Aspergillus fumigatus アゾール耐性判別分析モデルの検証へのご協力のお願い

本研究について

 当研究室では、アスペルギルス症の原因菌 Aspergillus fumigatusのアゾール系薬剤耐性株をMALDI-TOF MSの測定結果(マススペクトラム: MS)を使って、多変量解析と機械学習(Random Forest)による判別分析モデルを構築しています。

 このモデルの検証のため、新たに臨床分離されたA. fumigatus をご寄託いただける協力者を募集しています。菌株を送っていただくと、その菌株の薬剤感受性について、1) 判別分析モデルによる識別結果、2) 塩基配列による正確な同定結果及びキットによるMIC測定結果、をご協力者へお返しします。

 ご協力いただいた方は、原則として、菌株提供者として成果報告の謝辞に記載させていただきます。しかし場合と程度により、共同研究とさせていただく可能性もあります。

実施期間:2023年3月31日まで

本研究にご協力いただける場合は、以下のボタンからメールフォームでご連絡ください。

事前にご確認いただく内容

・必ず事前(菌株やデータの送付前)に、このメールフォームによりご連絡ください。


(基本)

1. ご送付いただく菌株は、原則として千葉大学真菌医学センター(IFM)に寄託していただき、将来的にIMから一般公開(配布)されることにご同意いただきます。

2. 菌株基本情報とは、寄託者から寄せられた:菌株の学名、株番号、分離源(組織部位・採取地・採取日)、寄託者、個人情報保護法に該当しない患者情報をいいます。

3. 菌株の付帯情報とは、菌株を解析して得られる培養性状、MIC測定値、塩基配列、形態的特徴、菌株ごとのMALDI-TOF MSマススペクトラム等をいいます。

4. 対象の菌株の第2項、第3項の情報は、菌株の公開と同時に IFMの菌株カタログから発信されます。

5. 第2項、第3項に該当しない情報は、本研究が終了した後に廃棄します。

(梱包・発送の注意)

6. 培養菌株をお送りいただく際の梱包は、こちらの手引書(URL)に従って梱包・発送してください。

(IFMの返信)

7. 解析が終了次第、1) 判別分析モデルによる識別結果(信頼度のスコア含む)、2) 塩基配列による正確な同定結果及びキットによるMIC測定結果、をメールでご返信します。

8. 菌株が到着してから、培養〜MALDI-TOF MS解析〜分析識別モデルによる検証まで、7〜10日かかることが予想されますが、回答までの期日はお約束できません。ご了承くださいますようお願いいたします。

9. 分析識別モデルの結果については、検証段階のものであり、正確性は一切保証できません(MIC測定の結果をお待ちください)。

(免責事項)

10. IFMへの寄託における「素材移転同意書(URL)」の内容もあわせてご確認ください。

11. 菌株の死滅、長期保存、継代培養中におけるあらゆる性質変化(薬剤感受性含む)などの可能性があります。生き物である以上、あらゆる事態が発生し得ます。やむを得ず研究の対象外としたり、死滅による保存断念をする場合があります。

(2021年10月)