社会情報学会 関東支部では、2020年11月15日(日)13時30分~15時20分に、Zoomでのオンライン研究発表会を開催します。
参加費は無料です。事前にお申込みいただければ、非会員の方でもご参加頂けます。
参加を希望される方は、研究発表会の前日(11/14)までに、こちら【googleフォーム】からお申し込み下さい。お申込みいただいた方には、11/10~11/14の間に、Zoom会議への参加方法をメールでご連絡します。
多くの方のご参加をお待ちしております。
2020年11月4日
社会情報学会 関東支部長 後藤 玲子(茨城大学)
問い合わせ先: 後藤(reiko.gotoh.az[@]vc.ibaraki.ac.jp) *[]を外して下さい。
13:30-13:35 開会の挨拶
後藤 玲子(社会情報学会関東支部 支部長、茨城大学)
13:35-14:00 研究発表① 「都道府県警察の組織と広報活動」
本田 正美(関東学院大学)
各都道府県には、公安委員会の管理の下に警察が設置されており、それぞれが広報活動を展開している。警察における広報活動については、訓令によって、そのあり方が規定されている。具体的には、47都道府県中26団体において、広報活動に関する訓令中の広報活動の定義で、広報活動には広聴活動が包含されるものとされている。かように訓令上で定義付けられる都道府県警察における広報活動について、本研究では、都道府県警察が組織上で如何なる位置付けを与えているのか事例分析を行う。この事例分析により、「警察広報」が都道府県間で必ずしも同じ事象を現していないことを明らかにする。
キーワード:行政広報、警察広報、訓令、警察組織、広報広聴
討論者:岩井 淳 (社会情報学会関東支部 副支部長、群馬大学)
14:00-14:25 研究発表②「子供のアニメ受容のありかたについての考察 」
牧島 祐介 (群馬大学)
本研究は、受け手にとって理解が困難な知識の伝達と受容の様相について解釈することを、目的とするものである。知識の伝達という文脈においては、受け手にとってわかりやすく理解できるかどうかということが、重要な指標のひとつとされる。しかしアニメなど虚構の物語のように、知識の伝達とは異なる論理に従って構成されている伝達形式もある。物語全体に込められる主題は、大人と比べて未発達な子供では、理解することは容易ではない。そのため子供は意識的には、全体の理解よりはむしろ個々の「面白いシーン」をあまり関連付けずに受容する。本報告は子供のこうした傾向について事例を用いて示し、虚構の物語という伝達形式の特徴について考察する。
キーワード:子供、物語の受容、アニメ
討論者:榊 俊吾 (社会情報学会関東支部 副支部長、東京工科大学)
14:25-14:50 研究発表③「ソーシャルメディアにおける災害時の情報拡散要因」
鄭 佳琪 (一橋大学 )
災害では人々のソーシャルメディアでの情報行動は重要視されている。本研究は説得心理理論に基づいてTwitterでの情報拡散行動のメカニズムの解明と、拡散予測モデルの構築及び影響要因を検討した。2019年日本台風19号の552,603件ツイートを収集し、感情分析とトピックモデリングで感情と話題傾向を推測し、情報拡散の予測的分析を行った。情報拡散可能性の有無に関しては、ユーザのフォロワー数と「いいね」数多い、ハッシュタグとURLの使用、地理情報の言及、短時間、強い感情変動の表現、恐怖感情の表現、高危機性との要因で情報が拡散される可能性が高い、回帰モデルの予測精度は0.76であった。一方、拡散レベルに関しては、ユーザのフォロワー数と「いいね」数、文字数、改行数やハッシュタグの数、URLと地理情報の使用は広範囲で拡散される要因になる、モデルの予測精度は0.87に達したという結果を得た。今後減災のために有用な情報が多く拡散できることを期待する。
キーワード:災害、Twitter、情報拡散、説得心理、機械学習
討論者:岩井 淳 (社会情報学会関東支部 副支部長、群馬大学)
14:50-15:15 研究計画発表 「中等教育のためのVRを用いたロボットプログラミング環境 」
松本 龍佑 (群馬大学 )
本報告では,中等のロボットプログラミング教育でやや高価で複雑なロボットを用いるための枠組みの研究計画を報告する。中等のロボットプログラミング教育では,既に学習者が手元のロボットを動かすタイプの教育環境が実現しつつある。しかし,ロボットを用いないプログラミング教育に比べてコストがかかり,個々のロボットが小型でシンプルになりがちな事情がある。仮想空間のロボットを用いる教育手法も想定可能だが,この場合は,ロボットのリアリティが損なわれやすい。本研究では,遠隔地の現実のロボットを学習者がネットワークを介してプログラム操作し,その動作をVRヘッドセットで確認する枠組みを検討する。VRを用いることでリアリティを担保し,同時に高品質なロボットを低コストで用いることが可能であると考える。
キーワード:プログラミング教育、VR、ロボットプログラミング、中等教育
討論者:榊 俊吾 (社会情報学会関東支部 副支部長、東京工科大学)
15:15-15:20 閉会の挨拶
本田 正美(社会情報学会関東支部 監事、関東学院大学)
実行委員会
関東支部長 後藤 玲子 (茨城大学)
副支部長 岩井 淳 (群馬大学)
副支部長 榊 俊吾 (東京工科大学)
監事 本田 正美 (東京工業大学)