[2024.6.15] 

Who We Are Matters!

世界のMaster Therapistから学ぶ

関係性の重要性に立ち戻り飛躍的に治療効果を高める "6.15 Who We Are"

1-day onlineワークショップ "6.15 Who We Are"

心理療法を圧倒的に超えた効果を出す【関係性要因】を

世界を股に掛ける3人のエキスパートから学ぶ1日ワークショップ(通訳有り)

※本WSを受けられた方は、今後の「原点への回帰」2024ワークショップ・マラソンにてシリーズ割の適応を受けることができます。

効果的な心理療法を求め学ぶ時代はもう終わりました。治療に最も有効な因子として、メタ分析で確固たる科学的な実証を残しているのは、関係性の因子であり、心理療法の効果には差がありません (Wampold, 2015)。


「最高の方法があるはず」そう初学者は思うし、その考え(あるいは希望)はなかなか消えません。しかし、セラピストとしての成長をとげ、ある時「方法ではなかったんだな」と気づく時が誰にでもきます。しかし時が遅く、引退まで残された時間はあまりない。もっと前に気がついていたらより多くの人の手助けをできていただろう。そんなシナリオがRonnestad & Skovholt (2003)の研究では示唆されています。


本ワークショップでは、みなさんにそんな後悔が訪れぬよう、熟練のスピードを早めるお手伝いをします。それが関係性の効果について正しく学び、そしてセラピーの軸にするということです。


本ワークショップでは、アメリカからStephen Bacon Ph.D.(共通要因理論の先駆者)アメリカ/日本からDr.Taka Ph.D.(TIPモデル開発者)そして、オランダからMarie-Jose Boon(Brainspottingシニア・トレーナー)を招いて、クライアントとの関係性、そしてそれをもたらすセラピスト自身の要因について、それぞれの異なった立場から学びます。これにより、治療効果を高める、あるいはそのために適切な努力の方法を知るきっかけとなるでしょう。

日時

2024年6月15日(日)12:00~18:30(日本時間)


受講料

10000円(早割)/15000円(通常)


言語

英語(日本語通訳)

日本語


定員  

95名(当日ライブ受講)/無制限(オンデマンド受講)


会場 

オンライン

第1部

Dr. Stephen Bacon Ph.D.
講演内容・心理療法は効果があるのか:欧米における議論について・セラピストの成長、治療効果その要因について・構築された現実における心理療法とその治療効果について・カリスマ性を育む:セラピスト成長のための努力の方向性について
言語:英語(日本語通訳)

第2部

Dr. Taka Ph.D.
講演内容・今日の心理臨床の業界で共感を学ぶ意義について・新しい共感の臨床モデルであるTIPモデルの紹介・TIPモデルのマイクロアナリシスを通じての実例・TIPモデルの効果について

言語:日本語

第3部

Marie-Jose Boon
講演内容

・関係性に基づくセラピーをより効果的にする基本的な態度について

・非言語のコミュニケーションが効果的である理由について

・良い関係性がもたらす肯定的な脳の反応について

・反抑圧的関係性が癒しをもたらすことについて 


言語:英語(日本語通訳)

"6.15 Who We Are"概要

本ワークショップは、治療効果が最も大きな要因として十分に実証されている【治療関係】について学ぶことで、受講者が実施する治療の効果を高めるきっかけを与えることを目的としています。

6.15 Who We Are ~原点への回帰~紹介動画 


この十分に実証されている治療関係については、米国のWampoldらの研究が有名です。Wampoldらは、幾度ものメタ分析から、心理療法/カウンセリングの効果について、常識とは異なった結論を導き出しました。それは、方法に効果がある(一般的な常識)ではなく、関係性含む全ての心理療法に共通する共通要因に効果の大部分があるというものでした。(例えばCBTの効果研究を推し進めたい立場の人たちなど)様々な立場がある中で、全員が簡単に受け入れられる主張ではありませんが、データで示されるものが事実であると考えて良いでしょう(Wampold, 2015)。

表1 共通要因の効果について

左側のContextual model factors(コンテキスト・モデルの要因:共通要因のことを指す)に含まれるそれぞれの要因の効果量は、右側のspecific factors(具体的な要因:各心理療法で異なる治療効果があると主張される要因)に含まれる要因よりも明らかに大きい。特に作業同盟や共感は、効果があると主張される心理療法の要因の3倍以上効果量が大きいことがわかる(Wampold, 2015)。

効果的な心理療法を求め学ぶ時代はもう終わりました。治療に最も有効な因子として、メタ分析で確固たる科学的な実証を残しているのは、関係性の因子であり、心理療法の効果には差がありません (Wampold, 2015)。


ここからも分かるように、科学的に考え、そして自分が援助を提供する相手(患者さんやクライアントさん)のことを思えば、治療効果の高い関係性について理解を深め、それを臨床の中で実践していくことが、賢く思いやりのある(wise and caring)治療者がとる唯一の選択肢となりましょう。

 "6.15 Who We Are"講師

本ワークショップでは、上記のように関係性要因に焦点化した内容をご提供するのが1つ目の特徴ですが、海外で活躍するマスター・セラピストである3名が教壇に上がることがもう1つの特徴です。


1人目が米国で活躍するStephen Bacon Ph.D.(以下Dr. Bacon:ドクター・ベーコン)、2人目が日本と米国で活躍するDr. Taka Ph.D.(以下Dr. Taka:ドクター・タカ)です。そして3人目がオランダで活躍するMarie-Jose Boon(以下Marie-Jose:マリホセ)です。

 Dr. Stephen Bacon Ph.D.

Dr. Baconは、モンタナ大学の臨床心理学で博士号を修得し、構成主義やその視点における心理学の発展に興味を持ちながら、Jack and Helen Watkins(自我状態療法)やMilton Erickson(催眠)から学びました。現在はカリフォルニア州で臨床を行っています。


Dr. Baconは2018年に、彼の臨床経験や哲学思想、研究から作り上げた「Practicing Psychotherapy in Constructed Reality(構築された現実世界で行う心理臨床:未翻訳)(以下本書とする)を出版し、その抜本的な考えから大きな注目を浴びました。Dr. Baconからは、構成概念によって形づけられているこの世界で、どのように心理療法を実施するのが効果的であるかということを学ぶことになるでしょう。


Dr. Baconのホームページ

https://www.drstephenbacon.com/

Dr. Taka Ph.D.

Dr. Takaは、アダムズ州立大学で博士号を修得し、トラウマ療法【Brainspotting】を日本に広める活動をしながら、共感についての知見を深め、生理学的シンクロニーを用いた共感モデル【TIPモデル】を開発しました。


Dr. Takaは自らが開発した、TIPモデルを米国で発表し(2020,2022)、NBCC (米国カウンセラー資格認定機関)において、そのシンプルな方法論と効果で高く評価されました。TIPモデルは今も目下研究が続けられており、その臨床からトレーニング、そして教育、医療、ビジネスに至るまでの領域での応用も今後期待されています。Dr. TakaからはTIPモデルより「共感をもっと感じて、共感をもっと効果的に使う」術を学ぶことになるでしょう。


【TIPモデル・インターナショナル】TIPモデルの日本語サイト

https://sites.google.com/view/tipmodel-jpa

 Marie-Jose Boon

Marie-Joseはアムステルダム大学を卒業し、様々な職を経ながら、トラウマ療法【Brainspotting】に出会い、その実践と教育に長く携わっています。セラピスト/コーチとしては、マインドフルネスの視点から、独自の臨床を展開しています。


Marie-JoseはDavid Hawkins博士の考えを臨床に応用し、関係性を「周波数」で捉える視点を持っています。セラピストから放たれる周波数が、薬物療法や技法/手法よりも圧倒的に効果的だと示唆される、と主張します。Marie-Joseからは、自らが放つ周波数に敏感になることで、治療効果を高めるという臨床やセラピストの発達について、学ぶことになるでしょう。


Marie-Joseのホームページ

https://mariejoseboon.nl/

 "6.15 Who We Are"スケジュール

12:00~12:05   開始の言葉

12:05~14:05   1部 Dr. Baconによる講義

14:05~14:15 小休憩

14:15~16:15 第2部 Dr. Takaによる講義

16:15~16:25 小休憩

16:25~18:25 第3部 Marie-Joseによる講義

18:25~18:30 終わりの言葉

 "6.15 Who We Are"受講料

当日ライブ受講/オンデマンド受講 共通で

10000円(早割)~5.31まで

15000円(通常)~6.14まで

キャンセルポリシー

原則キャンセルによる返金はありません

〜3月31日:参加費の100%

4月1日〜4月7日:参加費の50%

4月8日〜4月14日:参加費の25%

4月15日〜:参加費の0%




Dr. Baconの来日を記念して、"6.15 Who We Are"にお申込みされた方全員に、論文「心理療法の不都合な真実」「行動遺伝子学の発展に伴う心理療法のパラダイムシフトの必要性」をプレゼントします。

(お申込終了後、自動返信メールにてPDFファイルへのアクセス先リンクが送られます)

 "6.15 Who We Are"受講資格

※多少なりとも心理学的の専門内容が含まれま

参加のご希望は以下のリンクより承ります

本イベントは【心理学教育サイコ.edu】(Dr. Taka代表)の主催で企画及び運営されます。イベントに対するお問い合わせは shinrigakukyoiku.pyschoedu@gmail.comまでお手数ですが電子メールにてお伝えください。