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柿崎と影浦

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影浦が食卓につく。「ハラへったー。」柿崎「ゆうべ何も食ってなかったな。」影浦「昨日はぶっ倒れそうだったんだよ。」影浦のスマホが鳴る。

スマホを確認する影浦がほほ笑む。柿崎「誰？」影浦「太一。」柿崎「へー、何だって？」影浦「お世話になりました、だとよ。」柿崎「そっか。」嬉しそうに返信する影浦を見て、柿崎も笑う。

食後、影浦が掃除機をかけながら柿崎を見る。洗濯物を干している柿崎がくしゃみをする。影浦の視線に気づいた柿崎が言う。「おい、カゲ。こっち見んな。前見て掃除機かけてろよ。」影浦が笑う。「はは。おもしろ。」

昼下がり。柿崎はテレビを眺めている。影浦「ザキさん、外に出していい布団どれだっけ。」柿崎「青いやつ。」影浦は布団を取り出し、ベランダから部屋の中にかけて敷く。柿崎「今日はちょっと肌寒くないか？」影浦「別にいい。」

影浦が布団の上に寝転がり、昼寝を始める。ボーダー本部の方向から攻撃音が聞こえてくる。

柿崎「カゲ、うるさくないか？」影浦「いや、テレビは気にならねーよ。」柿崎「外だよ、外。」影浦「…今更だろ。」

柿崎が影浦のそばに寄る。

柿崎が影浦の髪にふれる。気づいた影浦が柿崎の腕をつかむ。「ザキさんもおつかれ。」柿崎「…うん。」影浦「俺におつかれなんて言われても嬉しくねーか。」柿崎「なんでだよ。うれしいうれしい。」

影浦「ザキさんちにいるときって、あんま外うるさいと思わねーんだよな。だから今更気にならねぇってこと。変な心配すんなよ。」柿崎「嬉しいこと言ってくれんじゃん。」影浦「おー。ザキさんのことねぎらってやってんだぜ。余計なことに気ぃ遣ってないで休んどけよ。」柿崎「じゃあそうしよっかな。」　／終わり

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