妻だけど、あんまりひいきしすぎちゃうとみんなストレスたまるだろうし」
玖美「でも仕方ないわよ。その選択をしたのはまぎれもないお兄ちゃん自身だし、それについてってるのはみんなだし」
鈴火「女の子同士の仲がいいのが救いだよね。お兄さんいなくてもわりと遊んだりしてるみたいだし」
玖美「みんながみんなお互い譲り合ってるから。そこはお兄ちゃんの上辺だけじゃなくて本質に惚れたからこそできることだと思う」
蕾「香にぃの本質・・・・・・」
玖美「その中でもやっぱり多少のひいきはあるみたいだけどね。幽は別格として、幼馴染組と、あと月美と響華は割かし融通されてるって聞く」
鈴火「やっぱりあるんだ、ヒエラルキーが」
玖美「みんなお兄ちゃんの人生に何かしら大きな影響を与えた人だから。転換のきっかけっていうのかしら。お兄ちゃんがいろいろと考えるうえで恩を受けたって考えてるの」
鈴火「恩人かー。そりゃお兄さんならそこ大事にするよね」
蕾「恩人・・・・・・命の・・・・・・」
玖美「いや、それは愛だけだって。あの二人はお互いがお互いを恩人だって思ってるからどっちもお互いの言うことを断れないのよね。だから愛はお兄ちゃんに髪を触らせるしお兄ちゃんは愛に筋肉触らせるし」
蕾「お互いに・・・・・・」
鈴火「やっぱそういうの聞くと羨ましいよね。私も早く二十歳になりたーい」
玖美「あと3年我慢しなさーい」
蕾「・・・・・・ねぇ、お姉ちゃん」
草華「なあに、蕾?」
蕾「お姉ちゃん、香にぃたちと旅行行くんだよね?」
草華「そうよ?蕾もお友だちと一緒に行けばいいじゃない」
蕾「あいつらとはウマはあうけど趣味は合わないから」
草華「私たちだって似たようなものだと思うけど」
蕾「全員趣味が「風流香」みたいなもんじゃん」
草華「それは違うわ。香くんは趣味じゃなくて好きな人だから」
蕾「いや、たとえ話で・・・・・」
草華「それはそれでなおさらよ。人によってはそれで怒ることもあるんだから、発言には気を付けなさい」
蕾「はーい」
草華「それで、蕾は予定とかないの?お金がないとかだったら出資できるけど」
蕾「んーいや、そもそも予定がない。夏休みだからってどっかに行ってもなーって。観光とかあんまし興味ないし」
草華「そう、わかったわ。あ、あともうひとつ」
蕾「はいはい、今度は何?」
草華「旅行から帰ってきたら、私は香くんたちと一緒に竜の城まで行かなきゃいけないんだけど、蕾も来る?」
蕾「それって香にぃとか玖美とか鈴火とかみんないくやつだよね?」
草華「そうよ。顔合わせっていうか、会議っていうか、まあそういう名目で集まるだけだけど」
蕾「行く行く。勿論行く」
草華「それじゃあお盆明けの一週間空けといてね」
蕾「はーい」
蕾「しかしあれかー、香にぃとお泊りかー」
草華「香くんだけじゃないけどね」
蕾「いや、玖美とか鈴火とかとはなんだかんだそれなりの回数お互いの家に泊まりに行ってるけどさ、香にぃと一緒に寝たこととか小さい頃しかないなって思って」
草華「そりゃそうでしょ」
蕾「いつぐらいからだったかな、香にぃとそんな感じの事しなくなったの」
草華「んー、多分香くんの左腕がなくなってからじゃないかな。あのときは蕾をあわせないようにしてたし」
蕾「そうだよ!私あれ玖美から学校で初めて聞いたんだからね!お見舞いも全然いけなかったし!」
草華「割とショック受けるよ?今まで仲良くしてた人の腕が無くなってるって」
蕾「そりゃそうだろうけど・・・・・」
草華「・・・・・何度もつないで、遊んで、はじめて会った時に一緒に花冠を作った手が無くなってた。それを見た瞬間、今までしてきたことが二度とできないんだって自覚できてしまった」
蕾「・・・・・」
草華「蕾はいつも玖美ちゃんの右隣りに立ってたから、香くんは蕾を撫でるのはいつも左腕だったわ。香くんは、あの時から絶対右手でしか人の頭を撫でないの。だから、昔みたいにすることは無理なの」
蕾「香にぃ・・・・・」
草華「香くんの腕は年々いいものになっていってる。この前壊れたときもデータだけはずっと取っていたものがあったから、中身の機械部分を取り替えるだけで済んだ。それでもやっぱり、香くんは自分の腕がないことをずっと気にしてるの」
蕾(なんでこんな話になったんだっけ?)
草華「だから香くんは基本的に寝る時は義手を外してるの。何年か前に蕾に添い寝してたときは香くんはずっと起きてたから」
蕾「そういえばそうだったような・・・・・」
草華「それで、香くんは腕を外した状態を人に見られるのを嫌がる。だから一晩一緒に寝るってことはしなくなっちゃったの」
蕾「そうだったんだ。思ってたよりなんか複雑な事情だった」
草華「正直言って香くんの周りの話はすごく複雑で面倒なことが多いから、あまり深くは関わらないようにすることをお勧めするわ。それでもなおって言うのなら厄介ごとに巻き込まれる覚悟はしておいたほうがいいわね」
蕾「はーい」
蕾(・・・・・香にぃが腕を外してるとこ、たしかに見たことないな)
蕾(でもお姉ちゃんたちはお風呂で香にぃの介助したりしてるから、少なくとも絶対見てるわけだよね)
蕾(・・・・・香にぃとお風呂、か)
蕾(・・・・・・何想像してるの、私。寝よ寝よ。早く寝よ)
蕾「さて、いつもの時間いつもの場所だけど・・・・・お、来た来た」
蕾「今日はひとりだね、よし」
蕾「香にぃー!」
香「ん、蕾」
蕾「香にぃ、今帰りだよね?」
香「いや、これから別の用事があるんだ。だから今日は無理だ」
蕾「だったら・・・・・え、無理?」
香「うん。これから幽とデートがあるから。ごめん、また今度埋め合わせするよ」
蕾「・・・・・ゆ、幽さんとデートなら仕方ないなー。恋人だもんね。でも次回は倍額だからね!」
香「わかったわかった。それじゃあ急いでるから」
蕾「はーい、まったねー」
蕾「・・・・・はぁ。なにやってんだろ、私。あれくらい調べられたじゃん」
愛「なーにたそがれてんのよ」
蕾「えっ、愛ねぇ?」
愛「草華が怒ってるわよー、蕾が全然帰ってこないって」
蕾「え?えーと、い、いつもこの時間は香にぃといっしょにいる時間だったから、つい連絡を忘れてて・・・・」
愛「別に示し合わせてるわけでもないんでしょ?」
蕾「そりゃそうだけどさ。基本的に毎週行ってるんだから、実質待ち合わせみたいなもんでしょ!」
愛「まあここ最近は香も忙しいしねー。大学に旅行に竜の話にやること尽くしよ」
蕾「そ、そうだよね!最近は忙しいだけだよね!」
愛「ま、でも今日は帰んなさいよ。草華は怒ったらこわいわよー?全身打撲で一部粉砕骨折とかもあるからねー」
蕾「それは昔の話で・・・・・って私にはそんなことしないよ!」
愛「冗談よ。どっちにしろ、遅れたならちゃんと連絡しなさい。草華も心配してるんだから」
蕾「はーい」
愛「んじゃ、またねー」
蕾「はぁ・・・・・最近うまくいかないことばっかだなぁ」
ステラ「何が?」
蕾「部長、聞いてよー。最近思ってたように事が運ばないのー。なんか予想外の事ばっかり起こるのー」
ステラ「予想外って、どんなこと?」
地海「蕾ちゃんのことだから、ゲームで確率を外したとか」
梨々愛「命中95当たれば勝ち外れれば負けの場面で外すのを3回連続で繰り返したとか」
メル「アルバイトのお給料が予想より少なかった!」
蒼石「蕾はアルバイトしてないよ」
メル「あれ?でも鼓々菜がバイト終わりに会ってたよね?」
鼓々菜「たまたまだと思うけど」
蕾「いやさー、最近香にぃのタイミングが悪くてさー。全然ご飯一緒に行けてない・・・・・」
磊「いつも行ってる感じだもんね」
玖美「そのことなんだけど、蕾。ちょっといい?」
蕾「え、なに?」
玖美「ここじゃあれだから向こうで話しましょ」
蕾「?」
蕾「それで、話しって・・・・・」
玖美「蕾、あんまりお兄ちゃんに付きまとわないで」
蕾「え、いや、そんなつもりは・・・・・」
玖美「蕾がどんなつもりでお兄ちゃんに接してるのかは知らないけど、たまにじゃなくて毎週なんてのはやりすぎ」
蕾「いや、だってそれは・・・・・」
玖美「お兄ちゃんは何にも言わないけどさ。あんたのやってることってストーカーなのよ。わかってる?」
蕾「ストー、カー?え、なにそれ。別にそんなこと」
玖美「あるから言ってんのよ。恋人でもない相手がいつも同じ場所同じ時間で待ち伏せしてる。これをストーカーと言わずして何て言う気?」
蕾「・・・・・」
玖美「前々から思ってたけどさ。お兄ちゃんは蕾の恋人じゃないんだよ。その辺なんか勘違いしてない?」
蕾「別に・・・・・そんなこと・・・・・・」
玖美「今の蕾はお兄ちゃんのこと待ち伏せして恋人と待ち合わせしてる気になってる妄想勘違いストーカーなのよ。お兄ちゃんが何も言わないのは許容してるからじゃない。草華との関係を悪くしないようにするため」
蕾「・・・・ち」
玖美「違う?いいや、違わない。確かにお兄ちゃんは蕾のことも大事にしてる。でもね、前も言ったけど蕾はあくまでも幼馴染の妹、つまりは他人なわけよ。半分恋人も入ってる草華の妹だから邪険にできないだけでさ」
蕾「違う違う違う!絶対に違う!香にぃはちゃんと私を大事にしてくれてる!お姉ちゃんの妹だからじゃない、私だから大事にしてくれてるの!私と香にぃのこと何も知らないくせに知ったような口をきくな!」
玖美「それが妄想だって言ってんのよ。あんたが幼馴染の妹っていう扱いなのに変わりはない。お兄ちゃんはそこに対しても全力なだけで」
蕾「だからそれが大事にされてるってことなんでしょ!?」
玖美「はぁ・・・・・・。言っておくよ、蕾」
玖美「お兄ちゃんは他人じゃない人の前では普通に腕を外すのよ」
蕾「っ!そ、れは・・・・・・」
玖美「家の中で外して歩くのも結構あるし、昔っから部室とかではたまに外してメンテナンスしたりもしてたんだって」
蕾「それは必要があるから外してるだけでしょ!?」
玖美「お兄ちゃん、プールとか海とか行くの嫌がるの知ってるでしょ?あれは泳げないからじゃない。他人に腕が無い状態を見せたくないから」
蕾「腕の接合部が壊れるかもしれないからって言ってたじゃん!そんなの嘘だよ!」
玖美「お兄ちゃんがどうやってお風呂入ってると思ってるの。外した状態でのカバーぐらいあるっての。それに、アクアと水泳の特訓したり幼馴染と海に入ったりちゃんと人さえ選べば海もプールも行ってくれるのよ」
蕾「違う、違う違う違う!」
玖美「はっきり言うよ。迷惑なのよ、あんたは」
蕾「うっさい!玖美になにがわかるって言うの!なんであんたが香にぃの気持ちを代弁してるみたいな風を装ってんのよ!それこそ妄想でしょうが!」
玖美「そんなの、分かるに決まってるじゃん。だって私、妹だよ?生まれてからずっと見てきたんだから。様子がおかしいことぐらいわかるし、その原因だってわかる」
蕾「それがあんたの妄想だって言ってるのよ!」
玖美「蕾、あんたさ。変わったよ。昔は情報通気取ってただけなのにさ。今はそれを自分のためだけにしか利用してない。だからあんたは視野が狭くなってるのよ」
蕾「なによ!どういうこと!?」
玖美「様子がおかしい相手の話ぐらい直接聞くっての。そうじゃなけりゃ別の人にも話を聞く。知ってるでしょ?情報ってのは生が一番いいんだって」
蕾「香にぃが私の事迷惑してるって言ったの!?言ってないでしょ!言うわけない!」
玖美「お兄ちゃんの口から言わなくても、お兄ちゃんの隣には心が読めるパートナーがいるんだよ」
蕾「っ!!!!!」
玖美「・・・・蕾、本当に変わっちゃったよね。昔の蕾ならそれくらいすぐわかったはずだよ。もちろん、今自分でやってることが迷惑だってことぐらいもさ」
蕾「・・・・・・」
玖美「ねぇ、教えて。どうしてそんな風になっちゃったの。前から違和感はあったけど、ここ最近は特に顕著になって」
蕾「眠れ」
玖美「えっ――」
蕾「ったく、うるさいなぁ。キャンキャン喚いて。そのまましばらく寝てなさい」
玖美「zzz」
蕾「・・・・いや、いいこと思いついた」
蕾「玖美がここにいた間の時間の記憶を眠らせる」
玖美「ん・・・・・あれ、あたし・・・・・」
蕾「おはよう、玖美。大丈夫?」
玖美「あれ、保健室?蕾も?なんで?」
蕾「覚えてないの?玖美に呼ばれて教室まで行ったはいいものの、そこで倒れちゃってさ。紫外線アレルギーとか喘息とかぶり返してない?」
玖美「それはない、と思いたいけど・・・・・」
蕾「それと、ごめんね」
玖美「え?」
蕾「なんとなく、玖美が言おうとしてたことわかるの。多分、香にぃの話でしょ?」
玖美「え、わかったの?」
蕾「うん。いや、ちょっとやりすぎかなって思ってさ。私はいつも甘えてるだけのつもりだったんだけど、たぶん傍から見たらそうじゃないよね。香にぃも優しいから口に出さないだけかもしれないし」
玖美「なんだ・・・・・・わかってたんだ」
蕾「さすがに、反省しないとね。香にぃにもお金使わせすぎちゃったし、愛ねぇにも高いの奢ってもらったし、何かで返さないとなぁ」
玖美「わかってるなら別にいいと思うわ。手作りのお菓子とか持っていってごめんねって言えば向こうも何も言ってこないだろうし」
蕾「なるほど。手始めに小麦とサトウキビを育てるべきか」
玖美「素材にこだわりすぎ!」
蕾「まぁまぁ、それはそれとして、場所と時間のセッティングお願いね、幼馴染さん」
玖美「はいはい。あたしの分は甘めでよろしく」
蕾「賄賂を要求された!従うしかねぇ!」
玖美「こういうのは賄賂じゃなくて必要経費って言うのよ」
蕾「ってことで、いままでごめんね、香にぃ」
香「え、あー、うん。まあまあそうだね、僕の方もなすがままにされすぎた感があるし、何も言わなかったのは僕だし、お互いさまって言うことで」
蕾「聞いたよー。幽さんとお姉ちゃんにこってり絞られたんだってね」
香「あと日輪にも。財布のひもをきつくしろって。お金はあるんだからむしろ使わないと勿体ないと思うんだけどな」
蕾「でもさぁ、ほら。香にぃ将来家建てる時とか大変でしょ?すっごい広くないといけないし」
香「蕾は僕が将来持つ家庭をどんなものだと思ってるんだ」
蕾「ハーレムってそんなもんだと思ってるけど」
香「・・・・・否定できないのが悔しいな。蕾はこんな悪い男に引っかかったらだめだよ」
蕾「大丈夫大丈夫。それに、香にぃが悪い人じゃないのはみんな知ってるよ。誠実に対応したからこうなっただけだよね」
香「それを世間では優柔不断って言うんだよ」
蕾「でも香にぃ昔は断ってたじゃん。優柔不断とか全然違うじゃん」
香「結果を見れば一目瞭然だよ」
蕾「なに言ってるのさ。計算結果が同じ100でも100×1と50×2じゃ意味合いが違うでしょ?」
香「理系の人たちからみれば同じらしいね。僕文系だけど」
蕾「理系ってつまんないね」
香「それ理系の人の前で言ったらダメだよ。鈴火がアクアの目の前で似たようなこと言って和歌で返されて涙目になってたから」
蕾「さすがアクアさん。腐ってもリーブラさんの妹、多芸だね」
香「腐ってもとか言わない」
蕾「しかし、文系は和歌でも読んでろを理系がやってくるとは・・・・・」
香「理系でも読めるし研究できる和歌を必死で覚える文系とか虚しくないの?って煽って鈴火が泣いたからなぁ」
蕾「涙目レベルじゃないじゃん!」
香「先にあおったのは鈴火だからって幽は鈴火を諌めてた。それはそれとしてアクアには和歌のおかしいところとか矛盾点全部ついてた」
蕾「藪をつついて蛇を出した感じだね」
香「アクアのすごいところはちゃんとその話を認めて幽により状況に適したのを聞いてたことかな。もちろん幽は教えてた」
蕾「反省と改善をすぐにやるのはすごいことだよね。それで変態も治れば文句なしなのにね」
香「もはやあれはアイデンティティの一部だから」
蕾「玖美、今日はありがとね」
玖美「なによ、改まって」
蕾「いや、ほんとにさ。割といつも玖美には助けられてるなって思って」
玖美「ん、そうかな。あたしも蕾や鈴火に助けられること多いし、お互い様だよ」
蕾「そう?」
玖美「うん。昔っから体調は崩しやすかったし、喘息と紫外線アレルギー発症してからは外にも全然出られないしさ。二人がいつも来てくれて嬉しかったのよ」
蕾「・・・・・そっか」
玖美「それに、小6のころのこと覚えてる?」
蕾「え?」
玖美「ほら、射美奈に襲われたときのこと」
蕾「あー、うん。もちろん」
玖美「あのときさ、結果的にお兄ちゃんたちが助けてくれたけどさ。蕾も、鈴火も・・・・・あたしも。三人ともがなんとか自分以外は助けなきゃって思って行動してた。だからやっぱり、お互い様なの。迷惑かけて、かばい合って、助け合って、それが友達ってもんでしょ」
蕾「友達・・・・・うん、そうだね」
玖美「なんか気恥ずかしいな、改まってこんなこと言うと。あのさ、蕾。今度また鈴火も交えて――」
蕾「ごめんね」
玖美「え?」
蕾「眠れ」
玖美「zzz」
蕾「うん、ぐっすりだね。やっぱよく効くなぁ、これ」
蕾「さて、と。やることやらなきゃね」
蕾「まずは・・・・・・」
蕾「この家の敷地内にいるもの、全員眠れ」
蕾「・・・・・よし、みんな寝てる。まあ夜も遅いし元々寝てたのもいるだろうけど」
蕾「さてさて、香にぃは・・・・・・うん、ちゃんと寝てるね。んじゃ、おじゃましまーs」
バチッ
蕾「な、なにこれ?なんかバチっと・・・・・・」
礼丹「それは私が貼った結界ですよ」
蕾「え?」
礼丹「香には常に外敵に対する結界を貼ってあるのです。それが反応したと言うことは、あなたが香に何かしらの害をなそうとしたということ」
蕾「しまった・・・・・・礼丹のこと忘れてた」
礼丹「何をしに来たのですか、答えなさい。あなたがしようとしたことによっては放っておくわけにはいきません」
蕾「やっぱ条件指定だと効果弱まっちゃうんだなぁ・・・・・直接やるのが一番だよね」
礼丹「何を・・・・・・まさか、あなた!香、起きなさ」
蕾「眠れ」
礼丹「くっ・・・・・この、ちから、は・・・・・ヒュプノス、の・・・・・だ、め・・・・・・あらがえ、な・・・・・」
蕾「さてさて、この結界も・・・・・眠れ。これでよし」
蕾「あとは、うん。・・・・・あれ?私、いつのまにドアの前まで移動してたっけ?まあいいや。やることちゃんと・・・・・あれ?」
蕾「氷の、壁?んー、一応やってみるか。眠れ」
蕾「・・・・・効かないかぁ。まあ氷を眠らせても氷としての役割放棄とかできないもんね。私の『力』はこういう物理的なのに弱いのが欠点だ」
蕾「まあ風流家ならアイスピックぐらいあるかな。台所で探そ」
蕾「んー、おっかしいなぁ・・・・・前にたしかこの辺にしまってあるのを・・・・・」
「探してるのはこれかしら?」
蕾「あ、そうそう。それそれ・・・・・え、あ、アクアさん?なんでここにいるの?」
アクア「さあ、私がここにいたらおかしいかしら?それとも、なにか不都合なことでもあった?」
蕾「眠れ・・・・・えーと、誰が?」
アクア「無駄よ、無駄無駄。あんたのそれは対象を決めてやるんでしょ?私の『呪い』はあらゆる存在の意識から外されるもの。対象が消えるのと同義なのよ」
蕾「うへぇ、天敵じゃん・・・・・・」
アクア「ったく、愛に言われて待機してたはいいものの・・・・・まさかこんな強硬手段に出るだなんて」
―神身一体・ヒュプノス―
蕾「眠れ、世界よ」
蕾「・・・・・ったく、愛ねぇもグルか。ってことはあれか、前にごはん連れて行ってもらっときにはもう察してた感じか」
蕾「やんなっちゃうなぁ。ほんと、あの人にはなんにも勝てないよ。私の行動は読まれるし、運動も勉強も・・・・・ま、こうなったら関係ないけどね」
蕾「んー、電気が消えてよく見えない・・・・・世界を眠らせちゃったからしばらくこのまんまなんだよなぁ。まあアクアさんに当てるにはこれしかなかったし・・・・・」
アクア「誰になにを当てるって?」
蕾「だから私の力を・・・・・・っ!?なんで!?」
アクア「言ったでしょ。あらゆる存在からの意識から外れるんだって。『呪い』を最大限まで高めれば私はこの世界そのものから認識されない。だから無差別攻撃とかも喰らわないのよ」
蕾「っ、なにそれ、反則じゃん!この、眠れ!・・・・・・えーと、ああ、また!」
アクア「無駄だっていったでしょ、無駄無駄」
蕾「もう・・・・・・どうして、どうして私の邪魔ばっかりするの!みんなして私の邪魔ばっかり!わざとだよね!私と香にぃとの蜜月の時間を邪魔するのは!」
アクア「・・・・・・なるほど、これが愛が言ってたやつか」
蕾「嫌い嫌い嫌い!もう邪魔するものとか世界とか関係ない!私以外、あらゆる存在全て眠れ!!!!!」
蕾(はぁ・・・・・これで・・・・うん、アクアさんも止まってる。対象指定で認識から外れるのなら、条件指定を認識してないものにしてやればいいんだよね)
蕾(さて、と。とりあえずアイスピックと、あとなにが・・・・・あれ?なんか、苦しい)
蕾(苦しいっていうか、息が吸えてる気がしない。声も出せない、動けない)
蕾(や、ばい。なんで、こう、なって、たす、けて、こう、にぃ、わ、たし、しんじゃ・・・・・)
「世界に秩序を。ブレイク・ワールド!!!!」
蕾「・・・・・・・ん、あれ?」
ケイオス「めんどくさいことしてくれたね、ほんとに」
蕾「あれ、ケイオス?あ、声出せる・・・・・・」
コスモス「私とケイオスにはありとあらゆる能力や魔法、聖法・・・・・・いわゆる物理以外の物が通用しませんから。蕾さんの能力もそもそも効かないのです」
蕾「あれ、えっと・・・・・あれ?声は出せるのに、動けない?・・・・・・縛られてる!?」
愛「縛ってるっていうか固めてるっていうかね。あんた自分がなにやったか分かってんの?」
蕾「えっと、私以外全部を眠らせて、それで・・・・・・」
愛「つまりそれは『酸素』の機能も眠らせたってことでしょ?そりゃ死にかけるわよ」
蕾「あ、そ、そっか。酸素も眠らせちゃったから息を吸っても意味がないんだ・・・・・」
愛「ヘリウムガスを吸って窒息するのと一緒よ。コスモスケイオスがいてくれて本当に助かったわ」
コスモス「私の『力』で世界は元に戻しておきました。次元単位で能力使うの本当に大変なんですからね!」
ケイオス「私も愛お姉ちゃんを守るのに能力使ってたし・・・・・ふわぁぁ、眠い・・・・・」
愛「お疲れ様、助かったわ二人とも。さて、蕾。あんたがやろうとしたこと、当てていい?」
蕾「・・・・・うん」
愛「まずは事の発端は普通にたまたまあの時間あの場所で香に会った事よね。その時に一緒にカフェに行って、香がいつもあそこを通ることを知った」
愛「で、それに味を占めたあんたは度々香に奢ってもらってたわけだ。これが最初の原因、間違ってるところは?」
蕾「ない、です」
愛「次ね。そうやって毎週香に奢ってもらってたわけだけど、その理由は奢ってもらいたいからじゃなくて香と一緒にいたかったから。ここは?」
蕾「その通り、です」
愛「はい次。んで、それを繰り返してるうちにあんたは無意識のところで香を恋人みたいな存在だと思いこんでしまった。元々香のことが好きだったのは知ってるから、それと行動が暴走した結果ね。そこは自覚ないかもしれないけど」
蕾「・・・・・」
愛「んで、玖美にそのことを責められて、それをいいことにこの家で泊まる名目を作った。んで、そっから香を睡姦しようとした。どう、間違ってる?」
蕾「・・・・・全部あってる」
愛「ただ・・・・・・玖美にも言われたわよね。蕾が変わったって。その原因はあんたにあるんじゃないの」
蕾「えっ?」
愛「あんたがもってるその『力』、それを得る時には『呪い』が付随してくるのは知ってるでしょ。あんたが変わったのはそれが原因」
愛「蕾、今のあなたは他人の心がわからないようになってるのよ」
蕾「えっと・・・・・・」
愛「多分、自覚はないと思うわ。目に見えない変化だし、基本的には今までと変わらないんだから。ただ、他人への関心がほぼ全くなく、それに呼応するように自分への関心が異様に強まった。要は自己中を極めたわけよ」
蕾「・・・・・」
愛「私がそれに気づいたのはこの前一緒にご飯食べに行ったとき。あんたは他人のことを情報としてしか見てなかった。だから覚え方が全部関連付けだったのよ。まるで英単語を覚えるみたいにね」
蕾「それは・・・・・・」
愛「ただ、香と一緒にいる時だけは違った。そりゃそうよ、香には『呪い』を無視する『力』があるんだから。だからあんたは余計に香に依存するようになっていったのよ」
蕾「・・・・・じゃあ、私がいままでやったことは全部『呪い』のせいで、私が・・・・・香にぃを好きなのも、そのせい、なの?」
愛「いや、違うわ」
蕾「え?」
愛「あんたの行動はあんたが自分で起こした結果、それをやると決めたのもあんた自身。自分の意志と行動で起こった結果を、そんな呪いのせいなんかにするんじゃないわ」
蕾「意志と行動・・・・・・」
愛「じゃあ、あんたに足りてなかったのはなにか、わかる?」
蕾「・・・・・・わかんない。わかんないよ。私はどうすればよかったの?こんな力を手に入れたから悪いの?それとも、香にぃを好きになったのがいけなかったの?わかんない、わかんないよ!」
愛「よし、それじゃあもう一回教えてあげるわ」
愛「意志と行動は自覚と責任をもって起こさなきゃいけないのよ」
蕾「あ、それって、この前言ってた・・・・・・」
愛「そう。あんたの行動は無自覚で無責任すぎた。だからうまくいかないのも当たり前だし、邪魔だってされるわ。そんな意志も行動も危なっかしくてみてられないもの」
蕾「でも、私は・・・・・・」
愛「わかるのよ、蕾の気持ち。私も、一緒だったからさ」
蕾「え?ど、どういうこと?」
愛「香と幼馴染で、ずっといっしょにいた。それだけで、恋人気取りだった。おっきくなったら香と結婚してって勝手に思ってたし、どんなお嫁さんになるかと勝手に決めてたもの」
愛「学校が離れても、私たちの関係は変わらないって思ってた。実際に変わってなかったのよ。私たちは、ただの幼馴染なんだから。変わりようがないの」
愛「・・・・・・でも、気がついたらそんな理想の将来は全部妄想になっててさ。高校でやっと同じ学校に通えるようになったと思ったころには、もう香は手の届かないところにいた」
愛「蕾も、そうなのよ。自覚したころには手の届かないところにいた。だから、無意識と意識が乖離しちゃったのよ」
蕾「愛、ねぇ・・・・・」
愛「他の奴らは恋愛拗らせてるのばっかりだからさ。やれ二番目でいいだの、やれ愛を全て捧げるだの、やれ体液がうまいだの、やれそう言う関係になるのは吝かではないだのとさ、自分の気持ちを自覚してるのに変なことしてるやつらばっかだから」
蕾「すっごく聞き覚えがある例えだね」
愛「そりゃ実例だから。でもね、蕾。そんな拗らせたやつらでも、永遠の親友を自称してるやつでも、下僕になりたいって言いだすやつでも、ただの幼馴染でも。あいつと一緒にいて、受け入れられてるのには理由があるのよ」
蕾「理由・・・・・?歳が近い、とか?」
愛「すっごく単純明快よ。そもそも香はこっちの恋愛感情を察してくれるような奴じゃないんだから。まあ割と私らのせいでもあるけど・・・・・まあそれは置いといて」
蕾「察してくれるわけじゃないって、でも・・・・・」
愛「私たちはね、ちゃんと全員【面と向かって】【香に対して】【自分の気持ちを】伝えてるのよ。だからこそあいつも真剣に考える。真剣に受け止める。こっちの意志と行動に自覚と責任があることがわかってるから。無碍にはできない。本気の気持ちを流すことなんて、あいつにはできない」
蕾「愛ねぇ・・・・・・」
愛「さて、そろそろみんな起きてくるころよ。礼丹と玖美には私の方からうまいこと言っておくから、あとどうするかは自分で決めなさい」
蕾「・・・・・・うん。ありがとう、愛ねぇ」
愛「ん、よろしい」
蕾「ねえ、玖美」
玖美「ん、何?」
蕾「今日、玖美の家で泊まってもいい?」
玖美「え?あー、なにすんの?」
蕾「告白」
玖美「・・・・・・罪の?」
蕾「ううん。愛の」
玖美「うん、まあいいんじゃない?事情は聞いたし、蕾からはちゃんと謝ってもらったし」
蕾「あ、えっとあれはあの時玖美の言ったことを先に聞いたからで・・・・・」
玖美「ううん、そっちじゃないよ」
蕾「え?」
玖美「私を眠らせる直前に、「ごめんね」って言ってたでしょ。あれで十分」
蕾「・・・・・そっか」
玖美「礼丹にはヌイを派遣して沈めておくからその間にうまいことやりなよー」
蕾「さらっと礼丹にひどいことするね」
玖美「お兄ちゃんへの夜這いはあれが一番めんどくさいから」
蕾「へー・・・・・。ねえ、玖美。まるで見たことあるかのような言い草だね」
玖美「私がやったもん」
蕾「なるほど、実体験か。そりゃなっと・・・・・えっ!?」
玖美「あとで卵巣ロックの魔法かけてあげるね。これ使うとゴムいらないから」
蕾「ちょ、ちょっと待って、玖美?えっと、実の妹、だよね?」
玖美「そうよ?」
蕾「えーと、あーと、うん。間違ってないよね」
玖美「うん。でもね、蕾。妹でも愛さえあれば問題ないのよ!」
蕾「マジかこいつ」
玖美「アリス日輪真恵メアリー、他の妹全員取り込んどいて私だけハブは許さない!ってのは妹連合の総意だから問題ないよ」
蕾「それって、おばさんには・・・・・・」
玖美「言ってるよ」
蕾「え、い、言ったんだ」
玖美「しょうがないじゃん。あれだけカッコいいお兄ちゃんがなんども助けてくれるんだもん。好きになるに決まってるじゃん。血が繋がってるとか関係ない。私は私の愛を貫く!それが私があの大人たちを見て出した結論だ!」
蕾「・・・・・・うん、そうだね。よし!私もやるぞー!」
ステラ「・・・・・・だから、あんたら真昼間からなんて会話してんのよ」
玖美「えー、でもでも、徳島部長もお兄ちゃんに告ってるし今更じゃないですかー」
ステラ「ステラって呼びなさい!ったくもう、あんたはほんと相変わらずね。口調だけよ、変わったのは」
玖美「そりゃそうですよ。ステラは私にとって一番身近な先輩だから、砕けちゃうのはしょうがないんですって」
ステラ「そう言われて悪い気はしないけど、敬語使うなら先輩なりさんなり付けなさいよね」
玖美「徳島部長先輩さん」
ステラ「喧嘩売ってんの?」
鈴火「で、結局どうなったの?」
蕾「一応香にぃのベッドに裸で入って『抱いて』って言ったんだけどさ。せめて高校卒業してからって言われて追い出されちゃった」
玖美「残念だったねー。まああたしもまだ処女卒業してないし、お兄ちゃんに操を捧げる心算があればそれでいいと思う」
地海「やっぱり、香さんって誠実な人だよね。変に誤魔化さず、受け入れる意思はしめしてくれたんだから。お姉ちゃんもいい人に巡り合えてよかった」
蒼石「地海は上海さんとか玖美のことばっか気にかけるよね。レズなの?」
地海「バイだよ」
蒼石「・・・・・・えっ」
玖美「レズでシスコンで近親相姦願望ありとかやばいよねって思ってたらこっちにも性欲が向いてたでござるの巻」
地海「香さんもいい人だし、女の子同士だと子供できないし日本じゃ結婚もできないし、いつかはお姉ちゃんと玖美ちゃんと香さんとで、ね?」
蒼石「・・・・・・や、藪をつついて蛇を出した感がある」
玖美「憧れとかぼっち特有の初めての友達への依存がそのまま恋愛感情に変わるのはしかたないとはいえ性別を選べよとは思う」
地海「愛に性別は関係ないもん!」
蒼石「一応聞いておくけど、私たちには向いてない、よね?玖美一人を生贄に捧げればいいんだよね?」
地海「私の同級生の友達はここにいる4人だけだよ」
蒼石「なんでそんな返答になった!?こ、これって私らも狙われてるってことでいいの!?いいんだよね!?もう私地海と泊まりとかできないんだけど!?」
鼓々菜「お兄ちゃんのお妾さんたちはたまにお互いを慰め合ってるとかでそういうのにも寛容なそうですよ」
蒼石「鼓々菜はその情報どっから聞いた!そしてどうして今出した!」
鼓々菜「私にその気はありませんが、お姉ちゃんから実態を聞いたので一応」
梨々愛「まあ実際そういうのがないと絶対喧嘩とか派閥とかカーストとかできて大変だよ、女社会って。先輩も一部除いて複数同時に相手するらしいしさー、やーこれはりりあも一緒に食べられちゃうなー」
メル「要は全員仲良くエロイことできる関係が望ましいってことだよね?」
磊「なるほど、確かにそうだったら嫉妬とかも少ないしうまくいくようになるのかも・・・・・・」
地海「他の人たち・・・・・仲良くなれるかな」
玖美「あ、一応言っておくけどバイなのは本当にごく一部だからね?あとバイっていっても無差別なやつらばっかりじゃないからね?」
鈴火「一応百合百合してるのもちゃんと相手いるしねー。お姉ちゃんは割と誰とでもいっしょにするけど」
蕾「お姉ちゃんはリーブラさんぐらいかな、確か。身内のそういう爛れた話はわりと聞いてて面白いよね」
梨々愛「特に将来そこに入る予定とかねー。夢華もいつのまにか染められちゃって・・・・・」
ステラ「だ・か・ら・・・・・・・」
ステラ「真昼間からそんな話ばっかしてんじゃないわよーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」