宝石が好きな生物学者
若くして数々の功績を残している
所作も丁寧で紳士的。しかし好奇心に素直なためか、時折子供らしさも見える。
一度気になったことは気が済むまで知り尽くしたい性格で、故に行動力もそれなりである。
特にどうという過去はないが、強いて言うのなら、自分が天才ではなくただの一般人であることを察したことがあった。それ以降、ずっと軽い劣等感を持ち続けてしまっている。
その劣等感は人格を歪ませるほどではないが、自信を無くすには充分であった。褒められても、どうにも素直に受け取れないのだ。
ただ、それでも学者を辞めなかったし、今後も辞めないであろう。それは彼の好奇心のおかげである。
彼の興味は人並み以上で、行動力も優れていたために、結果数々の功績を残すまでに至ったのだ。
彼の”好き“は、無意識のうちに”努力“と同義になっていた。
実際、学者として認められているようで、功績を与えられるのは嬉しい。それが自信の回復になるかどうかは別だが。
「レゾ・ルガジェンダだ。ただの生物学者だよ」
「俺はそんなにすごい人なんだろうか。いいや、決して皮肉のつもりは……!」
「これ、面白い研究結果が出たんだ!あはは、早く誰かに見てもらいたかったんだ」
「綺麗だな……俺はカットされていない宝石も好きだ。原石というやつだね」
「嫌いな生き物はいないよ。どうにも興味が勝ってしまってね」