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天界の頂点に君臨している慈愛の神
そろそろ交代の時が来ているのか、彼女の力は弱り続けている
全ての生命に対して平等であり、何かを拒絶することも、追いかけることもしない。
全ての生命が尊いものであって、彼ら彼女らの選択もまた尊い。自己が下手に介入し、干渉することは違うと思っている。
ただ見守り、こちらに助けを求めるのなら手を貸している。
新世界、または現世界の黎明期に彼女は誕生した。世界と共にかは、分からないが。
数多の神、数多の生命の誕生を見てきた。儚くも強く、それぞれの意志を持ち生き抜く様は尊いものであったと言う。
時には脅威ともなり得る存在もいたが、それらは無意味ではなかった。この世界には必要なのである。それによって被害を受けてしまうのなら、それも試練のひとつなのだろうと都度思っていた。
苦難を乗り越え、幸福を感じ、また皆は学習し成長する。生命の輝きを放つ。
そんな自分も、生命の輝きを放っていたのだろう。その輝きが存在する限り、いつかは燃え尽きるのだろう。
消失は、何も辛いことではない。世界が回っているという証拠なのだから。
今の世界は、新しいものであるらしい。どうやら、旧世界があったと言うのだ。
それを合わせるのなら、自分は何代目の慈愛の神であるのかは分かり得ないが、それでも世界はまた回る。世界が消えても、次の尊き世界が誕生する。
———なんだか、安心した。
自分も、ひとつの尊き生命なのだ。
この尊き世界、そこに生きる尊き生命たちを未だ愛し続ける。例え神としての力が消えても、愛は消えないのだろう。
「慈しみ、尊び、愛する。それが、在るべき姿」
「私は大丈夫。君は? この地に生まれ落ちた君を気にかけるのは当然。手が必要なら、言って」
「私は幸せだ。幸せだったんだ。皆に平等に平等に慈愛を与えることが出来て、嬉しかった」
「未知なるもの。それは、始まりの合図。尊き生命が、生まれる証」
「私は愛したい。君は知らないひと、神かも分からない、そんな生命。それでも、私は君と関わり、愛したい」