第77回西日本医科学生総合体育大会ボート競技部門・第29回メディカルレガッタは、3日間の競技日程のうち、最終日の決勝が記録的な悪天候により中止となりました。しかし、天候や安全面を踏まえた調整と判断の結果、初日・二日目は予定通り競技を実施することができ、多くの熱戦が繰り広げられました。ローイング協会関係者からも「これほどの荒天の西医体は記憶にない」と語られる状況の中、2日間しっかりとレースを行えたことは、大会関係者の皆様全員のご尽力と密な連携の賜物かと思われます。
競漕委員会や実行委員の学生の皆さん、日本ローイング協会、佐賀・長崎・熊本各県ローイング協会、西医体大会役員、審判団の方々が、常に大会の実施と安全確保の両立を考え、ローイング協会関係の気象予報士とも連携しながら判断を下しました。その結果、この2日間で、選手たちは全力の漕ぎを披露し、互いに切磋琢磨する貴重な時間を過ごすことができました。
佐賀の地元とローイング関係者、そして医学生たちが心を一つにしたからこそ、この大会は実現しました。この奇跡を可能にしたのは、地域の皆様の温かいご支援であり、とりわけ、しゃくなげ湖水上競技場の管理者の皆様、佐賀市富士支所の皆様、しゃくなげ湖利活用団体の皆様、日本ローイング協会、佐賀・長崎・熊本各県ローイング協会、西医体大会役員、審判団、そして各大学関係の皆様のご尽力によるものです。大会長として、この場をお借りして深く感謝申し上げます。
選手の皆さん、この2日間で積み重ねた一漕ぎ一漕ぎは、身体能力だけでなく、仲間を信頼し、困難に向き合う精神力をも育てたはずです。医療の現場でも、状況の変化に対応し、与えられた条件の中で最善を尽くす力が求められます。今回の経験が、医療者・社会人として羽ばたく皆様の将来の大きな推進力となることを願っています。
最後に、本大会を支えてくださったすべての関係者の皆様、全力を出し切った参加クルー、そして応援に駆けつけてくださった皆様に、心より御礼申し上げます。大会委員長の郷里であり、副大会委員長が救急救命医として地域の健康を守る佐賀の地で開催された本大会が、「仲間とともに乗り越えた奇跡の大会」として、皆様の記憶に長く残ることを切に願っております。
大会委員長 長崎大学医学部 梅田雅孝
副大会委員長 佐賀大学医学部 阪本雄一郎
このたびは第77回 西日本医科学生総合体育大会 ボート競技、第29回メディカルレガッタにご参加・ご来場いただき、本当にありがとうございました。
西日本の各地から集まった選手のみなさんが水面を駆け抜け、最後まで諦めずに熱いレースを繰り広げる姿は、見ている私たちにたくさんの感動を届けてくれました。
大会を無事に終えることができたのは、選手のみなさんはもちろん、運営を支えてくださった役員・審判員の方々、各大学ボート部の関係者の方々のおかげです。心から感謝申し上げます。
また、会場周辺の皆さまにもご理解とご協力をいただき、本当にありがとうございました。
この大会で生まれた仲間との絆や、全力で漕ぎ切った経験が、みなさんのこれからの力になりますように願っております。
来年も、笑顔あふれる大会でお会いできることを楽しみにしています。