フリガナ:キラヅキ ソラミツ
登場作品:咲き初めし月の剣
種族:半神半人
性別:男
年齢:不明(見た目年齢:28歳)
身長:190cm(+3cm)
属性:光、幻
階級:大元帥
所属:-
出身:一般家庭
一人称:俺
二人称:お前
祓魔軍を統率している大元帥
望まぬ神の加護により、人ではなくなっているようだ
所謂堅物で、表情が固い。厳格な雰囲気と威厳を纏っている。
仲間を想う気持ちはあるが、それ故の厳しさもあり、雰囲気もあり厳しさの方が印象的に感じてしまう者が多い。
妹の形見を身につけていたり、無理やり入隊する形になった茶結に謝罪をしたり、人想いな一面も時折見せる。
昔———400年以上は前だろうか———昊光は妹と母、そして父と4人家族で仲良く暮らしていた。
特別富んでもいなかったが、それでも煌月昊光にとっては何よりも幸せに感じる生活だったと言う。
なんの変哲もない、普通の、当時はよくいる一族。
時には外が騒がしく、今からするとだいぶ殺伐とし、物騒な景色が広がることもあったが、それでも家族とは過ごせていたのである。
ずっとこの日々が続きますように———そんな願いをしないぐらいには、明るい未来を勝手に信じていたのだ。
———煌月昊光は云う、阿呆だったと。
この世に神がいる、それを知らせるのは神話だ。
己の目論みのために神に祈る者、身内の幸せのために神に祈る者———
そんなものは不必要だと、嗤う者。
神が、ある男を照らした。ふわりと、優しい光で。
その光は男———昊光を包み込む。
光は輝いた。そして、生命を燃やした。
月は煌めく。大空に光をもたらす。
昊光は焼かれた目を閉じた。
苦痛から解放されたいと言わんばかりに、目を開く。
その瞬間、神は慈愛を与えた。
昊光———否、”煌月 昊光“ ただ1人に。
「その程度のことで身を引いては、状況は一向に変わらぬ。抜刀してみせよ」
「月光に照らされる大地、微風に揺られる木々。静かに、されど強く生きる生命たち。この動乱の中でも、月夜はこんなにも美しいのだな」
「吠えるも何もお前の自由だが、今この時、刹那の状況をまず整理することを勧めよう」
「この帯は、妹のものだ。形見とも言う。数百年の時が経とうとも、俺は忘れはしない。家族を、あの暖かい居場所を」
「お前たちのような幼子は知らないだろう、あの光を。絶望を照らした月光を、その行先を。その光が希望を照らすまで、どうか頑張ってほしい」
「つまり俺は、神をも魅了する力を持っていたのだろう。……嬉しくはないが。しかし、使えはするだろう。苦しみ踊らされるだけの人生は避けたい」
「俺は煌月昊光だ。これは、本名だと言う他ない。他の選択肢などない。”煌月昊光“はあの日生まれ、もう1人の———いや、”昊光“はあの日死んだ。憂いてなどいない。事実を冷静に受け止めているだけだ」
呼び方:皐月
最初は実力者として関心を抱いている程度だったものの、今となっては何よりも大切で、誰よりも信頼を置いている存在となっている。
自身を1人の人間として見てくれること、また気持ちを素直に伝えてくれること、その彼の真っ直ぐな性格は昊光にとって愛おしくも頼れる居場所だ。
実は皐月の作る料理が好きであり、誰もいないところで待ちに待った彼の作った漬物を食べるのは日課である。
呼び方:早乙女天音、早乙女
魔浄師団を率いる師団長である彼には期待と信頼を置いている。
軍人としての自覚を持ち、彼の意思を強く持ち貫く様は、1人の人間として素晴らしいことだと感じている。
自己犠牲がちな思考は時折気にかける時もあるが、彼が選んだ道であるのなら見届けよう、という結論に至っているため、口を出すことはしないでいる。
呼び方:刈出八楽、刈出
断斬師団を率いる師団長であり、昊光とも交流が深い人物。天音と同じく、八楽にも期待と信頼を置いている。
彼の軍に対する忠誠心は軍人として在るべき姿だと捉えており、軍人たちを率いるに相応しいと見ている。
学生の頃から優等生で、今現在も師団長にまで昇り詰める実力者な八楽だが、今も尚向上心を持ち続ける彼には昊光も感心している。
呼び方:琴林士空、琴林
祓魔軍月守大学校、つまり軍学校に通わずして軍人である士空だが、それは彼が今の絶望的状況から脱する道を切り開く1人担ってくれると感じたからである。昊光は士空を大尉へと昇格させても良いと見ているほどだ。
彼の持つ属性、また優れた頭脳は今の祓魔軍には欠かせない。彼が祓魔軍に慣れられるよう昊光なりに試行錯誤しているようだ。
呼び方:花之壱茶結、花之壱
士空と同じく、軍学校に通わずして軍人となっている人物。
しかし、昊光は期待も向けているものの、申し訳ない気持ちも抱いているようだ。茶結は戦を酷く嫌っているからである。実際、彼女の元にわざわざ足を運んで、謝罪をしたほど。しかし、彼女は今どうしても必要なのだ。
謝罪をし、茶結本人が腑に落ちた様子を確認してからは、彼女に積極的に関わることは控え、ただそっと見守っている。