ALMAによる
ミリ波/サブミリ波VLBIのサイエンス
Credit: ESO/O. Furtak
2021年12月20日(月)、22日(水)、オンライン開催
背景:
ALMAは建設開始から10年が経ち、空間分解能ではバンド7での最長基線の配列によって10ミリ秒角に迫る高空間分解能を達成している。さらに、ALMAはGMVAやEHTによるVLBI観測に参加して230 GHzで20マイクロ秒角のさらに高い解像度での観測を可能にし、M87A中心にある超巨大ブラックホールシャドウの初撮像という歴史的な成果も挙げている。
ALMAによるサイクル8までのVLBI共同利用観測はバンド3・6での連続波観測に限定されていたが、Cycle 9以降はスペクトル線によるVLBI観測モードの公開も計画されている。これにより、ALMAを用いたVLBI観測は、ミリ波/サブミリ帯のメーザーを用いた新たな研究テーマへの発展も期待される。また、連続波VLBIについても、AGN以外の様々な天体に拡張できる可能性もある。そこで、ALMAによるVLBI観測を活用する上で幅広い観点でのサイエンスについて議論を行うことがCycle 9の共同利用公募を前に求められている。
この目的のために、今回、ミリ波サブミリ波VLBIによるサイエンスを議論するアルマワークショップを開催する。ワークショップでは、現在行われているセンチ波ミリ波帯でのVLBIでは達成できない、アルマによるミリ波サブミリ波帯でのVLBI観測によって初めて可能となるサイエンスについて議論を発展させたい。
参加登録:
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講演ありの締め切りは12月6日、講演なしの締め切りは12月13日です。
プログラム:
12月20日(月) 氏名 所属 タイトル
13:30-13:40 廣田朋也 国立天文台 開催趣旨
13:40-14:20 永井洋 国立天文台 Cycle 9で予定されるVLBI関連機能
14:20-15:00 今井裕 鹿児島大学 Circumstellar Masers Observed in ALMA-VLBI
15:00-15:10 休憩
15:10-15:50 廣田朋也 国立天文台 ミリ波サブミリ波メーザーによる星形成研究の可能性
15:50-16:30 中西裕之 鹿児島大学 ALMA長基線観測による銀河系研究の検討
16:30-17:00(Max) 議論
12月22日(水) 氏名 所属 タイトル
13:30-14:10 紀基樹 工学院大学/国立天文台 Unveiling the jet base structure of Cygnus A
14:10-14:50 小山翔子 新潟大学/ASIAA Resolving the jet collimation region in TeV blazar Mrk 501
14:50-15:30 藏原昂平 国立天文台 Probing early jet-ISM interaction with time variability
15:30-15:40 休憩
15:40-16:20 萩原喜昭 東洋大学 Sub-millimeter VLBI observations of extragalactic Maser (TBD)
16:20-17:00 澤田-佐藤聡子 山口大学 活動銀河核pc/sub-pcスケールの質量降着
17:00-17:30(Max) 議論
30分発表+10分議論。
日本語、英語も可。プレゼンテーション資料はなるべく英語での作成を推奨。
本ワークショップはzoomで行います。zoomのurlは登録者にのみ連絡いたします。
本ワークショップでは記録として会議の様子をレコーディングする予定です。また、発表資料も収集予定です。どちらも、当日の参加者にのみパスワードで保護されたサイトのurlを公開する予定です。予めご了承ください。
実行委員:
廣田朋也(国立天文台水沢, co-chair)
永井洋(国立天文台アルマ, co-chair)
今井裕(鹿児島大学)
小山翔子(新潟大学)
元木業人(山口大学)
中西裕之(鹿児島大学)