BL（羽鶴と鵺路）

（注）原作で北九州弁を話すキャラの口調が不正確な場合があります。

▼その1

柊・はづる・ぬえじの3人が個室居酒屋にいる。柊「2人付き合ってるんだ。へー。まあでも、性的なかかわりを持つ予定があるなら性感染症の検査受けといてよね。万が一ってことがあると困るし。」　きょとんとする2人。ぬえじ「なんそれ。」驚愕する柊「さっさと行ってこい！」

▼その2（全6ページ）

ぬえじ「よう、はづるくん。」　はづる「長旅疲れたでしょ、荷物持つよ。」　ぬえじ「サンキュ。」　ぬえじがはづるの近くに寄り、首元を嗅ぐ。　「はづるくん、なんかいい匂い、香水？」　はづるが近寄ってきたぬえじを抱きしめ、それに怒ったぬえじがはづるを叩く。

はづる「俺がつけてるの今持ってるよ。使う？」　ぬえじ「…や、大丈夫。香水は匂いつようてあんま好かん。」　はづる「そう？今日持ってきてるの練り香水だからそんなキツくないよ。試してみる？」　ぬえじ「じゃあ、少し。」　はづるは「はーい」と返事をしてぬえじの首筋に香水を塗り、「これいい香りだよねー。」と言う。

はづる「はい、終わり。塗りなおしたいときは俺に言って。じゃあけんしんも待ってるし行こうか。」　けんしんが遠くからぬえじの名前を呼ぶ。　ぬえじ「久しぶりやな。」　けんしん「座れよ！メシ食お！」　ぬえじ「おう。」　何かに気づいたけんしんがぬえじの肩をつかむ。　「待って！がんまるとはづる先輩同じ匂いする！やらしいことした！？やらしいことしたんだ！」　ぬえじ「コイツきめー。」　はづる「声が大きいよ、けんしん。」

夜、はづるの家の玄関にて。　けんしん「じゃ、また明日道場で！おやすみ二人とも！」　ぬえじ「おう、じゃーな。」　扉が閉まる。　ぬえじ「はづるくんちキレーやな。おじゃましまーす。」　はづるがぬえじの体を抱き寄せて首元を嗅ぐ。　「うーん、香り消えてるな。さっき塗りなおせばよかったのに。」

はづる「まあ、いいや！このあとシャワー浴びたらおすすめの香水が…」と言いかけてぬえじが照れていることに気づく。　「え、なんで…？さっき俺に同じことしたのに！これは照れるんだ！」　ぬえじ「油断しただけやけ、もういいやろ…」　はづるはぬえじの間近に寄り、「ねえ、いいよね…」と問いかける。

二人はキスをし、口を離す。　ぬえじ「なあ、このあとって…」　言いかけたところで玄関が開きけんしんが入ってくる。　「せんぱーい！借りてたバッテリー返すの忘れてた！ごめん！」　場が凍り付いて終わり。　けんしんの心の声「もうこれは確実にヤってる。」

▼その3（全4ページ）

街を歩いているとき、はづるがぬえじに声をかける。「手つないでもいい？人いないときでいいからさ。」ぬえじは「人おらんときなら…。」と返事をする。

2人は商業ビルに入り、エレベーターに乗る。ぬえじがはづるの手に触れ、はづるが怪訝そうに見る。

ぬえじが「いま人おらんけど…？」と言うと、はづるが勢いよく手を握る。はづる「いつか堂々と手を繋ぎたいね。」ぬえじ「そうやな。」

はづるがぬえじに顔を近づけようとし、ぬえじに「それは無し！」と拒まれる。はづるは「誰も見てないからいいかと…」と弁明するが、実は防犯カメラを通して警備員に一部始終を見られていた。

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