今年度、当センター主催として愛媛大学の1名の大学生をインターンシップ研修生として受け入れました(表紙写真)。研修生は、8月15日から9月9日の間、14日間の長期プログラム研修を通して、NPOの知識を学び、松山市のNPOの中間支援やNPOの活動体験を通して、自分ができる社会貢献について考え、成果報告で発表を行いました。
参加者
報告会動画
【インターンシップの活動内容・スケジュール】
インターンシップ研修生による報告
【NPO研修】
NPOについて、20時間以上にわたって網羅的にご講義いただきました。加えて、中間支援の一つである講座で使用している教材をもとに、ワークショップを受講させていただきました。
研修を通し、NPOは行政や企業では満たすことが難しいニーズに対応する、地域に欠かせない存在であると実感しています。
将来の選択肢の一つとしてNPO活動を考えている私にとって、
NPOや中間支援への理解を大きく深める、非常に貴重な経験でした。
初日のNPO研修
松山市役所に伺いました
Facebook活用について話し合い
文書を作成しています
【中間支援業務体験】
NPO活動を「ささえる」「ひろげる」「つながる」という取り組みの
うち、「ひろげる」にあたる、市民活動配送便、市民活動調査、Facebook活用に関わらせていただきました。
中間支援という性質上、職員の皆さまが多くの方々とコミュニケーションをとられていたことが印象に残っています。
NPO中間支援と一言でいっても内容は多様であり、傾聴力や調整力、柔軟性など多面的なスキルが求められることを学びました。
【NPO体験:Community Life】
「生きづらさ」を抱える方の「今」を支えるという軸のもと、
複合的な活動をされていることが印象に残っています。活動の在り方について視野が広がりました。
また、放課後デイサービスや、夜間教室のチラシ設置依頼、
フィリピン支援のクラウドファンディングチラシ作成の体験をさせていただくなかでは、それぞれの業務に今まで気が付かなかった
留意点があることを学び、貴重な経験になりました。
おもちゃの消毒中
公園で遊んでいます
お話の内容はもちろん、暖かいお人柄が印象に残っています
【NPO体験:えひめ311】
NPOの設立経緯、ご自身の被災・救助・避難の体験談など、幅広い
お話をきかせていただきました。印象に残っているのは、NPOの設立・運営において、他のNPO、企業、大学教員など、地域における
つながりを構築するのが重要だということです。
また、私は自分の身の回りに被災者・避難者がいるということに
無自覚で、地元や愛媛県の震災時の対応も知らなかったため、
もっと災害に関心を持とうと思わされました。
【NPO体験:レインボープライド愛媛】
事前課題やNPO研修でLGBTと社会の現状を学んだうえで、当日は
じっくりとお話を伺いました。
特に印象に残っているのは、変革を急激に行うほど社会の反発も強くなるというジレンマです。これはどのような話題にも共通すること
であり、大変考えさせられました。
今後、何らかの課題に関わる際は、自分の考え方や行動が本当に当事者を思ったものなのか、無責任な理想を掲げていないかに注意して活動していきたいです。
社会課題との関わり方について、非常に考えさせられました
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今回のインターンシップでの学びを踏まえ、新たに今後の
目標を立てました
【全体の振り返り】
NPO研修、中間支援業務、3つのNPOへの訪問・体験と、
様々な活動をさせていただきました。
「NPOの課題やニーズを理解する」という目的のもとインターン
シップに参加しましたが、それ以上に、地域でNPOが果たしている
役割の大きさを実感する期間でした。
今回、NPOの存在意義、そして、NPOが抱える課題・ニーズを学んだことを活かして、将来的にNPOと協働したり、関わったりしていき
たいと思います。