場所:茶吉庵
八尾市恩智中町3-1 近鉄大阪線・恩智駅徒歩7分
多くの人にビブリオバトルを知ってもらえる場を!
ビブリオバトル好きの人が、本とビブリオバトルへの思いを再認識する場を!
ビブリオバトルに苦手意識のある人が、半歩でもビブリオバトルに近づける場を!
☆ビブリオバトルシンポジウム2025大阪☆
報告書
『ビブリオバトル・シンポジウム2025大阪』報告書
開催日時: 2025年3月15日(土)13時30分~17時30分
開催場所: 茶吉庵(八尾市恩智中町3-1
テーマ : ビブリオバトルの”わくわく”と”もやもや”
企画運営: ビブリオバトル普及委員会・理事(普及委員) 谷芳明
Ⅰ.開催の状況
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参加者数(運営等含む):
事前申し込み人数 33人
当日参加人数 2人
当日欠席 ▲1人
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運営・パネラー・ゲスト 12人
当日欠席 ▲1人
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合計 45人
会場使用部屋数:
<当初> 最大60~65人規模を想定 6部屋(状況によりテラス)
<実際> 40人+αと確定(1週間前) 4部屋(母屋のみ4室)
※人数規模と天気予報により雨のため建物間の移動を止める
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プログラム<1> パネルディスカッション (13:45-15:00)
<パネラー>
パネラー4人:
(わくわく)
1名は、学校でのビブリオバトル体験を通じてわくわくを話す。全員参加型と選抜型の切り分けなどの工夫についても発表。
もう1名は、ビブリオバトルへのはじめて参加したときの経験から、全国大会でのチャンプ獲得までのストーリーをビブリバトル風の5分発表。
(もやもや)
もやもや2人(ビブリオバトルは知っているが、参加なし)。
バトらないbook talk cafeの話を紹介。本好きは共通、書評を共有することも同じ。違いは、結果として1冊を決めるか?決めないか?の違い。どちらも、本への思いは共通している。
小学校での事例に、チャンプをきめない事例(全員参加型)にハードルがさがるとの意見があった。
<パネラー>
パネラー4人
●わくわく2人
(バトラー経験者)
●もやもや2人
(ビブリオバトルは知っている/
参加経験なし)
★本来「フィッシュボウル」は、部屋の中心に話す人の”小さな輪”、その周りに聞く人の”大きな輪”があるようにレイアウトするが、この部屋と参加人数を考慮してこの並び方を採用した。
<パネラー席+2席>
パネラー4人+2人
◆途中から途中パネラー席2席を、
パネラー4人の横に追加。
追加席の2名から意見をもらう。
◆途中交代。
違う2名をパネラー席へ。
途中からのパネラーのひとりから下記の話がありました。
⇒ ビブリバトルを学校として取り入れ、ビブリバトルの中学全国大会で、所属する中学から全国チャンプがでたことで、学校として良い変化がでていきている。(「自分たちもできる」)という話があった。
<グラフィックレコーディング>
※パネルディスカッションの中で発せられた言葉から、ビブリオバトルの現状と課題をまとめる。
プログラム<2> 増山先生のミニ講演会 (15:15~16:00)
自分の作品に興味を持ってもらえるように上手く言葉にされていました。元・放送作家らしく、「次週に続く」的な方法を、話しの中に取り入れられて、場を和ませてくださいました。また、質疑応答にも気さくに答えていただきました。
増山実・最新刊「あの夏のクライフ同盟」 https://www.gentosha.co.jp/book/detail/9784344043886/
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プログラム<2>終了後、表彰式(感謝状)の贈呈:
◇ 四国副地区代表の佐々木奈三江さん
◇ ビブリオバトル普及委員会理事としての長きにわたり
すぐれた貢献活動をされたことに感謝の意を伝える。
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プログラム<3>飛び入りビブリオバトル/ブック・トーク・カフェ
◎ビブリオバトル:3グループ 4人・4人・5人 でそれぞれのグループで運営
◎ブック・トーク・カフェ:1グループ 4~5人 でグループ内で運営
◆ここで、プログラム<1>の「わくわく・もやもや」のテーマで対話したい人に集まってもらうことを声掛けせずに進行してしまいました。(進行の不手際、反省点)
最後に、じゃんけんゲーム!
勝者に、「あの夏のクライフ同盟」サイン本プレゼント
☆会場の片付けを参加者(都合の許す方)にも協力いただき、素早く、きれいに現状復帰できました。ご協力ありがとうございました。
Ⅱ.アンケート結果
【アンケート回答】
<Bad> 1 ・ ・ ・ ・ 6 <Good>
<Bad> 1 ・ ・ ・ ・ 6 <Good>
<Bad> 1 ・ ・ ・ ・ 6 <Good>
【アンケートからの考察】
アンケート回答 19人 <回答率42%>
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アンケートの数値評価(6段階評価)を1-3:悪い/4-6:良いと2分してみると、
パネルディスカッション 良い:悪い 15:4
講演会 良い:悪い 16:3
ビブリオバトルなど 良い:悪い 13:3 (未参加3人マイナス)
⇒ 概ね、良いと判断
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(個別に案件についてのコメント)
◆会場について
①狭い
プラス:こじんまりとしてかえってしっかり交流できた。
マイナス:単純に狭い、グループに別れた時の声がきになる。
②古民家である
プラス:雰囲気がよい。
マイナス:向いてない。
③トイレ少ない
マイナス:トイレが少ない。
◆パネルディカッションについて
プラス :参加者側もパネラー側で話せるのが良い。
ビブリオバトル未参加者の意見が聞けたこと。
両方の意見を聞くことで、自分の捉え方の見直しができる。
マイナス:自分も話したかった。
時間が短かい。
グループ対話があるとよい。
◆講演会
プラス: 面白かった
マイナス:自著宣伝以外にして欲しい
Ⅲ.グラフィック・レコーディング
Ⅳ.今回のシンポジウムを終えて
◆「わくわく」と「もやもや」の意見交換することで、見えてきたもの。
「わくわく」しているパネラーは、それぞれが発表したり、参加したりするビブリバトルの現場を通して、「自分」と「関係者・参加者」の「わくわく」と「わくわく」至るまでの戸惑いや躊躇などを上手く話しされていて、とてもよかったと思っています。
一方、「もやもや」しているパネラーも、正直に、バトルことへのハードルを話されてよかったと思っています。また、本が好き、本について話したいという思いが伝わっていたと思っています。
参加者パネラーの意見のひとつとして、「殺伐としてたら、なぜダメなの?」的な意見もでてきたことは収穫だったと思っています。「もやもや」側の人に対する反論のようでしたが、内容は「トーナメント形式で1番を決めない」とか、「多くのチャンプ本(バトラー)」を生まれるようにグルーピングを変えて複数回ビブリオバトルを実施することでチャンプ本(バトラー)と生み出すようにする。など、他団体でも使えるTipsを話されていました。
また、別の参加者パネラーの意見では、「もやもや」パネラーへの意見として、単純にチャンピオン(チャンプ本)を決めるだけでなく、コミュニケーションカードを使って紹介されたすべての本について、観戦した人がコメントを書いて渡すことを紹介していました。それによって交流とコミュニケーションが促進され、チャンプ本1冊が注目されたりすることではなく、それぞれの本の良さを評価をできるような話しをされていました。
また、ビブリバトルの進行役は、観戦参加の方と積極的にコミュニケーションをとり、特に初めて参加の人に話す機会をつくることで、輪の中に入った感覚をもってもらおうと工夫していることが伝わってきました。
つまり、「わくわく」側の人たちも、わくわくするため、参加者の不安感や阻害感を少しでも少なくする方法を「場」の雰囲気から嗅ぎ取って、いろんな方法を取り入れてきたのだろうと推測できます。それらのTipsにより、ビブリオバトルがより心地よい空間になっているということだと思います。
そんなことを聞いていた参加者のひとりが、はじめてだけれど、ビブリオバトルやってみると、3部のビブリオバトルに参加して、「楽しかった」と言ってたことが印象に残っています。
また、「もやもや」パネラーも、本が好きで、それについて話したいという思いは同じであることがわかり、少しビブリオバトルへのハードルを下げたように見えました。
ご参加いただきました皆さま、八尾市の東部、奈良県との県境に近いところまでご足労いただきありがとうございました。行き届かないところも多々あったと思いますが、無事にシンポジウムを終えることができました。皆さんのご協力のおかげです。誠にありがとうございました。
ビブリバトル普及委員会/シンポジウム班 谷芳明