~「君とぼくは 同じ未来をみている」(安倍晋三)~
真夏のエンジョイカップ2回戦、シビれる白熱の投手戦はエンペラー伊藤の投打の奮闘で歓喜のサヨナラ勝ち!!
前日に安倍元首相の暗殺という衝撃のニュースが日本を駆け巡ったこの日、2022年エンジョイカップ2回戦は予定通り開催、ビッグアプセットナインは午前9時に聖地大宮健保に集結だ。先週の酷暑は幾分和らいだものの、それでも最高気温32度の予報と引き続き真夏の決戦が予想されるなか、櫻町監督はテント設置を決断。大会本部、健保グランド当局との太いパイプを活かしたアレンジで、試合前にスタッフ5人が駆けつけ一塁側ベンチ横に巨大テントが立ち上がり、この日対戦相手の若手中心チームMyatsに対しさっそく精神的に優位にたつ。思えば2004年、当時の末永監督の提案でガンバロウ野球大会に参戦して以来、この大宮での大会は連続19年目となるが、それでも大会前の緊張感は格別だ。
10時プレーボールの2回戦Myats戦、この日先発に起用された伊藤は初回から全力投球、130キロ超えの快速球を連発で先頭を空振り三振、2番打者も打ち取りツーアウトと順調な立ち上がりだが、続く3番にフォアボールを出すと4番の1・2塁間の鋭い当たりに田辺が追いすがるも内野安打となりツーアウト1・2塁と初回から得点圏にランナーを背負うが、ここは続く5番を二遊間のセカンドゴロ、これを田辺が捕球しそのまま全速力でセカンドベースを踏んでチェンジ。
その裏ビッグアプセットの攻撃、相手投手はスリークォーターから鋭いスライダーを投げるサウスポーで、投手戦が予想されるなかで先制点がほしいところ、すると先頭石井大和がいきなりジャストミートでセンター前に弾き返すヒットで出塁、さらに2番山下のところで盗塁で2塁に進むと、続く投球がワイルドピッチとなりさらにサードを狙うがキャッチャーからの3塁送球がそれる間に石井大和はホームに激走、石井大和ひとり舞台であっという間の先制点だ!
ノーアウトで先制点のビッグアプセットはさらに初回は2番山下、5番芝田がフォアボールを選びツーアウトながら1・2塁と攻め立てるがここは後続続かずチェンジ。
1点ビハインドとなったMyatsの2回表の攻撃は、ワンアウトから7番がフォアボールを選び盗塁でワンアウト2塁とするが、ここは伊藤が渾身のストレート連発で8・9番を連続三振でチェンジだ!
2回裏のビッグアプセットの攻撃では、この日8番DHスタメンの大河原が気合十分でファーストストライクからぶんぶん振り回す、そしてジャストミートの当たりが惜しくもセカンドゴロとなるが芯打率10割の内容に満足顔、一塁側テント内も「大河原改め芯河原だ」と盛り上がるがこの回は無得点。
そして迎えた3回表のMyatsの攻撃、伊藤は再び先頭1番を空振り三振にきってとるが、続く2番のサード前の緩いゴロにサード佐藤がチャレンジするがこれが悪送球となりバッターランナーは2塁へ、そして伊藤は続く3番にデットボールを与えさらにワイルドピッチでランナーが進みワンアウト2・3塁とこの日最大のピンチを迎える。
すると続く相手4番は伊藤渾身のストレートをジャストミート、この日初めて伊藤の速球を捕らえた打球はセンター後方への大飛球、長打必死の大アーチに一塁側テント内の屋根裏解説陣も効率いたその瞬間、センター石井大和が何度を目を切りながら必死の背走、最後に目いっぱい伸ばした右手のグローブに打球がスッポリおさまる超ファインプレー!長打を確信し飛び出していた走者2人が慌ててベースに戻り、石井大和・ショート塚野敦也の強肩リレーでホームはクロスプレーとなるがここはぎりぎりセーフで同点となったものの、マルチ失点確実と思われた場面で1失点でセカンドランナーの進塁も許さず、最大のピンチを最小ダメージで切り抜けたスーパープレーに伊藤も奮起、続く相手5番を渾身の三振に打ち取りこの回を同点で切り抜けた!
同店に追いつかれたびぐアプセットの3回裏、先頭石井がフォアボールで出ると盗塁、つづく石井大和がまたもセンター前に弾き返すが当たりが良すぎて2塁ランナー石井は3塁でストップ、石井大和も盗塁でノーアウト2・3塁とビッグアプセットは突き放す絶好のチャンスだ。ここで2番山下は相手投手の鋭いスライダーに空振り三振、そしてつづく3番塚野敦也は三遊間への鋭いライナー、これを相手サードが倒れこみながらダイビングキャッチ、
3塁ランナー石井が思わず飛び出したところで相手サードがそのまま3塁ベースを踏みあっという間にチェンジ!ゴロゴー・ライナーバックを徹底していたところだったが、あまりの鋭い当たりに思わず飛び出してしまったこの石井、試合後のクラブハウス宴会で石井は「あれはゴロゴーではなくギャンブルスタートだった」と謎の解説だったが、いずれにせよ3回表裏に双方からスーパープレーが相次ぐ展開、1-1のまま白熱の試合はつづく。
4回表のMyatsの攻撃、ワンアウトから相手7番が伊藤のスライダーに泳ぎながらバットにあてるとサード後方へのフライ、サード佐藤・ショート塚野敦也が追いすがるが届かず、これがツーベースとなりワンアウト2塁とピンチ、しかしここも伊藤が気合全開のストレート連発で8・9番を連続三振でチェンジ!
4回裏のビッグアプセット、先頭伊藤が鋭いスライダーに空振り三振となるがこれをキャッチャーが後逸、伊藤が振り逃げで1塁に走るとキャッチャーからの送球がそれボールがライトファールゾーンを転々とする間に伊藤は3塁に激走、ノーアウト3塁のチャンスをつかむ。続く5番芝田は気合マックスで速球をジャストミート、鋭い当たりが1・2塁間を襲うが相手セカンドがこれを好捕、激走直後の伊藤も動けずワンアウト。さらに続く丸野、佐藤も倒れどうしても追加点がとれない。
さらに5回裏のビッグアプセットの攻撃、先頭DH大河原の代打の村上がサードゴロエラーで出るとワンアウト後に気合の盗塁、ワンアウト2塁の勝ち越しチャンスをつくるが、ここでもどうしても決定打が出ず無得点、1-1の膠着状態のまま試合は終盤に突入だ。
先発エンペラー伊藤は30度を超える暑さのなか熱投がつづく。4回までは毎回得点圏に走者を背負うピンチが続いたが、後半になってギアアップ、5回を2三振含む三者凡退、そして6回も先頭をサードゴロ、つづく5・6番を連続三振に切って取る無敵のピッチングで試合の流れを決して渡さない。そして6回裏のビッグアプセットの攻撃が始まるところで、審判から最終回宣言がなされ、ビッグアプセットベンチの気合も全開だ。
1点をとればサヨナラ勝ち、無得点ならジャンケンに持ち込まれる6回裏の攻撃、先頭は山下に代わりレフトに入っていた西村、二遊間への難しいゴロで期待をもたせるが相手ショートが素早くさばきワンアウト。するとつづくバッターは3番塚野敦也、今日は左中間への大フライ、サードライナーと完璧なバッティングを見せる塚野敦也、1点も渡せない状況にMyats外野陣は最深部に守備位置をシフト、すると初球を渾身のスイングで振り抜いた打球は左中間への大飛球、最深部まで下がっていた外野陣のはるか上を超える大アーチ、一塁側テントの屋根裏陣の大歓声を背に塚野敦也も激走、これがスリーベースとなりワンアウト3塁とついにサヨナラのチャンスが到来だ!
ここで登場は4番伊藤、相手ナインもマウンドに集結し意思統一、ビッグアプセットも次の5番芝田に櫻町投入を準備し両チームの気合と作戦がフル回転で、そして試合再開でプレーがかかった初球、伊藤が外角球をフルスイングするとジャストミートの打球がライト後方へ、相手ライトが追いすがるも届かず、3塁から塚野敦也がホームインし劇的なサヨナラゲームだ!ホームインした塚野敦也、殊勲の伊藤をビッグアプセットナイン総出でベンチ前ハイタッチの嵐、今期最高の盛り上がりを見せたエンジョイカップ2回戦は劇的な幕切れとなった。
1点を争う試合、ほぼ毎回両チームとも得点圏にランナーを送るチャンス・ピンチの連続で緊張感マックスの両チームナイン、猛暑のなか12三振1失点、自責点ゼロの伊藤のピッチングは今期最高、石井大和のスーパープレーや塚野敦也のバッティングはもちろん、数々のピンチを凌いだ守備陣、芯打率10割の大河原、決死の盗塁を決めた村上、惜しくも勝ち越し打を逃した芝田、そして涼しい屋根裏から鋭い視線でこのシビれる試合を采配、勝利に導いた櫻町監督、ビッグアプセットナイン全員が結束して勝ち取った今期最高のゲームに試合後のビッグアプセットナインの興奮も冷めることがない。
先週ノビータ大河原が閉店を確認した「あじたろう」大宮店、数々のビッグアプセットの喜びや悲しみの歴史を彩った名店がコロナ過で無念の閉店、これに変わって第二のあじたろうに指名された大宮健保クラブハウス2階、昭和の雰囲気満載の食堂、シャワーを浴び生き返ったビッグアプセットナインはこの食堂で生ビールのピッチャーを次々にオーダー、大量の白米と味噌汁が乾いた身体にしみ込み、最高のゲームにビッグアプセットナインの歓喜の宴はつづく。
「君とぼくは同じ未来をみている」、こう語りあった2人の距離は果てしなく遠くなり、2人が再び会うことも二度となくなってしまったが、ビッグアプセットナインがみる未来はひとつ、2015年の伝説の決勝、「勝負はゲタをはいて家に返って3晩寝るまでわからない」事件での両チーム優勝での栄冠以来、7年ぶりのトップだ。来週は午前10時からの準決勝、12時からの決勝とクライマックスは体力勝負だ。真夏の大宮の心地よい風に吹かれながら、最高のゲームの余韻と来週の栄冠に向けた闘志を胸に、終わることのない宴は大宮駅周辺に場所を移しながらつづくのであった。
<監督コメント>
エンジョイカップ2回戦、20代若手チームにサヨナラ勝ち❗️
エンジョイカップ2回戦、まずは初回、1番石井大和くんがヒットで弾みをつけ2盗と攻め、ひとりで先制点を取ったのが大きかった。
その後の相手チーム4番の大飛球、大和くんの目を切って背走キャッチのスーパープレー❗️犠牲フライの1点に抑えたのが、最終回のサヨナラにつながったビッグプレー。走攻守に大活躍だった。
伊藤くんも暑い中130キロストレートを決めまくり、1回戦25点取った相手チームを12奪三振、失点わずか1点、自責点ゼロのナイスピッチング❗️よく粘り、投げ切った。打っても最終回、完璧なスリーベースヒットの塚野敦也くんを3塁に置いてサヨナラのライトオーバー❗️投打にわたり文句なしの大活躍でした。
厳しい試合展開の中で、相手の好守備もあったが佐藤達路くん、芝田の1、2塁間への強い当たり、塚野敦也くんの強烈なサードライナーなど、相手チームに息つく暇を与えず力を見せつけたことがボディブローのように効いていたことは間違いない。
守備は石井大和くんの他にも田辺さんの俊敏な動きが光り、芝田も良く伸びて堅確な守備、キャッチャー石井さんも大会事務局が感心する素晴らしいキャッチングを見せチームを鼓舞、ベンチからもよく声が出てチーム一丸で勝利をもぎ取ったナイスゲームでした❗️
さて来週7月16日(土)は10時から準決勝、12時から決勝のダブルヘッダーです。
暑い中の頂上決戦、2試合あるので多くの人の出席表明お願いします❗️
では来週❗️
7年振りに頂上行きますか❗️
みんな、よろしく❗️