外部フィルターを作るには、まず容器を用意します。ホームセンターで売ってそうなフードストッカーや麦茶ポット的な物を買うとか、、家庭で使っていない容器や食品などの空き容器を使うなど、きれいなものであれば何でもいいでしょう。その容器に給水用と排水用、それぞれのホースを繋ぐための穴、そして水中ポンプを中に入れるので、その電源ケーブルを出すための穴、合計3つの穴を開ける必要があります。
水中ポンプは水槽本体に入れるとか、水中でなく外に出すなどの方法もありますが、水中のほうが静かですし、水槽内はすっきりさせたいので、やはり外部フィルターの中に入れる方がいいと思います。
特に静音性は重要です。リビングに置くならもちろんですが、どこに置くにしてもうるさいよりは静かな方がいいですからね。
2本のホース用の穴の位置を考察します。僕は水槽から来た水をフィルターの下に汲み入れ、ろ材を経由して上に上がってきた上澄みの水を水槽に戻す構造にしたいと思いました。なのでポンプを容器の上の方に置いた方が、フィルター内がシンプルでいいと思います。そうなると容器の下と上にそれぞれひとつずつ穴を開けることになると思います。
もちろん、ガラス容器など、容易に穴を開けることができない場合はその限りではありません。蓋の部分などの穴が開けられるところに開けるしかありません。やっぱり容器本体がプラスティックの物が加工しやすくておすすめです。
ポンプを下に置く場合
上澄み水を汲み取るために、フィルター内でホースを上に伸ばして取り込む必要があります。
ポンプを上に置く場合
上に置くならこんな感じです。ちょっとスッキリしますね。
吸盤などで壁にくっつける方法もありますが、容器の形によっては吸盤が使えなかったりしますし、そもそも吸盤なんて当てにならない(と思う)ので、普通にろ材の上に置くだけでいいと思います。
残すはコンセント用の穴です。ここは素直にポンプ本体に近いところに穴を開けましょう。僕の場合は上の方に開けることになりそうです。
穴の開け方を考えます。それは、ホースを通したあと、そこから水漏れしないように、どうやってそれを塞ぐかを考えることと同じです。穴にホースや電源コードを通した後、水漏れしないように加工するのが、外部フィルターを自作する場合に一番気を使うところだと思います。少しでも水が漏れるようなら使いものにならないので、慎重にいきましょう。
開ける穴が大きければ大きいほど水漏れのリスクは高くなると思います。とりあえず、ホースニップルがギリギリ通るぐらいの穴を開けて、バスコークとかで固定するのかなあ・・・と考えていました。でも小さな円を描くようにバスコークを塗るのって、汚くなっちゃいそうですよね。それに、ホースを抜き差しする時に、すぐに外れてしまいそうです。
他の人はどうしてるんだろうとググってみたら・・・
Garciaさんのこんなページを見つけました。
グロメット・・・。それだけ・・・?
ホントにそれだけで水が漏れないの・・・?
まさに青天の霹靂。念の為、ペットボトルに穴を開けて、内径13mmのグロメットをはめて外径14mmのホースを差し込んで実験してみました。
本当に漏れませんでした。素晴らしい情報をありがとうございます。これなら非常に楽ですし、何よりきれいですよね。
水槽は60cmの標準的な水槽にしようと思うので、水量は50〜55Lぐらい。外部フィルターは5〜10Lぐらいだとすると、合わせて65Lぐらいは見積もる必要がありそうです。
そうなると、ポンプはどれぐらいのパワーが必要でしょうか・・・
一般的に60cm水槽用の上部フィルターとかで使われているポンプのワット数とか、1分あたりの流量とかを調べみて、それを基準にしてみます。
Amazonで水中ポンプを検索するといろいろ出てきますが、欲しているパワーのポンプは軒並み3千円超え。流量のわりに消費電力が高かったり。これにそんな費用をかけてたら、わざわざ自作する喜びが半減してしまいます。
前出のGarciaさん他、外部フィルターを自作している皆さんは、既製の水中フィルターをバラして、ポンプ部分だけを使ってるようですね。その方が断然安いし、ポンプ以外の付属品もあってお得感が半端ないですね。しかもなんと、バラさなければ水中フィルターとしても使えます。
そんなわけで、皆さんによく選ばれている「ジェックス e~ROKA」シリーズの中から、パワーに余裕があるPF-701にすることにします。