スマートメーターに交換することにより,従来のアナログメーターにはできなかったことが可能になる.電力会社は,スマートメーターを介して,ユーザーの電力消費をリアルタイムに把握できる.新電力の発電設備のトラブルなどで一時的に電力供給ができない場合は,一般電気事業者との常時バックアップ契約によって電力を融通してもらうシステムになっている.また,電力需要が逼迫している時間帯に節電に協力してくれた家庭に割引料金を適用する(
ピークシフトプラン)とか,夜間等の電気代を割り引くといったサービスも細かく対応することが可能になるらしい.情報通信業者が電力業に手を伸ばす理由はこのような点にあると考えると納得がいく.それにしても電力システム改革のあちこちで,得意分野を生かすべく
参入する業種も多種多様であるのに驚かされる.ガス,石油,通信,鉄道,コンビニ,商社,自治体等々.