AIDA航空イノベーションアカデミー2024

日本の航空のこれまでと今とこれから


脱炭素を目指した水素・電動航空機、空の利活用を拡大する可能性を秘める空飛ぶクルマやドローンなど、世界各国で開発が進む新しい航空機の登場により、「空」の産業は大きな変革の時を迎えようとしています。日本の航空産業の新たな1ページ作りにチャレンジしたいとお考えの若手担当者を対象に、国内外の一流の講師陣から過去と現在を学び、講師とのオープンな対話やグループワークを通じて航空産業の未来について多様な参加者間で議論し、新たな政策やビジネスを考える「航空イノベーションアカデミー2024」を2023年度に続き開講します。

主催:(一社)航空イノベーション推進協議会(AIDAhttps://aida.or.jp/

共催:東京大学未来ビジョン研究センター

後援:日本政策投資銀行(DBJ)、財団法人日本経済研究所、JAXA、NEDO、国土交通省、経済産業省、

                デロイトトーマツ コンサルティング合同会社 

開催時間: 2024年5月~7月 18:00~20:00(一部13:00~18:00 懇親会あり)

定員:30名 /参加者条件:航空産業に関連する業務や研究に従事する若手中堅の方

会場:イノベーション創発施設「Deloitte Tohmatsu Innovation Park」他、丸の内周辺会議室及び東京大学本郷キャンパス内会議室 

参加費/1名:AIDA会員5万円、非会員10万円(会員申し込みがあれば会員扱い)、学生1万円(最大5名、上限を超えた場合は抽選)

(有料)申し込み先リンク  https://forms.gle/TebW48EBoy8ySaUEA


会場はDeloitte Tohmatsu Innovation Park(写真)ほか予定しています

5月10日(金)13:30~18:00 会場:東京大学山上会館
カデミーの位置づけとイノベーション

講師:AIDA代表理事、東京大学未来ビジョン研究センター特任教授 鈴木真二




航空機産業の概要

航空イノベーションアカデミー2024における受講生の皆様の考察、議論を活発化するための導入として、戦後の我が国航空機産業の発展の歴史と産業構造、産業政策のポイントを概観する。

講師:経済産業省 製造産業局 航空機武器宇宙産業課 岩永健太郎



航空産業の脱炭素化現状の取組と戦略的な意味の考察

航空界は2050年の脱炭素に向けて、技術開発、政策認証等、事業化等の領域で、各国・各地域で様々な取り組みが行われています。ここでは 欧米等の現状の取組みと、今後の航空産業における 脱炭素の戦略的意味の考察についてお話をいたします。

講師:株式会社 航想研 代表取締役 奥田章順





AeroEdgeにおけるイノベーション創出の取り組み

AeroEdgeにおけるイノベーション創出に関する取り組み事例及び、イノベーション創出の要となるCTOの役割について紹介する。

講師:AeroEdge株式会社 取締役兼執行役員COO/CTO 水田和裕

5月17日(金)18:00~20:00 会場: デロイトイノベーションパーク

我が国航空機産業政策の振り返りと今後の飛躍に向けた展望

近年の航空機産業政策史において重要な局面における政策立案、意思決定を担った責任者から、当時の航空機産業をどのように捉え政策を検討したのかを紹介するとともに、今後の方向性についてのオープンディスカッションを行う。

講師:経済産業省 製造産業局 航空機武器宇宙産業課長 呉村益生

5月24日(金)18:00~20:00 会場: デロイトイノベーションパーク 

航空脱炭素化に向けた取組

我が国の航空機運航分野の脱炭素化に向けて取り組んでいる3つのアプローチである、SAFの導入促進、管制の高度化等による運航の改善、機材・装備品等への環境新技術の導入について紹介。

講師:①国土交通省航空局大臣官房参事官(航空戦略担当) 東田晃拓

②国土交通省航空局交通管制部交通管制企画課 課長補佐(総括) 山道 哲也

③国土交通省航空局安全部航空機安全課 課長 千葉英樹

6月7日(金)18:00~20:00 会場:グランキューブ

地域航空の直面する課題ー能登空港の挑戦

経済の低成長時代、本格的な人口減少と少子高齢化の状況にある我が国にとり、地域の交通網維持は、全国共通の課題です。空港と地方航空路線の維持も例外ではなく、一県一空港と言われた時代から、限界集落の危機が叫ばれる現代まで、古くて新しい問題です。2003年開港の能登空港の挑戦を例に、地域航空路線の維持に関する問題をどのように考えたらよいのか、皆様と一緒に考えたいと思います。

講師:東京都立大学 都市環境科学研究科 教授 日原勝也 

エアライン業界の現状・課題とビジネスチャンス

新型コロナ禍を切り抜け新たな成長過程の入口に立った航空業界の現状と課題を受講生の皆様と共有し、業界の課題を解決するための新たな事業創造の可能性について、主に業界の効率化の観点から考察する。

講師:Smart Airport Systems Japan 株式会社 代表取締役 宍戸昌憲

6月14日(金)18:00~20:00 会場:大手町パークビル

成田空港における新技術の導入について(仮)

日本の成長にとって世界との玄関口になる国際空港の担う役割は極めて大きい。一方で安全の確保は常に最優先である中、効率的な能力向上には新しいテクノロジーの導入が不可欠。人材不足、脱炭素の課題を克服しつつ、成田空港における取り組みを紹介します。

講師:成田国際空港株式会社取締役 経営企画部門長 宮本秀晴 

エアラインによる新規事業創出に向けたチャレンジ(仮)

ANAグループは、コロナ禍からの回復に向けて、持続的な企業価値向上のためのビジネスモデル変革を加速し成長軌道への転換を図るべく、グループ中期経営戦略を策定しました。その戦略の柱のひとつに、「航空非連動の収益ドメインの拡大」を掲げています。航空事業のボラティリティ強化に繋げるため、航空以外の事業(ノンエア)の収益源について、事業分類に応じた適切な経営資源配分や事業拡大に向けた枠組みの整備が経営課題となっています。新・経営ビジョンである「ワクワクで満たされる世界を」の達成に向けワクワク感あふれる新規事業創出に向けた取り組みについて解説します。

講師:ANAホールディングス株式会社 未来創造室新規事業開発部、部長 水野 浩明

6月21日(金)13:00~1830 会場:デロイトイノベーションパーク

航空交通管理における自動化システムの研究開発動向

航空交通管理は、航空機の運航において不可欠な存在であり、きわめて重要な学術・研究分野でもある。本講演では、既存のインフラをうまく動かしながら適切な自動化を実現しつつ、安全性と効率性を向上させ、環境への負荷も低減する航空交通管理システムの設計、評価、実装にかかる最新の研究開発動向を紹介する。

講師:東京大学 先端科学技術研究センター 教授  伊藤恵理

グローバルにおけるUTM(運航管理システム)の規制や開発の動向

ドローンの運航管理を担うUTM(UAS Traffic Management System)の規制や開発の動向について、米国・欧州・中東等の具体的な実装事例を踏まえながら解説する。各国における規制等の概況、開発や実装状況、それぞれの類似点や違い、取り組みの最新動向や、国際機関の見解、将来的な展望に関する考察に加え、海外における空飛ぶクルマ(Advanced Air Mobility (AAM), Urban Air Mobility(UAM))との関係性についても言及する。

講師:Terra Drone株式会社 執行役員、運航管理事業本部 植野佑紀

ソフトウェア技術による運航効率改善の現在と将来像

航空脱炭素にも重要な運航効率改善では、管制インフラ改善だけでなく、航空会社による各事業モデルに沿う施策も必要。海外ベンダーを中心に改善支援ソフトウェアの競争は激化しているが、運航現場には人の補完が必要な部分もまだ多い。そこで今後どのような運航改善ソフトウェアの発展が期待されるかご案内したい。

講師:株式会社NABLA Mobility 代表取締役兼CEO 田中辰治

7月5日(金)18:00~20:00 会場:大手町パークビル

「レベル4」飛行の実現と目視外飛行の今後の可能性(仮題)

2022年12月の改正航空法施行により、2023年には3件が実施された「レベル4」飛行の事例と制度活用のポイントとともに、物流をはじめとした、今後のドローン市場拡大のキードライバーとなる「目視外飛行」の可能性について概説する。(仮)

講師:株式会社ACSL 社長付 伊藤康浩

空の産業革命・移動革命実現に向けて

ドローンや空飛ぶクルマといった次世代エアモビリティの社会実装が進んでいる。本講義では、日本におけるこれまでの制度整備等の動向、海外での検討状況、日本の社会に実装する意義、次世代空モビリティの社会実装にむけた実現プロジェクト(ReAMoプロジェクト)を中心とした技術開発の現状などについて解説する。また、新産業の立ち上げを目指すにあたり、政策づくりの立場から何を目指し、具体的にどのような取組を行ってきたのかを振り返る。

講師:元経済産業省次世代空モビリティ政策室室長補佐 伊藤貴紀


空飛ぶクルマの社会実装に向けた取組と今後の展望

国内外で空飛ぶクルマに係る制度設計や機体開発、インフラ整備等が進められている。その中で、2025年の大阪・関西万博における国内での社会実装を目指して進められている取組や、以降の国内各地への展開に向けた自治体等による取組、今後の展望について紹介する。

講師:デロイト トーマツ コンサルティング合同会社 産業機械・建設ユニット 航空宇宙・防衛セクター シニアマネジャー 高橋祐児

7月12日(金)18:00~20:00 会場:グランキューブ

民間エンジン-アフターマーケットの重要性と課題

日本の民間航空エンジン事業の歴史とエンジンメーカーとしてのアフターマーケット戦略の変革と現状、及びその重要性と課題を紹介する。

講師:一般財団法人日本航空機エンジン協会 業務執行理事 企画業務部長 村田 亮


空を翔けるデジタル革命:航空機ライフサイクルDXと未来への飛翔

航空機産業におけるDXの重要性と必要性について説明し、デジタル技術が航空産業をどのように進化させるのか、またその先にある未来はどのような世界かについて話題提供いたします。

講師:国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構 (JAXA)  航空技術部門 事業推進部、計画マネージャ 青木雄一郎

7月18日()18:00~20:30 会場:デロイトイノベーションパーク

炭素繊維複合材料とその航空用途への展開

世界的な地球環境問題への関心は高まっており、炭素繊維複合材料は強くて軽い性質から、航空機の軽量化によるGHG排出量削減に貢献する素材として適用拡大が期待されている。本講義では、炭素繊維の特徴、製品形態、代表的な加工方法など炭素繊維複合材料の概要と、その航空用途への展開について紹介する。

講師:東レ株式会社 ACM技術部 航空宇宙技術室 室長 夏目憲光

航空機電動化を通じた新たなビジネスチャンスへの挑戦 

モビリティ分野での脱炭素化の実現に向けて、航空機産業も変革の時を迎えている。この変革を我が国航空機産業発展の好機とすべく、我が社で取り組んでいる航空機電動化を主テーマとして、変革に対する現状認識やアプローチについて解説する。

講師:株式会社IHI  航空・宇宙・防衛事業領域 民間エンジン事業部 技術部 第一プロジェクトグループ 主幹 井上知也




航空機用装備品の電動化

航空機のカーボンニュートラルを達成する為には、装備品関連では電動化が非常に重要な役割を果たす。然しながら単に電動モータに変えれば良い訳ではなく、その為の電動化について解説する。

講師:多摩川精機株式会社 専務取締役  熊谷秀夫

7月26日()13:30~18:00 会場:未定

これからのキャリア形成に関して

目まぐるしく時代が変化する中、航空業界のみならず、広い視野で世の中の動きを捉えキャリア形成について考える。社会的価値を中心に据え、それを取り巻く3つのDとしてDigital、Design、Diversityなど、これからの時代に即した考え方を学ぶ。

講師:Spline株式会社 代表取締役社長、国立大学法人長岡技術科学大学 特任准教授 次重彰人 


最終発表会「日本の航空機産業の将来像」

これまでの講義を踏まえ、「日本の航空機産業の将来像」をプレゼンしていただきます。受講後に修了証をお送りします。

全体ファシリテーター

岩本 学

株式会社日本政策投資銀行 調査役 

全体ファシリテーター

谷本 浩隆

デロイト トーマツ コンサルティング合同会社 航空宇宙・防衛セクターディレクター

Honda Aircraft などからのビデオ講義を不定期に予定しています。

主催:(一社)航空イノベーション推進協議会(AIDAhttps://aida.or.jp/

共催:東京大学未来ビジョン研究センター

後援:日本政策投資銀行(DBJ)、財団法人日本経済研究所、JAXA、NEDO、国土交通省(予定)、経済産業省、

               デロイトトーマツ コンサルティング合同会社 

開催時間: 5月~7月 18:00~20:00、(一部13:00~18:00 懇親会あり)

定員:30名/参加者条件:航空産業に関連する業務や研究に従事する40歳以下の方

会場:イノベーション創発施設「Deloitte Tohmatsu Innovation Park」他、丸の内周辺会議室及び東京大学本郷キャンパス内会議室 

参加費/1名:AIDA会員5万円、非会員10万円(会員申し込みがあれば会員扱い)、学生1万円(最大5名、上限を超えた場合は抽選)

(有料)申し込み先リンク  https://forms.gle/TebW48EBoy8ySaUEA