余震の発生状況

このブログをアップした後,6月12日午後10時8分,震度5弱の地震が八代市を襲った.4月19日以来の大きな地震である.

今朝(10日)は,午前4時45分の余震に叩き起こされた.

自宅にもっとも近い観測所である熊本中央区大江では震度2であった.

ところで,昨日,政府の地震調査委員会は,巷で流布している「もう一回大地震説」とは異なる新たな余震の見通しを発表した.

報道された発表内容

気象庁の観測によると,一連の熊本地震で体に感じる地震は,9日午後3時までに1697回発生しているが,地震活動は徐々に低下している.専門家などで構成する政府の地震調査委員会は9日,会合を開き,今後の余震活動の見通しについて話し合った結果,先月13日に,「今後1か 月程度は震度6弱程度の余震が起きる可能性がある」との見解を見直し,新たに「熊本地方と 阿蘇地方では今後1か月程度は最大震度5強程度の余震に注意が必要」との見解を示した.また,大分県中部については,当分の間,余震活動は続くものの,震度5強程度の余震が起きる可能性は低くなったとしている.

一方、過去の地震活動では大きな地震の2~3か月後にも比較的規模の大きな地震が起きたこともあることから,完全に安心な状況になった訳ではないとして,引き続き地震対策を行ってほしいとしている.

さらに,九州地方は梅雨入りして雨の日が多いことから,地震で地盤が緩んでいる所では大雨による土砂災害に注意するよう呼びかけている.

確かに,5月中は,大きな地震は起こっていない,しかし,直下型のドン,ドーンと響く余震は毎日1回は起きている.さらに,カウントされない局所的な揺れを感じることもあり,震源地に住んでいる人間の気持ちとしては,発表震度+1であり,収束はずっと先のことではないかと思ってしまう.ましてや,それで目が覚めるとなると,前震,本震の時のことを思い出し,心安らかではない.

以下に熊本地震の回数の推移を示した.下図は対数表示である.3回まで減少した時は収束に近いと思ったが,一転増加傾向に転じるといった具合である.そのようなパターンを繰り返しているというのが現状である.

回数の少ない部分を拡大するために縦軸を対数表示にしてみた.これまでの最低は3回である.

追記

・前震,本震以来,5月末までテレビの画面は狭くなっていた.左側には「余震に注意」,上部には,いろいろなメッセージが常時右から左に流れていた.その中に,「1ヶ月くらいは強い余震が,さらに余震とは異なる別の地震が起る可能性がある(正確ではない)」というようなメッセージがあった.

・ネットの質問欄に,「熊本地震で地震が来たのにテロップで震度情報が出ないのはなぜ」という質問が寄せられている.

・熊本地震では,地震発生時のドン,ドーン等の音が伴うが,その実体に関する質問が多い.