罪人国家ルマトラルに住む女性
罪人ではないようだが……?
子供のような可愛らしさを持ち合わせつつも、冷静で物事をよく見ている発言もする。
周りから好印象を抱かれて損はない、と言うことで常に可愛らしい姿で過ごしている。
自分の意志を強く持ち、行動力も思考力も並以上。侮れない人物。
愛されるということは、奥が深いものだ。簡単なようで、難しいことなのだ。
罪を負いし者は嫌われ、指を差され石を投げられる。そうはなりたくないものだ、誰もがそう思うだろう。キャトルも例外ではなかった。
予防線は、貼っておくにすぎない。
キャトルは愛を求めた、その愛はクッションにもなり得るだろう。
脅威が待ち受けていたのだとしても、その愛のクッションにより多少は楽になるだろう。
そんなことを考えているのは、無意識だ。
愛されて損はないと言っているが、本当は数々の罪人たちを目にしてきたが故に、恐怖すらも体に染み付いていた。
自分は、罪人としてここにいるわけではない。それは本当なのだと、日々噛み締めている。
「へぇ〜?楽しそう!私も混ぜてよ。いいでしょ?」
「私だって可愛くいたいの、それだけ……でもないけど」
「猫は好きよ!可愛いじゃない!まぁ、1番とは言いきれないけどね。でも可愛いと思う人は多いんじゃない?」