妖精と呼ばれる程の美容姿を持つバレエダンサー
アルビノとよく間違われるぐらい色素が薄め
人間離れした容姿とは裏腹に、中身はかなり生々しく、人間らしい。
主に悪い方向で人間らしく、彼に深入りしたら絶望する者がほとんどだ。勝手に理想像を抱いた方も悪いのかもしれないが、ゲルアの性格の悪さは絶望させるためのものかと疑うほどである。
生まれ持った美容姿は親によって利用されてしまう。
人形遊びが好きであったが、人形は取り上げられ、親のエゴを押し付けられた。
そして美に磨きをかけるために、不同意のまま厳しく、人権などまるでない日々を強制されてしまった。今の美しさは、それらによって造られている。
また、他の趣味を探す時間、余裕すら与えられず、ただひたすらにバレエの稽古を強いられた。
皮肉にも、今の美容姿も技術も、実力全てはこの過去によるものだ。
ゲルアが周りを見下すのも無理はないだろう。皆が努力もせず怠けた輩に見えてしまうのだから。
「俺はちゃんと人間だよ。はは、なんだか照れてしまうね」
「私はまだ若手、新人も同然ですから。先輩たちに習って、日々努力を重ねていくべきです」
「あの人さ、先輩面してるけど下手じゃない?え?別にいいじゃんw 本人今風邪でここ来てないわけだしw あ〜あ、身の程を知ってほしいね。俺をなんだと思ってるんだか」
「あのさぁ、言われなくても分からないかな?お前如きがあ〜んな発言……あはは!ごめんごめん、先輩として教えてあげようと思ったんだけどねw」