長い時を経て大蛇となった白蛇
好奇心旺盛で素直
好奇心旺盛で素直で愉快
人間のことは度々話題に出すものの、猿との見分けが苦手なようだ
かなり上から目線で、全ての生き物を下に見ている
昔はそこらによくいる、なんの変哲もないただの蛇だったらしい。何百年と生き続け、今となっては大量の蛇を従える大蛇となった。
傲慢で乱暴だった人間が、今となっては大蛇に怯えるその様が面白くて仕方ないと彼は言う。
「長生きしたが故、異能を持ち合わせたのが吾。して、爾はか弱き儚き生命!クククッ」
「吾、象とやらを一呑みしてみたいとこだ。ククッ、爾には到底想像が付かぬであろう? 観ても良い。腰抜かす様は嘸かし愉快! 然し、最近は鹿や猪も減ってきたなァ……黯ノが喰うてしもうたのだろうか?」
「此の書物は随分と滑稽だな! 何故猿の交尾を此処まで掘り下げて延々と書き連ねているのか! ほうほう、子孫は無事にできたのか。で、何故部外者であろう此の男は憤怒している? 別に女の命は在るのだから、爾も子孫残したければそうすればいいものを! クククッ」
「其れに其処までの価値を付けるのなら、吾は最早現れてはいけぬ存在なのだろう! 承知しているとも! クククッ、猿たちも怯えているしなァ! 観たことも無い此の吾を、想像するだけで怯えているのだから! どれ、一人呑んでみるか?」