フリガナ:ガイマ
種族:妖怪(ラブカとラフレシアのキメラ)
性別:男
年齢:不明(妖怪では若い方)
身長:186cm
出身:地下世界の暗く寂れた場所
一人称:オレ
二人称:キサマ、テメェ
ラブカとラフレシアの妖怪
攻撃的だが、同時に強い感情も持ち合わせているようだ
攻撃的で排他的。己に害をなすものは容赦無く噛み砕く。
しかし、人外ながらも人間的で、感情豊か。
辛い日々を乗り越えて、その結果現在のような極悪妖怪へと成り果ててしまった。
ラブカ、それは深海に生息する『生きた化石』と呼ばれる魚。観察は難しく、詳しい生態は明らかになっていない。
ラフレシア、それは開花が数日しか続かない、自生地も限られた『幻の花』と呼ばれる植物。
双方、好奇心が唆られるモノだ。
そんな希少種同士が混ざった、希少の中の希少が、地下世界にて存在している。
ラブカとラフレシアのキメラであり、妖怪。名は『骸舞(がいま)』。
サメのように尖った歯。花弁を思わせる髪先。
———”ヒト”らしい感情。
希少同士。全くの別物。言うなれば異常。
そんな異常を抱えきれる者など、そうそういないだろう。骸舞もそれで堕ちた者だ。
しかし、生き続ける。彼は生まれ持った強い生命力により、生き続けてしまうのだ。
希少種だと指を刺され、好奇の目で見られ、見世物にされ続ける。彼に”死”という逃げ道は与えられなかった。
———ある暗がり、生命の気配も少ない、端っこ。身を潜めた。
独りになろう。しかしながら、他の生命は彼を求め続ける。
”珍しい” ”面白い” ”一度は目にしたい”
そこに、愛など存在していない。芽生えることもないだろう。
彼ら彼女らの気持ちを一言で纏めるのなら、”滑稽”。
そんなこと分かっているから、求めないでくれ。いくら言おうと無駄であるのは、既に気づいていた。
ある時、誰かが言う。
「恐ろしい歯だ。きっと数え切れない程の命を噛み砕いたに違いない」
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地下政界の王が、死んだらしい。
理由はよく分かっていないが、新たに王となった女性は好きであった為、骸舞は気になりはしなかった。
その新王改め、女王。彼女は骸舞を嫌わずにいてくれた。
優しく綺麗で、他とは違う、そんな女王様。
———口周りの紅を拭い、骸舞は歩み寄った。
「白日様———ああいや、女王様! はは、今日もお綺麗だ。会いに来るのが遅れて申し訳ねェや。今日は何します?」
「細胞1つ1つ、ぜェんぶ噛み砕いてやらァ!ギヒヒ!!」
「メンダコなんざ美味くねェ。されども噛み砕いてやるのさァ……細胞一つ一つを刺して抉って、もう二度と戻れぬよう奥で溶かすんだァ!!ギヒヒィッ!!」
「あァ?可愛いだがオシャレだがよく分からねェが、キサマも思っているんだろう?奇怪な見た目だとなァ!!言葉を裏返せばぜ〜んぶ好奇の目だァ。んなこたァ承知だってのになァ」
「過去に喰ってきた奴らは不味いもんもそりゃ多かったさァ……、けれど、それ以上に消し去りたかった!!カハハッ!!とうに砕けて溶けて存在すらしてねェだろうよ!!哀れなこったなァ〜!!」
六斜さん宅、白日様
除け者にされていた時も、唯一嫌わないでいてくれた白日様にかなりの執着、依存をしている。
赤い爪も、白日様が似合うと言ってくれた日から欠かさず塗っているものだ。