慈愛の神・ヘラファルクに使える使徒、天使
慈愛の神、そして慈愛という存在概念に強い尊敬を抱いているようだ
生真面目で責任感を強く持ち、己の信念を大事にしている様子。
己の信じるものが最優先であり、やましいことはしないと心に決めているため、常に堂々としている。ただ、大切なものを守るために無理をすることはある。
慈愛に強い信仰心を抱いている。排他的ではないが、慈愛に従順だ。
天界のある場所、神々しい光が差し込み、周囲に広がる純白はより一層輝く様。
ここは、大天使たちが住まう特別な場所だ。神にもなり得るその威厳、神秘。生まれ持った力は、神々をも魅了するだろう。
そんな場所に、1人の天使がいた。ポツリと、小さな羽を広げられないまま座っていたのだ。
周りの大天使は、彼を排他しなかった。特別受け入れる仕草もしていないが、そこにある生命として認識だけしていた。
場違いだとか、生意気だとか、そんなもの一切彼に向けなかったのだ。
その余裕さたるや、天使が一生かけて魅了される程のものだったらしい。
天使、名はアルリス。神にはなり得ないが、神の手助け、そして他の生命への微々たる干渉ができる。
天上に広がるこの素晴らしい世界を愛したいと思った。そして、護りたいと思った。
すぐ後に知る、慈愛の神の存在。彼女はこの天界のトップに君臨し、平等な愛を与え、神秘を保っている存在だ。
アルリスは迷わず走った。慈愛を享受し、己も他の生命に慈愛を向けたい、と。
彼の努力と熱意は実を結ぶ。今となっては、慈愛の神・ヘラファルクの側近と言っても過言ではない程になっている。
アルリスは尊ぶ、この世界を、全ての生命を。
「俺は俺の使命を全うするのみだ」
「皆平等だ。平等に救い、平等に罰する」
「私と、慈愛の神ヘラファルク様は、君に興味を抱いた。敵意はないから、安心していい」
「俺はヘラファルク様の思想、信念を尊敬し、使徒として側に居られることに誇りを持っている。……したがって、お前を今ここで罰する」