69回日本宇宙航空環境医学会大会

大会長あいさつ

このたび,2023年11 月9 日(金)から11 日(土)の 3 日間にわたり,第 69 回日本宇宙航空環境医学会大会を岐阜じゅうろくプラザにて開催する運びとなりました。わが国の航空宇宙医学を率いてきた歴史ある大会を開催できますことをたいへん光栄に存じております。


本大会ではテーマとして「宇宙への道」を掲げております。


ここ数年,新型コロナウィルスの世界的流行や,隣国の戦争によって,我々はパンデミックや戦争が「歴史」や「SF」ではないことを思い知らされ,日々の不安は募るばかりです。また,いかなる仕事も勉強も道は険しく,雑用は果てしなく続きます。しかし日常生活のみではなく,将来に視点を移すと,そこに理想や希望,空間の広がりを感じることがあります。


宇宙航空医学も個々の研究においては地道な活動ですが,そのひとつひとつが宇宙への入り口であり,月や火星につながる道の上での努力であります。大会においてはその地道な研究の発表・討論が行われる予定です。最終日には特に「有人宇宙開発」を主軸に,さまざまな分野の専門家に御講演いただく予定です。


会員の活動や,宇宙開発の現況と今後の展望を広く一般のみなさまに御紹介するとともに,中高生の進路選択の一助となることを期待しております。

 

第 69 回日本宇宙航空環境医学会大会

大会長 田中邦彦

(岐阜医療科学大学 大学院保健医療学研究科)