2019年

2018年12月・2019年1月合併号(第381号)

■新しいカタチ 新生AMF ご支援をお願いします!

・AMF会報の電子移行について

長年会報の編集者が不足していたのは知っていたが、会報コーディネイターが不在になった時点で、会の存続に強い危機感を覚えた。紙の会報が全会員を繋ぐ唯一の手段だったからだ。そこで、電子版への完全移行を提案した。同時に、会の活動そのものもできるだけネットの特性を活用し、新しい何かを会員と共有していく方が良いと考えた。実現には技術的な問題がいくつもあったが、少しずつ解決していっている。

また会員の話し合いの場も、メーリングリストがあるものの、全会員が参加していないので、この機に新しいツールをFacebook内に考えている。こちらもまだこれからという段階。一方でZOOMという電子会議アプリ導入によりオンラインでの話し合いや勉強会が可能となった。これも世界中の会員と顔を見ながら話し合える素晴らしさがある。会の危機を新な機会ととらえ、歴史あるこの会を次世代につないでいきたい。

■わたしもガラケーでした

2019年度からの紙の会報発行不可を知って、閉会を覚悟していたところ、以上のような提案があり、渡りに船となった。オンライン化には長所も欠点もあると思うが、これから先社会のIT化がますます進むのは間違いない。皆で一緒に乗り切っていこう。

■重国籍のリアル なってしまうこと、選べないこと 【西日本定例会報告】

・日本から見れば「単一国籍」の「二重国籍者」――日台ハーフのジレンマ

民間レベルでは互いに親愛感を持って交流も活発な日本と台湾だが、日本人・台湾人の親から生まれた子どもにとっては、日本の国籍法は矛盾に満ちた不条理なものだ。加えて、日本社会が二重国籍者に向ける眼差しは限りなく厳しい。

・名前と家族と重国籍

子どもの時に母の日本国籍を取り、その結果戸籍上の氏は母のそれとし、名前の方に「韓国人父の姓と私の名」を入れた。大学まではこの名前を姓名として使ってきた。しかし海外に出るようになって、パスポートではそれまで使わなかった姓名の記載がされ、大変困った。更に日本人男性と結婚してまた表記が違ってきた。苦肉の策として、夫の協力で、ペーパー離婚、と再婚、また離婚を繰り返す事態が起きた。子どもたちの韓国籍継承についてはまだ手を付けていない。

■20歳を過ぎるまで、存在しない国の人だった。そんなぼくが考える、いつでも逃げられる自由

日本で朝鮮人として生まれたが、実用的理由で韓国国籍を取った。その後更にフランス国籍を取得したが、これも実用上が理由だった。これから自分はフランスを愛せるようになるだろうか、と自問する一方で、自分にとって自由とは逃げ続けることであり、これは失いたくない、とも思うのだ。

■外国国籍を取った日本人に日本政府はどのように対応しているか

・日本人YKさんの日本国籍と旅券に関する手続きの記録

有楽町パスポートセンター YKさんの旅券更新手続きをめぐる記録。YKさんはアメリカ在住、アメリカ国籍を取得した後、その事実を告げた上で2008年日本パスポート更新をした。しかし、2017年12月に、外務省のブラックリストに載っている、として更新を拒否された。その間に居住地管轄の日本領事館から通知が行ったものと思われる。

・日本出国時の報告

日本パスポートを失ったYKさんは、翌年2月日本出国の際アメリカパスポートで出ようとした。しかし、入国のスタンプがなかったため、係官は手続きに手間取り、結局日本人として出国させる措置を取り、アメリカパスポートに手書きで「二重国籍者」と記載した。

・その後の経過報告

10カ月経過した時点での報告。アメリカパスポートで日本に3、4回出入国を繰り返したが、係官から殆ど問題視されなかった。戸籍と住民票に変動はないため、日本滞在中は日常生活に不便はない。今回の一連の体験ではっきりしたのは、自ら外国に帰化した事実を書面で認める(=国籍喪失届けを出す)か、その外国が発行する帰化証明書のコピーを提出しない限り、日本政府は戸籍の抹消まで行わない、ということ。

■子育て世代へのメッセージ・2編

・絵本の読み聞かせ

英国人の夫とドイツに住んで40年が経つ。30代の二人の息子は日本・英国の二重国籍だが、ドイツ語が基本の言語だ。そもそも親の方でも彼らを多言語使用者に育てる意思がなかった。ただ、親が子どもに話しかける言葉は母語であるべきだと思う。また、数年間のことだが、絵本の読み聞かせができる時期はこれを逃さず、親も子どもも楽しみながら言語の刷り込みをすることを勧めたい。

・子育て世代へのメッセージ

夫婦間の問題で「お互い母語が違うので微妙なニュアンスが伝わらない」と悩む人へ。自分たちの場合は共通言語が3つもあるが、それでも問題がなかったとは言えない。したがって私たちは相手を知ろうと地道に努力を重ねた。また子どもたちの言語については、長期的視野を持って各言語の土台作りをしており、成人した時トリリンガルになっていれば良い、と考えている。一番大事なことは、子どもたちにとって家が一番安心できる場所であること。

■子どもの視点で考える国際結婚の難しさ 【東日本定例会報告】

講師は、日本人の父とベルギー人の母を持つ女性会社経営者。自分の両親は、疑問に思う事や理解できない事を徹底的に話し合う人たちだが、それは大切なことである。後年子どもがアイデンティティーの葛藤に落ちいったとき、解決の糸口になるからだ、と語る。父親の転勤の度に違う言語を猛勉強することになったりして、反抗的な時期も体験された。今では80歳近くなったご両親の今後を考え、国際結婚の場合はそれぞれの国で暮らすことも選択肢の一つではないか、と締めくくられた。

■新会員 自己紹介

アメリカに住む。母語継承語バイリンガル教育学会海外継承日本語部会の代表を務めているが現在日本語教育推進基本法案の国会成立を目指して運動している。

■マイナンバーを巡って話題2点

・ゆうちょ銀行からの国際送金には必須

ゆうちょ銀行からの知らせによれば、今年1月以来国際送金かつ受け取りにはマイナンバーの登録が必要なので、近くの郵便局・ゆうちょ銀行で登録する必要があるとのこと。

・「あ、これがマイナンバーカードですか!」

近所の図書館に行ったとき、マイナンバーカードを珍しがられた。あまり普及していない事実を知ると同時に、身分証明書としては便利なのだが、と思った。

■東京新聞誤報事件経過説明

9月30日サンデー版特集「国籍を考える」の記事には、国籍法の解説に多くの誤認があり、AMFでは他の会と連携して、訂正記事掲載要請を送った。担当記者は、企画の意図は国籍法への一般の人の関心を高めることであったのだが、と謝罪した。

■イベントの予定

・国籍法違憲訴訟第3回公判 1月22日

・東日本新年会 1月27日

・複数国籍学習会(武田里子さん主宰) 2月2日

2019年2月・3月合併号(第382号)【紙の会報 最終号】

■紙の会報、創刊号から電子化完成!

今年4月からの会報電子化を前に、1980年創立時以来の紙媒体の会報がすべてデジタル化された。 

■会報「国際結婚を考える会・ニュース」NO.1を読み返して

当時手書きで発行した会員のひとりが、その思い出を語る。話題は「国民健康保険や年金が外国人に適用されるか」、予定された勉強会のテーマは、「マイグレーションと国際結婚」「二言語使用の子どもたち」「入管在留問題」だった。

■会報発送係の皆さんの一言

 38年間多くの会員が会報発送作業に参加してくださった。その中の最近の発送者たちが思い出を綴る。

■電子会報「AMFデジタル」が読めない方に

スマホやパソコンを持っていない会員は地域の会へ連絡を、というお願い。

■かもめの会35周年を祝いました 

その昔、オランダで有志たちと立ち上げた会がここまで続いてきたのは感慨ぶかい。今回の記念行事が「未来」にも視点を向けていることは意義があると思う。

■イベント報告 「子どもの教育と幸福」 

「オランダの子もたちは世界一幸福」というユニセフの調査結果(2013年)を踏まえて、日本とオランダの教育を体験したかもめの会メンバーや教育関係者が、両国の教育を比較しながら「こどもの幸福」とは何かを考えた話し合いの報告。

■AMF国籍法改正の請願活動のこれまでとこれから 

AMFでは2001年から国民の権利として認められている紹介議員を通しての国会への請願書提出を行っている。これまでの多くの議員の紹介をいただいてきた。18年も運動を継続していると疲れを感じないわけではないが、インターネット利用ではない、自筆の署名を集める重要性に代わりはない。いままで協力してくださった方たちに感謝し、これからも引き続き援助をお願いしたい。 

■私の子供が日本人でなくなった? 冗談でしょ!

ある日突然ロシア人妻との間にできた子どもたち(当然出生による二重国籍だと思い込んでいた)には日本国籍はない、と知らされた日本人父親が、解決を裁判に求めたものの敗訴した経緯を、日本・ロシア両国の法制度の分析と裁判制度の失望でたどる。

■デジタルIDで変わる国籍の概念 

デジタル技術の進歩とともに、国籍を通じた身分証明、国民の証明が、国家による管理から自由になろうとしている。電子国家エストニアなどを例にとり、デジタル化がこれからの社会に果たす可能性を提示する。

■国籍法11条違憲訴訟第3回公判報告

外国籍を取得したために日本国籍の離脱を余儀なくされた人たち(主にスイス在住)が原告となり、このような法律は憲法に違反している、と訴えた。東京地裁における第3回の公判とその後の原告団の報告集会について。

■マイナンバー制度が台湾にいる日本人に与える影響 

日本国内の制度と思われていたマイナンバー制度を台湾の金融機関も口座開局の際ID替わりに使うことが判明、台湾に住む日本人の間で困惑が広がっている。

■子育て世代へのメッセージ 

もう32年前の思い出。子どもを抱えて働いていた筆者は、スリランカに住んでいた夫の母に家事育児の助けを求めた。食事の違いや、家中で使用される言語の数など、さらには学校の選択という問題が出てきたが、細かいことには隅において、何処でも眠られて、何でも食べられる子どもに育てようと考えた。外では外見的に目立って不愉快な思いをしても、家の中ではゆったりした気分で成長して欲しいというつもりだった。

■【大坂なおみ現象その1】 大坂なおみさんと池江瑠花子さん

この何年かで急速に成長してきたテニス選手への日本社会の熱狂ぶりは、都合の良い時だけ日本人扱いする悪癖意外のなにものでもない。また病気を抱える水泳界の花形選手への突出した反応にも驚いた。もし、大坂選手がアメリカ国籍を選べば、このような集団には良いショック療法となり、国籍法への理解も高まるのではないだろうか。

■新入会員自己紹介 2名

・ベトナム女性と結婚したばかりだが、これからの子どもの誕生や育児、さらには義両親のコミュニケーションなどいろいろな問題が出てくるだろうと予想し、会員の皆さんのアドバイスをいただきたい。

・在台湾だが、これまで日本と台湾の双方につながりのある人に対して、日本の役所の対応は歯がゆいものだった。AMFで情報交換をし、勉強したいとおもう。

■【報告】新年会

《東日本》 1月27日新宿にて。13名で和やかに美味しい料理を堪能しながら、それぞれの話を聞き合った。ビデオを撮ったので編集後そのうち披露したい。

《西日本》 1月14日大阪にて。連休のため参加者は3名だったが、子どもが海外にいる母親としての共通点があって、話が弾んだ。

■【予定】 総会 

《東日本》 4月4日14時-17時 肥後細川庭園内「松聲閣」(文京区)

《西日本》 予定が決まったら、会員に直接連絡する。 

■カンパ報告2018年度 

1団体、20個人からカンパをいただいた、感謝!

■新しい電子会報「AMFデジタル」とは?

写真を豊富に使い、読みやすい形式で、多方面にわたった内容を、目次から選んで、そこに飛んで読んでいただくように計画中。

会員からの投稿大募集中。また編集員も同じく募集中、奮って応募を!

■年会費納入をお願いします! 

各地域での活動(例会、勉強会など)やオンライン化に伴う費用など、出費が予想されるので、会費は必要。最終的には会員に満足してもらえるAMFを目指す。

AMFデジタル 1号 (2019年5月)

目次・上

【表紙】 《写真アルバム》 テーマ「四月」

【運営部】 序文 四月によせて

 テーマ「四月」によせて/日本の桜/表紙写真のキャプション

【健康】 《親の健康と生活》その1 

 私の母の場合:独立型ホームに入居/トークトークZOOM「親の健康と生活」第1回/誤嚥性肺炎にご注意を

【年金】 《国際家族のライフスタイル》 実は受け取れるかも! あなたの日本の年金 もう1度チェックを 

 年金社会保障協定について最近の情報

【出入国管理】 《会報物語 その2》 入管でのバトル

 1982年日本人配偶者資格を一番に取得した際の入管でのバトル/30数年ぶりにあの頃を振り返って

【言語・教育】 《言語を伝える》海外日本語継承部会

 MHB海外継承日本語部会のご紹介【会の紹介】 国籍法11条改正を求める有志の会

 会の紹介/署名の結果報告/クラウドファンディング立ち上げのお知らせ

【裁判】 "国籍はく奪条項違憲訴訟(国籍法11条1項違憲訴訟)

 5月9日第4回公判と報告集会/弁護士の紹介記事(朝日新聞)

【国籍】 重国籍の発生する理由はこんなにある 

 C.ゴーン夫妻の報道をきっかけに、重国籍の発生する理由を専門家が説明する

【国籍】 アメリカ:二重国籍の概念、市民権の離脱手続き

 在日米大使館領事部のホームページ

【社会】 《大坂なおみ現象》その2 

 ちぎりとられたダイバーシティ――大坂なおみ選手が可視化したもの

【運営部】 ZOOMって楽しい!

 トークトークZOOM「世界の庭」5月18日


目次・下

【運営部】 新生AMF誕生!

 会の構成、これまでの経過、運営部の構成、ZOOMとFacebook

【文化】 《わたしのお薦め》

 漫画『アフリカ少年が日本で育った結果』毎日新聞出版

【ジェンダー】 上野千鶴子さんー東大での祝辞

 東大入学式:女子学生へ向けた型破りの祝辞/予想外の反響について語る/東大新聞のアンケート結果

【女性史】 《からゆきさんシリーズ1》 シンガポール日本人墓地 

 昔からあった海外「出稼ぎ」女性の墓を訪ねる

【家族】 《私たち地球家族》 流れ流れて…… 

 夫の転勤に伴って一家5人世界中を回った後、ついに見つけた定住地スイス

【地域の会】 東日本7月定例会

 7月15日(月・祝)Biz (としま産業振興プラザ)美術室 海外会員との交流会

【運営部】 新入会員自己紹介 4人

【運営部】 2018年度会計報告

 西日本、東日本、海外まとめ *総合部まとめ

【地域の会】 東日本総会報告

 カンパ2018年度分追加

【地域の会】 西日本総会報告

【地域の会】 オランダの会名称変更

 オランダ・かもめの会 Kamome no kai - AMF Holland

【運営部】 各種事務的お知らせ

AMFデジタル 2号 (2019年7月)

【表紙】 英国風庭園

【序文】 英国風庭園でのボランティア体験

 ロンドンには小さなチャリティーをサポートする機関があり、ある個人宅のオープンハウスの支援に参加した

【運営部】 運営部ニュース

 活動資金分配の日程/今年度の年会費納入について/運営部オーガニグラム/交流団体の会報見られます:現在の交流団体紹介と、交流の内容/これからのZOOM予定:8月、10月にゲストを迎えてミーティングを企画中

【国籍】 国籍を巡る話題

 「そっと」外国国籍取得:日本より遠い外国でそこの国籍を取ったとしても、日本政府にはわからないのでは?と思う方へ。各国がネット官報に帰化者の名前を載せるようになって以来、それは不可能になったらしい事実/”晴れて生涯”二重国籍:ある日本人がアメリカに渡り、市民権を取り、日本国籍を喪失した。彼は日本に帰国してから日本国籍を取り、その後国籍選択届を出して「国籍選択」の4文字を戸籍に記載させることができた/米国:知っておきたい法律。子供が18歳以下であるうちに片親がアメリカに帰化すると、子どもは「自動的に」アメリカ市民権を得る

【裁判】 国籍はく奪条項違憲訴訟を巡って

 第5回公判と報告集会:6月27日の公判は、結審が近いのでは、と思わせる雰囲気があった。次回は10月10日11:30~東京地裁703号室/山田鐐一氏と木棚照一氏:過去にAMFでは山田氏に大変お世話になったが、会場にはお弟子さんである木棚氏の存在があった/木棚照一氏のブログ:専門家向け文章ながら、なぜこの法律に私たちが違和感を持つのか、ストンと腑に落ちるものがあった

【運動】 スリリング! クラウドファンディング

 目標額百万円達成!上記裁判の支援者団体は、クラウドファンディングで目標百万円の寄付を呼び掛けていたが、最後の2日間で70万円以上集まり、目標を達成できた。

【グループ紹介】 ドイツで子育て・ドイツの教育・言語・継承語・国籍

 投稿「日本的?いやドイツ的?!赤裸々トーク」 ドイツにすむ筆者が、学生時代友人たちと交わした会話を振り返る。

【入管】 《会報物語 その3》 指紋押捺拒否運動

 会報1982年28号は指紋押捺拒否運動特集だ。当時夫が運動に参加していて、明日やもしれぬ逮捕に臨月の妻は戸惑い、近所の人は騒ぐというまさに運動が生活の中にあったことを振り返る

【IT社会】 ホロコーストとインスタグラム

 ホロコーストからすでに70年。今の若い人にこの事実を伝えていくことは難しい。それならインスタグラムの手法ならどうか?とある父娘がそれを試した。反応は賛否両論様々だが、事実として若い人たちが食い入るように画面を見つめている。フォロワーも1700万人に達した。今後の情報伝達手段として有望であると思う。

【教育】日本:子どもの教育にまで及ぶ外国人差別

 韓国で外国人の子どもを学校に受け入れる時、手厚い保護がされることを目のあたりにした/日本:長年外国人問題と取り組んで来られた田中宏氏により、9年間も朝鮮学校への財政補助は凍結されている事実が判明した

【台湾】 台湾の銀行の新規口座開設と日本のマイナンバー記載問題のその後

 今年3月20日投稿した「台湾の銀行口座新規開設に日本のマイナンバーを要求される問題について」、進捗状況を説明。対策は示してもらったが、うまくいく場合もあればいかない場合もあるようで、今後更なる注意が必要だ

【国籍】 《大坂なおみ現象》その3

 大坂選手の問題は「暗黙の了解」で収めるほうがいい。現行の国籍法の持つダブルスタンダード(重国籍は認めない。しかし実際は発生するので対処療法をする)は本人にも迷惑であり、一般人もその判断に迷うものである

【選挙】 スウェーデンの選挙 投票&結果

 スウェーデンに住み始めて初めての投票体験。施錠された投票箱ならぬ平箱に票を並べるシステム

【IT社会】 《私のおススメ》電子書籍販売比較サイト

 ドイツから日本の電子書籍を購入。多くの販売業者のサイトを試した結果のまとめ/オマケ:紙の本が好きな人向けの情報も

【会の紹介】 京都YWCA APT 外国人の支援、28年目の曲がり角

 外国人の支援、28年目の曲がり角。1991年発足以来外国人たちに支援の手を差し伸べてきた。月日と共に外国人たちの抱える問題も少しずつ変わってきて、世代別問題も多岐にわたるようになった。しかしスタッフの人材不足は深刻で、解決を探しつつ業務にあたっているのが現実だ

【地域の会】 9月東日本定例会

 「父親の視点から見た異文化の子育て」実際に子どもたちを育てた父親たちの話/日時:9月21日(土)13:30~16:00 場所:池袋IKEBIZ

AMFデジタル 3号 (2019年10月)

【表紙】 ナミビア:砂の砂漠

紀行】 ナミビア ― 世界で一番古いナミブ砂漠

 アフリカ南西部にあるナミビアには二つの砂漠(ナミブ・カラハリ)が南北に走る。ナミブ砂漠は世界最古でユネスコ世界遺産に指定されている。砂の砂漠、岩石砂漠から構成され、それぞれの美に魅了されるが特に日の出・日没は秀逸だ。

【国籍】 11月10日ZOOM講演「ある国際家族のビザと国籍の旅」

 外国国籍を取得した後でも保持したまま日本への帰化が可能である、という実例を示したもので、プライバシーを考慮して会員限定とする。講師との質疑応答時間もある。

【国籍】 11月10日ZOOM講演「ある国際家族のビザと国籍の旅」

 外国国籍を取得した後でも保持したまま日本への帰化が可能である、という実例を示したもので、プライバシーを考慮して会員限定とする。講師との質疑応答時間もある。

【歴史】 映画「主戦場」論争を巡って

 日系アメリカ人監督が製作した映画「主戦場」は、慰安婦問題を中心とした過去の事実に関して対極的な見解をもつ日本人・外国人たちの証言の綴ったドキュメンタリー仕立てである。

【アート】 「あいちトリエンナーレ2019」によせて (1)

 「表現の不自由展・その後」のいきさつ。去年から見に行くのを楽しみにしていた。開幕後すぐ抗議電話殺到で大混乱に。実際の現場はどうなっていたのかの現地ルポ。

【子ども】 ハーグ条約情報セミナー@ブリュッセル

 在ブリュッセル日本大使館におけるハーグ条約についてのセミナー報告。外務省領事局ハーグ条約室で実際のケースを扱っている講師が、国際離婚に伴う実子の移動についての具体例を想定して、支援の申請の流れ等を説明。

【国籍・税】 アメリカのFATCA : 国により違う対応

 世界中の自国民に所得申告を課しているアメリカ。特にFATCA導入後、アメリカとの二重国籍者には厳しいものとなった。ヨーロッパでの様々な影響。日本は?日本政府は日米二重国籍者には銀行に個人情報を提供させる措置をとった。拒否すれば口座開設は不可能である。

【国籍】 国籍にふりまわされる

 筆者は国籍法の曖昧な理解のまま過ぎてしまった時間を惜しむ。今こそ選択制度から、外国籍取得が日本国籍喪失につながる法律へ比重をかけるべき、と思う。

【調査】 複数国籍「国民の受け止めは寛容」

 佐々木てる氏チームは9月9日「国籍についてのWEB意識調査の結果」をプレスリリースとして発表した。毎日新聞は後日佐々木氏にインタビューをして、さらに濃い内容のものにした。

【裁判】 国籍はく奪条項違憲訴訟 第6回 10月10日報告集会レポート

 前回の裁判所の態度から結審が近いかと思われていたが、実際は次々回以降の話が出て、更なる当事者の聞き取りについての言及があったところから、地裁での裁判はまだ続いていきそうである。

【写真】 花火 2019

 8月11日恒例の淀川花火を定点撮影 6枚

【新入会員のご紹介】 新しい4人の仲間を迎えました!

【子ども】 東日本定例会報告 「父親の視点から見た異文化の子育て」

 二人のお父さんが語る。Sさんは主に息子さんがたどった学校の履歴について。海外で暮らした期間も含めて、常にその時々の息子さんの状況に応じて判断しながら学校を選んだことを話された。Yさんは、ロシア人の妻が快適に生活できる環境づくりと3人の子どもたちの学校にも保護者として積極的に関わっている様子を話された。

【国籍】 私のお勧め 新刊『二重国籍と日本』筑摩書房

 9名の執筆陣の中には、AMF会員馴染みの名前が並ぶ。第一部【蓮舫氏問題を考える】では蓮舫氏問題すなわち台湾・日本の国際結婚の子どもの国籍を考えるもの、第二部【国籍と日本人】では現在東京地裁で進められている国籍法11条1項違憲訴訟関連のものである。

【社会】 スウェーデンで献血をする

 スウェーデンの田舎の暮らしを綴る人気ブログ。献血という行為にも社会的責任が伴うことを実感させられる例。

【紀行】 モーリシャスの思い出

 インド洋に浮かぶ小さな国モーリシャス、そこでの新婚生活や出産、そして身近にいた善意に溢れた人々との8年間の滞在を思い出の写真を見ながら懐かしむ。

【歴史】 私のお勧め ドキュメンタリーアニメーション映画「対馬丸 さようなら沖縄」

 第二次世界大戦中沖縄から本土に学童疎開する子供達を乗せたまま、アメリカ軍の潜水艦に攻撃され沈没した「対馬丸事件」のドキュメンタリー映画。

【地域の会】 東日本秋の定例会は、恒例の新宿御苑散策

AMFデジタル 4号 (2019年12月)

【表紙】 ケルンのクリスマス市

【フォトアルバム】 ヨーロッパのクリスマス市

 ベルギーに住んで5年が経つ。これが最後かな、といいつつ毎年ヨーロッパ内のあちこちのクリスマス市を訪れ楽しんでいる

【運営部】 運営部ニュース

 ネット環境にない会員の方への対応策/会報:会員向けと対外版/会報:転載引用のルールについて/2019年度運営部は作業場/年会費の額(2019年・2020年)と納入方法

【国籍】 シンポジウム「国籍ってなんだろう」

 台湾籍をめぐる蓮舫氏騒動をきっかけに/選択の宣言も不要だった蓮舫氏/法務省は正式な告知を!/二重国籍は犯罪?/若者たちの活躍こそ/大勢いる22歳以上の二重国籍者/怪しい国籍唯一の原則/大人の二重国籍をアピールできるか?

【国籍】 日台重籍問題について情報公開審査会答申出る! 蓮舫騒動大逆転?

 「台湾籍と日本籍」の両親から生まれた「日台重籍者」。この立場が「国籍選択義務」の対象者となるのか? 疑問を持った筆者は、情報公開制度を使って「根拠文書」の開示を法務省に求めた。しかし「根拠文書は不存在」とされ、取り扱いの説明でも日台重籍問題が一律に「義務対象」となることを示す内容は無かった。一方、総務省審査会の答申で、取り扱いの実態が明らかになった。

【裁判】 国籍はく奪条項違憲訴訟(国籍法11条1項違憲訴訟)

 第7回期12月24日の報告集会レポート/報告集会で実施された「ZOOM視聴参加」について、AMFでの反省

【社会】 壁崩壊後30年のベルリン

 現地からのレポート 2点/緑の1kWh/著者プロフィール

【アート】 あいちトリエンナーレ(2)

 現地からのレポート

【社会】 「パキスタン系日本人」の私が、職務質問のたびに感じる「悔しさ」

 幼少から日本に住み、日本に帰化しても、外見からくる差別的まなざしから逃れられない青年が悩みを語る。

【人権】 《会報物語 その5》 田中宏氏

 1980年会報4号。講演「入管・在留問題について」の導入部で、外国人の人権問題に関心をもつようになった経緯を話された。

【国籍】 田中宏氏「国籍」をめぐるあれこれ

 第12回複数国籍学習会での田中宏氏講演内容

【国籍】 《会報物語 その6》 在日朝鮮人が他の外国人と結婚すると

 在日韓国人二世の筆者はアメリカ人男性と結婚したが、それから形成されていく家族の将来に大きな不安を感じていた。それから27年経った2019年。現在の心境を筆者はつぶやく。

【国籍】 続 国籍にふりまわされる

 約20年前、国籍選択届を出した後でも日本政府から二重国籍ではないか、と問われた若者はアメリカ国籍離脱を実行した。しかしそれは今でも戸籍に反映されていない。

【帰化】 一度出した帰化許可を取り消した例はない

 タイトル通り、一旦帰化決定が出されれば取り消されることはない、という事実

【生活】 スウェーデン:二つのクリスマス行事

 スマートな煙突掃除屋さん/家中総出で一年間のキャンドル作り

【入管】 新入会員自己紹介 & 初入管体験記

 今年秋にマレーシア女性と学生結婚したが、入管から言われた「扶養義務」の壁の前に、果たして妻を日本に呼び寄せることが出来るかどうか、不安な思いで年を越す筆者。

【地域の会】 東日本 秋の定例会報告

 11月24日新宿御苑に6人集合、楽しいひと時を過ごした

【編集後記】

 会報原稿募集/執筆、投稿の皆さんへ感謝