分 科 会

第1分科会 「教材研究と手話」 

「デフフッドの視点を踏まえた授業展開を目指して」

助言者 松﨑 丈 (宮城教育大学教授)

進 行 戸田 康之(埼玉県立特別支援学校大宮ろう学園)

    松本 大輔(横浜市立ろう特別支援学校)

デフフッド(Deafhood)とは何か。マジョリティ 聴者 社会の中で、マイノリティ ろう者として生きていく上で、自分はどうあるべきか探求 自分探し ) をしていく過程のことを指します。

ろう学校では、小学校や中学校及び高等学校の学習指導要領に準じた教育を行う教育課程を履修することになっています。当然ながら、それらの教育課程や教科書はマジョリティ 聴者 の視点で編纂されており、ろう者として生きていくための“学びにつながる”言葉や歴史、文化、情報などは 皆無に近いです。それどころか、福祉や人権の視点から手話や障害者を取り上げられることがほとんどです。

当分科会は「デフフッドの視点を踏まえた授業展開を目指して」というテーマで、松﨑先生よりレクチャーを受けた上で、グループワークと各グループの発表を行います。その上で、意見交換・情報交換を 行 うことで見識をさらに深めていき ます


※ 情報保障についてですが、この分科会は手話を使った教科指導を取り上げて行いますので、あえて情報保障はつけないことをご了承お願いいたします。

第2分科会  職場環境

「アフターコロナにおけるろう・聴覚障害教職員が働きがいのある職務環境を目指して」

助言者 棚田 茂 (埼玉県立特別支援学校 坂戸ろう学園 教頭

進 行  関  孝太郎 (宮城県立名取支援学校)

     中村 孔一  (福島県立聴覚支援学校平校)

世界的な新型コロナウイルス感染症の感染拡大は、子どもたちの学びを取り巻く環境に大きな変化をもたらしました。遠隔・オンライン教育や GIGA スクール構想による一人一台端末の導入などデジタル化・ ICT 活用の推進は、子どもたちだけでなく、私たち聾・難聴教職員の働き方にも大きな影響を与えました。さらに、平成28年4月より施行された「障害者差別解消法」及び「改正障害者雇用促進法」によって、障害のある人が様々な職場で働くための環境は整備されつつあります。また、国際的にも国内的にもインクルーシブ教育が推進され、聾学校以外の 特別支援学校や小学校・中学校・高等学校等に勤務する聾・難聴教職員が増え、その職

務環境は年々多様化しています。聾学校においても、子どもたちの実態が多様化しており、軽中等度難聴児、人工内耳装用児、発達障害や他障害を併せ有する子どもたちの教育的ニーズへの対応が求められています。このように、私たち聾・難聴教職員を取り巻く環境の変化が激しい中で、『働きがい』を高め続けるために重要なことは何か、そして、『働きがい』のある職務環境とはどのような環境なのか、基礎的環境整備や合理的配慮の視点も含めて、フリートーク型グループワ ークで進めます。

第3分科会 自立活動

「ろう・聴障者の視点を取り入れた授業づくり」 

助言者 遠藤 良博 (宮城県立聴覚支援学校教諭、全国聴覚障害教職員協議会元会長)

進 行 名波 綾子  (静岡県立浜松聴覚特別支援学校)

    野中 栄治  (大分県立聾学校)

新学習指導要領が改訂され、そこに示された資質・能力をはぐくむ「主体的・対話的で深い学び」とはどのようなものでしょうか?

主に自立活動の実践を通して子どもたちが主体的に学ぶ魅力ある授業について、皆さんと熱く語り合える場を設定します。ご一緒に作りあげていきませんか。