ピラタスブリテンノーマンBN-2 双発EP機

(琉球エアーコミューター仕様)(2009.1.3)

  • モーター コスモテックCT2623-1500/ペラ GWS 7×3.5

  • 静止推力 253g×2(10,800rpm)/電流値 7.1A(10,800rpm)

  • アンプ CC10A×2/ リポ DS1,300mA3セル

  • 重 さ 690g /翼長 1,200mm /翼形 S8055(12%半対照)

  • サーボ 6ch6サーボ

  • エルロン主翼2サーボ/フラップ1サーボ/ラダー1サーボ/エレベータ1サーボ+前輪操舵1サーボ/エンコン(アンプ)/ 電源用は片側のアンプのみに接続

  • 目 的 前部FRPとバルサを合体させ曲面ボディーとして遜色ない胴を新しい工作法で完成させる。

  • 仕上げ 胴体・カウルラッカー塗装、フィルム、マークシール

  • 備考 製作時間約2ヶ月

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●初飛行動画

初飛行は1月4日風もあまりなく、やや雲が多いが気象条件的には文句ないおだやかな日曜日に行なった。わりと素直そうな機体であることはある程度わかっていたが、双発のスラストがあまりわからず、少なめに逆ハの字型につけたが不安材料であった。しかし直進性は文句なくよく気にならない。ただ、このビデオ時はアップトリムいっぱいで飛行させた。どうも主翼の取り付け角が明らかに少なく、またフラップもニュートラルに気を取られてマイナス気味となっていた。重心位置については30%として特に問題を感じなかった。また推力がスケール的には良いがちょっと非力な印象を受けた。トルクの影響を恐れてGWSの弱いピッチを使ったが大丈夫のようである。改良点として

①主翼取り付け角の増大。

②GWS7×3.5→APC7×4として推力のアップ。

飛行の印象として双発のエンコンに機速が素直についてくるため非常に操縦フィーリングはよい。フラップを装備したが、ペラ自体が低速では強大なエアブレーキになることがわかった。

●機体についての想い

設計し始めてからわかったことだが、GWSに同じ発泡機体がある。うまく塗装すれば近くはなるだろうが、機体の品はやはりバルサ製とは比べようもない。ただ、カウル近辺は自作では鬼門で合わせがむずかしく、また綺麗にすればするほど凹凸が目立つようになる。ただこの機体はそのままのスケールで作っても機体の安定性がなり保てる数少ない優良なプロフィールを持つものと確信しています。

一見、高翼の練習機のような機体だが、カウルとペラをつければ独特の雰囲気にはなる。ただ実機の色はもっとくすんでいてトーンは落ち着いている。フィルムなどで仕上げると綺麗すぎ、やや模型っぽくなるのが欠点か。

機体の素組の状態。ここまではわずか2日でできた。しかも良質なバルサが手に入ったことで大変軽量な機体となりそうだ。安定性のある矩形翼、大きな水平尾翼、垂直尾翼。しかも高翼。気楽にとばせる双発機をコンセプトとした。


胴体には総て軽量なバルサを用い、側面にもアールを設けている。わづかなR面を設けることで飛躍的に強度は向上する。このようにして実機同様の曲面を狙います。主翼の接合はプラボルトとし、高翼の欠点である開口部の強度不足をなくします。


主翼は一般的な構造だが、前縁のみ二重構造。ナセルおよび車輪が主翼に掛かるため、プランクはその位置まで覆う。こちらも目の通った軽量バルサ(SSクラス)により、カンナやペーパーがけが気持ちよく作業が進みます。


ナセル部はアンプを主翼に置いてからプランクする。アンプに関する総ての設定は単体時にすでに済ませてある。アンプからのケーブルは最後に長さを調整して2つを半田づけする。現時点では単体でのプラグがつけてある。


バルサ胴にスチレンブロックを取り付けたところ。予め余分な肉は抜いてある。この上からマイクログラスを1枚だけ被せる。強度を保持するため、現時点ではパテ等は用いない。


マイクログラスを一回貼ったら、ノーズ部を切り取り、可動脚を取り付けます。再接着後は完全なはめ殺しになるので慎重に作業をします。


ーズは軽量パテで表面を綺麗にしてから塗装します。FRP部以外はバルサのままで後にフィルム仕上げにします。塗装部が小さい割には乾燥に手間どり、かなり待ちどおしい工程です。

maxellのインクジェット光沢フィルムラベルからマークシートを作成してみました。特に尾翼のシーサーがお気に入りです。こればかりは見本を見ながらの手でのイラスト書きになりました。

FRPナセルです。マイクログラス3枚くらいで仕上げます。今回は時間的に節約するため、一挙に3枚重ねてみました。少し気泡が入ったところもありますが全体的にみて良好な形状ができました。というのは薄物製作は1枚目が一番難しく2枚目以降は貼り付きやすさが出てわりと楽に作業が進みます。

主翼の様子です。双方のスラストが逆ハの字型になるようにしました。現実的にはスラストより回転数の差のほうが効くとの話もあります。左右の回転数差をタコメーター計ってみましたが、10,800rpmで20~30回転くらいしか差がありませんでした。場合によってはプロペラを入れ替えると変わるかもしれません。