ブロディ「えー、こほん。それでは月一の食事会をはじめるか」
コスモス「おなかすきました!」
ケイオス「おなかすかせてきました!」
歌恋「勘弁してください。メイドを総動員させないといけないではありませんか」
リーブラ「ですからやはり食べ放題のお店に行くのが一番だと主張しているのですよ、私は」
ロック「お前はナチュラルに他の店をつぶそうとするよな」
アクア「姉さんのストレス発散なのよね。畜生だと思ってる」
セラフィム「リーブラちゃんの案を飲んじゃうと月一でお店が減っていくからそのうち食事会ができなくなっちゃうわよ」
リーブラ「その時は私が運営しているお店を使うまでです。コスモスケイオスの食欲程度に負けるほどの経営状態ではありませんから」
セレシア「そうね、正直なことを言うと屋敷のメイド全員が動いてやっと追いつくっていうのが少し問題だと思うわ」
世界「やはり時間を止めて料理するのが一番なのでは?」
オルレアン「それだとお料理できませんよね?火が通らないですし」
世界「はっ!」
海「とりあえず本日分はトラックで輸送しているところです。備蓄が尽きたらお知らせしますのでそれまでは気にせずお召し上がりください」
コスモス「わかりました!」
ケイオス「いただきます!」
ブロディ「オルレアンもリーブラちゃんもアクアちゃんも学校の成績に問題は無し。ケイオスコスモスはちょっと苦手がある程度か」
セラフィム「リーブラちゃん、先生たちが泣いてたわよ。どうやっても満点しかとってくれないって」
リーブラ「ですから私と草華は別枠でテストをさせた方がいいと言っているのです。まあたとえ大学レベルの問題が出たとしても解けますが」
アクア「草華と姉さんと香と愛となぜか一緒にテストを受けてるアリスが軒並み点数いいから私も頑張らないと見劣りしちゃうのよね」
コスモス「アリスはどうして?」
セラフィム「暇そうだったから試しにやらせてみたら1時間で全科目解いてびっくりしちゃったの。ていうかいっそもう転入すればいいのに」
オルレアン「1時間で全科目ですか?もしかして、満点?」
セラフィム「ええ。満点な上にテストの添削までして問題として不適切な部分は赤ペンで修正してくれるから教師陣からは赤ペン先生って呼ばれてるわね」
セレシア「それはまた別な存在なのではないでしょうか。とはいえ、娘たちは真面目にやってくれているようでなによりです」
ロック「真面目っていうかなんていうかだな、もはやそう言った次元じゃないような気もするんだ」
オルレアン「私たちは皆リーブラお姉さまから教えを受けていますから。おいそれと低得点をとるわけにはいきませんわ」
アクア「それで変な成績取ったら姉さんの沽券にかかわるもんね」
リーブラ「努力をすればできるものなのだから、その努力を怠らなければいいだけよ。沽券だなんてそんな面倒なこと考えなくてもね」
コスモス「おかわり!」
世界「こちらに」
ケイオス「こっちも!」
海「お持ちいたしますので少々お待ちください」
アクア「そういえば、不可解なことがあるの」
セレシア「不可解って?」
アクア「私や姉さんはともかく、オルレアンはどうしてあんなに香に心酔してるの?」
ロック「ともかくって・・・・・・まあ自覚はあるか」
コスモス「わたしもっ!しんすい?してます!」
ケイオス「わたしもっ!」
セラフィム「二人ともよく分かってないわよね?」
コスモス「わかります!だいすきってことです!」
ケイオス「どーせおねえさまたちのことだからおにいさまはだいすきって言ってるにきまってます!」
ブロディ「なるほど、やっぱり娘全員がか」
アクア「チビたちのは懐いてるだけでしょ」
リーブラ「誰がチビですか!」
オルレアン「チビとは心外な!」
アクア「あんたらじゃないわよ」
セレシア「それで、実際のところどうなの?」
リーブラ「半分私のせいですね」
ロック「もう半分は?」
リーブラ「それは・・・・・・9割、いえ10割全て私の責任です」
アクア「もう半分は香だって」
リーブラ「香様に責任があろうはずがないでしょう。香様のそれは正義からくるものであり、非は一切ないのですから」
ケイオス「リーブラおねえさまはおにいさまのことになるとぜんぶかばうってそうかさんが言ってました」
コスモス「リーブラおねえさまのおにいさまがかかわることはしんようならないってあいさんが言ってました」
リーブラ「・・・・・・もう!」
オルレアン「そうですね。まずは香様との出会いから話しますか。あれは私が中等部に入って間もないころでしたね」
アクア「あんたはマイペースね」
オルレアン「すぅ・・・・・・すぅ・・・・・・zzz」
香「・・・・・・おーい。こんなとこで寝てたら風邪ひくよー」
オルレアン「zzz」
香「春とはいえまだ冷えるよー」
オルレアン「zzz」
香「・・・・・・ダメだ、起きない。仕方ないか」
オルレアン「ん・・・・・・・ふぁぁ・・・・・・」
世界「おはようございます、オルレアン様」
オルレアン「ん、おはようございます、世界・・・・・・あら?なんですか、これ?」
世界「こちらの上着でしたら、通りすがりの2年生の方がかけてくれたものですよ」
オルレアン「なるほど。では返しておいてもらえますか?」
世界「畏まりました」
世界「と、いうわけでオルレアン様の代わりにあなたの上着を返しに来ました。オルレアン様に代わりまして、お礼を申し上げます」
香「・・・・・・んー、それ、人違いじゃないかな?」
世界「いえ、そんなはずはございません。私は見ていましたから」
香「僕にはそれを確認する術がない。見た感じ上着に名前を書いてる様子もなし、ていうか見ての通り僕今着てるしさ」
世界「ですが・・・・・・」
香「まあ誰かに上着を掛けたってのはあってるけど。それは君じゃない」
世界「ですから、私がそのお方の代わりにですね」
香「本人から渡されるもしくは本人同伴ならともかく、僕にはそれが本当かどうかわからないな」
世界「・・・・・・わけがわかりません。上着が返ってこなくて困るのはあなたでしょう?」
香「んじゃ、これは先輩からのアドバイスだ。失礼をするんじゃないよ。そうその人にも伝えておいてくれ」
世界「・・・・・・よくわかりませんが、受け取ってもらえないのならしかたありません。こちらで処分しておきますから」
香「だから誰のものかわからないものの処遇をいちいち僕に報告してどうするのさ」
ブロディ「・・・・・・え?香くんってそんなにめんどくさいやつだったっけ?」
ロック「めんどくさいというか、変わってはいるな。ただ、あの年でいろいろと濃い経験をしすぎてるのはあるだろうな」
リーブラ「香様はとても思慮深いお方です。それでいて公平です。対等を好み、その逆を嫌う。正義の体現のようなお方ですから」
アクア「私への態度は割とひどいんだけど」
リーブラ「対等な人間として接しているからこそ叱るのですよ。アクアが叱られるのは反省をしないから」
アクア「私のリビドーが抑えられないんだからしかたないじゃない」
世界「この時は意味が分からなかったのですが、今になって考えると確かに失礼ではありましたね」
オルレアン「大変申し訳なく思っています。今なら絶対にしません」
セレシア「香君、育ちはいいからね。わりと偏屈な人たちに囲まれてはいたものの、みんな筋が通っている人だから」
リーブラ「筋道を通す、といいますが香様はそこにこだわっている節はあります。だからこそ私がお仕えするべき器の持ち主であるのですが」
香「・・・・・・また寝てる」
オルレアン「zzz」
香「はぁ・・・・・・上着を川に落としたってのも何回も通じないだろうし、よっと」
オルレアン「zzz」
香「この子がオルレアンっていうのなら、学園長の娘のはずだ。あそこに届ければいいか」
世界「・・・・・・」
香「セラさーん。お届け物でーす」
セラフィム「はーい。あら?あらら?」
香「ぐっすりです。なにしても起きません」
セラフィム「あらあら、それでわざわざ連れてきてくれたの?ありがとう、香くん」
香「いや、セラさんにはお世話になってるし。あ、学園長って言った方がいい?」
セラフィム「今更じゃない。知らない仲じゃないんだし、いいわよ」
香「それもそっか。それじゃあ僕は部室に戻るから」
セラフィム「はいはーい」
オルレアン「ん・・・・・・・ふぁぁ・・・・・・あら、ここは・・・・・・?」
セラフィム「あ、起きたのね、オルレアンちゃん。おはよう」
世界「おはようございます」
オルレアン「あの、私はいつのまにここに?お母様が連れてきてくれたのですか?」
セラフィム「いーや、私じゃないわよ?とてもカッコいい男の子がね」
世界「奥様はあの方とお知り合いなのですね」
セラフィム「そりゃあ私は学園長だもの。生徒全員と知り合いよ」
世界「いえ、そうではなくて。親しげに話されていましたから。奥様をニックネームで呼んでいましたし」
セラフィム「ふふ、いろいろあるのよ」
オルレアン「よくわかりませんが・・・・・・そのお方は何というお方なのですか?」
世界「・・・・・・そういえば聞いていませんでしたね。奥様」
セラフィム「なーいしょ♪自分で聞いてねー」
セラフィム「いや、だってさ。私としても娘が心配じゃない。だから自分から男の子と関わっていってもらおうと思ってね」
ブロディ「先見の明はあったみたいだが、タイミングがなぁ」
セレシア「結局、香くんの名前を知ったのはいつのことだったの?」
オルレアン「1学期が終わるころですね。まさかリーブラお姉さまから聞いていた香様だとは思いもよらず・・・・・・」
リーブラ「他人に無頓着すぎるのよ、オルレアンは。知ってたけど」
アクア「むしろそのオルレアンに意識させた香がおかしいってそれが一番言われてるから」
ケイオス「おにいさまはずっとやさしかったですよ?」
コスモス「ちっちゃいころからあそんでもらってます!」
ロック「二人のオムツを変えたりもしてたからなぁ。いや、マジで助かってる」
海「香くんは根っからの兄ですからね。年下の面倒をみるのが好きなんですよ。そのあたりはリーブラ様と似ていますでしょうか」
リーブラ「私はお世話をしたい系姉。草華は甘やかしたい系姉。香様は年上風を吹かせたい系の兄ですわ。一人っ子の愛ちゃんやアクア、あとアリスは割と甘える側ね」
アリス「私一応姉らしいんだけどねー。弟の顔も名前も知らないけど」
コロナ「・・・・・・!?!?!?!?」
歌恋「アリス、突然出てきてコロナを驚かせるのはやめてあげなさい」
アリス「いやー、なんか面白そうな話してたからつい」
オルレアン「そういえば、アリス・・・・・・というか香様側からみての考えとか印象とかってないんでしょうか?」
ブロディ「お、それは確かに気になるな。なんで見ず知らずの昼寝してる後輩にそんなことしたんだ」
アリス「んー?そんなのお兄ちゃんだからとしか言いようがないよ」
リーブラ「風流家の者はみな心の底に正義の心を持っています。誰かが助けを求めれば備えは異なれど手を差し伸べる、そういう方々です」
アクア「香のことだからどうせ中等部に入ってそうそう風邪とか引いたら可哀想とかそんな考えでしょ」
アリス「付け加えると【風邪とか引いてクラスに友達がいないとかいう状態になって僕みたいにクラスでイマジナリーフレンドと喋り出すのはかわいそうだから配慮しとくか】だよ。さらっとイマジナリーフレンド扱いされたけどアリスちゃん現世に存在する系幽霊だよ」
セレシア「・・・・・・そういえば、あの子はリーブラたち以外に友達は全然だったわね」
リーブラ「私のせいなのです。私が控えなかったせいで香様の周囲には同級生が寄り付かなくなってしまったのです。責められるべきは私にあります」
アクア「本当に姉さんが絡み続けてたってのはあるわね。そう考えると10割姉さんのせいってのもあながち間違いじゃないかも」
オルレアン「zzz」
香「・・・・・・はぁ。この子は街中でも寝るのか」
オルレアン「zzz」
香「おつきのメイドさんは・・・・・・いないな。しかしまあ、この暑い中でよく眠れるな」
オルレアン「zzz・・・・・・・はぁ・・・・・・はぁ・・・・・・zzz」
香「・・・・・・いや、違う。寝てるんじゃない、意識を失ってるんだ。熱中症か!ったく、こんなところで寝るから!アリス!」
アリス「はいな!」
香「とりあえずアリスの部屋に運んで。んで、熱中症時の応急処置を」
アリス「まっかせて!え、お兄ちゃんは?」
香「僕は多分彼女を探してるであろうメイドさんを待ってるよ。説明しなきゃいけないだろ」
アリス「はいはーい」
香「うーん、暑いな・・・・・・よくこんな中で寝ようと思ったな・・・・・・」
世界「オルレアン様ー、おまたせしま・・・・・・あら?」
香「やあ。彼女ならここにはいないよ」
世界「あなた・・・・・・オルレアン様をどこへやったのですか」
香「今は僕の家にい」
世界「答えなさい。何が目的ですか」ギリリ
香(・・・・・・いつの間に、腕を固められたんだ。見えなかった、って感じじゃないな。スピードとかそんなんじゃない。意識を飛ばされた?)
世界「さあ、答えなさい。答えなければこの腕が折れるだけですよ」
香「ったく、ひどいな。話も聞かずにそう言うのはよくないと思うけど?」
世界「あなたが答えていいのは質問に対する回答のみです。次に無駄口をたたいてみなさい」
香「・・・・・・あいにくだが、僕にそれはかかってない」ガチャン
世界「!?」
香「よっと。影の方向からして、意識を飛ばされたって感じじゃないな。ってことは時間を止めたのか」
世界「くっ、この、放しなさい!」
香「放したらまた攻撃してくるだろ?二回目は嫌だからね」
世界「すぅ」
香「礼丹」
礼丹「はいはい。防音結界」
世界「たすけてーーーーーーーーー!!!!!!!」
香「・・・・・・まあ、的確な判断だと思うよ。意味がないってことを除けばね」
世界「誰かーーーーーー!助けてーーーーーーー!襲われてるのーーーーーーー!!!!!!」
香(叫び疲れるまでこのまま放置しよう)
世界「はぁ・・・・・はぁ・・・・・どう、して・・・・・・・誰も・・・・・・・」
香「お、やっと終わったか」
世界「くっ、アナザー・ワールド!!!!」
礼丹「あら」
ゴオオオオオッ
香「うわ、周りが炎に包まれてる!」
世界「オルレアン様を連れ去った目的を話しなさい、それを話せば命だけは助けてあげましょう。さあ、話しなさい!」
香「んー、一応言っておくけどこの炎は僕に効かないよ?」
世界「・・・・・・・なんですって?」
礼丹「なるほど、デミウルゴスですか。香、彼女もあなたたちと同じですよ」
世界「・・・・・・・?何を言って」
香「ん、じゃあ抜いて」
礼丹「了解です。やあっ!」
世界「!?」
香「お、炎が消えた」
世界「え、あ、アナザー・ワールド!・・・・・アナザー・ワールド!アナザー・ワールド!!!!!ど、どうして?どうして使えないの!?」
香「さて、これからどうしようかな」
世界「え、あ・・・・・・・」
香「突然関節を決められて、焼かれかけて・・・・・・まあまあ、そういうことをするってことは覚悟もできてるってことだよね?」
世界「と、時よ!時よ止まれ!え、あ、なん、で、あ、やだ・・・・・・」
香「なんかのアニメで言ってたな。撃っていいのは撃たれる覚悟があるやつだけだって。つまり、だ。攻撃をしかけてきたからには反撃される覚悟があるってことだよね」
世界「あ・・・・・・あ・・・・・・」
香「ちなみに、僕の左腕はさっき見たと思うけど義手でね、一応人間の比じゃない握力が出せる。まあボウリングの球ぐらいなら軽く握りつぶせるかな」
世界「え・・・・・・・あ・・・・・・う・・・・・・」
香「返事はどうしたんだ?」
世界「ひっ!」
香「さあ、何か言うことはないか?」
世界「あ・・・・・ゆ、許して、くだ、さい・・・・・・お、お金ならいくらでも・・・・・・わ、私の体でいいのなら、なんでもしますから・・・・・・せめて、せめてオルレアン様だけは・・・・・・」
香「何を許すの?許して欲しいっていうことは君は自分に非があるって思ってるんだよね?まさかただこの場を収めようとしてそんなことを言ってるんじゃないよね?」
世界「あ・・・・・・あ・・・・・・」
香「別之世界。君に聞いてるんだ」
世界「あ・・・・・わた、し、は・・・・・・私・・・・・が・・・・・・わるかった、です」
香「何が?」
世界「あ、あなたに、攻撃を、した、こと・・・・・・」
香「違うな」
世界「ひっ!た、助けて!誰か!助けて!」
香「無駄だよ。防音結界を貼っている。声は届かない」
世界「あ、や、やだ・・・・・・やだ、やだやだやだやだ!助けて・・・・・・やだ・・・・・・オルレアン様・・・・・・」
香「はぁ・・・・・・オルレアンは熱中症で倒れてたんだ。それを保護して応急処置してるだけだよ」
世界「オルレアンさ・・・・・・・・・・へ・・・・・・?」
香「あの荷物を見るに、君は買い物に行ってたんだろ?それを待っていたオルレアンはそのままベンチで眠ってしまい、日光に当てられて熱中症になった。一度寝たら全然起きない彼女の事だ、水分補給とかもしてなかっただろう」
世界「あ、あの・・・・・・・」
香「これが僕がオルレアンを【連れ去った】目的だ。他に聞きたいことは?」
世界「あ、ええっと、あの、ええっと・・・・・・」
香「まあ、そうは言っても信じられないかもしれないし。アリス、僕もそっちに行くよ」
アリス『はいはーい。どこ通るー?』
香「銀紙こっちに渡して」
アリス『はいはい。どうぞー』
世界「う、腕からまた腕が!?」
香「ほら、こっちだ」
世界「えっ、あのっ、ちょっt」
オルレアン「zzz」
世界「あ、お、オルレアン様!」
香「容体は?」
アリス「おおむねりょうこー」
香「オッケー。あとは回復魔法かけとくか」
アリス「お兄ちゃんのアレは怪我には効くけど病気系には全くと言っていいほど意味ないよ?」
香「肉離れとかには効くしワンチャン効果あるって。ほいほいっと」
オルレアン「zzz・・・・・・すぅ・・・・・・」
世界「オルレアン様、無事で、よかった・・・・・・」
香「まったく。せめて待たせるならあんな炎天下じゃなくて建物の中とかいろいろあっただろ」
世界「あ、そ、そうですね・・・・・・その、お給料がはいったばかりで、舞い上がってしまってて・・・・・・」
香「何を買ったの?」
世界「・・・・・・プラモデル、です」
香「はぁ。リーブラから聞いてはいたけど、それのために主人を放り出しちゃいけないだろ。やりようはいろいろあるんだからもっとうまくやりなよ」
世界「もうしわけございませ・・・・・・・ん?」
オルレアン「ん・・・・・・・ふぁぁ・・・・・・あら・・・・・・?私・・・・・・あれ、暑くない・・・・・・・?」
香「おはよう」
オルレアン「おはようございます。・・・・・・どなたですか?」
世界「あ、あのっ!今、なんとおっしゃりましたか!?」
オルレアン「え?どなたですかと」
世界「オルレアン様ではなくて!」
香「おはようって言ったね」
世界「その前です!リーブラ様の名を挙げましたか!?」
オルレアン「あら、リーブラお姉さまのお知り合いの方ですか?」
アリス「知り合いも何も、幼馴染だよねー」
香「ま、そういうことだ。僕は風流香。もしかしたらリーブラやアクアから聞いてるかもしれないけど、彼女たちの幼馴染だ」
オルレアン「風流、香・・・・・・あなたが、香様?」
世界「風流、香、様・・・・・・リーブラ様やアクア様が、ご執心の・・・・・・」
アリス「やっぱその辺の情報も伝わってるんだ」
オルレアン「まあ、まあまあまあ。なんという運命でしょうか。リーブラお姉さまが仰られていた香様と、こんな形で相まみえようとは」
世界「お、オルレアン様・・・・・・」
オルレアン「どうしたの、世界?」
世界「わ、私、香様にとんでもないことを・・・・・・オルレアン様の命の恩人でもあり、リーブラ様アクア様の想い人でもあるお方に、あんなことを・・・・・・!」
香「まあ常人なら死んでたもしくは大けがだったね」
オルレアン「命の、恩人?」
アリス「熱中症で意識が飛んでたから応急処置したんだよー。見つけたのはお兄ちゃん、指示もお兄ちゃん。実行は私、アリスちゃん!」
オルレアン「まあ!まあまあまあ!なんたる運命でしょうか!もしや、かつて上着をかけていただいたりお母様の元まで運んでいただいたのもあなたが?」
香「そうだね」
世界「やはりそうではありませんか!なにが勘違いですか!人違いですか!」
香「別之さん。僕は君に失礼をするな、と言ったはずだ。その様子だとオルレアンにも伝えてないみたいだね」
世界「あ、あのときは、その・・・・・・」
オルレアン「なるほど。香様、世界の無礼、及び私の非礼をお詫び申し上げると共に、数々の御恩を受けたこと、感謝いたします」
世界「オルレアン、様?」
オルレアン「そうですね。上着をかけていただいたのは私、ならば返しに行くのも私がするのが道理でしょう。少なくとも付いていくべきだった。それを怠けたのは私自身です。大変失礼を致しました」
香「なんだ、わかってたんだ。さて、別之さん。君からは何か言うことはない?」
世界「あ、え、あの・・・・・・」
オルレアン「世界。悪いことをしてしまった、間違えてしまったのなら謝るのですよ。ごめんなさい、と」
世界「ご、ごめんなさいっ!私が、話をちゃんと聞かずに強硬手段をとったばかりに!」
香「ん、わかったよ。次からは気をつけるように」
世界「ゆ、許して、いただけるのですか?」
香「そりゃ許すよ。ここでちゃんと僕が許しておかないとあとでリーブラが君を叱りに行くだろうし。ね、リーブラ」
リーブラ「流石香様です。その寛大な御心と道理を通させる指導には感服いたします」
オルレアン「リーブラお姉さま?」
リーブラ「まったく。眠るなら場所を選びなさいといつも言っているでしょう」
オルレアン「もうしわけありません、お姉さま」
リーブラ「世界も。あなたは望んで今の立場にいるのですから、それに見合った働きをするべきだといつも言われているでしょう」
世界「も、申し訳ありません」
香「リーブラ、相手は病み上がりだし、僕が恐がらせたりしたからさ。今日のところは送っていってあげて」
リーブラ「畏まりました。香様がそうおっしゃるのなら」
オルレアン「こうして、私は香様との運命の出会いを果たし、今に至るわけです」
ブロディ「・・・・・・香くん、中々にヤバい奴だな」
アクア「ソフライム家の実家が半分ヤクザみたいなもんだし、そんな環境で揉まれて育ってきたんだからそりゃそうなるわよねと」
リーブラ「ご先祖様との関係が判明した今では我々もその一員ですが」
ロック「やー、割と助かってる。世の中きれいごとだけじゃないからな」
セレシア「私も一度ハイジャックに巻き込まれたことはあったけど、その時も迅速に片付けてくれたのよね」
世界「・・・・・・私、よく生きてますね」
リーブラ「香様はアリスの結界とか礼丹さんの結界とかクロちゃんの結界とかで守られてますから。例えば地球が滅ぶレベルの隕石が直撃しても傷1つつかないはずですよ」
オルレアン「そもそも守る必要性がまったくないと」
コスモス「パンパン!けいさつだー!」
ケイオス「おなわにつけー!」
世界「あら、捕まってしまいました」
セラフィム「んー、オルレアンちゃんが香君を好きな理由は知ってるんだけど、裏ちゃんと間ちゃんも気に入ってる理由は知らないんだよね」
オルレアン「ん、オレか?簡単に言うと香サンがオレのことをわかってくれたからだ」
オルレアン「私は香が私を応援してくれたから。今も応援してくれてるから。めんどくさくないことを一個ずつ探すっていうのを」
アクア「その話も気になるわ」
オルレアン「・・・・・・裏も間もはずかしい、とのことです」
リーブラ「では私が代わりに話しましょうか。知ってますし」
オルレアン「リーブラの姉貴!それはないだろ!」
オルレアン「やめるべきだと思う。それはダメだと思う」
リーブラ「では民主主義的な決定をいたしましょうか。お母様方はどう思います?」
セラフィム「聞きたい!」
ブロディ「ぜひとも聞かせてくれ」
ロック「まあ気になるな」
セレシア「気になるわね」
ケイオス「きになります!」
コスモス「オルレアンおねえさまがいやっていってるからやめたほうがいいとおもいます!」
オルレアン「コスモス、いい子」
ケイオス「でもきになります!」
コスモス「きになるのはきになります!」
オルレアン「なんでだよ!?」
リーブラ「では多数決により話すこと決定しました。裏と間、どちらからにいたしましょうか」
オルレアン「間!間だ!あいつなら気にしない!」
オルレアン「裏。うるさいから黙らせるならこっちの方がいいと思う」
リーブラ「そうですね。じゃあ裏から」
オルレアン「ああああああっ!ちくしょう!ファック!」
香「っやほー、オルレアン」
オルレアン「ああ?どうやって発音してんだ、それ?」
香「あれ、いつもと様子が違うね」
オルレアン「お、気付いたか」
香「だって髪が黒いし。染めた?」
オルレアン「染めた?いいや、違うな。オレはもとからこうだぜ」
香「・・・・・・ああ、なるほど。君が裏か」
オルレアン「おうとも!・・・・・・いや、なんでテメーそんな状態でオレがオルレアンってわかったんだ?」
香「雰囲気が一緒だったし」
オルレアン「他人を雰囲気で判断するんじゃねぇよ!」
香「いやいやいや、僕の言う雰囲気って結構当たるんだって。具体的に言うとあそこに世界が隠れているのがわかるぐらいに」
オルレアン「ああ?世界は今買いモンに行ってるはずで・・・・・・」
香「アリス」
アリス「捕まえたよっ!」
世界「は、放してください!なんでわかるんですか!」
香「雰囲気」
オルレアン「世界テメェ!なんでそんなとこにいやがんだ!買いモンはどうした!」
世界「い、今しがた終わりましたので戻ってきました」
香「まあこんな感じで」
オルレアン「いや、それはちげーだろ。少なくとも隠れてる人間を雰囲気で見つけるなんてできるはずがネェ」
香「なんていうか、僕には雰囲気が目に見えるんだよ」
オルレアン「・・・・・・ああ?」
香「まあ雰囲気というよりは運気だけどね」
オルレアン「運気だぁ?お前占い師でもしてんのか?」
香「僕の彼女はそうだけどね。そういえば幽もアリスも運気をみて占うだとかどうとか言ってたような・・・・・・」
オルレアン「んで、お前も見れるってわけか」
香「アリスと幽は正確には魂を見てどうたらこうたら。僕は直接運気を見る。まあ結果としては変わりないんだけどね」
オルレアン「わっけわかんねぇな」
世界「うう~・・・・・・」
香「すっかり怖がられちゃってるな」
オルレアン「怖がらせたのはあんただろ?」
香「あの時はいろいろあったんだよ。僕自身も不安定だったから」
アリス「失恋まがいのことしてたしねー」
礼丹「わたくしはそのままでよかったのですが。あの女狐め」
オルレアン「・・・・・・ん?さっきも言ってたが、もしかして、恋人持ち?」
香「そうだよ。つい3日ぐらい前から」
オルレアン「えっと、オレらを助けたのが?1週間前で?その時はまだ?」
香「いなかったね」
オルレアン「今は?」
香「いる」
オルレアン「・・・・・・ファック!!!!」
香「どうしたいきなり」
オルレアン「いや、いいんだいいんだよ・・・・・・いいんだけどなぁ!表はその気になって満々だったんだよ!畜生めが!」
香「その気っていったい・・・・・・まあなんとなく想像はつくけど、それはナイチンゲール症候群ってやつだよ。気のせいだって」
アリス「お兄ちゃん、それ逆だよー。向こうの場合は転移性恋愛ってやつ」
オルレアン「どっちでもいい!んなもんに当てはめんじゃねぇ!」
香「・・・・・・なるほど。さっきから口が悪いなとは思ってたけど」
オルレアン「ああ?」
香「なんだ、ただ単に口調が荒いだけで中身は他人を気遣ってばっかじゃないか」
オルレアン「な、なんだいきなり!」
香「いや、アクアからは裏は短気でずっと怒ってるから近付きにくいって言ってたからちょっと警戒してたんだよ。ごめんね」
オルレアン「・・・・・・????警戒?どの口で?」
アリス「そう思うでしょ?私もそう思う」
礼丹「もしかして香の言う警戒とはわたくしたちの思っている警戒とは別物なのではないでしょうか」
オルレアン「警戒ってのはああいうのをいうんだよ」
世界「どうしてそこで私を指さすのですか・・・・・・」
香「伝わらないかなぁ、この警戒心むんむんの感じが」
ブロディ「え、どこが警戒してたの?てかリーブラちゃんどこで見てたの?」
リーブラ「盗聴器を通して録音していました。香様に関わる全ての会話は覚えております」
セレシア「さらっと怖いこと言うわね」
リーブラ「あら、そうでしょうか」
アクア「捕捉しておくと、香は警戒する相手には自分の情報をひけらかすのよ」
セラフィム「???」
アクア「そうすれば相手からの警戒心が薄れて本音を見せてくれるんだって。愛が言ってた」
世界「ノーガードでインファイトをしているのと同じですね」
コスモス「ノーガードっ!」
ケイオス「インファイトっ!」ポコポコ
ロック「うわ、全然痛くねぇ」
ケイオス「ぜんりょくでやったらうでぐらいおれます!おりますか?」
ロック「さらっと怖いこと言うな!」
オルレアン「ちくしょう、散々話してくれやがって・・・・・・」
リーブラ「このときから徐々にという感じですね。惜しむらくは完全に気が付いてしまったころにはもう遅かったということでしょうか」
セラフィム「オルレアンちゃん、かわいそうに・・・・・・お母さんの胸で泣いてもいいのよ!」
オルレアン「それでしたら理由を付けて香様の胸に飛び込みますので。むしろ理由を付けなくても飛び込みますが」
海「やっぱこういうことするあたりアクア様とリーブラ様の従姉妹であるという実感がわきますね」
アクア「姉さんはともかく私要素はどこで判断したの?ねえ、海?」
海「さて、どうでしょうか?」
セラフィム「じゃあ次は間ちゃんね」
オルレアン「・・・・・・やだ」
リーブラ「しかたありませんね。ではもう一度民主主義的方法で」
オルレアン「Nearly Sloth」
リーブラ「・・・・・・決めるのも面倒ですね」
アクア「姉さん?」
リーブラ「・・・・・・はっ!オルレアン、今あなた力をつかった?」
オルレアン「どうしてものの数秒で解除されるのかわからない」
リーブラ「精神干渉系は一度受けたから対策をとっているの。一瞬だけ効くけどすぐに元に戻せるわ」
オルレアン「・・・・・・せめて自分で話すから。言っちゃダメ」
ブロディ「お、どういう風の吹き回しだ?」
オルレアン「私と香の大事な思い出。他の人に話されたくない」
リーブラ「これは・・・・・・ごめんなさい、オルレアン。私、少し調子に乗っていたみたいだわ」
オルレアン「今度ご飯連れて行ってくれたら許す」
リーブラ「ありがとう。またお店探しておくわね」
コスモス「わたしもいきたいのですが!」
ケイオス「わたしも!」
アクア「あんたらは関係ないでしょ」
オルレアン「・・・・・・」ボー
香「オルレアンー?って、また違った感じのが・・・・・・オッドアイになってるし」
オルレアン「・・・・・・誰?」
香「そうか、君が間か。僕は風流香。表とか裏から話は聞いてないの?」
オルレアン「興味ない」
香「そっか。隣、いい?」
オルレアン「勝手にどうぞ」
香「世界もこっちに来なよ」
世界「い、いえ、私はここで結構ですとも、ええ」
香「まだ怖がられてるな・・・・・・」
オルレアン「・・・・・・」
香「・・・・・・」
オルレアン「・・・・・・」
香「・・・・・・」
オルレアン「・・・・・・」
香「・・・・・・」
―1時間後―
オルレアン「・・・・・・」
香「・・・・・・」
オルレアン「・・・・・・何も言わないの?」
香「ん?特に言うこともないし」
オルレアン「・・・・・・珍しい」
香「たまにはこうやってボーっとするのもいいかなって」
オルレアン「そう」
世界「あの、オルレアン様。そろそろ昼食の時間ですので・・・・・・」
オルレアン「めんどくさい」
香「昼食はどこで?」
世界「えっと、お屋敷の方です。早く戻らないとメイド長から怒られてしまいます。オルレアン様」
オルレアン「・・・・・・」
香「んじゃ、僕が運ぶよ。ちょっと失礼」
オルレアン「ん」
世界「こ、香様?」
香「このままほっといても動かなさそうだし、こっちの方が早いでしょ。世界が怒られる前に行こうか」
世界「は、はい。あの、ありがとうございます」
香「いいよいいよ、このぐらい」
オルレアン「・・・・・・本当に、何も言わない」
香「だってめんどくさいんだろ?」
オルレアン「そうだけど。あなたは変」
香「君ほどじゃないさ」
オルレアン「・・・・・・みんな、私の事をめんどうがって相手にしないのに」
香「まあ、今は比較的暇だからね。忙しい時ならともかく、時間があるならこれくらいね」
オルレアン「・・・・・・」
香「めんどくさいものはめんどくさいしね。僕も動くのめんどくさいときはあるし。ていうか結構あるからアリスとかリーブラの力で移動したりとかざらだし」
オルレアン「・・・・・・香」
香「ん?」
オルレアン「・・・・・・香。不思議。みんな、めんどくさいだけなのに。あなたは、面倒じゃない」
香「そう?」
オルレアン「そう」
世界「オルレアン様、そろそろ到着いたしますので・・・・・・」
オルレアン「・・・・・・ん、降りる」
香「はいよっと。じゃあ後は」
オルレアン「香も一緒」
香「・・・・・・えっと?」
オルレアン「お昼ご飯、一緒に」
香「いや、でも僕は」
オルレアン「強制だよ」
香「へっ」
オルレアン「Common Destination」
香「・・・・・・驚いたな。これが君の『力』か。いや、君たちの?」
オルレアン「ううん。私の力。差をなくす力」
世界「オルレアン様が『力』を使われるとは珍しい・・・・・・」
オルレアン「使うの面倒だけど・・・・・・香と一緒にご飯を食べたかったから」
香「はあ、仕方ない。ここまで来たら逃げられないか」
世界「あなたなら私にしたように問答無用で逃げられるでしょう」
香「世界、それは野暮ってもんだよ。せっかく面倒くさがりな間がやる気になったんだ。それを無下にするわけにはいかない」
オルレアン「・・・・・・不思議。めんどくさくないことがあるなんて」
香「まあ、なんでもかんでもってわけじゃないだろ?一つずつ探していけばいいじゃんか。面倒じゃないことを。意外とたくさんあるかもしれないよ」
世界「オルレアン様、手始めにプラモデルの作成はいかがでしょうか?」
オルレアン「めんどう」
世界「・・・・・・残念です」
香「焦らなくていいんだよ。ゆっくりのんびり、いろいろ探していけばいいんだ。世界はもちろん付き合ってくれるんだろ?」
世界「当然です。オルレアン様のためならば、なんでもいたします」
オルレアン「ん・・・・・・がんばる・・・・・・・でも、今は、めんどう・・・・・・」
オルレアン「・・・・・・はぁ。こんだけ」
セラフィム「今でもめんどうじゃないこと探しは続けてるの?」
オルレアン「一応。めんどうだけど」
アクア「わかりやすいわよ。香が絡むことは面倒じゃない。それ以外は面倒。面倒でもやることはやるけどね」
ブロディ「うーん。やっぱりオルレアンはぜひとも香くんに引き取ってもらいたいな。ていうか、そうじゃないと先がないだろ」
ロック「齢16にして先がない扱いはやめてやれよ。・・・・・・いや、人の事言えねぇわ」
リーブラ「お父様?それは私やアクアに対する宣戦布告と見て構いませんか?」
ロック「なんでそうなるんだ!」
アクア「コスモス、ケイオス。父さんにくすぐり攻撃」
コスモス「とおー!」
ケイオス「やあー!」
ロック「あひゃひゃひゃひゃ!や、やめ、お、俺が、悪かった、から!」
セレシア「香くん、私としてもウチの子たちとくっついてほしいんだけど・・・・・・平山さんともそんな話をしてるんだけどね」
セラフィム「そっちのママ友会議は平和そうよねー。セレアとリルさんと恵里佳さんだもんねー」
セレシア「お茶をするときは林檎さんもいっしょですよ。4人で娘をいかにして香くんとくっつけるかの話をしてます」
ロック「俺も飲みに行ったらそんな話ばっかしてるなぁ」
アクア「でも姉さん、この前香にちゃんと告白してたわよね」
リーブラ「あ、アクア!?どうしてそれを!?」
セレシア「えっ、何々?」
アクア「姉さんとか草華とかが恋愛的な意味で香と決着をつけたって話」
リーブラ「あ、あ、あ、アクア!なんで知ってるのよ!だめよ、それ以上は!」
オルレアン「Non Changable Coordinate」
リーブラ「お、オルレアン!?動けないんだけど!」
オルレアン「オレの話を赤裸々に語ってくれたんだ。これぐらい覚悟してるよな?」
リーブラ「うう、言い返せない・・・・・・アクアはどうしてそれを知ってるのよ!」
アクア「だって私その場にいたし」
リーブラ「ほぇっ?」
アクア「透明人間の方を全開にしてたら姉さんじゃ私に気付けないからね。後の参考にって思ってみてたらなんかはじまってた」
オルレアン「その話、詳しく」
コスモス「いったいなにがはじまるんです?」
ケイオス「だいさんじたいせんです!」
リーブラ「さて、私リーブラ・マギ・フィールドが香様の専属メイドに任命され早1時間」
リーブラ「何を致しましょうか?」
リーブラ「私に!」ズイッ
リーブラ「できることなら!」ズイッ
リーブラ「なんでも!」ズイッ
香「近い近い近い」
リーブラ「はっ、も、もうしわけございません。つい舞い上がってしまって・・・・・・」
香「逆に聞くけど、リーブラは何がしたいの?」
リーブラ「私、ですか?そうですね」
リーブラ「やはりおはようからおやすみまでそして御就寝なさった後も含めて24時間365日常に奉仕をしていたいと言うのが一番の願望ではあるのですが、当然のことながらそのようなことは香様のプライベートを阻害してしまいますし香様も幼い子供ではありませんから自分で出来ることはやりたいと思っていると私は考えています。専属メイドとなった以上私が香様の意思を無視して自分の願望欲望を押し通すといったことは決して許されないことでありますので、滅私奉公の精神を踏まえつつも幼馴染であるという立場も踏まえていくと自ずと絞られていきますね。しかし香様にお仕えすることそれ自体が至福である以上滅私奉公というのは不可能に近いものもあります。それらを念頭に入れて専属メイドとして私がしたいことはですね」
香「うん」
リーブラ「・・・・・・やはり、こうやって側にいさせていただくことでしょうか」
香「それが望みなら、いくらでも。なんなら一緒に寝る?」
リーブラ「ふふ、昔みたいに?」
香「そうだね。小さい頃みんなでお泊り会した時が懐かしいな」
リーブラ「でも」ズイッ
香「近い、近いって」
リーブラ「二人きりははじめてですよね」
香「うん、そうだね。いっぱい話をしよう。今まで思ってきたこと、やってきたこと、考えていたこと。お互いにさらけ出そう」
リーブラ「はい。私から、あなたへ。そして、あなたから私へ。喜びも、悲しみも。他愛のないことでも、悩み事でも、全て」
アクア「って感じでそのまま一晩過ごしてたわよ」
セラフィム「あのー、一番肝心なところが聞けてないんだけれど?」
アクア「それ以上はまだ私は聞くべきじゃないって思ったから部屋に戻ったの。眠かったし」
リーブラ「まったく、もう・・・・・・」
オルレアン「むぅ、私も香様とイチャイチャしたいです。あわよくば責任を取ってもらわなければいけないようなことがしたいです」
アクア「無理無理。私もできてないし」
コスモス「せきにん?」
ケイオス「?」
ブロディ「しまった!変なことを覚えさせた!」
ロック「おまえたちはまだ気にしなくていいからなー」
コスモス「きになります!」
ケイオス「おしえてください!」
セラフィム「ふふ、香くんのことを好きになっちゃった責任をとってもらわないとねってことよ」
コスモス「・・・・・・ええっと?」
セラフィム「好きにさせちゃったんだから、ずっと一緒にいてもらわないといけないねっていうこと」
ケイオス「なるほど!じゃあわたしたちもです!」
コスモス「ずっといっしょです!」
セラフィム「そうね、好きな人とはずっといっしょがいいわよね」
セレシア「とはいえ、アクアみたいにストーカーになっちゃだめよ?」
アクア「ストーカーじゃないわ。見守ってるだけ」
セレシア「それを世間一般ではストーカーというのよ」
セレシア「アクアはリーブラみたいに香くんとなにかあったとかないの?」
アクア「残念ながらね」
リーブラ「あら?でもアクアたしかあなた・・・・・・」
アクア「な、なんのこと?なにもないってば」
オルレアン「そういえばアクアは香様を連れてプールに行ってましたよね。水泳の特訓と言って
アクア「なっ!?」
リーブラ「しかもコスモスに頼んで左腕を外した状態で」
アクア「そこまで!?」
セラフィム「さすが元水泳部。どうなの?香くんは泳げるようになったの?」
アクア「あー、片腕での泳ぎ方は伝授したけど・・・・・・本人はあんまり水に近寄りたがらない」
コスモス「おにいさまとプールであそびたいです!」
ケイオス「ながれるプール!ながれるプール!あとすべりだい!」
ブロディ「おしえたってどんな感じで?」
アクア「えっと、それは、その」
ロック「オルレアンちゃん、やっちゃっていいぞ」
オルレアン「はーい」
アクア「ちょっ、まっ」
アクア「さて、香。今度海に行くことはわかってるわよね?」
香「もちろんわかってるけどさ。入らないよ」
アクア「無人島に行って海に入らないってどういうことよ。そんなこと私が許さないわ」
香「アクアって妙に押しが強い所があるよね」
アクア「私もあんたら幼馴染に揉まれてきたんだから当然よ。ってなわけで、見てちょうだい」
香「・・・・・・左腕は?」
アクア「外してきたわ。コスモスの力で」
香「ええっと、つまりあれか。片腕が無くても泳ぐ方法をってことか」
アクア「そう。そのためにわざわざ中等部のプール借りてるんだから」
香「しかし、珍しいな。水泳部とかいるもんだと思ってたけど」
アクア「今日は合宿でいないのよ。毎年この時期は水泳部は合宿よ。元水泳部が言うんだから間違いないわ」
香「それもそうか。しかたな、腹をくくろう。今日はよろしく、アクア」
アクア「ええ。任せてちょうだい。香を立派な泳者にしてみせるわ」
香「大分泳げるようになってきた気がする。特に息継ぎができるようになったのが大きい」
アクア「ええ、そうね。これで万が一香が沖に流されても自力で帰ってこれるわね」
香「1人で沖に流されることはないと思いたいけど・・・・・・それはまあともかくとして。アクア、なんだか楽しそうだね」
アクア「そう?」
香「うん。いつもよりなんていうか生き生きしてる。もしかしたらアクアは人にものを教えるのが好きなのかもね」
アクア「そうなのかしら。実感がないわ」
香「今まで僕らの中では年下ってのがあったからそういう機会を見ることがあんまりなかったけどさ。今日こうやって接してみて感じたよ」
アクア「んんん・・・・・・香が言うってことはそうなのかもしれない。でも、相手が香だからってのもあるわ」
香「そうかな?じゃあそれを確かめてみようか」
アクア「・・・・・・そうね。ちょうどもう一人水泳レッスンをしておきたいのがいるし」
香「ってことで、アリスー」
アリス『やだ!やだやだ!アリスちゃん絶対そんな深い水の中に入らないから!死んじゃう!』
香「あ、そうだ。アクア、アリスに教えるのなら腕を戻した方がいいんじゃないかな?」
アクア「そうね。じゃあまた後日ってことで」
香「それまでにアリスを確保しておくよ」
アリス『ぜぇ~~~~~ったいやらないからね!そもそも幽霊だから水に入らなくていいんだし!』
アクア「香だってがんばったんだから。守護霊のアンタがやらなくてどうするのよ」
アリス『それ私と関係なくない?』
オルレアン「と、言った感じでした」
リーブラ「捕捉しておきますと、水泳部が合宿に行っているのは本当、但し中等部をプールを使う許可を得るためにいろんな人にお願いして回っていましたね」
セラフィム「あれ、学園長のところには来てないんだけど?」
アクア「むしろおばさんに話が回らないようにするためにいろんな人に頼み込んでたんだけど。ていうか、姉さんはともかくとしてオルレアンはなんで知ってるのよ」
オルレアン「リーブラお姉さまから聞きましたが」
アクア「姉さん!?なんで言ったの!?」
リーブラ「姉としては妹の頑張りは共有しておくべきかなと」
セレシア「アクアも変態行為以外のことをやっているのね。感心だわ」
ブロディ「アリスちゃんは結局どうなったんだ?」
アクア「あいつ10分でバタフライできるようになったからそこで終了。あとは勝手に泳がせといたら気が付いたら古式泳法してた。なぜかはわからないけど」
ロック「アクアは泳ぐのに関してはリーブラより得意だよな。そっち方面を伸ばせばよかったのに」
アクア「愛の空手と一緒。そこそこにやってるぐらいが楽しいのよ。それに、私もみんなと同じ部活に入りたかったし」
リーブラ「やはり、我々6人が同じ団体に所属するという機会がほとんどない以上、私としてもアクアが家庭科部に入ってくれたのは嬉しく思っています」
アクア「姉さん・・・・・・」
セレシア「さて、順番的に行くと次はコスモスだけど・・・・・・」
コスモス「おもしろいはなしはありませんよ?」
セラフィム「コスモスちゃんはいっつも何か食べてるか遊んでるかぐらいだものね」
ケイオス「おねえさまはですね、このまえ玖美おねえさまを泣かせてました」
セラフィム「ええっ?」
セレシア「玖美ちゃんを泣かせたって、どういうこと?」
リーブラ「詳しく教えてくれる?ケイオス」
ケイオス「はい!」
コスモス「わたしじゃないんですか!?」
アクア「さっきからの流れで分かるでしょ。こう言うのは他人の口に語らせるのが面白いのよ」
ブロディ「小学生にそんなもの求めてどうするんだ」
ロック「うーん、コスモスがいたずらとかするとは思えないがなぁ」
玖美「・・・・・・あー、コスモス?」
コスモス「はい!」
玖美「見ての通り、今日はあたし以外に誰も家にいないんだけど」
コスモス「しってます!」
玖美「そっかそっか。何しに来たの?」
コスモス「きょう、ケイオスがたからさがしに行ってて、みんなそれについていっててひまなんです」
玖美「コスモスは行かなかったんだ」
コスモス「だっておもしろくないですし」
玖美「それを普通に言い切るのが割とすごいと思う」
コスモス「ケイオスとはたべることいがいのしゅみがあわないんです。しかたないです」
玖美「性質が正反対ってのも考え物だよね。言動と見た目はそっくりなのに」
コスモス「えっと、ひまなのであそんでください」
玖美「よしよし、素直に言えるコスモスはえらいね。お姉ちゃんなんでもやっちゃうよー」
コスモス「えっと、おかしたべたいです!」
玖美「・・・・・・あー、運が悪いねー。ちょうどクロが全部食べつくしたとこなんだよ。残念だったね、今我が家にお菓子はなにもない」
コスモス「つくってください!」
玖美「いやいやいや、あたし料理できないしー」
コスモス「わたしは玖美おねえさまのごはんたべたことないです!わたしならたぶんだいじょうぶです!」
玖美「うー、そこまでいわれると・・・・・・まあがんばってホットケーキつくってみるよ」
・・・・・・
コスモス「ごちそうさまです!」
玖美「ちゃ、ちゃんと全部食べてくれた・・・・・・お兄ちゃんたち以外だとはじめてだ」
コスモス「ぶんりょうをはかりましょう!めぶんりょうもわからないのにてきとーにしちゃだめです!」
玖美「ダメ出しはちゃんとくれるんだね。でもはかりとはどこにあるかわかんないよ」
コスモス「わたしがはかれます!もういっかいです!」
玖美「ええ!?まあいいけど。えっと、ホットケーキミックスが一袋、んで玉子1個と牛乳200cc」
コスモス「もうちょっと、もうちょっと、もうちょっと、ストップです!」
玖美「こ、こんだけ?少なくない?もうちょっと入れた方が」
コスモス「だめです!つぎはまぜましょう!」
玖美「はーい」
玖美「ダメだしいっぱいされたけど・・・・・・なんとかできた!」
コスモス「玖美おねえさま、ぜんぶてきとーにやりすぎです・・・・・・」
玖美「やー、なんかもっとみんなふわっとやってる気がするんだよね。気がするだけでそうじゃないんだろうけど」
日輪「ただいまー・・・・・・あれ、コスモス?」
玖美「あ、おかえり日輪」
コスモス「おかえりなさい!」
日輪「めずらしいわね、1人で来てるなんて。んで、これは・・・・・・ホットケーキ?」
玖美「作ってって言われて」
コスモス「つくってもらいました」
日輪「・・・・・・大丈夫?」
玖美「こ、今回は大丈夫だから!ほら、1枚食べてみてよ!」
日輪「ううむ、玖美のホットケーキ・・・・・・いや、食べるわ。いただきます」
玖美「・・・・・・」ドキドキ
日輪「ん、普通においしい。え、ほんとに玖美が作ったの?」
玖美「ほんとだよ!まあコスモスが手助けしてくれたんだけど」
日輪「いいじゃない。ありがと、コスモス。玖美もこの調子でがんばっていきましょうね」
玖美「・・・・・・あれ、なんだろ、涙が出て来た。料理やってて頑張ろうねって言われたのいつ振りだろ」
日輪「もう、泣くことないじゃない」
玖美「いや、だって、うれしくって・・・・・・」
コスモス「ちゃんといつもぶんりょうをはかってやればだいじょうぶなんですよ!」
玖美「はい、肝に銘じます・・・・・・。あれ、なんでだろ。また涙が出てきた。小学2年生に諭されてる自分がいることに悔しさを感じてる」
ロック「なるほど、感動の涙だったのか」
セレシア「コスモスはちょっとできるんだっけ?」
コスモス「おかしはちょっとつくれます!おりょうりもおねえさまにおしえてもらってます!」
ケイオス「わたしもです!おりょうりはちょっとできます!おかしはおねえさまにおしえてもらってます!」
リーブラ「コスモスは真面目で勤勉ですが、融通が利かないのが欠点ですね。なんでもきっちりやりたがるので、料理のレシピだと適量や少々とあるものをきっちり量りたがってしまいます」
アクア「逆にケイオスは目分量とかで大雑把にやるのがすっごい得意なのよね。量るのは好きじゃないからお菓子はあんまりだけど」
オルレアン「こーちゃんもけーちゃんも得意なことが真逆同士なんですよね。ここも面白い所です」
セラフィム「オルレアンちゃんは中身毎に得意不得意ってあるの?」
オルレアン「そうですね、私は知っての通りアーチェリーを嗜んでいますが・・・・・・」
オルレアン「オレはああいうのは性に合わねぇ。今は薫サンに格闘技習ってるよ」
オルレアン「表も裏もグリンピースが苦手。私は平気」
オルレアン「間は間でブロッコリーが嫌いじゃないですか」
オルレアン「知らない。私は表みたいにトマトが嫌いじゃない」
オルレアン「テメーは納豆が嫌いじゃねぇか。その点オレは大豆系は全部食うぜ」
オルレアン「私だって裏も間も苦手なオクラを食べられますよ」
ブロディ「もういい、そこまでだ。これ以上は不毛だ」
セラフィム「食事中にコロコロ姿が変わるのは見たことないけど、中身だけ変わってたりする?」
オルレアン「そんな器用なことはできません。そして淑女として出された食べ物に苦言を呈することもいたしません。きちんと食べますよ」
オルレアン「好き嫌いはあるっちゃあるけどだからって選り好んで食うわけにはいかねぇしな」
オルレアン「残したら後が面倒だから」
リーブラ「理由は違えど食べ物を決して残さないというその姿勢は素晴らしいです。ね、アクア」
アクア「私もちゃんと食べてるでしょ!ニンジン!いやなんだからね、ほんとは!」
セレシア「ケイオスはなにか面白エピソードないの?」
ケイオス「おもしろエピソード・・・・・・」
コスモス「ケイオスはですね、リーブラおねえさまにすごいおこられていましたね」
セレシア「あら?リーブラ、私その話聞いてないんだけれど」
リーブラ「ごめんなさい、お母様。悪戯と言っても私自身にしかやっていない上に、本人も深く反省しましたので・・・・・・ねえ、ケイオス?」
ケイオス「ゴメンナサイゴメンナサイワタシガワルカッタデス」
アクア「すっごい怯えてるんだけど。なにやったのよ」
オルレアン「コスモスは知ってるんですか?」
コスモス「もちろんです」
ロック「トラウマ残すような怒り方は・・・・・・」
リーブラ「それについては私も反省しています。ですので、あまり蒸し返さないようにしていたのですが・・・・・」
ブロディ「なにかリーブラちゃんの逆鱗に触れるようなことをしたんだろ。十中八九香くんがらみだろうけど」
セラフィム「リーブラちゃんが問答無用で怒るのってそれぐらいだものね」
ケイオス「メアリーちゃん!ひまですね!」
メアリー「そうですねー。真恵とリリーナとコスモスは三人でなにやら走り回っていますが、私たちには関係のないことです」
ケイオス「んー、なにかやることないですか?」
メアリー「これといって特に」
ケイオス「・・・・・あっ!いいこと思いつきました!」
メアリー「なんですか?」
ケイオス「私たちの力で他の人そっくりになって、イタズラしに行きましょう!」
メアリー「イタズラって・・・・・・誰になるんですか?」
ケイオス「お兄様です!」
メアリー「いいですね。ありです。じゃあお兄様になって、えっと、どこに行きます?」
ケイオス「家にお姉さまがいます!」
メアリー「じゃあリーブラ先生が本物かどうか見分けられるかっていう感じでやるんですね」
ケイオス「はい!」
香「リーブラー?」
リーブラ「あら、香様・・・・・・何者?」
香「えっ?いや、僕だよ、僕。風流香だって」
リーブラ「香様を騙るとはそれだけでも大罪ですが、その状態で私に話しかけて来たと言うことは一体何が目的ですか。吐きなさい」
香「えっ、いつのまに後ろに」
リーブラ「次に無駄なことを喋ってみなさい。その指を一本ずつ折りますよ」
香「ま、待ってリーブラ!」
リーブラ「2人目の偽物ですか。ではもう容赦はいりませんね」カチャッ
香「ひいっ!?て、鉄砲!?」
香「ほ、本物、じゃ、ないよね?」
リーブラ「試し打ちしてみますか?あなたの頭で」
香「あ、え、あ」
リーブラ「これが最後のチャンスです。私とてその姿を傷つけるのはためらうのです。風穴を開けられたくなければ答えなさい。さもなくば、片方を殺してもう片方を拷問にかけます」
香「う、その」
リーブラ「早く言えっ!!!!!!!!!」
香「ぴぃっ!!!」
リーブラ「・・・・・・うん?」
ケイオス「あ、あ、あ、ご、ごめ、ごめんなさ、あ、あ・・・・・・」
リーブラ「あら?ケイオス?」
メアリー「あ、あの、ただの、いたずらで、その、ちょっとからかおうとおもっただけで・・・・・・・」
リーブラ「え、こっちはメアリーちゃん?・・・・・・あら?あらら?」
ケイオス「ぴぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっ!!!!!!」
メアリー「ご、ごめ、ごめんなさ、あ、あ、ご・・・・・・ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!ふわぁぁぁぁぁぁぁぁっぁぁぁん!!!!!!」
リーブラ「やっちゃった、わね。ごめんなさい、2人とも。あなたたちだとは思わなくて・・・・・・。ああ、本気で殺気出しちゃった・・・・・・」
リーブラ「あの時は1時間ぐらい泣き止まなかったので大変でした。部屋の掃除とかも含めて」
アクア「掃除?」
コスモス「リーブラおねえさまがこわくておもらししちゃったんです、ふたりとも」
ロック「なるほどなー。悪戯するときは相手をよく見てやらないと。香くん関連は特にヤバいんだから」
セラフィム「そのストッパーが無いのが子供らしいとは思うけれども・・・・・・まあまあこの件についてはここで終わりにしましょう」
ケイオス「は、はい・・・・・・」カタカタ
ブロディ「すっかり怯えてるじゃないか。ちなみに、殺気ってどんな感じだったんだ?いや、参考までに」
リーブラ「香様は侮辱された、悪意をもって利用されたとわかればいつでも再現いたしますよ」
アクア「お父さんも叔父さんもなんとか香を私たちとくっつけようといろいろ画策してるよね」
オルレアン「香様の迷惑も考えずにですね」
リーブラ「なるほど。ギルティですね」
ロック「えっ!?お、俺たちはただ娘たちの将来を想ってだな」
ブロディ「そ、そうだって!ほら、アクアちゃんとかオルレアンちゃんをまともに接する男子なんて香くんだけなんだし!」
リーブラ「そこに直りなさい。香様にご迷惑をおかけしたと言うことを反省していただきます」
リーブラ「どれだけの時間がかかってでも、です」
ロック「や、やばかった・・・・・・実の娘からあんなに怒気を向けられるなんて・・・・・・」
ブロディ「あれが明確な敵意になってたんだろ?よく大丈夫だったなケイオスちゃん」
セラフィム「よく思い返して、あなた。全然大丈夫じゃないわ」
セレシア「トラウマだものね。しかたないけれど」
リーブラ「そもそも、審判の運命を持つ私を謀ろうなどというその魂胆が間違っているのです。私に嘘は通用しません」
アクア「よく言うわ。香のことなら嘘だろうが何だろうが全部ホントの事として受け止める癖に」
リーブラ「香様が私を謀ることなどありませんから。本人は謀っているつもりでも、それは心の奥底の無意識の部分で感じ取っていること。だからこそ口に出すことができるのです」
オルレアン「その精神をけーちゃんたちにも・・・・・・まあ後の祭りですけれどね」
ケイオス「みんなおかしいんです。だれにへんしんしてもすぐにばれるんです」
コスモス「ふしぎですよね。わたしみたいにちからでやってるのじゃないのに」
アクア「私ら幼馴染の絆はそれだけ深いってことよ。普段から一挙手一投足全部見てるんだから。じゃないと生き残れなかった」
リーブラ「蝶をおって道路に飛び出そうとする草華を止めたり鳥の群れを見つけたら突撃を始める香くんを止めたり突然道の端でうずくまってアリの巣を眺め始める愛ちゃんを説得したり突然変なものを作り出すアリスを咎めたりね」
アクア「あいつら自由過ぎてほんとにやばかったのよ。私たちも人の事言えたものじゃないけど」
オルレアン「全員が全員頭おかしかったことか?」
アクア「そうともいう」
オルレアン「ですが、うらやましいですね。私や上海ちゃん、蓬莱ちゃん、世界とはそのようなお互いに咎めたり止めたりといったことはありませんでしたから」
世界「基本全員の聞き分けがよかったですから。それが良すぎた反動なのか上海さんや蓬莱さんはああなってしまいましたけど」
ロック「よしよし、宴もたけなわ。今回はこんなもんでいいだろ」
ブロディ「そうだな。いろいろ話を聞けて満足だ。みんななんだかんだ楽しくやってるみたいでよかった」
セラフィム「学校でのあなたたちは見ることができるけど、普段の生活は見られないからね。また面白い話を聞かせてね」
セレシア「こんな会とか関係なしにもっと聞かせてくれていいのよ?」
リーブラ「それでは面白味がないじゃないですか。ねえ?」
アクア「そうそう。お互いにこれは知ってるわけないだろってのを話すのが楽しいんだから」
オルレアン「リーブラお姉さまが知らないことを探すのがとても大変なのですよね。アクアしか今のところ達成できていませんよね?」
アクア「腐っても妹ってことね」
コスモス「ぴちぴちしんせんないもうとです!」
ケイオス「とれたてしんせんないもうとです!」
リーブラ「それでは、これを持ちまして食事会を終了とさせていただきます。メイドのみなさんもお疲れさまでした」
世界「話を聞くのが楽しかったので大丈夫ですよ」
海「薫たちとの酒の肴が増えるから問題ないわ」
コロナ「きゅうう・・・・・・お、お料理、多い・・・・・・」
歌恋「まったく、だらしないわね。いずれ専属となったら毎日これをこなすのよ」
コロナ「コスモスさまぁケイオスさまぁ、手加減してください・・・・・・」
コスモス「そうはいわれてもおなかはすきますので」
ケイオス「だめですね」
ロック「うーん、やっぱり双子ごと引き取ってもらう方がいいか・・・・・・」
リーブラ「お父様、まだお話が足りないご様子で」
ロック「あ、いや、その、だな」
リーブラ「いいでしょう。とことんお話いたしましょうか。ごめんなさい、先に帰っておいてください。私はこれからじっくり話し合いをしないといけませんので」
セレシア「わかったわ。アクア、コスモス、ケイオス、帰りましょう。海、車を出してもらっていいかしら?」
海「畏まりました」
アクア「お父さんガンバレー」
コスモス「ファイトです!」
ケイオス「わたしはもうおこられたくないのでこのままかえります」
ロック「助けてくれ!おねがいだ!セレア!見捨てないでくれーーーーー!」