正義感も強く仕事にも真剣に向き合う優秀な戦闘警察
荒っぽいのが玉に瑕
口調も態度も運転も乱暴だが根はいい人で、無意味に相手を貶したりはしない。
正義感やこだわりが強すぎてムキになっちゃうのかもしれない。
実はゆるキャラが好き。
竜牙は教育熱心な家庭で育った。
しかし愛情は感じられず、竜牙は両親から褒められたことがない。
煩わしい、情けないからと泣くことも許されなかった、だから今も人前では泣かないし泣けない。今の怒りっぽい性格もこの過去が原因の一つになっている。
母は病弱で入退院を繰り返していて、怒鳴る父に比べ母は怒鳴らないので、高頻度でお見舞いに行っていた。しかし母も褒めることはせず、成績のことや日頃の生活など事細かく厳しく竜牙を叱った。竜牙は優等生だったし、成績も良かったのだが、一番ではなかったためもっと上へ行けと、調子に乗るんじゃないと言われ続けた。
テストで満点を取っても続けろとしか言われなかった。
両親が警察になることを望んでいたため警察学校を受験し、無事に警察学校に受かり一人暮らしを始めた。
やっとあれから解放されたのだと思ったが、もう近くに親はいないため、自分が警察になったとして喜ぶ人はいるのか?と疑問を抱き、苦しむことになる。
警察になったと報告をしようにも返事は分かり切っている。
……結局誰のためにもならないのでは?
泣けなかったため、この苦しみを怒りに変換した。
過去の呪縛に囚われつつ、褒められたい認められたいという気持ちを抱え今日も任務をこなしている。
「ふざっけんな!!あーもう、くそ…………、そんなんじゃあいつ捕まえられないだろうが!」
「きょどってんじゃねえ!くっそ、車一気に飛ばすからちゃんと捕まっとけ。は?なんだよ捕まえる気ねえのか!?」
「任務完了……っと。……結構大変だったな、つって。別に、これぐらい当然だろうけど」
「これは最近話題にも上がってる、んごっちーだ。かなりぶっ飛んだキャラだけど俺好きでさ。で、この限定品が貰えるイベントあるんだけど、着いてきてくんね?……交通費払うから!まじで頼むって〜」
「思った以上の行列だな......じゃあ二つ目の計画を実行するか。頼むから五つ目の計画は実行させないでくれよ~.…..」
「ったくもう……。あ、そういやメリケンサック新調してさー……ってちがうちがう!!脅しじゃねぇよ!!職柄だってば!!ごめんって!!」
はからんさん宅、ユディルさん
かなり口下手が故に誤解されがちなユディルさんだが、竜牙も近い状況だからか気に掛け始める。
実際に彼と接すると、確かに優しく人思いであることに気付き、好印象を抱いた。
他者の努力を認め、大切にするという性格は、努力を認められてこなかった竜牙にとっては救いそのものであり、次第に惹かれていくようになる。