存続・発展戦略からみた日本農業の地域構造研究
目的:
日本農業の存続と再生を考える場合、地域的に多様な農業形態を想定することが必要であるが、多くの既存研究では画一的なものが提示されている。また、農産物生産とともに農業・農村のその他の機能も考慮する必要がある。そこで、本研究では研究代表者と研究分担者のものを含む既存の研究成果を中心として、必要に応じて新たな現地調査による分析結果を加えて、活力のある農業経営や農業地域における存続・発展戦略の内容を整理する。さらに、それを的確に表す指標を選択し、存続・発展戦略からみた日本農業の地域的多様性がわかる地域区分を構築する。それを手がかりに活力のある農業が成立する地域的条件と日本農業の地域構造を明らかにする。
メンバー:
田林 明(筑波大学・名誉教授) https://researchmap.jp/read0018417
菊地俊夫(東京都立大学・教授) https://researchmap.jp/read0019954
駒木伸比古(愛知大学・教授) https://researchmap.jp/nkomaki0314
研究成果(論文):
田林 明(2023):存続・発展戦略からみた日本の農業地域区分―特集号の趣旨.地理空間,15(3),155-157. https://doi.org/10.24586/jags.15.3_155
田林 明(2023):日本における農業の存続・発展の可能性に基づく農業地域区分.地理空間,15(3),159-190. https://doi.org/10.24586/jags.15.3_159
Nihei, T., Tabayashi, A., Ullah, W. and Ahmed, Z. (2023): Problems of Multivariate Analysis in Agricultural Regionalization: Consideration from the Case of the Hokuriku Region. Geographical Space, 15(3), 191-208. https://doi.org/10.24586/jags.15.3_191
駒木伸比古(2023):日本農業の存続・発展戦略に基づく地域区分の試み―主に2015年農林業センサスの結果を用いて.地理空間,15(3),209-225. https://doi.org/10.24586/jags.15.3_209
菊地俊夫・野田瑞希(2023):首都圏における「農」資源の観光活用ポテンシャルによる地域区分―存続・発展のもう一つの方向性からみた日本の農業地域区分の新たな試みとして.地理空間,15(3),227-247. https://doi.org/10.24586/jags.15.3_227
大石貴之・駒木伸比古(2023):地域社会維持のための農業からみた日本の農業地域区分の可能性―中国山地を事例に. 地理空間,15(3),249-274. https://doi.org/10.24586/jags.15.3_249
田林 明(2023):農業の存続・発展戦略からみた日本の地域構造―特集号のまとめ.地理空間,15(3),275-278. https://doi.org/10.24586/jags.15.3_275
ミーティング記録:
第1回(2020年5月26日)
1.現状について
2.地図作成について
3.今後について
第2回(2020年6月9日)
1.連絡事項確認
2.分析について
3.今後について
第3回(2020年7月10日)
1.駒木報告
2.菊地報告
3.田林報告
4.科研費について
5.今後について
第4回(2020年8月3日)
1.田林報告
2.菊地報告
3.駒木報告
4.科研費について
第5回(2020年9月10日)
1.現状について
2.海外での事例
3.本年度の見通しについて
4.今後の予定
第6回(2020年10月13日)
1.現状について
2.地図の分析
3.今後の予定
第7回(2020年11月10日)
1.分析の方向性について
2.今後の調査について
3.豊橋巡検(12月)について
第8回(2020年11月26日)
1.豊橋巡検(12月)について ※中止
2.今後の調査について
第9回(2020年12月22日)
1.クラスター分析結果について
2.今後の調査について
3.本年度作業の達成目標について
第10回(2021年1月19日)
1.鹿児島調査について ※中止
2.実施状況報告書の作成について
3.国際学会発表について
4.その他
第11回(2021年2月22日)
1.現地調査について
2.本年度の実施状況報告書について
3.本年度の実施状況について
4.次年度の支払請求書と分担金配分申出書について
5.次年度以降の計画
第12回(2021年3月16日)
1.本年度の実施状況報告書について
2.次年度以降の計画について
3.リスクマネジメントも含めたそれぞれの達成目標について
4.その他
第13回(2021年4月19日)
1.令和3年度以降の計画について
2.令和3年度の予算について
3.当面の研究計画について
4.その他
以下略(第36回まで開催)