凡例:普通(黒) 快速(青) 特急連絡(朱)
路線データ
営業距離:43.5km
駅 数:10
種 別:普通・快速・特急連絡
最高速度:95km/h
概 要:米坂線西米沢から分岐して、日中を経由し喜多方を結ぶ路線です。路線名は途中駅日中駅近隣にある日中温泉郷に由来します。大正11年に公布・施行された鉄道敷設法別表 第26号「山形縣米澤ヨリ福島縣喜多方ニ至ル鐡道」として建設予定線に選定されました。また、第33号「栃木縣今市ヨリ高徳ヲ経テ福島縣田島ニ至ル鐡道 及高徳ヨリ分岐シテ矢板ニ至ル鐡道」(現:東武鬼怒川線全線・野岩鉄道会津鬼怒川線全線・会津鉄道会津高原尾瀬口~会津田島間)と、会津線会津田島~会津若松、磐越西線会津若松~喜多方を接続して、日光線今市~奥羽本線米沢を結ぶ通称「野岩羽線計画」(野:上野国、岩:岩代国、羽:羽前国)があり、日中線はその一端を担う路線です。1938年に喜多方~熱塩間が部分開業し、長らく赤字盲腸線として廃線の危機に陥っていました。全線開業前の運行ダイヤは、朝の1往復、夕方に2往復が運行されるのみで「日中走らぬ日中線」、「日中は走りま線」と揶揄されていました。未開業区間は、東武鬼怒川線新藤原~会津鉄道会津高原尾瀬口間と同時並行で、鉄道建設公団によって建設が進められました。国鉄再建法の施行により工事が凍結されると地元住民らの要望によりそれぞれの区間が第三セクター鉄道に譲渡され、1984年に奥羽縦貫鉄道日中線、1986年に野岩鉄道会津鬼怒川線として開業。同時に野岩羽線が完成しました。1990年に西郷電気軌道・白河鉄道・奥羽縦貫鉄道・会津鉄道が合併、奥羽縦貫鉄道日中線は福島急行日中線となりました。JR東北・長万部の発足後、福島急行を吸収合併したため、日中線は再度国鉄級鉄道(JR)による運営となった経緯を持ちます。
現在では磐越西線経由で会津線会津田島まで直通して東武特急リバティと接続する「特急連絡」が1日4往復運転されている他、一部普通・快速が磐越西線会津若松まで直通運転しています。
米沢では山形新幹線つばさ号との接続も行っており、一部は列車は対面乗り換えが可能となっております。