Silk Road Concert
シルクロードコンサート
〜 道の記憶 〜
Silk Road Concert
シルクロードコンサート
〜 道の記憶 〜
[日時]
2026 年 12 月 20 日 (日)
開場 16:00/開演 16:30
[会場]
京都文化博物館 別館ホール
京都府京都市中京区三条通高倉西入菱屋町48
[料金]
S 席 ¥10,000 残席×
A 席 ¥8,000 残席◯
B 席 ¥6,000 残席◎
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[予約特典]
コンサート解説PDFプレゼント!
[ 案内人 ]
杉原 圭子(二胡・二泉琴・中国琵琶)
執筆:9月20日
音の博物館にようこそ。このコンサートは一夜限り。シルクロードの音楽の道を歩きながら、道の記憶をたどっていきます。
歴史ある建築の中で、シルクロード沿いの音楽、美術を多角的に感じていただく時間。民族楽器のスペシャリストと、唯一無二の世界観をもち世界の聴衆を魅了してきたマルチディシプリナリー・アーティストが結集!東アジア〜中央アジアまでの道のりを音楽で結び、過去、未来を行き来します。
コンサートの音楽
〜 中国音楽とイラン音楽との対話 〜
このコンサートでは、シルクロードによって育まれた音楽を道沿いにたどります。その音楽は、人々の暮らしの中で、まさに土の上で育まれてきました。
今回、その土のグループに属するのが、東アジアの中国楽器、二胡、琵琶、笛子のグループ。中央アジアのイランのサントゥール(二十五絃のイラン打弦楽器)、ダフ(フレームドラム)のグループです。
この2つのグループは、共通する楽曲がありませんので、通常は一緒に弾くことはありません。それぞれの民族音楽が持つ法則も違いますし、音階の構成音が根底から異なっています。
全く違う言語、文化を持つ楽器たちが集まって、音楽を奏でる。それは、「道」の大いなる夢でしか実現できないことではないかと思います。
実際に我々は練習を始めてますが、中国曲の場合にサントゥールが困ることがあり、イラン曲の場合に二胡、笛子が困ることがあります。それが調と音階の問題です。
イラン音楽には調という概念がなく、イラン(ペルシャ)伝統音楽の 12 の主要な旋法体系( 7 つの主要なダストガーと 5 つの派生的なアーヴァーズ)があります。その中には、微分音(西洋音楽の半音よりも細かい、4 分の 1 音などの音程)を含んでいます。
イラン音楽に中国楽器が参加する場合には、微分音が取れなくてはなりません。中国音楽で、特に北方音楽の中に中立音があります。音程という面では同じかもしれませんが、中国の中立音はスパイス的、装飾的に用いられ、非常に流動的で、フレーズによっては微妙にピッチが違います。
それに対して、イランの微分音は、旋法(ダストガー)のアイデンティティとして厳密に規定された、固定的な独立音です。この音がなければ、イラン音楽ではないとも言えます。
中国音楽の我々は、微分音を厳格に取れなければ、イラン音楽に入ることはできません。
また、民族音楽で根底をなすのはリズムです。リズムの持つ抑揚と流れの理解がとても難しく感じています。イランの様々な地方性がある中、多数の楽曲の経験に基づいて理解されるべきものと感じています。
そういうことに気づきながら、練習は進められています。
また、反対に、サントゥールが中国音楽に参加する場合にも様々な困難があります。
中国の楽器は、転調に対応できますが、サントゥールは、非常に独特で固定的な音階(旋法)を持っているために一つの楽器の中で転調が非常に難しいことがあります。
転調をしたい時には、サントゥールをもう一台用意して、楽器を変えなければなりません。転調が何度もあるなら、何台も。
この場合は、サントゥール奏者の考え方がとても重要になるのではないかと考えています。
今回のサントゥール奏者の岩崎氏が、練習中に試みてくださったのは、中国音楽に適応するために普段の旋法を崩して、音の配列を中国音楽に適しているように変更してくださっていることです。
その変更によって、サントゥール独自の美しい響きは失われます。サントゥール奏者にとってはダメージにしか聞こえないと思いますが、あえて、中国音楽によりそって、自らを手放すことで、対話を完成させようとしてくださっています。
どちらの立場からも、この過程は簡単なことではないと感じています。
この作業の根本にあるのは、音楽的な立場を超えて、相手の文化、歴史に敬意を持ち、尊重する気持ちだと思います。この作業は、そこから何を生み出せるかの第一歩にすぎません。練習の回数を重ねることで、あるいは、今回のコンサートが終わって初めて、次の本質的な対話が生まれるのではないかとも思っています。
そして、もう一つは、新疆ウィグル自治区の音楽と中国音楽の関連について述べたいのですが、楽器の歴史とも関わってくるので、他の場所で述べようと思います。
〜 道の記憶とは 〜
このコンサートでは、シルクロード沿いの民族音楽が基盤になる土のグループの他に、風のグループがあります。
土のグループが、民族音楽の楽曲を奏でるのに対して、風は導くもの、精霊的な意味を持ち、道の記憶を奏でます。道の過去、現在、未来。悲しみ、喜びを受け入れつつ、進みます。
風のグループは、ヨーロッパで発展したアコーディオン、コントラバスで編成されます。8 月 30 日の時点では、土のグループの練習に立ち会い、何が起こっているかを理解しながら、風の役割を考えてくださっている所です。
また、プログラムの中に「楼蘭」があります。「楼蘭」はシルクロードの記憶にしか残っていません。
「楼蘭(ろうらん、樓蘭、英語:Loulan、推定されている現地名はクロライナ Kroraina)は、中央アジア、タリム盆地のタクラマカン砂漠北東部(現在の中国・新疆ウイグル自治区チャルクリク)に、かつて存在した都市、及びその都市を中心とした国家。「さまよえる湖」ロプノールの西岸に位置し、シルクロードが西域南道と天山南路に分岐する要衝にあって、交易により栄えた。
紀元前 77 年に漢の影響下で国名を鄯善(日本語名:ぜんぜん、中国語名拼音:shàn shàn)と改称したが、楼蘭の名はその後も長く用いられ続けた。4 世紀頃からロプノールが干上がるのとほぼ時を同じくして国力も衰え、やがて砂漠に呑み込まれたが、1900 年 3 月 28 日にスウェーデンの探検家ヘディンによって遺跡が発見された。」
出典:「楼蘭」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A5%BC%E8%98%AD
2026 年 9 月 18 日 (金) 10:48 UTC
このコンサートでは、道が抱いている「楼蘭」の記憶を幻想的な音楽で表現します。
風のグループを中心に演奏し、作曲・編曲はアコーディオンの生駒氏が担当しています。
イラン芸術家の参加
Saleh Kazemi(サレ・カゼミ)氏のご紹介
このページをご覧になっている方は、フライヤーの表面の絵画『 Tajrish - The Persian Bazaar 』(タジュリーシュ・バーザール)をもう一度ご覧になってください。
今回、メインビジュアルとして、フライヤー、プログラムに『 Tajrish - The Persian Bazaar 』の作品を使わせていただくことになりました。
Saleh さんはこのコンサートの時期に 来日予定で、京都、金沢で個展を開く可能性があります。こちらも決まり次第ご紹介いたします。
Saleh さんより、制作過程について教えて頂いています。
「タジュリーシュ・バーザール」はテヘラン北部で最も古いバザールのひとつです。あのバザールには素晴らしい思い出がたくさんあります。私の幼少期の家はその辺りにとても近かったので、子供の頃の私にとって、そこは不思議なものがたくさん詰まった、とても神秘的な場所だったことを覚えています。当時、そこにはたくさんの鳥売りもいましたよ!
数年後、私はそこに行くたびに数枚写真を撮るようになり、何年も前から写真アーカイブの中にタジュリーシュのフォルダを作っていました。
2020 年、新型コロナウイルス感染症によるロックダウンの最中に、あるコレクターから依頼を受けて大きなキャンバスに絵を描いてほしいと頼まれました。題材は何でも構わないとのことだったので、すぐにペルシャの市場の風景を提案したところ、幸運にも快く引き受けてくれました。
ご想像のとおり、旅行は不可能で、スタジオで必要なだけの時間を確保できました。約 400 枚の写真をもとにこの絵を描き始め、約 5 ヶ月かけてゆっくりと制作を進めました。市場の特定の角度からすべての要素を組み合わせ、すべての要素、看板、人物を写真から集めました。」
言語学者の参加
小野純一氏のエッセイ
シルクロードコンサートの準備を見届けてくださっている言語学者の小野純一氏のエッセイをコンサート当日にお届けいたします。
『僕たちは言葉について何も知らない』の著者であり、イスラム文化、西洋哲学、アラビア、ペルシャの思想を研究された言語学者、哲学者である小野氏のエッセイです。
別の視点からの「シルクロード〜道の記憶〜」。音だけなく、言語からも、道の記憶を感じてください。
CREATORS
絵画|エッセイ|編曲
Saleh Kazemi(サレ・カゼミ)
【メインビジュアル】
1992 年テヘランで生まれ、18 歳まで暮らす。幼い頃から芸術への関心を示すが、当初は科学の道を志す。高校卒業後、イタリアに移り、ローマ美術アカデミーでグラフィックデザインを学ぶ。
ドキュメンタリー写真が最初の職業活動となり、多くの展覧会に参加。数々の賞を受賞。個人的な表現方法を常に模索し、技術的な手段から距離を置きたいと考え、写真をやめてスケッチブックに専念することを決意する。
彼の人生は、常に旅であり、バッグの中のスケッチブックには、人々、場所、そして周囲で起こっている出来事が描かれている。
彼の作品は、待ち時間の連続として、日常生活を映し出す鏡のようだ。彼は電車の中、駅、カフェで人々を描くが、彼の観察眼は、彼が手放したカメラのそれとは異なる。代わりに、彼は細部に富み、さまざまな視点から観察された、凝縮された空間を構築する。
その後、彼は多くの航海を重ね、様々な民族と出会い、異文化に触れる機会を得た。彼の作品は、個展やグループ展など、数多くの展覧会で展示されている。
(ホームページより)
小野 純一 Jyunichi Ono
【エッセイ】
自治医科大学医学部総合教育講座哲学研究室教授。専門は哲学・思想史。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。ベルギー・ゲント大学文学部アジア学科研究員、東洋大学国際哲学研究センター客員研究員などを経て現職。著作に『美しい言語学のはなし』(SBクリエイティブ、2026年)、『僕たちは言葉について何も知らない』(NewsPicksパブリッシング、2025年)『井筒俊彦——世界と対話する哲学』(慶應義塾大学出版会、2023年)などがある。
佐々木 望 Nozomi Sasaki
【楽譜製作】
京都市立芸術大学音楽学部音楽学科作曲専攻を経て、同大学大学院音楽研究科修士課程作曲専攻修了。卒業時に京都市長賞、京都音楽協会賞受賞。平成 25 年度公益財団法人青山財団奨学生。京都青山音楽記念館・バロックザールにて青山財団主催による演奏会『若き音楽家たちによる音の祭典』に出品。平成 26 年ザルツブルク・モーツァルテウム大学と京都市立芸術大学の交流演奏会に出品。京都とオーストリアにて、作品が演奏される運びとなった。これまでに作曲を青木省三、前田守一、岡田加津子、中村典子の各氏に師事。現在、京都市立京都堀川音楽高等学校常勤講師および京都市立芸術大学音楽学部音楽教育研究会 京都子どもの音楽教室非常勤研究員。
京都文化博物館
別館ホールについて
会場となる京都文化博物館別館は、明治 39 年(1906)に建てられた旧日本銀行京都支店。辰野金吾と長野宇平治が設計した、国の重要文化財です。
かつて人々が行き交い、時代の記憶を刻んだこの建物には、今も明治の空気が静かに息づいています。
高い天井、赤レンガの壁、差し込む光。
歴史を抱くこの空間に、遠いシルクロードの音が響きます。
百年以上の時を越えて、建物に刻まれた記憶と、道に残された記憶が出会う 。
「道の記憶」をたどる音楽の旅に、ぜひこの場所から耳を澄ませてください。
プログラムの特色
シルクロードの起点は、中国の古の都市、長安、あるいは、洛陽と言われています。我々は、日本と中国との関係から、スタートを日本としています。
一曲一曲にドラマがあります。
(プログラムに変更があるかもしれません。)
1. プロローグ
「道が記憶を思い起こす」
[演奏]
生駒 祐子(アコーディオン)
清水 恒輔(コントラバス)
2.「剣気褌脱」
博雅笛譜
[演奏]
奥田 八代以(中国笛)
剣を操る曲芸の音楽「剣気(けんき)」と、西域から伝わった軽快な舞曲「褌脱(こだつ)」。唐代、中国で生まれた異文化の響きは、はるかな海を越えて日本へ渡りました。
現在では、雅楽の唐楽(とうがく)の盤渉調(ばんしきちょう)に属する小曲(または中曲)として演奏されます。時代の彼方で中国では失われた音楽が、日本の雅楽の中に今も息づいています。今回は中国の笛子を通して、その古い「道の記憶」をたどります。
3. 敦煌古楽譜 三曲連奏
「品弄〜(不明)弄〜傾杯楽」
[演奏]
杉原 圭子(中国琵琶)
奥田 八代以(中国笛)
岩崎 和音(サントゥール)
1900 年に敦煌・莫高窟の蔵経洞からお経が発見されました。その裏に楽譜が記されていました。10 世紀頃の唐代末期に書かれた世界最古級の楽譜です。琵琶の旋律を独特の記号で記した 25 曲が残されています。
中国では長く解読が困難でしたが、日本に伝わった雅楽の伝承がその謎を解く重要な手がかりとなりました。
遥か敦煌に残された音の記憶を、現代によみがえらせます。
4. 「陽関三畳」
中国古曲
[演奏]
杉原 圭子(二泉琴)
岩崎 和音(サントゥール)
唐代の詩人・王維が、西域へ旅立つ友を見送るために詠んだ詩「渭城曲」をもとにした、千年以上にわたって歌い継がれてきた別れの歌です。
「陽関」は、敦煌の彼方、西域へ向かう旅人が越えた関所。「三畳」とは、別れを惜しむように旋律を繰り返すことを意味します。
古琴の琴歌として伝えられたこの曲は、現代では二胡の名曲としても親しまれています。今回は二胡の響きで、旅立つ者と見送る者の、千年を越えた別れの情景を描きます。
5.「陽光照耀著塔什庫爾干」
قوياش پارلىغان تاشقورغان
[作曲]
陳 鋼
[演奏]
杉原 圭子(二胡)
奥田 八代以(中国笛)
岩崎 和音(サントゥール)
中国の作曲家・陳鋼が 1976 年に作曲したヴァイオリンの名曲。パミール高原に暮らすタジク族の音楽をもとに、タシュクルガンの風景と、そこに生きる人々の生命力を描いています。
今回は、違った民族音楽、それぞれの響きを生かしながら、新たな音楽のかたちを探ります。
中国のタジク族はイラン系の民族。その音楽を源流とする旋律が、二胡や琵琶へと受け継がれ、今回はさらに、イランの楽器・サントゥールと出会います。パミール高原に降り注ぐ光と、そこに生きる人々の歌。その響きが、東アジアから中央アジアへと新たな「道」を描きます。
6.「塔什瓦依」(タシュワイ)
تاشۋاي
ウイグル族⺠謡
[演奏]
杉原 圭子(二胡)
奥田 八代以(中国笛)
岩崎 和音(サントゥール)
伊藤 結美(ダフ)
中国・新疆ウイグル自治区に伝わる、ウイグル族の伝統的な民間音楽。ウイグル族は、テュルク(トルコ)系遊牧民族がルーツです。
曲名は、約 100 年前にカシュガルで活躍したウイグル族の名奏者・塔什瓦依に由来します。
伝統楽器ラヴァプ(熱瓦普)の名手として多くの曲を生み、その代表曲が彼の名で呼ばれるようになりました。カシュガルの人々に愛され、今も民間や楽団で受け継がれています。
今回は、イランの楽器・サントゥールとダフとの協演。異なる文化の音が出会い、新たな響きを生み出します。
7.「楼蘭」
كرورەن
[作曲・編曲]
生駒 祐子
[演奏]
生駒 祐子(アコーディオン)
清水 恒輔(コントラバス)
(休憩)
「ウズベキスタンの広場」
ウズベキスタンで採集した音源
[録音・編集]
清水 恒輔
8.「ブハラ楽師の音楽」
ウズベク伝承曲
[楽譜採集]
生駒 祐子
[演奏]
杉原 圭子(二胡)
9.「رنگ فرح」(Reng-e Farah、レンゲ・ファラ)
シュール旋法
[演奏]
岩崎 和音(サントゥール)
清水 恒輔(コントラバス)
イランに古くから伝わる伝統的な器楽舞曲。正確な作曲年代は知られてないが、サントゥール奏者の Pashang Kamkar(パシャング・カームカール)によるとササン朝ペルシアの楽曲ではないかとのこと。何百年もの間、口伝によって受け継がれてきたと考えられています。
「Reng(レング)」は、イラン古典音楽における軽快な舞曲の形式。「Reng-e Farah」はホマユーン旋法で伝承され、近代に巨匠たちによって整理・記譜されました。
今回はシュール旋法による演奏で、サントゥールの響きの魅力をお届けします。
10.「کوهستانی」 (Koohestani、クーヘスターニー)
[作曲]
ابوالحسن صبا (Abolhasan Saba、アボルハサン・サバー)
[演奏]
岩崎 和音(サントゥール)
伊藤 結美(ダフ)
杉原 圭子(二泉琴)
奥田 八代以(中国笛)
20 世紀初頭、イラン伝統音楽の巨匠、アボルハサン・サバーが作曲した楽曲。1980 年代発表のアルバム『Be Yade Saba(サバーを偲んで)』では、サバーの功績と音楽を讃え、その作品を現代の響きで再解釈しています。
今回は、パシャング、アルデシール、アルジャングのカームカール兄弟による演奏をもとに、イランのサントゥール・ダフに、中国の二胡・笛子を加えて演奏します。異なる文化の楽器がサバーの旋律を通して出会い、新たな響きを生み出します。
11.「خزان」(Khazan、ハザーン)
[作曲]
پرویز مشکاتیان (Parviz Meshkatian、パルヴィーズ・メシュカティアン)
[演奏]
岩崎 和音(サントゥール)
伊藤 結美(ダフ)
杉原 圭子(二泉琴)
奥田 八代以(中国笛)
生駒 祐子(アコーディオン)
清水 恒輔(コントラバス)
イランを代表するサントゥール奏者・作曲家、パルヴィーズ・メシュカティアンによる名曲。「秋」を意味するKhazanは、秋の寂しさや深い情感を描いた作品です。
今回は特別にシュール旋法を用いて演奏します。サントゥールの独奏を主役に、二胡、笛子、ダフ、アコーディオン、コントラバスなど、すべての楽器がその響きを支えます。サントゥールの繊細な音色と躍動を中心に、異なる文化の楽器が寄り添います。
イランの秋を感じる心、日本の秋を感じる心、その違いを感じる一曲となるでしょう。
PERFORMERS
楽器と演奏者
土グループ /中国
Keiko Sugihara
二胡・二泉琴・中国琵琶
1997 年より北京・中央音楽学院(聴講生)で二胡を張韶氏に師事。劉天華学派の伝統を学びつつ、身体技法や生理・物理学的視点からの奏法研究を深める。さらに琵琶の林石城氏ら多くの名手に師事し、中国音楽の伝統を広く吸収した。
帰国後は中国伝統音楽を軸に、ジャズやフラメンコ、現代音楽など多彩なジャンルと協演。ホールから京町家まで多様な場で演奏活動を展開している。CD『ムーブメント 〜天と地と〜』のリリースや楽譜集の出版、上海音楽学院・王永徳教授の招聘委員を務めるなど、普及や教育にも尽力。近年は作品委嘱による新たな楽譜制作や演奏に情熱を注ぐ。Kyoto Amorphous Music Society代表。
Yayoi Okuda
中国竹笛(笛子)
1997 年、上海出身の音楽家・龔林の手ほどきで笛子を始め、その後、羅守誠、陸春齢、劉英、杜如松各氏の指導を受ける。現在は、侯廣宇(元・中国廣播⺠族楽団)に師事しながら、笛子の音色や笛子作の風格を追い求め奮闘中。同時に、日本各地での学校公演やイベント演奏、ホールコンサートなどの演奏活動を行っている。 1998 年〜オーケストラ華夏笛子奏者、2002 年〜オリエント管弦楽団笛子奏者として、日本、北京、シンガポール、香港、南京、天津、上海での公演に参加。近年の主な演奏として、2009 年 1 月『中国の管楽器を楽しむ午後 Vol.1 − 竹笛の音色 − 』、同年 9 月『日本華楽団天津公演 “歓楽頌” 』にて、 管楽協奏曲「敦煌印象」笛子ソリスト、2010 年 5 月『日本華楽団上海万博公演』アジア広場にて、笛子独奏「五梆子」「蔭中鳥」などがある。
第 9 回中国音楽コンクール専門の部金賞ならびに神戸市⻑賞受賞。第 2 回中国音楽国際コンクール器楽部門・一般の部第一位。
土グループ/イラン
Kazune Iwasaki
サントゥール
イラン・ペルシア古典音楽サントゥール演奏家。大阪音楽大学作曲学科音楽学専攻卒業、イラン国立テヘラン大学大学院芸術学部音楽学科イラン伝統音楽演奏コース(サントゥー ル)修士課程修了。大阪音大在学中、諸⺠族の音楽に触れるなかでピアノの祖型といわれ るサントゥールに出会い、独特の音色やリズムに魅せられる。テヘラン大学大学院音楽学科へ留学、同大学より最優秀国際学生賞受賞。
現在まで演奏活動の傍ら、テレビ番組や映画・アニメへの音源提供を行うほか、都内のサントゥール教室パルディースにて初心者向けに楽器の手ほどきを行う。
直近では、映画『国宝』(吉沢亮主演・李相日監督)劇中音楽にてサントゥール演奏を担当。
Yumi Ito
ダフ・ダーイェレ
ダルブッカをパーカッショニスト海沼正利、森内清敬、2021 年よりダフを Negar Ezazi に師事。たびたびエジプトに渡り、Hany Bedair、Hany Morgan、Said el Artist らに指導を受ける。
東京近郊にてアラブ音楽の演奏や、女子太鼓チーム等で活動中。
風グループ
Yuko Ikoma
アコーディオン
幼少より色々な音楽に親しみ、京都でアコーディオンと出会い、世界各地の人や文化と出会いながら作編曲を学ぶ。
アコーディオンを担当する「mama!milk」や、手廻しオルゴールやオートマタを迎えた音楽プロジェクト「yuko ikoma」のアルバム作品が国内外で話題となる中、各地の寺院、庭園、海辺、美術館などでのサイトスペシフィックな演奏会や、より近くで楽器を囲む親密な演奏会を重ねている。作編曲・演奏を通してたずさわるアート作品や、空間芸術も多い。
Kosuke Shimizu
コントラバス
コントラバス奏者、作曲家。演劇・ダンスなどの舞台音楽や、映像作品など、多様な現場を自由に行き交いながら、「mama!milk」を始め数々のプロジェクトに参加。 2023 年、作編曲・録音・編集まで手掛けたソロアルバム『MICROMACRO』を発表。現在製作中の 2 ndアルバムの発表が待たれている。
[ フライヤー &ウェブデザイン ]
澤田 雅子
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