ロボット型装甲兵「ラムダ lamda」2019.8.15


~ラジコンで異形機を飛ばしてみよう!~

● 翼型=SD系12%

● 翼型=1400mm

● 重さ=420g

● モーター AXI2204 9X6_折ペラ

● 電池3セル1000mA Lipo搭載

● 操縦系統=エルロン/エレベーター/モーター3ch

● 総FRP製。主翼バギング

子供のひょんな一言「ラムダを飛ばしてみたい」から、じゃあ実際に飛ぶものを作ってみようということになった。

ルパンのアニメ映画に出てくる宮崎監督のキャラであるが、なかなか味のあるロボットだ。こんな尾翼のないものが飛ぶんだろうか?でも飛んだら、いいな。「ロボットって夢があるね。」子供の言葉を胸に作成することになった。


まず最初にスチレンペーパーグライダーから作ってみることになった。

全副20cm程度の小さな機体であるが、これが意外と良く飛ぶことがわかった。抵抗も小さく、よく伸び、エレベーターにあたる足の面積も十分なようで、心配だった縦安定も大丈夫だろうということになった。


いつものように発泡の削り出しから始まり、胴体にFRPをる。中は掻き出ししたのち、カーボンで補強。恐ろしく軽く強度のある胴体となった。主翼は熱線カットののち、バギング。正確な主翼が出来上がった。

苦労したのは、重心位置を合わすこと。極端に短い頭は、手にあたる主翼の33%付近にもってくるのがとても困難だった。モーター直下になんと55gもの鉛を取り付けて重心位置が取れた。

それでも全備重量は420gに収まり、推力/重量比は、1.1を超えるパワフルな機体になった。

飛行インプレッションだが、前記の推力比以上に軽快な動きをする機体となった。そこらのバルサ製のスポーツ機を軽く超える運動性だ。これは主翼が正確なバギング翼であることが大きい。舵の効きもすなおで、変形機であることを感じさせない。3chでも十分なコントロール性を確保できた。

強度をギリギリにとっているので、宙返りを何回も行う強度はなく、最後には主翼が座屈を起こし、破断。墜落となったが、幸い草の上におちたことで胴体部は無傷であった。もう一度主翼の強度を増したものを作りなおしてみたいところだ。


設計のための仮の重心を探る。モーターや電池をできるだけ前に持って行った時の重心位置や合わない時のおもりの量もだいたいわかる。このときは鉛の量は30gくらいと見積もっていました。

熱線カットによる主翼切り出し。実績のあるSD系12%グライダーに使うといいのだが。今回は動力機。

胴体コアの中身を取り出し主翼のバギングが終わった状態。胴体は0.3mmくらいのFRP厚さ。中が透けてみえます。

足の部分をマイクログラスで補強してバギング。バルサをバギングすると相当強度が出ます。

胴体と主翼(腕)の接合。足を胴体の起点に取り、主翼迎え角、モーター(頭)のダウンスラストを決めます。いずれも飛行性能に直結する角度ですが、なにせ一般の飛行機型をしていないので、かなり検定に戸惑いなのがらの角度決定です。

初飛行では、エレベータのアップが足らず、強烈に左に取られ、トリムを取る余裕さえなく、両手は逆舵をとったまま着陸を強いられました。

メカ積みと細部がわかります。頭はスピンナーがちょうどその形をしています。首にあたる部分にモーターが隠れてます。そのすぐ後ろの胸は電池が横に入ってます。そしてエレベータサーボの下には受信機とカーボンロッドスパー。エルロンサーボは主翼内に埋め込み。重心位置より前の寸法が3-4cmしかありません。胴体着陸時はかなりダメージがありそうなので、モーターと胴体下部の間にピアノ線そりを2本つけて飛行準備完了です。