天使、あるいは聖者を喰らう上級悪魔
神聖を装っているが、底知れぬ邪悪も持ち合わせている
素直で直接的。全てにおいて容赦がない。
狙った獲物は逃さないタイプ。脳筋。
彼曰く、どうといった過去はないらしい。
しかし、彼はずっと孤独で、少しずつ積もる”負”が彼の異常を作り上げた。
無自覚ではあるが、そのじわりじわりと精神を蝕む負がまとわりついた過去が存在している。
孤独であったジェダルに、やけに突っかかる男が現れる。彼はシャイドという、悪魔を狩るハンターだ。なぜだろうか、特に聖人というわけではないのに、ジュダルは異様な食欲を感じ始めてしまう。
以後、シャイドへの執着、食欲に似た恋情は加速していくことになる。
「俺はジュダルって名前。別に覚えようが覚えなかろうが、あんたの好きにすればいい。俺だとわかりゃいいからさ」
「はは……!!ほんっと好き」
「食わずとも生きれるけどさ、死ぬか否かじゃなくて、食いたいって本能が言ってんの」
「否定はしないけど、肯定もしねぇかな。いや、どうでもよくて」
「神聖なものが嫌いなのかって?いやぁ……相手によるかな。食べ物と言えばそうだけど、別に食料ってわけでもねぇし。そこにいる生き物って感じ」
「友達?友達ねぇ……よく分かんないから、お前が友達ってことで」